いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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後輩彼氏と幽霊屋敷に閉じ込められてみた

センパイの頭を抱き締めて眠ってから何分経っただろう、寝入ってはいなかったから十分も経っていないと思う。
どこからか男の悲鳴が聞こえた。ギャアア……と分かりやすい恐怖に満ちた絶叫だ。

「先輩……!? センパイ、センパイ起きてください」

三人組の先輩達の誰かが悲鳴を上げたのだと予想した俺はセンパイを起こそうとする。しかし、起きない。

「センパイ、センパイってば!」

センパイの頭の下から無理矢理腕を抜いてマットレスに落としても起きない。なのにまた悲鳴が聞こえた。

「先輩っ……!」

きっと俺のせいで霊現象に遭っているのだ。そう察した俺は床に落ちていたセンパイのポロシャツだけを羽織り、部屋を出て走った。

「はっ、はっ、はぁっ……先輩! 先輩! どこですか!」

廊下をしばらく走り、立ち止まる。下着を履いていないせいで陰茎が揺れて太腿にぶつかるし、乳首ピアスの鈴がチリンチリン鳴って鬱陶しいし気持ちいいし……とにかく心境がぐちゃぐちゃになる。

「ぎゃああぁっ!? 来んな来んな来んな来んなぁっ!」

すぐ傍の扉から悲鳴が聞こえた。俺はすぐにその扉を開け、声の主を探した。

「先輩っ……人形?」

先輩よりも先に人形を見つけた。フランス人形だろうか、フリフリのドレスを着せられた一メートルはありそうな女の子の人形だ、タンスの方を向いている。

「ひぃっ!?」

ぐりんっと人形の首だけがこちらを向き、数秒遅れて身体もこちらを向いた。先程まで見えなかった右手にはステーキナイフが握られており、血が滴っていた。よく見ればドレスにもまだ新しい血痕がある。

『ケ……ケケケ、ケケケッ……』

人形はナイフを掲げ、パタパタと走ってくる。

「ちょ、ちょっと待てよっ……フランス人形ならオホホとか言えよぅゎ待って来ないで気持ち悪ぃいっ!」

慌てて扉を閉めると硬いものがぶつかった音がした、人形がぶつかったのだろうか。恐る恐る開けると人形は倒れていた。

「と、止まった……? んだよ、ホラー映画かよ……驚かせやがって」

つん、と足先でつついてみる。

『ケケッ』

「ひっ!?」

『ケケケケケケッ!』

「ひぃっ……! あれ?」

人形はけたたましく笑いながら廊下を走り、逃げていった。

「なんなんだよ……先輩、居ます……?」

部屋に入って扉を閉める、残念ながら鍵はない。人形が戻ってこないか不安に思いながらも人形が見ていたタンスを開けた。

「来んなぁあっ!」

開けた瞬間スマホが飛んできた。顔の真ん中に直撃し、俺は鼻を押さえて悶絶する。

「あれ……? お嬢!? うっわごめん……鼻血出てんじゃんマジごめん! えっと一旦座って、俯いて……」

床が汚いので尻をつけないように屈み、鼻の頭を押さえながら俯く。

「マジごめん……出れる扉とか窓手分けして探してたんだけどさ、急に動く人形が襲ってきたんだよ……見たよな? ほら、切りつけられたんだ」

先輩は俺の前に屈み、腕の浅い切り傷を見せた。

「すいません……俺のせいです、俺のせいで霊が起きちゃったんです」

「それ……マジなやつなの? 不思議ちゃんじゃなくて? うわぁぁ……俺ホラー嫌いなんだけど。はぁーっ……なんでクニちゃんこんな霊感ビッチ……ぉん? 噂をすれば何とやら」

扉が開いた。人形が戻ったのかと一瞬身構えたが、入ってきたのはセンパイだ。俺が居なくなって目を覚ますなんて可愛い。

「クニちゃん、やべぇんだよ。あのさ」

センパイは俺が勝手に借りたポロシャツ以外の全てを着ている。制服のスラックスに高級スニーカー、黒いタンクトップ……ハミ乳エロいなぁ、いや、ハミ筋? ハミ胸筋? タンクトップは腕を通す穴が大きいから胸筋の端っこがはみ出ているのだが、俺はそれに何故か興奮してしまうのだ。

「……………………死ね」

「へっ?」

むちむちの太腿がニーハイソックスで締め付けられているのにも興奮するし、俺はボリューミーな肉体が好きなのかもしれないとふざけたことを考えていると鈍い音が響いた。センパイが先輩の腹に膝蹴りを入れたのだ。

「ちょっ……センパイ!? 何してるんですか!」

声を上げると嗚咽する先輩の髪を掴んだポーズで止まる。

「……俺からお前を奪ってこの部屋に連れ込んで、その上顔を殴った強姦魔を殺す途中だ」

「違いますってセンパイ……!」

「…………まだ余罪が?」

「その人は俺に何もしてません。俺は悲鳴が聞こえたから自分でここに来たんです、センパイ起こしたのに起きないから一人で……」

何度も咳き込んで落ち着いたのか先輩が顔を上げ、俺に加勢するように「何もしてない」と弱々しく言う。

「……ならその鼻血は何だ?」

「あ、これはスマホぶつけられて……」

言った直後、先輩が顔を殴られた。

「センパイ! 違うんですよ、話聞いてください!」

鍛え上げられた二の腕に手を添えるとセンパイは先輩の髪から手を離した。先輩はその場で膝をつき、聞き取れない言葉を呻きながら鼻を押さえている。

「センパイ、先輩はナイフを持ったフランス人形に襲われてたんです。そこに俺が来て、フランス人形は扉にぶつかって逃げて、俺はスマホをぶつけられたんです」

「………………何言ってるのか全く分からん」

「なんで分かんないんですか!」

「……まず、ナイフを持ったフランス人形? というのが……」

『ケケケッ』

センパイが開けた扉から先程のフランス人形が入ってくる。よく見るとドレスも人形本体もボロボロだ。

「…………珍しい形のラジコンだな。お前のか?」

「ちげぇよクニちゃん! あれバケモンなんだよ! 知ってるだろ、人形動くホラー映画前見たじゃん!」

こいつセンパイと映画を見る仲なのか。俺もまだセンパイと一緒に映画を見ていないのに。

「……お前、映画を全て実話だと思ってるのか?」

「リアルとフィクションの区別ついてねぇとかじゃねぇから!」

『ケケ……ウケケケケっ!』

ステーキナイフを振り上げた人形がセンパイに飛びかかる。一瞬前まで先輩を見下ろしていたのにセンパイは的確に人形の頭を捉えたパンチを放った。

「やった! やりましたねセンパイ!」

「……あのナイフ本物だぞ。どっちが操作してるのか知らんが、ノゾムが怪我をしたらどうする」

腕に浅い切り傷をつけられたようで、褐色の肌をゆるやかに血が汚していく。それでもまだ霊現象だと信じず、センパイはこの場に居ない先輩達を疑っている。

「クニちゃんっ、人形まだ動いてる!」

陶磁器の頭部は完全に砕けているのに人形はまた走ってくる。センパイはナイフを持っている右手を掴み、容易に止めた。

「…………お前らじゃないのか?」

諦めたのか、人形は右手からナイフを落とす。そして豪奢なフリルスカートに隠されていた右足でナイフを蹴り上げ、左手で掴み、センパイの手に突き立てた。

「……っ!?」

『クケ、ケケッ……ケケケケケッ!』

「…………っ、の……死ねっ!」

センパイはナイフが刺さっても人形を離さず、人形を壁に投げつけて壊した。

「……機械じゃないのか」

陶器や布などの人形の部品しか見当たらないことでようやくセンパイは先輩達を疑うのをやめた。俺には人形から黒い霧のようなモノが吹き出して部屋の外へ逃げていくのが見えたが、二人には見えていないようで傷の心配をしていた。

「うっわめちゃくちゃ深く刺さってるじゃん……! ステーキナイフがこんな刺さるかよ……ってかこのナイフ錆び錆び、やばい、早く出て病院行かないと」

「先輩……センパイの怪我どんな具合ですか?」

ステーキナイフは親指と人差し指の隙間に刃渡りの半分ほど刺さっていた。

「痛そう……」

「…………問題ない。早く手当しろ」

「はいはい、手上げて。心臓より上な」

センパイは素直に右手を上げる。先輩はタンスの前に置いていた鞄からイヤホンを取り出し、コードをセンパイの腕に巻き付けた。

「消毒は無理だから、とりあえず止血だけな」

「……十分だ」

「コードのあるイヤホンなんて珍しいですね」

「コードレスすぐ失くすんだよねー」

俺の心肺蘇生をしてくれたのも彼だったよな? 見た目に反して応急処置の知識があるんだな。

「……この人形、一体なんだったんだ?」

俺は近付きたくもないが、センパイは人形を調べるため傍に屈んだ。

「ホラー映画的なやつだよ。お嬢が何か霊感あるとか言ってんだけど……これマジ? 不思議ちゃんじゃないの?」

センパイにはオカルト関連の話は一切していない。人形が動いているのを見てもギリギリまでラジコンだと疑っていたし、話しても信じてもらえないという俺の予測は間違っていなかった。

「クニちゃん?」

返事をしないセンパイを不審がり、俺達はセンパイの近くに立つ。センパイは俺達に気付くと人形を指差した。

「ぅわ、気持ち悪……」

陶磁器の人形の中にはぎっしりと黒髪の束が詰まっていた。

「…………霊の類は信じていなかったが、こうなるとな……ノゾム、お前詳しいのか?」

「い、いえ……その、霊感? みたいなのが芽生えたの、本当につい最近で」

「………………兄ちゃんが首塚を壊した奴を探していた。お前に調べさせたんだったな」

「ぉん、二年に調べさせたら一年に回して、一年連中いわく月乃宮って奴が壊したって」

先輩は俺の名前は知らないのか。

「はい……あの、首塚壊しちゃってから、その……いわく付きのところに行くと幽霊を呼んじゃうみたいな体質に、なって」

手首だけの怪異に取り憑かれていることは言わないでおこう、身体をまさぐられているだなんて恥ずかしいし──そういえば最近大人しいな、ちゃんと精液を回収しているからだろうか?

「……損害賠償請求のために探してるらしい。ここから出たら一緒に謝ってやる」

「はい……」

「…………そうしたら、きっとその体質も治る。もう人形は壊したからな、ここの霊は倒したんだ。とっとと出るぞ」

あの黒い霧のようなモノは俺の幻覚ではないのだろうか、前にもレンが手首の怪異を食う白昼夢を見た、俺の目は信用出来ない。

「…………他の連中は?」

「玄関開かなくなってたからさ、手分けして開くとこ探して……バラバラ」

「……集めろ」

「でも、圏外だし」

「…………叫べ」

先輩は深いため息をつき、原始的な手段で残りの先輩達を集めようとした。しかし、叫んだ後も屋敷は静かなままだ。

「………………仕方ないな」

「どこから探します?」

「……置いて行く」

「ダメですよ!」

「……霊は倒したんだ、勝手に出ればいい。俺は早く病院に行きたいんだ」

無表情のままだがナイフが刺さったままの右手はかなり痛いようだ。俺はセンパイを励まし、他の二人を探そうと説得した。
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