いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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従弟の後輩の露出趣味に付き合ってやった

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根野の見送りは出来なかったが、別れの挨拶は出来たし再会の約束も交わせた。十分だろう。

「お兄さん……俺の服知りませんか?」

「知りませんよ」

風呂に入ったのはいいものの、タオルもドライヤーも着替えすらもない。前二つは引っ越しを終えた空っぽの家にあると思い込んでいた俺が悪いのだが、着替えは違う、アレは俺の物だ。

「センセ……持っていったのかな」

床にスマホだけは置いてあったので、間違えて持っていってしまったなんて茶目っ気のある話ではないだろう。俺の服が欲しくて持っていった変態だ。

「家帰んないと」

「その格好でですか?」

びしょ濡れかつ裸で街を歩き回ったら警察が飛んでくるだろう。従兄が車で送ってくれるだろうけど、それでもマンション内を全裸で移動しなければならないのは変わりない。

「仕方ありませんね……」

従兄は上等そうな黒い羽織を脱ぎ、俺に向かって突き出した。

「どうぞ」

「えっ……いや、あの、高そうだし、俺濡れてるし」

「えぇ、元々あなたの想像の数倍の値段の代物である上に、社長による改造が施されオカルト界隈でなら数千は軽い代物です。あぁ……億、ですよ? 社長からの誕生日プレゼントでありますから、もちろん俺にとっては宝物であり勝負服でもあり……とても大切なものです。ですがいたいけな少年が服がなくて困っているのであれば、貸してやる程度の優しさは俺にもありますよ」

羅列された情報全て、借りたくない理由になった。濡らして大丈夫なのか、もし少しでもほつれさせたら生涯年収を超える損害賠償を請求されるのではないか、その前に殺されやしないか、一秒足らずで色々と考えた。

「は、裸で! いい、です……最近暑いですし。その……あの、裸で大丈夫です」

「そうですか」

従兄は即座に羽織を着直した。貸したくなかったんだな……

「手拭いくらいならあげますよ、これはこの前買った安物なので」

渡された手拭いは薄い白無地の大きなもので、腰に巻くのに不都合はなかった。いや、水滴を吸収して透けている、これは大きな不都合だ。

「い、行きましょっ……あの、送ってくださいますよね……?」

濡れて透けている布を腰に巻いただけで街を歩き回り電車に乗る度胸はない。

「えぇ、もちろん。ご自宅まででよろしいですね?」

「は、はいっ、ありがとうございます!」

「靴は……? あぁ、ありますね」

「靴下はありませんけどね……」

誰にも会いませんようにと願いながら従兄の後を追い、根野が住んでいた部屋を出た。もうここに来ることはない、もうここに根野は帰ってこない、そんな寂しさは全裸に手拭い一枚で外に居るという羞恥心に掻き消される。

「お、お兄さんっ! は、早くっ、早く車まで行きましょうっ!」

「はいはい」

足を動かすとヒラリと手拭いがめくれる。股を覆う布がないと新感覚の涼しさがある。ぶらぶらと揺れる陰茎の違和感に襲われる。

「月乃宮様、隠れて」

泣きそうになりながら俯いて歩いていると従兄に指示を出された。慌てて従兄の背にぴったり隠れると、女の声が聞こえた。

「おはようございますー」

「おはようございまーす」

従兄は平気で挨拶を返している。俺はここの住民だろう彼女に鼓動が聞こえてしまわないように胸を押さえ、エレベーターが着くのを待った。

「どうぞ、お先に」

従兄は住民を先に入れ、扉の真横のパネルの前で止まった彼女に身体の正面を向けたままエレベーターの奥へと進んでくれた。

「一階ですか?」

「はい、お願いします」

俺の存在はバレていて「変な子」「人見知りかな」くらいは思われていたとしても、裸なのはバレていない。

「失礼しますー」

「はーい……もういいですよ、月乃宮様。神経使いますねぇ」

住民が去った後、エレベーターから降りた従兄は俺の方を向いて笑った。

「何おっ勃ててんですか、変態」

「ちっ、ちが……!」

手拭いに出来上がったテントを手で隠し、涙目で従兄を睨む。

「行きますよ。歩けます? その前に抜きます? ふっ……早く来なさい」

俺を鼻で笑い、ロビーを足早に抜けようとする従兄を小走りで追うと管理人室の前で止まった彼の背にぶつかった。

「お、お兄さん……?」

「俺に隠れてくださいね」

今度は従兄の右側に隠れて管理人室の前を抜け、バクバクと激しく脈打つ心臓を肌の上から引っ掻きながら、ロビーの外へ出た。

「あ……ぁ、外、だ……俺っ、こんなカッコで、外に……」

マンションの前の道に人通りはないが、車はまばらに走っている。鳥の声やクラクションの音や子供の楽しそうな大声がどこかから聞こえてくる。

「車は駐車場に停めてます。ほら、早く」

「は、はいっ……」

さんさんと降り注ぐ太陽光。もくもくと膨らんだ入道雲。どこまでも澄んだ青い空。それらの下、俺は腰に手拭いを巻いただけの裸でいる。

「ん、んぅっ……んっ……」

硬く尖った乳首に小さなピアスがくい込み、痛みと快感がチリチリと胸全体に広がる。勃起した陰茎が揺れ、手拭いに先走りの汁のシミを作っている。

「どうぞ、乗ってください」

「は、はいぃっ……!」

胸と股間を隠して車に乗り込み、安堵のため息をつく。従兄が隣に座って扉を閉めたらもう誰かに裸を見られる心配はない。

「露出、癖になりました?」

「まさかっ、そんな……俺そこまで変態じゃないです!」

じゃあ、なんで乳首と陰茎を勃たせているんだ。そう聞かれたら俺は黙るしかなかったけれど、従兄は何も言わなかった。

「ぅ……あ、あの、お兄さん。この車って外から中見えましたっけ?」

「まぁ、普通の車程度には」

赤信号で止まったら通行人や隣の車線の車に運転手に裸を見られてしまうのか。

「そんなっ……!」

頼むから信号に引っ掛からないでくれ、そんな俺の願いは容易く潰えた。よりによって駅前で止まってしまい、通行人の視線を感じた。

「なんで……なんでそんな、みんなこっち見てるんだよっ……!」

車内で裸なのはそんなに珍しいのか、俺の裸を見て何が楽しいんだ、従兄と何かしていたと思われたりしているのか──

「見ないでぇっ……!」

じっとこっちを見つめる通行人達と目が合っていく気がする。信号が青になるまで恥辱を味わった俺は、気付けば泣き出してしまっていた。

「もうっ……もう、あの近く歩けない……」

あの駅を利用している者の一割以下だろうけど、金髪にピアスの特徴的な見た目の俺が全裸で車に乗っていたと知っている人間がいる。そんな道歩けない。
ぷっくりと膨れただけでなく、ピアスに締め付けられて充血し濃いピンク色になった乳首は目立つ。窓の外からでもきっと見えたはずだ。

「なんで、俺……」

どうして酷い恥辱を味わったのに萎えないんだ? どうして先走りのシミは広がっていくんだ?

「着きましたよ、月乃宮様」

「ぁ……はい、ありがとうございました」

外を確認してから車を降り、股間と胸を手で隠しながら従兄に頭を下げる。

「あれ……?」

頭を上げて従兄越しに車を見る。その窓は黒っぽく、中の様子は一切見えない。従兄の横を抜けて車の近くへ寄っても後部座席のシルエットすら分からない。

「み、見えない……? なんで、真っ黒……」

「そりゃうちの社長を運ぶこともある車ですからね、フロントガラスとフロントドアガラスは仕方ないんですけど、他はね」

中が見えないように加工されているなら、俺が駅前で味わった恥辱は何だったんだ? じろじろと見てきた通行人達は厳つい高級車が物珍しかっただけなのか?

「お、お兄さんっ、この車、普通の車と同じように外から中が見えるって言いましたよね!」

「言いましたっけ?」

にや、と嫌な笑顔を浮かべる。その顔で察せないほど俺は鈍くない。

「嘘つきっ! 俺、本当にっ、恥ずかしくて、怖くてっ!」

「露出趣味だと思ったんですよ。すいませんね、勘違いしちゃって」

「違うって言ったじゃないかぁっ! あんたホントに最悪だ!」

全裸なのも忘れて自宅の前で叫ぶ。すると従兄はその場に屈み、俺を見上げて首を傾げた。

「ごめんなさい……そんなに怒ると思わなかったんです、ほんのイタズラのつもりで……許してくれませんか?」

「センパっ……ちが…………クソっ、分かりましたよ、もういいです! さよなら!」

しゅんとした時のセンパイにそっくりだ。玄関扉を開けて振り返った時従兄は既に笑っていたから、きっとアレも俺をからかうための演技だろう。

「本っ当にタチが悪い!」

捨て台詞を吐いて扉を閉めた。扉を背にして深呼吸をして、自室に戻って部屋着に着替えた。手拭いを洗っていると着信音が鳴ったので湿った手のままスマホを持ち上げた。

「あ、本物……」

表示されていた「センパイ」の文字を見て、ついさっきの従兄の顔を思い出した。
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