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最後かもしれないから教え子を優しく抱いてみた
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引越し業者が出入りする家での拘束玩具放置プレイ、直後の激しい正常位セックス、拘束具を外してまた──
「んぁああっ!? ぁひっ、ひぃっ……? なんれっ……」
「君が可愛いからだよ」
「ぎょーしゃ、さん……こまるって」
「俺に抱かれてんのに他の男の話するなよっ!」
──激しく犯される。
「ぁひぃいいんっ!? イぐっ、イぐぅうっ、やめへぇイぐぅうっ! イぐっ、かりゃああっ! もっ、イぎだくにゃいっ、たひゅけっ……!」
「何、俺に抱かれんの嫌なの。もっと嬉しそうにしろよ!」
「あぁああっ!? しょこごりごりひないれぇっ! イっちゃっ、あぁあっ、イぐぅうっ!」
「百歩譲って君が来てくれるとしてもっ、来週まで会えないんだよ!? なんでそんなに最後のセックス嫌がんの!」
拘束しての玩具責めで絶頂させまくった根野が悪いのに、俺が悪いような言い方をされる。普通なら逆ギレしてもいいところだけれど、快楽で溶けた脳は責任転嫁を素直に受け入れる。
「ごめ、なしゃいっ……」
「謝られてもね。態度で示せよ、ほらっ!」
「ひぁあんっ! んっ、んん……せんせぇっ、すきぃ……」
「そう……そうだよ、せいぜい頑張って媚びろ、気に入らなきゃ首絞めて殺すぞ」
首を軽く絞めて脅し、再び腰を強く掴む。また激しく犯されると察した俺は慌てて根野を止めた。
「まって、せんせぇっ……やさしく、して。おねがい……イきまくったから、ほんとにつらいの。せんせとのせっくすはやじゃないのぉっ……俺も、ぃやがりたくない、おねがい、やさしく……んぁっ!」
とちゅんっ、と軽く突かれた。
「ぁ、あんっ! んっ、ぁっ! ひぁっ! あぁんっ!」
探るように慎重に、俺の目をじっと見ながら腰を振る。目を閉じるのも逸らすのも不誠実な気がして、必死に根野を見つめ返した。
「イくっ、イくぅぅっ……! んぁあっ! ぁ、はぁんっ……せんせぇっ、すきぃっ、しゅきっ、せんせっ、ぁんっ、あぁあっ……!」
「は、ははっ……何、ゆっくりしてやれば媚びる余裕が出来るってわけ」
「ん、んんっ……ち、がっ、ぁあっ! はげしぃのっ、つらいから、やな、らけっ……」
「どうだか」
信じてくれない悲しさと、信じさせられない自分の不甲斐なさが重なり、涙が溢れる。また乱暴にされて、俺は嫌がって泣き叫ぶのだろう。一時的とはいえ最後のセックスなのに……そう落ち込んでいた。
「ぁ、んっ! んんっ、ぁ……?」
根野は俺から「媚びる余裕」を消さないよう、慎重に俺を抱く選択をした。媚びでもいいから欲しかったのか、本心では俺を信じようとしてくれているのか、どちらなのかは分からない。でも──
「せんせぇっ、すきっ! すき、だいすきっ!」
──どちらにしても愛おしい。
「んっ、んぁあっ……! ぁ、はぁんっ……イくっ、ん、んん……」
絶頂の直後は腰振りがさらに丁寧になる。こんな気遣いが出来たなんて知らなかった、もっと普段からそういう一面を見せてくれていたら俺も素直に愛し返せたのに。
「ノゾム……出していい?」
「ぅんっ、せんせぇ、いっぱい出してっ、ノゾムはらませてっ……んっ、ぁ……あ、びくびく、してるっ……は、ぁあっ、これ、すきぃ……」
「中出しされるの好きなの? 変態」
「うん……なかだし、すき。俺できもちよくなってくれたって、しょーこらもん……せんせぇ、きもちよかった?」
「当たり前だろ、射精してるんだから。証拠なんだろ」
拗ねたような態度だが、頬がどんどん赤くなっていくからきっと、俺に照れてくれている。信用されていないのは事実だろうけど、あまりネガティブに考え過ぎなくてもいいかもしれない。
「だいすき、だよ。せんせ」
「ノゾム……」
俺がこのまま信用される努力を続ければ、根野がこのまま信用しようと努力してくれれば、俺達はきっと本物の家族のようになれる。
「だいすき」
「分かったよ、分かったから……もう言わなくていい。俺、ゆでダコになっちゃう……」
根野ほどの執着はないかもしれないが、俺も家族が恋しいのだ。愛し愛され分かり合える大切な人、生まれた時には用意されていなかったから今作るしかない、俺も根野もきっと同じだ。
「だいすき、せんせぇ」
「分かったってばぁ……うん、俺も好き、大好き……きっと来てね」
引越し先に訪ねる約束を再び交わす。指切りの歌を歌い終わっても指は離されず、パチンと音がして俺の小指は深爪にされた。
「小指代わりの爪、もらってくね。君には俺のをあげるから、なくさないでね、ここ置いておくよ?」
「うん」
「そろそろ行かないと。早くしないと本当に迷惑かけちゃうからね……水道止められたりとかしてないはずだし、お風呂入ってから好きに出ていって」
「せんせ……? 行っちゃうの?」
「うん、またね、ノゾム。本当は車の前で抱き合ったりしたかったけどさ、大袈裟だろ? 一週間会えないだけなんだから、このくらいがちょうどいいんだよ、一週間だけなんだから」
何度も何度も一週間を強調して話す根野は可愛らしくて、思わず笑ってしまった。
「うんっ、一週間だけだもんね。ばいばい、せんせ」
「一週間……うん、一週間だけ。ばいばい……ノゾム、信じてるから」
正確には「信じようとしてるから」だろうな。それでいい、十分過ぎる。後は俺が裏切らなければいいだけだ。
「はぁ……体、重い……ちょっと寝よ……」
ローターピアス以外の玩具と拘束具は根野が全て持っていった。玄関扉が閉まった音を聞き、俺の服はちゃんと置いていってくれたかなと不安になる。根野なら俺の服も引越し先に持っていったりしていそうだ。
「おやすみ……」
今は何も考えず、眠るとしよう。
あられもない姿のまま目を閉じ、順調に眠り始めてしばらく、玄関扉が乱暴に開かれて激しい足音が聞こえた。
「月乃宮様! 月乃宮様! 生きてますか、どこですか、月乃宮様ーっ! クソっ、あのインモラルクソ教師!」
部屋を一つずつ調べているようだ。とうとう俺の居る部屋の番がやってきて、騒いでいた彼が収納スペースで眠る俺を見つける。
「月乃宮様!」
収納の扉を閉められていなくてよかったなと、ただそう思う。
「月乃宮様……尻から精液こぼしてる全裸のガキがそんなとこに転がってんの見た俺の気持ち、答えてください。二十文字以内です」
「え……? 汚っ……とか?」
「死んでんのかと思ったわ紛らわしい! ですよ。怪しい大人にホイホイ着いていった男子高校生、レイプの末に殺害され……的なね。ちょうど物騒なアザもありますし」
首に絞められたアザ、下腹に殴られたアザ、腕と腰に掴まれたアザ、確かに犯罪的だ。
「見た目は物騒ですけど、ちゃんと愛し合った証なんですよ。センセ、優しくなってました。たまに暴れちゃうのは仕方ないんです」
従兄によって収納スペースから引っ張り出された俺は、後孔から精液を滴らせながら浴室へ向かった。そういえば爪と一緒に持っていかれた精液入りのコンドーム、本当に引越し先に飾ったりしていないかななんて考えながら。
「月乃宮様ってホント羨ましい身体してますよね。俺なんか首絞められても手形残りませんよ、まぁ向こうが非力ってのもあるんですけど」
「お兄さん、頑丈そうですもんね……っていうか、こんなの欲しいんですか?」
脱衣所の鏡に映った自分の姿を見てドン引きした。首と腕と腰の手形、下腹の殴られた跡は俺の想像以上に痛々しかった。
「首絞めのアザなんて最高のネックレスじゃないですか! 欲しいですよそりゃ……! でもそもそも俺の首の太さと向こうの手の小ささ的に、首絞めっていうか喉押さえで……はぁ、羨ましい」
「あはは……お兄さん、カッコよくて強くて、スーパーな人って感じてしましたけど……ないものねだりするんですね」
「人並みにはね。ま、本気で弱い身体になりたいとは思えませんよ。あなたみたいに弱い肌してたら、ハイヒールで踏んでくれなさそうですし……頑丈じゃないと強い痛みもらえない、でも頑丈だと跡が残りにくい、悩ましいですよね」
屈強なドMの悩みなんて俺には共感出来ない。適当に愛想笑いを返し、浴室の扉を閉めた。
「んぁああっ!? ぁひっ、ひぃっ……? なんれっ……」
「君が可愛いからだよ」
「ぎょーしゃ、さん……こまるって」
「俺に抱かれてんのに他の男の話するなよっ!」
──激しく犯される。
「ぁひぃいいんっ!? イぐっ、イぐぅうっ、やめへぇイぐぅうっ! イぐっ、かりゃああっ! もっ、イぎだくにゃいっ、たひゅけっ……!」
「何、俺に抱かれんの嫌なの。もっと嬉しそうにしろよ!」
「あぁああっ!? しょこごりごりひないれぇっ! イっちゃっ、あぁあっ、イぐぅうっ!」
「百歩譲って君が来てくれるとしてもっ、来週まで会えないんだよ!? なんでそんなに最後のセックス嫌がんの!」
拘束しての玩具責めで絶頂させまくった根野が悪いのに、俺が悪いような言い方をされる。普通なら逆ギレしてもいいところだけれど、快楽で溶けた脳は責任転嫁を素直に受け入れる。
「ごめ、なしゃいっ……」
「謝られてもね。態度で示せよ、ほらっ!」
「ひぁあんっ! んっ、んん……せんせぇっ、すきぃ……」
「そう……そうだよ、せいぜい頑張って媚びろ、気に入らなきゃ首絞めて殺すぞ」
首を軽く絞めて脅し、再び腰を強く掴む。また激しく犯されると察した俺は慌てて根野を止めた。
「まって、せんせぇっ……やさしく、して。おねがい……イきまくったから、ほんとにつらいの。せんせとのせっくすはやじゃないのぉっ……俺も、ぃやがりたくない、おねがい、やさしく……んぁっ!」
とちゅんっ、と軽く突かれた。
「ぁ、あんっ! んっ、ぁっ! ひぁっ! あぁんっ!」
探るように慎重に、俺の目をじっと見ながら腰を振る。目を閉じるのも逸らすのも不誠実な気がして、必死に根野を見つめ返した。
「イくっ、イくぅぅっ……! んぁあっ! ぁ、はぁんっ……せんせぇっ、すきぃっ、しゅきっ、せんせっ、ぁんっ、あぁあっ……!」
「は、ははっ……何、ゆっくりしてやれば媚びる余裕が出来るってわけ」
「ん、んんっ……ち、がっ、ぁあっ! はげしぃのっ、つらいから、やな、らけっ……」
「どうだか」
信じてくれない悲しさと、信じさせられない自分の不甲斐なさが重なり、涙が溢れる。また乱暴にされて、俺は嫌がって泣き叫ぶのだろう。一時的とはいえ最後のセックスなのに……そう落ち込んでいた。
「ぁ、んっ! んんっ、ぁ……?」
根野は俺から「媚びる余裕」を消さないよう、慎重に俺を抱く選択をした。媚びでもいいから欲しかったのか、本心では俺を信じようとしてくれているのか、どちらなのかは分からない。でも──
「せんせぇっ、すきっ! すき、だいすきっ!」
──どちらにしても愛おしい。
「んっ、んぁあっ……! ぁ、はぁんっ……イくっ、ん、んん……」
絶頂の直後は腰振りがさらに丁寧になる。こんな気遣いが出来たなんて知らなかった、もっと普段からそういう一面を見せてくれていたら俺も素直に愛し返せたのに。
「ノゾム……出していい?」
「ぅんっ、せんせぇ、いっぱい出してっ、ノゾムはらませてっ……んっ、ぁ……あ、びくびく、してるっ……は、ぁあっ、これ、すきぃ……」
「中出しされるの好きなの? 変態」
「うん……なかだし、すき。俺できもちよくなってくれたって、しょーこらもん……せんせぇ、きもちよかった?」
「当たり前だろ、射精してるんだから。証拠なんだろ」
拗ねたような態度だが、頬がどんどん赤くなっていくからきっと、俺に照れてくれている。信用されていないのは事実だろうけど、あまりネガティブに考え過ぎなくてもいいかもしれない。
「だいすき、だよ。せんせ」
「ノゾム……」
俺がこのまま信用される努力を続ければ、根野がこのまま信用しようと努力してくれれば、俺達はきっと本物の家族のようになれる。
「だいすき」
「分かったよ、分かったから……もう言わなくていい。俺、ゆでダコになっちゃう……」
根野ほどの執着はないかもしれないが、俺も家族が恋しいのだ。愛し愛され分かり合える大切な人、生まれた時には用意されていなかったから今作るしかない、俺も根野もきっと同じだ。
「だいすき、せんせぇ」
「分かったってばぁ……うん、俺も好き、大好き……きっと来てね」
引越し先に訪ねる約束を再び交わす。指切りの歌を歌い終わっても指は離されず、パチンと音がして俺の小指は深爪にされた。
「小指代わりの爪、もらってくね。君には俺のをあげるから、なくさないでね、ここ置いておくよ?」
「うん」
「そろそろ行かないと。早くしないと本当に迷惑かけちゃうからね……水道止められたりとかしてないはずだし、お風呂入ってから好きに出ていって」
「せんせ……? 行っちゃうの?」
「うん、またね、ノゾム。本当は車の前で抱き合ったりしたかったけどさ、大袈裟だろ? 一週間会えないだけなんだから、このくらいがちょうどいいんだよ、一週間だけなんだから」
何度も何度も一週間を強調して話す根野は可愛らしくて、思わず笑ってしまった。
「うんっ、一週間だけだもんね。ばいばい、せんせ」
「一週間……うん、一週間だけ。ばいばい……ノゾム、信じてるから」
正確には「信じようとしてるから」だろうな。それでいい、十分過ぎる。後は俺が裏切らなければいいだけだ。
「はぁ……体、重い……ちょっと寝よ……」
ローターピアス以外の玩具と拘束具は根野が全て持っていった。玄関扉が閉まった音を聞き、俺の服はちゃんと置いていってくれたかなと不安になる。根野なら俺の服も引越し先に持っていったりしていそうだ。
「おやすみ……」
今は何も考えず、眠るとしよう。
あられもない姿のまま目を閉じ、順調に眠り始めてしばらく、玄関扉が乱暴に開かれて激しい足音が聞こえた。
「月乃宮様! 月乃宮様! 生きてますか、どこですか、月乃宮様ーっ! クソっ、あのインモラルクソ教師!」
部屋を一つずつ調べているようだ。とうとう俺の居る部屋の番がやってきて、騒いでいた彼が収納スペースで眠る俺を見つける。
「月乃宮様!」
収納の扉を閉められていなくてよかったなと、ただそう思う。
「月乃宮様……尻から精液こぼしてる全裸のガキがそんなとこに転がってんの見た俺の気持ち、答えてください。二十文字以内です」
「え……? 汚っ……とか?」
「死んでんのかと思ったわ紛らわしい! ですよ。怪しい大人にホイホイ着いていった男子高校生、レイプの末に殺害され……的なね。ちょうど物騒なアザもありますし」
首に絞められたアザ、下腹に殴られたアザ、腕と腰に掴まれたアザ、確かに犯罪的だ。
「見た目は物騒ですけど、ちゃんと愛し合った証なんですよ。センセ、優しくなってました。たまに暴れちゃうのは仕方ないんです」
従兄によって収納スペースから引っ張り出された俺は、後孔から精液を滴らせながら浴室へ向かった。そういえば爪と一緒に持っていかれた精液入りのコンドーム、本当に引越し先に飾ったりしていないかななんて考えながら。
「月乃宮様ってホント羨ましい身体してますよね。俺なんか首絞められても手形残りませんよ、まぁ向こうが非力ってのもあるんですけど」
「お兄さん、頑丈そうですもんね……っていうか、こんなの欲しいんですか?」
脱衣所の鏡に映った自分の姿を見てドン引きした。首と腕と腰の手形、下腹の殴られた跡は俺の想像以上に痛々しかった。
「首絞めのアザなんて最高のネックレスじゃないですか! 欲しいですよそりゃ……! でもそもそも俺の首の太さと向こうの手の小ささ的に、首絞めっていうか喉押さえで……はぁ、羨ましい」
「あはは……お兄さん、カッコよくて強くて、スーパーな人って感じてしましたけど……ないものねだりするんですね」
「人並みにはね。ま、本気で弱い身体になりたいとは思えませんよ。あなたみたいに弱い肌してたら、ハイヒールで踏んでくれなさそうですし……頑丈じゃないと強い痛みもらえない、でも頑丈だと跡が残りにくい、悩ましいですよね」
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