いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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昼休みに学校を抜け出してみた

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粗末な結婚式を終え、入院着に着替え直したレンをベッドに寝かせ、彼の父親は部屋を出ていった。ワンピースとカーテンを畳み、紙袋に入れてから俺はベッド脇の椅子に座る。

「……もち、ごめんな」

「何だよ、レンに謝られるような覚えないぞ」

「いーっぱい隠し事してるからさ。病気のこととか」

優しく頬を撫でられ、その手の弱々しさから死の近さを実感してしまう。

「…………隠し事、全部話したら……もち、俺のこと嫌いになるかな」

「絶対ならない」

「即答かよ。嬉しい……でも、嫌いになって欲しかったな。俺のこと好きなままで大丈夫か?」

「……後追ったりしないから今くらい自分のことだけ考えろよ。レン……俺とかミチに気ぃ遣わなくていいからさ、俺にして欲しいことあったら言ってくれ」

「………………うん。思い付いたら言う」

泣きたくなるほど綺麗な笑顔だ。

「レン……いつから病気だったんだ? 俺、全然気付かなかったんだけど」

「六月の下旬、えっと、二十二~三日だったかな、急に腹が痛くなったんだよ」

俺が首塚を壊したのが二十日だから、俺がセンパイと関係を持ち始めた頃だな。

「症状出たのそんな最近なのに、もう……? 何の病気なんだよ」

「原因不明なんだよ。菌もウイルスも見つかんない、身体の誤作動的なことじゃないかってさ」

「誤作動って、そんな……」

「痛み止め打ってるから今は大丈夫だけどさ、酷かったんだぜこれ。腹の中に何かが居る感じ、中から引っ掻かれてる感じでさ……実際胃とか喉に引っ掻き傷あるんだってよ、気持ち悪いよな」

何なんだ、その訳の分からない症状……本当に病気なのか? 誤作動で引っ掻き傷の説明が出来るのか? 引っ掻き傷がつくのは引っ掻かれた時だけだ、けれど体内を引っ掻けるモノなんて──

「……よく分かんないからあんま話せない、ごめんな」

症状が出始めたのは俺が首塚を壊してすぐ。
レンは体内に何かが居るような痛みがあると言った。
俺は最近レンが手首だけの怪異を食う夢を見た。
レンなら俺を助けようとしてくれても不自然ではない。
でも、レンの名前は如月きさらぎ れん、鬼の文字は入っていない。

「もちが俺以外の奴と仲良くなってたから、ちょうどいいかなって……今、俺に気を戻させちゃダメだった思って言わなかったんだ。本当は……ちゃんと言いたかった、寿命を盾にしてもちを独り占めしたかった」

いや、レンが首塚の怪異を捕らえたのではなく、俺が呼び起こしてしまった別の怪異に取り憑かれただけかもしれない。どちらにせよ一度従兄に相談したい、レンを助けられる可能性が少しでもあるなら何でも躊躇わずにやらなければ。

「…………もち、死ぬまで俺とずっと一緒に居てくれるんだよな? 俺が独り占めしてていいんだよな?」

「式挙げたんだから、俺はレンのものだよ」

「もちのお嫁さんになるのが昔からの夢だったんだ……男だけど、いい?」

「男とか女とか関係ない、俺はレンが好きなんだ。レンをお嫁さんにしたかったんだよ」

「俺が男だって分かった時、大泣きしてたくせに」

「ガキの頃の話だろ、やめてくれよ……」

くすくすと笑うレンは健康そうに見えてしまう。

「…………そんな顔すんなよ。形州にヤられちゃって男に目覚めたのは知ってる、俺のこともそういう目で見てくれてるんだろ?」

「……うん」

「ふふ……なぁ、もち。お前とはキスもセックスもするつもりないって言ったじゃん、あれさ……嘘ってことにしてくれ」

「え……? そ、それって、レンっ」

思わず立ち上がってしまう。俺の視線は自然とレンの唇へと向いてしまう。薄く色付いた柔らかそうな唇の感触を堪能しようと舌なめずりをしてしまう。

「うわ、がっつくなよ。立つな、座れ、ほら座れ……そのがっつき方は流石に引く」

「………………ごめん」

「病院で何する気なんだよって言おうとしたけど……前ミチのしゃぶってたな、お前。あー、やっぱ心配、もち常識すら持ってない」

あれは緊急処置だったんだ、そう言い訳したとしても入院初日に自慰をしてしまった事実が重くのしかかる。

「えっと……レン、あの、セックスとかして大丈夫なのか? 身体……その」

「する気満々かよ。色んな器具つけてないとダメっぽいから遊びに行ったり出来ないし、内臓めちゃくちゃだから肉とか食えないし、死ぬ前にやりたいことなーんも出来ないんだからさ……多少寿命縮まってもいいよ」

「……俺は出来るだけ長くレンと居たい」

「…………もち、何しても俺のこと嫌いになってくれなさそうだから言うけどさ、もちのこと諦めようとしてたのにもちが諦めさせてくれないからさ、俺……ちょっと性格悪くなってきちゃったかも」

レンの性格は最高だ、悪いところなんて一切ない。困惑しているとレンの手が弱々しく俺のシャツを掴んだ。

「……もちを独り占めしたい」

「うん、させる……けど?」

「…………絶対に忘れられたくない。お前のトラウマになってでも俺をお前の中に残してやりたい……なぁ、セックス中に死んだらさ、一生忘れられないよな」

「……俺、レンのこと忘れたりしないよ」

シャツを掴むレンの手から逃れて立ち上がり、レンを抱き締める。

「心中は嫌みたいだからさ、俺の薬指だけあげる。レンが死ぬ前に左手の薬指切り落として、火葬の時にこっそり棺桶に入れてやる。それでどう?」

「……は? ははっ……バカじゃねぇの。そこはさ、指輪とかでいいじゃん……ばか、ほんとばか、心配すぎて死ねない……」

「心配で死ねなくなるならもっと心配させたくなるな」

「……ばーか」

しばらく抱き合って互いの体温を揃え、顔が見たくなったから離れ、涙の跡が目立つ顔で微笑み合う。

「セックスは無理そうだな、俺気分乗りそうにないし……でも、キスはいっぱいしような」

「う、うんっ!」

「がっつくなってば! ったく、少しはムードってもんを考えて……んっ、ん……もちっ、やめ……んむっ」

艶やかな唇に噛み付くようなキスをする。顎を掴んで口を開けさせ、熱い口内を舌で愛撫する。微かな鉄臭さに悲しみを覚えたがやはりレンとキスしている事実は天にも昇るような幸福だった。

「んっ……ん、ふぁ……むっ、んん……」

レンは舌を絡めるキスなんて初めてだろう、俺がリードしなければ。
上顎を舐めて、歯をなぞって、舌をつついて、ひたすらに舌での愛撫を続けると、不意にレンは俺の肩を押した。

「ん……レン?」

「……息苦しい。やり過ぎだろ……このビッチ、俺は経験ないんだからな、加減しろよばか……」

顔を真っ赤にしたレンの瞳はとろけていて、酷く扇情的だった。レンに甘えてばかりだった俺がレンを翻弄している、そう思うとこみ上げるものがあった。

「…………やっぱさ、色々慣れてるんだよな、お前。不器用なくせに」

「……嫌?」

「ちょっと、な。まぁ贅沢は言わねぇよ、二人とも初めてでもたつくよりマシだろ」

珍しくレンの嘘が分かる。レンの顔に「ショックです」と書いている。俺はレンの男としてのプライドを傷付けてしまったらしい。

「…………あの、レン、ごめん、ちょっとトイレ行ってきていい?」

「……キスで勃ったのかよ」

「抜くとかじゃないから! 普通にトイレ!」

病室を出てポケットを探る──スマホがない。トイレで従兄に電話をかけるつもりだったのに。

「えっと……ぁー、センパイに電話してそのまま……じゃあ部屋か」

自分の病室に忘れて来たのだと思い出し、小走りで戻った。予想通りの場所にあったのでスマホを持って廊下に出ると、ばったりと出会ってしまった。

「月乃宮……! どこに行っていたんだ、探したよ」

「根野セン!? な、なんでっ、お前、学校は!?」

「昼休みだよ、こっそり抜け出してきたんだ……あと十分もしたら戻らないと。さ、月乃宮、しよう」

「い、いやっ、俺……今からトイレ行くから!」

部屋に戻そうとしてくる担任の手を振り払い、トイレへ逃げ込む。しかし担任は存外足が早く、追いつかれるどころか個室に押し込まれてしまった。

「ここでしたいの? ふふ……分かったよ。ほら、服脱いで」

「ね、根野セン……あの、今日は本当に忙しいから」

「そう、忙しいんだ。十分で終わらせないといけないんだよ」

十分か、十分なら担任に言いなりになった方がいいかもしれない。変に抵抗して怒らせて怪我なんてしたらレンとの時間の邪魔になる。

「分かったよ……立ちバックでいいよな」

「えー、顔見たいなぁ」

「……じゃあ、ここ座るから。好きにしてくれ」

スラックスと下着を脱いで太腿に乗せ、膝の裏に腕を回して足を揃えたまま穴を晒す。

「好きに? ふふ、ありがとう」

「んっ……!」

担任の指が穴の縁をなぞる。彼のことは好きじゃないはずなのに、ふにふにと縁を弄られるだけで俺は挿入を心待ちにしてしまう。

「ぁー……まずほぐして濡らさないと無理かな、でも十分もないし……」

腕時計を見て眉をひそめたかと思えば、申し訳なさそうに眉尻を下げた。

「ごめん月乃宮、ちょっと痛いかも」

「へ……? ちょっ、待てっ、ぁ、いやっ、痛いっ、痛いぃっ……ぃっ、ぁ、ああっ、はぁっ、はぁっ……ぁ……」

「ん……キツいね、濡らしてないから動きにくいかも」

「や、だっ、痛いっ……抜いて、せんせぇ……痛い……」

担任の僅かな先走りの汁だけを潤滑油にねじ込まれ、ほぐされていない尻穴をぎちぎちに肉棒が満たす。

「大丈夫、これだけ締め付けてくれたらすぐ出せると思うから、十分で終わらせられるよ」

「ぁ……いやっ、動かないでっ、痛いっ……ぃ、あっ、ぁああっ!」

ゆっくりと腰振りが始められ、濡れもほぐれもしていない腸壁を擦られ、膝を抱える腕に力が入る。

「ぁ……んっ、んんっ、ぅ、あっ……はぁんっ、んん……」

「気持ちいい?」

身体を小さく折りたたんでいるから息苦しい。無理矢理突っ込まれたから痛い。嫌だも痛いも聞いてくれない。
やっぱり嫌いだ。

「あっ、ぁあんっ! ひぁっ、ぁ……!」

「よさそうだね、よかった。流石月乃宮、すぐに入れても大丈夫なんだね」

「んっ、んぅぅっ……次、やったらっ、殴るっ……」

「月乃宮が部屋に居ないから悪いんじゃないか、部屋に居れば三十分くらいあったんだよ?」

認めたくないが腸壁がほぐれ、腸液が染み出し、スムーズに抜き挿しが行われるようになると甘えた声が漏れてしまう。痛いのに、痛いことすら気持ちよくて、そんな自分がどんどん嫌いになる。

「……月乃宮、形州に殴られたんだってね。可哀想に……もうあんなのと関わっちゃダメだよ、退院したら僕の家においで。私が一生守ってあげる」

「ゃ、だっ……卒業までっ、待ってって……」

「ダメだよ、閉じ込めておかないとまた怪我をするだろう?」

「ぅ、んっ、んんっ……た、いんっ……してもぉっ、つーいんっ、あるからぁっ……!」

「俺が連れてきて……あぁ、攫った後にそれはまずいか…………分かったよ、傷が治ったらにしよう、今度はもう猶予なんてあげないからね」

爬虫類にも似た不気味な視線に捕らわれる。喘いでしまってろくに話せず、交渉出来ないまま下腹の奥に熱い液体を放たれた。

「んぅっ……! せーえき、きた……」

「ふーっ……ぁあ、まずいな……遅れちゃう。じゃあね、月乃宮。明日も来るよ」

「ひぁああんっ! んっ……ぉ、俺、今日退院……ぁ」

萎えた陰茎を勢いよく引き抜き、ベルトを締めながら出ていってしまった。

「……ドアぐらい閉めろよぉ」

誰か居たらどうするつもりだったんだ。心の中で文句を言いながらドアを閉め、一人虚しく後処理を始めた。
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