名無しでも拾ってくれますか?

ある

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3章 捕まった駒鳥

明後日。

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僕は、今までに着せられたことのない
綺麗な服を着て、オーディションに
連れてこられた。車の中で男性に

「オーディションで
笑顔を崩すとその回に10回殴る。
オーディションに支障が起こるから
会場では殴らないが、車では
分かるな…?」
「…うん」
僕は静かに頷いた。
駅前でニコニコ笑ってられた。
だから、大丈夫…大丈夫…
「あと、お父さんとお母さんって呼ぶように。」
男性が最後に言った。

会場に着いた。
僕は、他の子の幸せそうな笑顔を
見て、ここの大人はこういうのを
望んでいるのだと知り、
僕もその笑顔を貼り付けた。
元気な子供の方が受かりやすいだって
と女性と男性がきゃっきゃ話すのを笑顔で聞いている。
僕は、元気かつしっかりした子供を
演じなければならないみたい。

嗚呼、憂鬱だ。

「243番どうぞ、中へお入りください」
係の男の人がドアを開けてくれた。
僕は、可愛らしい子供らしい笑顔を貼り付けて、中へ入った。
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