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しろい、ほそい
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下着と雪兎の肌の隙間に指を差し入れ、ゆっくりと下着をずり下げていく。途中太股に頬擦りしてしまいたくなる衝動を抑え、膝小僧を舐め回したくなる衝動を抑え、ふくらはぎを撫で回したくなる衝動を抑え、なんとか下着も脱がす事が出来た。
「……フェラします?」
「いや、いいよ。早く立って」
「…………揉んでいいですか」
「何を? 何でもダメだけど、一応聞いてあげる」
「ふとももとか……おしりとか、にのうでとか」
「ダメだよ」
俺の愚息はもう我慢の限界だ、完全に勃起しきって水滴の刺激にさえ震えてしまう。
「服は後でいいかな。まず体洗おっか」
「……しないんですか? 脱いだのに」
「何すると思ってたの? 体洗うから脱いだんだよ?」
「え……? じゃあ何の為に脱いだんですか!?」
「ここはお風呂、体を洗うところ、服を脱いで入るところ」
正論だ。だが、知っているだろうか。正論ばかりを言う奴は嫌われる。何故か? 反論出来ないからだ。自分の主張が通らなくなるからだ。
「ポチはもう洗ったんでしょ? 寒いだろうし湯船浸かってれば?」
「……ではお言葉に甘えて」
浴槽の縁に頬杖をつき、雪兎の身体を舐めるように見つめることにしよう。流石の雪兎も視姦にまでは文句を言ってこないだろう。
「あ、手貸してよ。体洗うから」
「俺の手何に使うんです?」
「体洗うのに使うの。前に言ったでしょ? タオルとかじゃ肌が傷付いて良くないから、人間の手がいいんだって」
「あぁ、聞き覚えありますね。ってかどこ情報なんですかそれ……まぁそれはいいとして、なんで俺の手を?」
「ポチの手で洗うの」
「……ちょっとポチには理解出来ませんね」
俺の手をタオル代わりに使うと?
馬鹿を言うな。俺はペットにはなったが物になった覚えはない。
「変なふうに動かしたら……うーん、そうだね。向こう二週間射精禁止、でどう?」
「あぁ、詰みってやつですね。チェックメイト……ごめんなさい。無理ですって、二週間は無理」
「変に動かしたらって言ったの聞いてた?」
「無理に決まってるでしょ! 揉みたい! あっ揉むのは変じゃないですね」
「変だよ……ちょっとくらい我慢しなよ。洗う以外の目的で動かしたらダメってこと、分かるでしょ?」
時々、雪兎が何をしたいのか分からない。何を考えているかも分からないし、何を言っているのかも理解したくない事が多い。
俺の言葉だけの抵抗も虚しく、俺の右腕は雪兎に掴まれてしまった。仕方なく力を抜き、敗戦濃厚の勝負に挑んだ。
「あわあわー」
「泡ではしゃぐとかいくつですか」
「十四でーす」
「……俺の知ってる十四よりだいぶ幼いし可愛いし触りたい」
「触れるよー? ほら」
雪兎は泡に塗れた俺の手を自分の首に触れさせる。手首を掴んで手の甲に手を添えて、泡を塗り込むように動かした。
首の細さが感じ取れて、動脈の震動も感じ取れて、雪兎の生物としての弱さが浮き彫りになる。
俺が空恐ろしさを感じているとも知らずに、雪兎は挑発的な笑顔で俺の手を鎖骨に運んだ。
「どう? 触ってみた感想は」
「…………守りたい」
「へっ? 何それ……?」
幼げな顔と艶っぽい表情のギャップが消えて、その幼さに似合う表情で首を傾げる。
こういった可愛らしさや弱さには性欲よりも庇護欲が勝る。
いや、守ってやりたいなんてそんな欲望には収まらない。これは義務だ。守らなければならない。
「……変なポチ。何言ってもいいけど手は動かしちゃダメだよ」
雪兎はそう言って止めていた手をまた動かし始めた。
「……フェラします?」
「いや、いいよ。早く立って」
「…………揉んでいいですか」
「何を? 何でもダメだけど、一応聞いてあげる」
「ふとももとか……おしりとか、にのうでとか」
「ダメだよ」
俺の愚息はもう我慢の限界だ、完全に勃起しきって水滴の刺激にさえ震えてしまう。
「服は後でいいかな。まず体洗おっか」
「……しないんですか? 脱いだのに」
「何すると思ってたの? 体洗うから脱いだんだよ?」
「え……? じゃあ何の為に脱いだんですか!?」
「ここはお風呂、体を洗うところ、服を脱いで入るところ」
正論だ。だが、知っているだろうか。正論ばかりを言う奴は嫌われる。何故か? 反論出来ないからだ。自分の主張が通らなくなるからだ。
「ポチはもう洗ったんでしょ? 寒いだろうし湯船浸かってれば?」
「……ではお言葉に甘えて」
浴槽の縁に頬杖をつき、雪兎の身体を舐めるように見つめることにしよう。流石の雪兎も視姦にまでは文句を言ってこないだろう。
「あ、手貸してよ。体洗うから」
「俺の手何に使うんです?」
「体洗うのに使うの。前に言ったでしょ? タオルとかじゃ肌が傷付いて良くないから、人間の手がいいんだって」
「あぁ、聞き覚えありますね。ってかどこ情報なんですかそれ……まぁそれはいいとして、なんで俺の手を?」
「ポチの手で洗うの」
「……ちょっとポチには理解出来ませんね」
俺の手をタオル代わりに使うと?
馬鹿を言うな。俺はペットにはなったが物になった覚えはない。
「変なふうに動かしたら……うーん、そうだね。向こう二週間射精禁止、でどう?」
「あぁ、詰みってやつですね。チェックメイト……ごめんなさい。無理ですって、二週間は無理」
「変に動かしたらって言ったの聞いてた?」
「無理に決まってるでしょ! 揉みたい! あっ揉むのは変じゃないですね」
「変だよ……ちょっとくらい我慢しなよ。洗う以外の目的で動かしたらダメってこと、分かるでしょ?」
時々、雪兎が何をしたいのか分からない。何を考えているかも分からないし、何を言っているのかも理解したくない事が多い。
俺の言葉だけの抵抗も虚しく、俺の右腕は雪兎に掴まれてしまった。仕方なく力を抜き、敗戦濃厚の勝負に挑んだ。
「あわあわー」
「泡ではしゃぐとかいくつですか」
「十四でーす」
「……俺の知ってる十四よりだいぶ幼いし可愛いし触りたい」
「触れるよー? ほら」
雪兎は泡に塗れた俺の手を自分の首に触れさせる。手首を掴んで手の甲に手を添えて、泡を塗り込むように動かした。
首の細さが感じ取れて、動脈の震動も感じ取れて、雪兎の生物としての弱さが浮き彫りになる。
俺が空恐ろしさを感じているとも知らずに、雪兎は挑発的な笑顔で俺の手を鎖骨に運んだ。
「どう? 触ってみた感想は」
「…………守りたい」
「へっ? 何それ……?」
幼げな顔と艶っぽい表情のギャップが消えて、その幼さに似合う表情で首を傾げる。
こういった可愛らしさや弱さには性欲よりも庇護欲が勝る。
いや、守ってやりたいなんてそんな欲望には収まらない。これは義務だ。守らなければならない。
「……変なポチ。何言ってもいいけど手は動かしちゃダメだよ」
雪兎はそう言って止めていた手をまた動かし始めた。
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