いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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入院中の幼馴染にお見舞されてみた

看護師は泣きながら謝る俺を慰め、毛布とシーツを取り替えてくれた。優しい人だ、昔は白衣の天使とか言われていたらしいな。俺が知っているのは青い作業着のような姿だけだからナース服とやらはコスプレ写真でしか知らない。

「はぁー……消えてぇー……」

世のお姉様方には知っておいて欲しい。歳上の女性に「あらあらお盛んね」「ちゃんと男の子ね」って感じの対応をされた男子高校生は消えたくなるのだ。

「うぅ……レン、レンのせいだぁ……レンが可愛いからぁ……」

もう部屋は真っ暗なのに寝られない。ベッドの上でゴロゴロ転がる。何十分もそうしているといい加減に消滅願望が薄れてきて、思考は「何故俺は病院に居るのか」という疑問に立ち戻る。

「そうだ、センパイに聞きゃいいじゃん」

もうミチは眠っていそうな時間だが、センパイは起きていそうだ。居なくなったという話も気になるし、センパイと話したい。

『センパーイ』
『俺なんか病院にいるんですけど』
『理由知ってます?』

既読すら付かない。寝てるのかな。

『頭蓋骨にヒビ入ってるらしいんです』
『俺、何があったか覚えてなくて』
『そうめん食べようとしてましたよね?』
『でもそうめん食べた記憶はなくて』
『俺ウッドデッキから落ちたりしました?』

一応俺の状態と疑問を送っておこう、明日には返信が来るはずだ。今日はもう眠ろう。



何故入院しているのかも分からないまま朝を迎えた。朝食を食べてしばらくするとレンへの面会許可を伝えられ、病室を教えられた。絶対に走らないという条件で自分の病室を出て、レンの病室へ向かう。階も違うから行き来が大変だ、俺の隣は空いているのだから同室にしてくれたらいいのに。

「レンっ、おはよう。レン、あのさ……レン?」

レンは個室に入れられていた。ベッドの周りにはよく分からない器具が大量にあり、レンの身体に大量の管が繋がっており、青い顔をしたレンは俺に気付くと弱々しく微笑んだ。

「もち……おはよう」

「…………なんか、随分大掛かりだな。風邪……だろ? 悪化して……肺炎とかになったのか?」

「そんなとこ」

床を這う管を踏まないように気を付けながら椅子をベッドの隣に運び、腰を下ろした。

「付き添いだったのに俺も入院とかウケるよな」

「ウケねぇよ……お前、急に血吐いたんだぞ。すっごいびっくりしたんだからな」

「ぁー……聞いたよ、お前のベッドで居眠りして血ぃ吐いてお前にかけちまったんだってな、ごめんな……本当」

「あ、き、気にすんなよ。顔近付けてた俺も悪いし」

申し訳なさそうな顔をしていたレンの瞳がじとっと俺を睨む。

「……なんで顔近付けてたんだよ、変態」

「ち、違うっ……キスしようとなんて、俺は!」

「ふっ……はははっ、そんな焦るなよ、図星だって丸分かりだ。やっぱり可愛いなぁもちは、ずっと世話してやりたいよ」

楽しそうに笑うレンに不健康さは見当たらない。だからこそ大量の管が不気味で、不安が拭えない。

「……俺、さ、お前が血ぃ吐いた時本当に焦ったんだ。吐いた血が喉塞いじゃわないかとか焦って、必死で背中叩いて……怖かった。あの時は、レンが死んじゃうんじゃないかって……」

「お前は俺が死んでも平気だろ?」

「…………は?」

「ミチが居るんだから平気だろ」

レンが死ぬなんて想像したくない。けれどレンは真面目な顔をしているから怖くなって、頑張って妄想してしまう。そうしたら勝手に涙が溢れてきた。

「お、おい、もち……?」

「嫌、だっ……冗談でもそんなこと言わないでくれよっ……レンが死んじゃったら俺もう生きてけない」

くだらないもしも話なのにレンが血を吐く姿を見たばかりの俺には現実味があって、リアルな妄想をしてしまった俺は幼い子供のように泣きじゃくった。

「やだ……レン、やだっ、死んじゃやだぁ……死なないんだからっ、そんなこと言わないでくれよっ……!」

「もち……お前にはミチが」

「ミチはレンじゃないっ! ミチが居たって、ミチが支えてくれたって……レンが居なくなるのは同じじゃん……ミチ関係ないじゃん、もうこの話やめてくれよっ」

「……俺はお前と付き合わないんだぞ? キスもセックスもしない、高校卒業したら二度と会わないかもしれない、お前それでも俺が死ぬの泣くほど嫌なのか?」

「嫌に決まってるだろ!? なんで俺が嫌じゃないと思うんだよ、レンと付き合えなくたって、レンと何も出来なくたって、レンは幼馴染みなんだよ親友なんだよずっと一緒に居たんだぁっ、レンは俺のお母さんなんだよぉっ! レンへの好きは恋愛感情だけじゃない……なのに、なんで、なんでそんな悲しいこと言うんだよっ」

もう高校一年生になったのに、セックスも数え切れないほどしてきたのに、俺は幼稚園児の頃と変わらない。泣き虫で、母親レン離れ出来ないガキだ。幼馴染の男を母親扱いしている変態だ。

「…………ごめんな」

「レンっ……下心とか、ナシで……その、えと」

レンは困ったように微笑んで両手を広げた。俺はベッドに腰掛け、体をひねってレンと抱き合った。

「……なぁ、もち。突然死ぬことなんてよくあるんだよ、笑顔で出かけてくとこ見たのに、出先で轢かれて死体で帰ってくるなんて、よくあるんだ」

「…………レン、の……お母さん?」

俺を抱き締める腕の力が強まる。

「俺がそうなるかもしれない。死ぬのは怖くない、でも俺が死んだらお前が「生きていけない」なんて言うならっ……怖くて仕方ない。なぁ頼むよもち、安心させてくれよ…………俺が居なくても平気だろ?」

俺もレンを抱き締める腕の力を強め、首を横に振った。

「もち……」

レンが俺に恋してくれているのは確実だ。なのに俺が複数の男と関係を持っているから精神的に不安定になっているのも分かる。俺を諦めようとしていたのに俺がレンに迫ったことでレンの心はもうぐちゃぐちゃだろう。

「…………レンが死んだら俺も死ぬ」

もしかしたら自殺を考えているのかもしれない、なら止めなければ。この止め方は最低だけれど他に思い付かない。

「う、そ……」

「……嘘じゃない。絶対死んでやる」

レンの腕の力が緩んだので俺も緩め、レンと目を合わせて話すためレンの肩を押した。

「レン、だから……死ぬとか考えないで欲し…………レン?」

綺麗な茶色の目を見開いて、ハラハラと涙を流している。呆然としているようにも見えるその顔が表す感情が俺には分かる、絶望だ。

「レン? レン……?」

今の話のどこに絶望する理由があったんだ。

「ぁ、あっ……ぁ、あぁ……」

「レン? レンっ、どうしたんだよ……」

「あぁ……ごめ、んっ……ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ、ごめんなさいっ……!」

「レンっ!? レン、なんだよ、レンが謝ることなんか何もないだろ!?」

レンの泣き顔なんて十余年間見たことがなかった、レンは絶対に俺の前では泣かなかった。なのに今、号泣している。これは異常事態だ。

「ごめんなさいっ、ごめんなさいもち……ごめんなさい、好きだったんだ、ずっと俺だけ見てて欲しかったんだっ……だから俺だけ見るようにずっと仕向けててっ……ぁぁああっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ……」

「レン! レン……謝らないでくれ! 謝るのは俺だ、レンの言うこと聞かなかった……レンの言うことだけ聞いてればよかったんだ。ごめんな、レン……」

謝った瞬間、レンは頭を掻き毟り始める。頭皮を削るような強さに慌ててレンの手首を掴んで止めた、ゾッとするほど簡単に止められた。

「ごめんなさいっ……ごめんなさいぃ…………道連れなんかに、するつもりじゃ……」

「レン……俺、レンのこと大好きだよ。愛してる。結婚したい」

「………………俺も、したかった。できるって信じてた……だから、お前が俺に依存するように仕向けてっ……! しなきゃよかった……しなきゃよかったぁっ! 死にたくないっ、やだぁ……死にたくないっ……道連れなんてやだっ、せめて俺だけ死にたい! 頼むよ、俺なんか死んでもいいって言ってくれよぉっ! 俺が死んでも平気って言ってくれよぉっ……!」

「レン……レン、落ち着けよ! レンが死ぬとかありえないって、どうしたんだよ……大丈夫だって。な? 大丈夫……」

ぎゅっと抱き締めながらポロポロと溢れる涙を拭う。泣き虫な俺は幼い頃からレンに何度もこうして慰めてもらっていた、ようやく俺が慰める番になったのだ。

「……レン、レンは今、ちょっとネガティブになってるだけだよ。心労と……あと、風邪が悪化したせいだ。大丈夫、大丈夫……レンは死んだりしない」

「お、ねが……い…………俺が、死んでも……」

「…………大丈夫、怖くない。一緒だ、ずっと一緒……死ぬ時は俺も一緒だから、寂しくない。大丈夫……レンを一人にしない」

「ぁ、あ……ご、めんっ、なさいぃぃっ……」

レンが落ち着くことはなく、俺は看護師が検温に来る昼までずっとレンを慰めていた。
レンは死なない。もし死んでも俺が一緒に逝くから寂しくない。そう励ましているのにずっと謝るばかりだった。

「部屋に戻って昼食を食べてきなさい」

「……はい。レン、また後でな」

体調を崩しているからというのもあるだろうが、あんなにも弱々しいレンは見たことがない。ハスミンの話はしばらく俺の心にしまっておこう。
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