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あさになって、いち
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目が覚めた時、俺はもう機械に犯されてはいなかった。縄も外されており、全裸のまま座布団を枕に畳の上に寝転がっていた。
働かない頭に、長時間縛られていたせいか上手く動かない手足に、縄の痕が痛む肌、刺激を与えられていない状態を寂しく感じてひくつく腸壁…………朝日が差しているのに起き上がれない、何より一晩中犯されていたのに一滴も精液を出せていない陰茎が辛い、この勃起はもはや痛い。
「どう? ポチ、とろとろになってくれた?」
小さな手に尻を撫でられ、皿に力が抜ける。
「ユ、キ……さっ、ま……?」
「おはよ、ポチ。なんか久しぶりな気がするね……寂しかった?」
撫でていただけだったはずの手が割れ目に指を沿わせてくる。焦らすようにゆっくりと割り開かれ、意識とは反対に身体が勝手に期待する。
「ふふ……ぐちゃぐちゃだね。ひくひくしてるし……寂しかったんだね?」
もはや性器と化した穴は軽く口を擦られただけで何かを欲しがるようにぱっくりと開いてしまう。雪兎はだらしなく腸液を溢れさせたその穴に指を突っ込んで掻き回すという慈悲を与えた。
「んっ、ふぅぅうっ! んぅうぅーっ!」
横たわって眠っていた俺だが、穴をほじくり回されると自然と体勢が変わっていく。まずうつ伏せになって、膝を曲げて、雪兎に掻き回して欲しい場所を必死に持ち上げて、座布団に顔を押し付ける。最終的にはやはり、猫が伸びをするような体勢になった。
「ふふ……可愛い。じゃあ、ポチ。ちゃんと犬になってね」
指が抜かれ、代わりに張形を押し込まれる。太腿に毛が触れる──これは犬の尻尾だ。振動しないのは雪兎との再会を喜びたい心としては嬉しいのに、長時間犯されて快楽中毒になった穴は刺激を求め、腸壁を無意識に動かして張形をきゅうきゅうと締め付けてしまう。
「あはっ、尻尾振っちゃって……可愛いよ、ポチ」
しゃぶるような穴の動きと抜き挿しを求めた腰の僅かな揺れによって尻尾は犬が機嫌の良い時のように揺れていた。
「ユキ様っ、ユキ様ぁっ……ちがう、俺ぇ……ちゃんと、ユキ様にぃっ」
体を起こして向かい合って、おはようと笑って久しぶりだねと抱き締め合いたいのに、ねだるように腰を振っている。
「分かってるよ、ちゃんと僕のあげるから、焦らないで」
「ちっ、が……ぁあっ……俺っ、ユキ様にぃっ」
「抱かれたいんだろ? 分かってるって」
「ユキ様にっ、ちゃんとぉっ、おはよって、久しぶりってぇっ……」
「…………ふふ、可愛いね、ポチ。でも大丈夫だよ、犬は尻尾を振って喜びを表現するものだからね」
雪兎は尻尾の毛の先端を摘み、俺の腰よりも高くに上げる。当然中の張形も上に引っ張られて、もう穴は淫具か性器が入っていないと落ち着かなくなっていて、抜けないようにと必死にしゃぶりついてしまう。
「ぁ……はぁっ、ぁーっ……あっ、ぁ……あ」
「ポチの控えめなしっぽフリフリも可愛いけど、ご主人様との久しぶりの再会なんだから、犬はこのくらい尻尾振るはずだよ」
尻尾の毛の中程をぎゅっと掴んだ雪兎はそのまま手を左右に揺らす。犬の尻尾振りを無理矢理再現させられて、尻尾の毛に繋がる張形が腸内で暴れて淫猥な水音を立てる。
「ひぃいんっ! ひぁあっ、ぁあっ、んんっ、ゃああっあぁっ!」
「……ローション? にしてもぐしょぐしょだね……こんなに畳汚すなんて悪いワンちゃんだね」
尻尾を背中側に引っ張られて、中の張形が腹側に擦り付けられる。
「ゃあんっ! ひっ、ゃ、あっ……はぁっ……」
「……悪いワンちゃんには何が必要かな?」
「へ……? ぁ、お仕置き……? やだぁ……俺っ、昨日ずっと、しててぇ……ご褒美がいい……」
昨日あれだけ苦しんだのだから……苦しんだか? 快楽から逃れられないのは確かに苦痛ではあったが、よがっていたのも事実だ。
「大丈夫、ご褒美にもなるから」
そう言うと雪兎は右手を高く持ち上げ、指をピンと伸ばして揃えた。俺はこれから行われることを察し、更に高く尻を持ち上げた。
パンッ! と子気味良い音が一発響く。刺激が欲しくて震えていた俺の尻に平手打ちが与えられたのだ。
「んぁあっ! はぁっ……あぁ、ユキ様ぁ、もっとぉ、もっとぉ、もっと叩いてぇ、叩いてイかせてぇ」
「お仕置きは嫌なんでしょ?」
「やぁ……今のご褒美ぃ、ご褒美欲しいですぅ、ユキ様ぁ」
「ご褒美は別に考えてあるから、ね?」
俺は罰を受けるような行為をしていないかと頭を働かせたが、すぐに射精を禁じられていることを思い出し、ご褒美に喜ぶ犬になりきった。
働かない頭に、長時間縛られていたせいか上手く動かない手足に、縄の痕が痛む肌、刺激を与えられていない状態を寂しく感じてひくつく腸壁…………朝日が差しているのに起き上がれない、何より一晩中犯されていたのに一滴も精液を出せていない陰茎が辛い、この勃起はもはや痛い。
「どう? ポチ、とろとろになってくれた?」
小さな手に尻を撫でられ、皿に力が抜ける。
「ユ、キ……さっ、ま……?」
「おはよ、ポチ。なんか久しぶりな気がするね……寂しかった?」
撫でていただけだったはずの手が割れ目に指を沿わせてくる。焦らすようにゆっくりと割り開かれ、意識とは反対に身体が勝手に期待する。
「ふふ……ぐちゃぐちゃだね。ひくひくしてるし……寂しかったんだね?」
もはや性器と化した穴は軽く口を擦られただけで何かを欲しがるようにぱっくりと開いてしまう。雪兎はだらしなく腸液を溢れさせたその穴に指を突っ込んで掻き回すという慈悲を与えた。
「んっ、ふぅぅうっ! んぅうぅーっ!」
横たわって眠っていた俺だが、穴をほじくり回されると自然と体勢が変わっていく。まずうつ伏せになって、膝を曲げて、雪兎に掻き回して欲しい場所を必死に持ち上げて、座布団に顔を押し付ける。最終的にはやはり、猫が伸びをするような体勢になった。
「ふふ……可愛い。じゃあ、ポチ。ちゃんと犬になってね」
指が抜かれ、代わりに張形を押し込まれる。太腿に毛が触れる──これは犬の尻尾だ。振動しないのは雪兎との再会を喜びたい心としては嬉しいのに、長時間犯されて快楽中毒になった穴は刺激を求め、腸壁を無意識に動かして張形をきゅうきゅうと締め付けてしまう。
「あはっ、尻尾振っちゃって……可愛いよ、ポチ」
しゃぶるような穴の動きと抜き挿しを求めた腰の僅かな揺れによって尻尾は犬が機嫌の良い時のように揺れていた。
「ユキ様っ、ユキ様ぁっ……ちがう、俺ぇ……ちゃんと、ユキ様にぃっ」
体を起こして向かい合って、おはようと笑って久しぶりだねと抱き締め合いたいのに、ねだるように腰を振っている。
「分かってるよ、ちゃんと僕のあげるから、焦らないで」
「ちっ、が……ぁあっ……俺っ、ユキ様にぃっ」
「抱かれたいんだろ? 分かってるって」
「ユキ様にっ、ちゃんとぉっ、おはよって、久しぶりってぇっ……」
「…………ふふ、可愛いね、ポチ。でも大丈夫だよ、犬は尻尾を振って喜びを表現するものだからね」
雪兎は尻尾の毛の先端を摘み、俺の腰よりも高くに上げる。当然中の張形も上に引っ張られて、もう穴は淫具か性器が入っていないと落ち着かなくなっていて、抜けないようにと必死にしゃぶりついてしまう。
「ぁ……はぁっ、ぁーっ……あっ、ぁ……あ」
「ポチの控えめなしっぽフリフリも可愛いけど、ご主人様との久しぶりの再会なんだから、犬はこのくらい尻尾振るはずだよ」
尻尾の毛の中程をぎゅっと掴んだ雪兎はそのまま手を左右に揺らす。犬の尻尾振りを無理矢理再現させられて、尻尾の毛に繋がる張形が腸内で暴れて淫猥な水音を立てる。
「ひぃいんっ! ひぁあっ、ぁあっ、んんっ、ゃああっあぁっ!」
「……ローション? にしてもぐしょぐしょだね……こんなに畳汚すなんて悪いワンちゃんだね」
尻尾を背中側に引っ張られて、中の張形が腹側に擦り付けられる。
「ゃあんっ! ひっ、ゃ、あっ……はぁっ……」
「……悪いワンちゃんには何が必要かな?」
「へ……? ぁ、お仕置き……? やだぁ……俺っ、昨日ずっと、しててぇ……ご褒美がいい……」
昨日あれだけ苦しんだのだから……苦しんだか? 快楽から逃れられないのは確かに苦痛ではあったが、よがっていたのも事実だ。
「大丈夫、ご褒美にもなるから」
そう言うと雪兎は右手を高く持ち上げ、指をピンと伸ばして揃えた。俺はこれから行われることを察し、更に高く尻を持ち上げた。
パンッ! と子気味良い音が一発響く。刺激が欲しくて震えていた俺の尻に平手打ちが与えられたのだ。
「んぁあっ! はぁっ……あぁ、ユキ様ぁ、もっとぉ、もっとぉ、もっと叩いてぇ、叩いてイかせてぇ」
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「やぁ……今のご褒美ぃ、ご褒美欲しいですぅ、ユキ様ぁ」
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