いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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教え子が子供連れて来てくれた

自室で椅子に腰掛け、自分の両の手のひらをぼうっと眺める。引っくり返して手の甲、左手の薬指には小さな宝石が煌めいていた。

「…………根野セン」

明日、俺の元担任の根野がどこかへ引っ越すらしい。だから今日、会いに行く。何のためにかは分からない、どんな話をするのかも考えられない。

「関係、断ち切らなくちゃダメなんだろうな……」

指輪をはめたのは、彼に返すため。乳首にローター付きピアスをつけたのも、彼に返すため。凄惨な事件に発展しかけた爛れた関係を精算するのだ。

「…………何話そ」

何を言えば彼との関係は終わるだろう、このまま会わないのが一番確実な気もするけれど、それは嫌だ。
あの弱く幼い大人をただ見捨てることなんて出来ない。家族を求めていた悲しい人をどうやって救えば──そうだ、家族だ。



昼前、黒い高級車が家の前に停まった。従兄はいなかった。根野のマンションまで無言の車内を耐え、到着すると従兄に出迎えられた。

「昨日ぶりですね、月乃宮様。さ、こちらの準備は出来ていますので、どうぞ好きなように」

彼は俺の格好には言及しなかった。

「結界、張ったんですか? 俺が根野センに殺された時のための……」

「ええ、全て完了しています」

マンションの周りには黒い高級車が何台も並んでおり、その車体には古びた札が貼り付けられていた。俺が死んでも、俺に取り憑いている怪異が逃げないようにするためらしい。

「……行ってきます」

服の上から腹を抱え、根野の部屋まで行った。インターホンを押し、待っていると凄まじい勢いで扉が開いた。

「……ノゾム? ノゾム……なの? ノゾム……どうして」

事件ぶりに見た根野は一回り小さく見えた。前よりも鎖骨が浮き出ているから、少し痩せたのだろう。背も曲がっている気がする。

「と、とりあえず上がって……僕、もう君に会えないと思っていたんだ。色々カウンセリングを受けさせられてね……世間には僕が異常者に見えてるんだって分かったんだ。君ももしかしたらアイツらと同じで俺の愛を分かってくれてなかったんじゃないかって、もうお前に会えないんじゃないかって、不安でね、もう君に会えないのかって思ったら死にたくなってさ、でも死んだらあなたに会うチャンスがなくなる……うん、えっと、死ななくてよかったんだよね、僕……君は幻覚じゃないよね?」

リビングへ先導しながらぶつぶつと早口で呟いていたが、ほとんど聞き取れなかった。ダンボールが並んだ部屋は引っ越しの実感を教えてくれる。こちらを向いた根野の視線は俺の腹に向いている。

「…………そのお腹は、何かな」

「え……? ぁ……な、なんだと思う?」

説明を考えていたのに、根野を前にすると全て吹っ飛んでしまった。

「何かお腹に入れてるの?」

「や、やだなぁっ……センセが、したんじゃないか…………赤ちゃん、だよ。俺と、センセの」

ゆったりとしたパーカーの下に仕込んだ物によって膨らんだ腹をそっと押さえる。

「…………は?」

根野はしょっちゅう俺に「孕め」だとか言っていたし、家族を欲しがっていたようだから、俺と縁を切ったら孤独になるだろう彼のために偽物の家族を用意した。
ちゃんとした気遣いなのに、俺の頭がおかしいみたいになっている気がする。根野の反応が悪いんだ。

「だ、だからぁっ! センセ……俺に子宮あるって言って、たくさん子種注いだでしょ。俺に孕めって言ったじゃん……だから、子供」

「……どういうこと?」

俺はパーカーの中から朝急いで買ったオモチャを取り出した。話しかけると反応し、言った言葉を覚える機能がある鳥のような見た目をしたものだ。

「…………何これ」

『お、俺とセンセの、子供……ってことに、ならない?』

寂しくなるなら話しかけられるモノの方がいいかななんて考えず、赤ちゃん人形にしておけばよかったか。そう後悔しながら俺はオモチャのスイッチを入れた。

『ウィー』

大きな耳がウィンウィンと機械音を鳴らして揺れている。

「ほ、ほら、抱っこしたげて」

根野にオモチャを押し付ける。根野は両手でしっかりと受け取ってくれた、ひとまず安心だ。

「……パパだよ、パパ、パーパ」

『パーパー、ウィー、パパー』

「…………僕が子供の頃流行ってたなぁ、コレ。まだ売ってるんだ……確か、逆さにすると」

『ウワァー、オロシテ、オロシテ』

「や、やめたげてよぉ! 俺とセンセの子供なんだよ!」

根野は深いため息をつき、オモチャをダンボール箱の上に置いた。

「……本気で言ってるの?」

「…………だ、だって! センセが言ったんじゃん、子供欲しいって、産んでくれって! でも俺男だし、未成年だしっ……子供なんて産めないから! だから頑張って考えたんだよちょっとはノリに合わせろよぉ!」

叫んだ瞬間、根野に首を掴まれて壁に叩きつけられる。両手でぐっと絞められて呼吸が出来なくなる。

「……どうして産めないなんて言うの」

勝手に口が開き、唾液が出ていってしまう。

「産むんだよ! お前は! 俺の子供産むんだ! 何発お前の中に出してやったと思ってるんだよ、産むんだよ! 産め! ほら出せよ! 子供ひり出せ!」

ダンッ! ダンッ! と激しい音が聞こえる。俺が首を絞められながら壁に叩きつけられている音だ。

「……なぁ、産めよ、俺の子出せよ。家族作るんだ僕も家族作るんだぁっ! だから産め!」

首から手が離れ、咳き込む暇もなく下腹を殴られる。

「……産めないなら返せよ。僕の精液返せ! なぁ返せよこの売女! 搾るだけ搾り取りやがって! 君に注いだ精液があれば何人家族作れると思ってるの? 返せよ! 返せ!」

俺の腹を何度か殴り、根野は肩で息をして一歩離れる。俺は腹の鈍痛に涙や唾液を垂らしながらも確かな快感を覚え、そんな自分を嫌悪した。
こんなにも醜い変態に夢中になって大量の金と時間と愛を費やし、その結果離職することになった可哀想な根野。彼が幸せだった時なんてあるのだろうか? 今だって辛そうに泣いて……あぁ、可哀想に。

「せん、せ……ごめん、ね。かぞく、作ったげられなくて、ごめんね、ごめんね……せんせ、ごめんね」

すすり泣く根野に抱きついて背をぽんぽんと叩いてやる。俺はレンにこうされると落ち着くが、根野と俺ならどうなるだろう。

「…………ノゾム」

「俺、こども、産めない。それは絶対なんだ、ごめんねセンセ。でも、センセがたくさん俺を愛してくれたから、その証もたくさん注いでくれたから……センセが欲しがってるものあげたかったんだ。ごめんね……考え、浅くて。オモチャでも喜んでくれるって……本気で、思ってたんだ」

「……ノゾム。ノゾム、ごめんっ、謝るのは僕の方だよ! ごめんねノゾム、ごめん……痛かったよね、ごめん……!」

抱き返されて嬉しくなり、顔が勝手に笑ってしまう。

「ノゾムぅ……ノゾム、ノゾム……あなたはどうしてそんなに優しいの……? 私、俺……僕なんか、異常者だって認定されちゃったのに……」

「……センセは異常なんかじゃないよ。寂しいって、家族欲しいって……そう思うのは何も悪いことじゃないもん」

散々脳内て異常者認定してきたくせに、今更何を言ってるんだか。なんて、自分自身を見下す自分も居る。

「…………センセ。センセが愛情くれたから、それに応えたくなって、あのオモチャ買ってきたんだ。俺とセンセが愛し合った証拠なんだよ、あれが子供じゃ嫌? センセがいくら駄々こねたって、俺は産んであげらんないんだ。我慢してくれないかな……」

落ち着いた根野に改めてオモチャを子供として扱うことを提案してみる。いつか、どこかの子供を攫うかもしれない。根野の子供への願望は何らかの形で解消しておかなければ危険だ。

「……うん、うん、そうだねっ、僕と君が愛し合ったから、君は今日ここに来てくれて、あの子を買ってきてくれたんだもんね! 僕達が愛し合ってなければあの子はここになかった、それはつまりあの子が僕達の子供ってことだよね!」

根野の頭がおかしくてよかった。

「ふふ……ふふふっ、僕達の子供、よく見るとなかなか可愛いじゃないか、不気味なんて思っててごめんね、可愛いよ! 可愛い!」

『カワイイ、カワイイ』

根野は俺が今朝買ってきたばかりのオモチャを抱き締め、俺の元に戻ってきた。

「ねぇ、この子名前なんて言うの?」

「え……? おしゃべりパァピィくん?」

「……それ商品名だろ。俺やお前がニンゲンって言ってるようなものだよ、我が子にニンゲンって付けるの? 酷いママだよ」

「えぇ……名付けを母親に一任する父親もどうかと思うよ」

険悪な雰囲気を演出し、見つめ合い、同時に笑う。

『ウィー』

笑い声を聞いてかオモチャも歓声を上げている。まるで本物の家族のようだと、両親と子が揃った温かい家庭を知らないくせに思ってしまった。
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