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後輩と昼寝してみた
水の音で目を覚ます。寝ぼけ眼を擦ると段々と意識がハッキリとして、ここが風呂場であると分かった。俺は角に座らされて壁にもたれており、目の前ではセンパイが頭を洗っていた。
「センパイ……」
俺が起きたのに気付いたセンパイは泡を使って髪をオールバックにし、手と顔の泡を流してこちらを向いた。
「……服は精液を落として洗濯中だ。起きたならお前も身体を洗え、もちろんピアスを重点的にだ、今日は特に唾液も精液も被ったからな」
センパイの横に移動し、ボディソープを泡立てていつも通りに体を洗う。鎖と鈴は外されてリング型のピアスだけになった胸を洗う。
「ん……んんっ、ん、ぅ……!」
ピアスとピアスホールを洗うだけのつもりでも重点的に指で弄れば勃つに決まっているし、感度が上がった乳首を洗うと声が漏れる。
「…………お前、静かに風呂に入れないのか」
「す、すいませんっ……」
「……いや、褒めてる」
センパイの手に左胸を鷲掴みにされる。平たい胸を揉むように動いた指、中指と人差し指の間に乳首が挟まり、乳輪ごと絞り出される。
「ひっ、あぁあんっ!」
「……何してる、早く洗え。固定しておいてやる」
センパイは上手く指を動かせていないのを見破っていたようだ。
「は、はいっ……ん、んぅっ……ぅ、あぁっ……ぁひっ、ひ……!」
「…………もっとちゃんと洗わないと雑菌が入るだろ? いつもそんなやり方なのか?」
「い、いつもはっ……もうちょっとマシですっ、多分……ヤったばっかだから、感度が……!」
センパイの手が離れて安心したのも束の間、センパイは俺の後ろに移動した。予想通り腋から腕を通されて両乳首同時に洗われる。
「ぁ、あぁああっ!? ちくびっ、ひぃっ、ぃ、んんっ……! ピアス、がっ……なか、こりこりしゅるっ……!」
「…………フロスを使った方がいいかもな。ちょっと待て、持ってくる。ピアスを外しておけ」
風呂場から出ていくセンパイを見送る気力もなく、深呼吸をして落ち着いてから乳首のピアスを外した。しばらくして帰ってきたセンパイは細長い綿棒のようなものを持っていた。
「……暴れるなよ」
大きな手に乳輪ごと絞り出され、抵抗なんて出来るわけもなくピアスホールに細長い棒が通された。
「ぁ、あっ……ぁ、あぁっ……!」
新感覚だ、ちゅこちゅこと音を立ててピアスホールを洗われている。大事な洗浄のはずなのに気持ちよくて、ピクピク足が跳ねた。
「…………もう片方」
片方が洗われるともう片方も洗われる。
「ん、んぅっ……ぅ、あぁ……センパイっ、これ、乳首犯されてるみたいっ……」
「……次からは自分でやれよ。毎日でなくてもいいが……汚れたまま放っておいたら膿むからな」
「ひゃい……ん、んぅっ……ぁぁ……!」
ピアスホールの掃除が終わると同時に勢いなく射精する。床に放たれた白濁液はもう随分薄くなっていた。
「…………臍もやっておくか。舐め回したからな……」
胸の泡を流してピアスをつけ直していると臍ピアスが外された。同じように細長い棒を突っ込まれて洗われる。
「ん、んん……いっつも、この中ずぽすぽされてるのに……」
「……ここも性感帯に躾けてやる」
「んっ……嬉しい、センパイ……俺どんどんセンパイ好みに改造されてく」
「………………あぁ、俺専用だ」
ちゅっと優しいキスが頬に与えられ、先程のセックスで気絶した時に見た夢を思い出す。内容なんてない、ただセンパイに抱かれながら「愛してる」と言われる夢だ。
「センパイ……センパイは俺に恋愛感情なんかありませんよね?」
「……………………あぁ、ある訳ない」
「ですよね……」
もしセンパイが俺に好意を抱いていたら、俺は今までセンパイに随分と酷いことを言ってきたしやってきた。俺のせいで傷付くことのないセンパイだから心地いいのに、既に深く傷付けていたのに気付けなかったなんて真実だったら俺は自分を許せない。
「センパイが俺のこと好きとか、ありえませんよね」
もしセンパイが俺を好きだったら俺は罪悪感で押し潰されてしまうのに、センパイは俺を好きじゃないと頭の中で反芻する度に胸が痛む。
「えへへ……せーんぱいっ、これからも後輩オナホをご愛顧くださいね」
「…………あぁ」
背後から強く抱き締められて、嬉しさで胸いっぱいになる。同時に好意はない行為なんだなと虚しく感じ、涙が零れる。
センパイに好きになって欲しくないのに、好きになってみて欲しいだなんて、俺はなんてワガママなんだろう。
風呂を上がり髪を乾かし終え、行く予定の店の開店時間まではまだまだあるので部屋で眠ることにした。
センパイは一服してくると外に行ってしまったからベッドには俺一人だ。寂しくて寝られない。
「ん……」
三日に一度くらいこんな日がある。そんな時はレンに電話をかけて、寝落ちするまで他愛ない話をする。最近はそれが出来ないから良質な睡眠が取れていない。
ベッドの上で何十分もモゾモゾして、結局センパイが戻ってくるまでに眠れなかった。俺が寝ていると思っているだろうセンパイは俺の頭を優しく撫でてから隣に上ってきた。
「………………おやすみ、月乃宮」
枕を奪われ、センパイの腕枕に移される。足も絡められ、目の前にはたくましい胸筋がある。着替えなんて持ってきていないセンパイは今全裸だ。
「…………ん? 月乃宮、起きてるのか?」
体温を感じて眠くなってきて、ボーッとセンパイの胸を眺めていた俺は無意識にセンパイの乳首に吸い付いてしまった。慌てて離し、寝たフリをする。
「……?」
不愉快だったのか反対を向かされてしまった。まぁ、背中が温かいのは心地いい。うとうとしているとセンパイの人差し指が唇に触れた。入ってこようとしているようなので咥えて軽く吸ってみる。
「………………口寂しいのか? 可愛いな。指なら好きなだけ吸っていい、ゆっくり寝ろよ」
俺が起きているのに気付いたのか、眠っていても構わなかったのか、優しく話しかけられた。
太い指を吸いながら俺は「幼い頃はレンもよく指を咥えさせてくれたな」と過去に思いを馳せ、ゆっくりと意識を闇に落とした。
何十分経ったのか目を覚ます。センパイはまだ眠っているようだ、俺も二度寝しようかな。
「ん……? ぅわっ! レン……?」
壁際に向いていた体を反転させるとベッドの真横にレンが立っていた。じっと俺を見下ろしている。
「まだ学校じゃないのか? レン……お前、なんか透けてないか?」
制服を着ているレン越しに本棚が見える。起き上がって手を伸ばすとレンには触れられず、すり抜けた。
「レン……? お、お前、まさか幽霊とか言わないよな、死んでないよな……? レン……!」
全く意味の分からない現象に困惑しつつ、スマホを取ってレンへ電話をかける。授業中だから出ないのか、既に死んでしまっているから出られないのか──
「違うよな、俺の幻覚か何かだろ? 死んでないよな……」
ミチが階段から落ちたように見えない手がレンを? いや、ミチとは肉体関係があったがレンとはない。
「クソっ、お前なんで出ねぇんだよ……」
電話に出てもらえず苛立っていると半透明のレンが俺に手を伸ばしてきた。レンとはいえ幽霊のようなその姿は少し怖くて、思わず身構える。
「レン……?」
レンは俺の肩の辺りに手を漂わせ、ごつごつした男の手首を掴んだ。俺に取り憑いている見えない手の一つだ、今は見えているけど。
じたばたと虫のように暴れる男の手首を半透明のレンは無表情で押さえつけ、喰った。一度も噛むことなく丸呑みにしてしまった。
「なに……これ」
食べ終わるとレンは軽く腹を撫で、すぅっと透けて消えていった。
「は、ははっ、ははは……変な夢だな」
きっと今は起きたように錯覚しているだけで夢の中なのだ、妙な夢を見た。夢の中で眠れば現実で起きられるだろうか。
半透明のレンが俺に取り憑いた怪異を喰った、そんな不気味な夢を見た俺はセンパイに揺すられて目を覚ました。
「センパイ……?」
「…………起きたか。そろそろ行くぞ」
「あ、はい……」
乾燥機によって風呂中に洗濯した服は乾いており、センパイは俺の家に尋ねて来た時と同じ格好になった。俺も制服を着る。
「……お前、制服で行くのか?」
「ダメですか? センパイが制服好きだって言うから……それに、俺いい感じの服持ってませんし」
「…………俺は構わないが、目立つぞ」
確かに昼間から制服で出歩いていたら目立つかもな。
「……まぁ、お前の好きにしろ。出る前にタバコ吸ってくる、準備してろ」
準備と言われても財布とスマホ以外に持つものなんてない。コンドームとかも要るかな、流石に外ではやらないか。
「ぉ、電話……」
ポケットに突っ込んだスマホが鳴る。表示されていたのはレンの名前だ。
「もしもし、レン!? レン、無事なのか?」
『は? なんだよ急に……授業中に電話かけてくるなよな。もち、お前今日はなんで休んでるんだ?』
声を聞く限りいつも通りだ。やはりアレは夢だったのだろうか。
「レン……体調、大丈夫か?」
『体調? なんで分かったんだ? 今ちょっと胃が痛いんだよ、ほっとけば治ると思うけど』
大したことも関係もなさそうだ、やはりただの夢だったのだ。
「ならいいよ。変な時間に電話かけて悪かった、じゃあな」
電話を切り、レンが無事だったことに安堵する。スマホをポケットに戻すとちょうどセンパイが一服から戻った。
「……行くぞ」
ヘルメットを被ってセンパイの後ろに跨り、いざ出発。大柄なセンパイの背後では向かい風なんて分からないし、フルフェイスの狭い視界はセンパイの大きな背中が埋めており、バイクの爽快感などない。
「センパイ……」
俺が起きたのに気付いたセンパイは泡を使って髪をオールバックにし、手と顔の泡を流してこちらを向いた。
「……服は精液を落として洗濯中だ。起きたならお前も身体を洗え、もちろんピアスを重点的にだ、今日は特に唾液も精液も被ったからな」
センパイの横に移動し、ボディソープを泡立てていつも通りに体を洗う。鎖と鈴は外されてリング型のピアスだけになった胸を洗う。
「ん……んんっ、ん、ぅ……!」
ピアスとピアスホールを洗うだけのつもりでも重点的に指で弄れば勃つに決まっているし、感度が上がった乳首を洗うと声が漏れる。
「…………お前、静かに風呂に入れないのか」
「す、すいませんっ……」
「……いや、褒めてる」
センパイの手に左胸を鷲掴みにされる。平たい胸を揉むように動いた指、中指と人差し指の間に乳首が挟まり、乳輪ごと絞り出される。
「ひっ、あぁあんっ!」
「……何してる、早く洗え。固定しておいてやる」
センパイは上手く指を動かせていないのを見破っていたようだ。
「は、はいっ……ん、んぅっ……ぅ、あぁっ……ぁひっ、ひ……!」
「…………もっとちゃんと洗わないと雑菌が入るだろ? いつもそんなやり方なのか?」
「い、いつもはっ……もうちょっとマシですっ、多分……ヤったばっかだから、感度が……!」
センパイの手が離れて安心したのも束の間、センパイは俺の後ろに移動した。予想通り腋から腕を通されて両乳首同時に洗われる。
「ぁ、あぁああっ!? ちくびっ、ひぃっ、ぃ、んんっ……! ピアス、がっ……なか、こりこりしゅるっ……!」
「…………フロスを使った方がいいかもな。ちょっと待て、持ってくる。ピアスを外しておけ」
風呂場から出ていくセンパイを見送る気力もなく、深呼吸をして落ち着いてから乳首のピアスを外した。しばらくして帰ってきたセンパイは細長い綿棒のようなものを持っていた。
「……暴れるなよ」
大きな手に乳輪ごと絞り出され、抵抗なんて出来るわけもなくピアスホールに細長い棒が通された。
「ぁ、あっ……ぁ、あぁっ……!」
新感覚だ、ちゅこちゅこと音を立ててピアスホールを洗われている。大事な洗浄のはずなのに気持ちよくて、ピクピク足が跳ねた。
「…………もう片方」
片方が洗われるともう片方も洗われる。
「ん、んぅっ……ぅ、あぁ……センパイっ、これ、乳首犯されてるみたいっ……」
「……次からは自分でやれよ。毎日でなくてもいいが……汚れたまま放っておいたら膿むからな」
「ひゃい……ん、んぅっ……ぁぁ……!」
ピアスホールの掃除が終わると同時に勢いなく射精する。床に放たれた白濁液はもう随分薄くなっていた。
「…………臍もやっておくか。舐め回したからな……」
胸の泡を流してピアスをつけ直していると臍ピアスが外された。同じように細長い棒を突っ込まれて洗われる。
「ん、んん……いっつも、この中ずぽすぽされてるのに……」
「……ここも性感帯に躾けてやる」
「んっ……嬉しい、センパイ……俺どんどんセンパイ好みに改造されてく」
「………………あぁ、俺専用だ」
ちゅっと優しいキスが頬に与えられ、先程のセックスで気絶した時に見た夢を思い出す。内容なんてない、ただセンパイに抱かれながら「愛してる」と言われる夢だ。
「センパイ……センパイは俺に恋愛感情なんかありませんよね?」
「……………………あぁ、ある訳ない」
「ですよね……」
もしセンパイが俺に好意を抱いていたら、俺は今までセンパイに随分と酷いことを言ってきたしやってきた。俺のせいで傷付くことのないセンパイだから心地いいのに、既に深く傷付けていたのに気付けなかったなんて真実だったら俺は自分を許せない。
「センパイが俺のこと好きとか、ありえませんよね」
もしセンパイが俺を好きだったら俺は罪悪感で押し潰されてしまうのに、センパイは俺を好きじゃないと頭の中で反芻する度に胸が痛む。
「えへへ……せーんぱいっ、これからも後輩オナホをご愛顧くださいね」
「…………あぁ」
背後から強く抱き締められて、嬉しさで胸いっぱいになる。同時に好意はない行為なんだなと虚しく感じ、涙が零れる。
センパイに好きになって欲しくないのに、好きになってみて欲しいだなんて、俺はなんてワガママなんだろう。
風呂を上がり髪を乾かし終え、行く予定の店の開店時間まではまだまだあるので部屋で眠ることにした。
センパイは一服してくると外に行ってしまったからベッドには俺一人だ。寂しくて寝られない。
「ん……」
三日に一度くらいこんな日がある。そんな時はレンに電話をかけて、寝落ちするまで他愛ない話をする。最近はそれが出来ないから良質な睡眠が取れていない。
ベッドの上で何十分もモゾモゾして、結局センパイが戻ってくるまでに眠れなかった。俺が寝ていると思っているだろうセンパイは俺の頭を優しく撫でてから隣に上ってきた。
「………………おやすみ、月乃宮」
枕を奪われ、センパイの腕枕に移される。足も絡められ、目の前にはたくましい胸筋がある。着替えなんて持ってきていないセンパイは今全裸だ。
「…………ん? 月乃宮、起きてるのか?」
体温を感じて眠くなってきて、ボーッとセンパイの胸を眺めていた俺は無意識にセンパイの乳首に吸い付いてしまった。慌てて離し、寝たフリをする。
「……?」
不愉快だったのか反対を向かされてしまった。まぁ、背中が温かいのは心地いい。うとうとしているとセンパイの人差し指が唇に触れた。入ってこようとしているようなので咥えて軽く吸ってみる。
「………………口寂しいのか? 可愛いな。指なら好きなだけ吸っていい、ゆっくり寝ろよ」
俺が起きているのに気付いたのか、眠っていても構わなかったのか、優しく話しかけられた。
太い指を吸いながら俺は「幼い頃はレンもよく指を咥えさせてくれたな」と過去に思いを馳せ、ゆっくりと意識を闇に落とした。
何十分経ったのか目を覚ます。センパイはまだ眠っているようだ、俺も二度寝しようかな。
「ん……? ぅわっ! レン……?」
壁際に向いていた体を反転させるとベッドの真横にレンが立っていた。じっと俺を見下ろしている。
「まだ学校じゃないのか? レン……お前、なんか透けてないか?」
制服を着ているレン越しに本棚が見える。起き上がって手を伸ばすとレンには触れられず、すり抜けた。
「レン……? お、お前、まさか幽霊とか言わないよな、死んでないよな……? レン……!」
全く意味の分からない現象に困惑しつつ、スマホを取ってレンへ電話をかける。授業中だから出ないのか、既に死んでしまっているから出られないのか──
「違うよな、俺の幻覚か何かだろ? 死んでないよな……」
ミチが階段から落ちたように見えない手がレンを? いや、ミチとは肉体関係があったがレンとはない。
「クソっ、お前なんで出ねぇんだよ……」
電話に出てもらえず苛立っていると半透明のレンが俺に手を伸ばしてきた。レンとはいえ幽霊のようなその姿は少し怖くて、思わず身構える。
「レン……?」
レンは俺の肩の辺りに手を漂わせ、ごつごつした男の手首を掴んだ。俺に取り憑いている見えない手の一つだ、今は見えているけど。
じたばたと虫のように暴れる男の手首を半透明のレンは無表情で押さえつけ、喰った。一度も噛むことなく丸呑みにしてしまった。
「なに……これ」
食べ終わるとレンは軽く腹を撫で、すぅっと透けて消えていった。
「は、ははっ、ははは……変な夢だな」
きっと今は起きたように錯覚しているだけで夢の中なのだ、妙な夢を見た。夢の中で眠れば現実で起きられるだろうか。
半透明のレンが俺に取り憑いた怪異を喰った、そんな不気味な夢を見た俺はセンパイに揺すられて目を覚ました。
「センパイ……?」
「…………起きたか。そろそろ行くぞ」
「あ、はい……」
乾燥機によって風呂中に洗濯した服は乾いており、センパイは俺の家に尋ねて来た時と同じ格好になった。俺も制服を着る。
「……お前、制服で行くのか?」
「ダメですか? センパイが制服好きだって言うから……それに、俺いい感じの服持ってませんし」
「…………俺は構わないが、目立つぞ」
確かに昼間から制服で出歩いていたら目立つかもな。
「……まぁ、お前の好きにしろ。出る前にタバコ吸ってくる、準備してろ」
準備と言われても財布とスマホ以外に持つものなんてない。コンドームとかも要るかな、流石に外ではやらないか。
「ぉ、電話……」
ポケットに突っ込んだスマホが鳴る。表示されていたのはレンの名前だ。
「もしもし、レン!? レン、無事なのか?」
『は? なんだよ急に……授業中に電話かけてくるなよな。もち、お前今日はなんで休んでるんだ?』
声を聞く限りいつも通りだ。やはりアレは夢だったのだろうか。
「レン……体調、大丈夫か?」
『体調? なんで分かったんだ? 今ちょっと胃が痛いんだよ、ほっとけば治ると思うけど』
大したことも関係もなさそうだ、やはりただの夢だったのだ。
「ならいいよ。変な時間に電話かけて悪かった、じゃあな」
電話を切り、レンが無事だったことに安堵する。スマホをポケットに戻すとちょうどセンパイが一服から戻った。
「……行くぞ」
ヘルメットを被ってセンパイの後ろに跨り、いざ出発。大柄なセンパイの背後では向かい風なんて分からないし、フルフェイスの狭い視界はセンパイの大きな背中が埋めており、バイクの爽快感などない。
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