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幼馴染の誘惑が上手くなってきてる
もぐもぐ、もごもご、くちゅくちゅ……咀嚼のフリをしたり、舌を動き回らせたり、必死に唾液を分泌する。
「溜まりました? あーん」
大きく口を開けて舌を突き出し、溜まった唾液を舌に伝わせてレンの口の中へと落とす。
「んんっ……!?」
もう全て垂らしたかと舌を引こうとしたその時、レンに舌をちゅっと吸われてしまった。
「はぁ……びっくりした。次は? まだよだれ?」
「そうですねぇ……私の指、しゃぶってください」
「ゆ、指? うん……」
レンの右手首を優しく掴んで持ち上げ、三本の指をぱくっと咥える。吸ったり舐めたりすればいいのかなと考えながらまず中指に舌を這わせると、レンの指に舌が捕まった。
「んぅっ!? んっ、ふ……んんっ、ん、ぅ、あぁ……ぅゔっ!?」
三本の指で舌をぐにぐにとこね回され、引っ張られ、挙句の果てに舌の付け根近くをつつかれた。嗚咽する俺の口から指を抜いたレンは素早く俺の顎を掴み、引き寄せ、喉まで垂れていた俺の唾液を舐め取った。
「ほら、飲まないで……私にください」
唇が重なり、今度はレンの舌が俺の口内を犯す。頭を抱き締められ、ゴクッと俺の唾液を飲む音を聞かされて、興奮が高まって陰茎が痛いくらいに膨れ上がる。
「ん、んんっ……はぁっ、はぁ……レン、レン……! レンの舌、なんか甘い……」
「えぇ? 気のせいですよ」
「レン……もう勃っちゃって、ちょっと痛いくらいなんだけど……その、まだ……こっちはダメ?」
鮮やかなピンク色の水着に出来た膨らみを見せると、レンは意地悪な笑みを浮かべた。焦らされるのだろうと想像し、腰をくねらせる。
「私の鞄取ってください。はい、ありがとうございます、えーっと……これ、これ使ってください」
俺が取ってあげた鞄を探り、奇妙な器具を取り出した。透明のドームとボトルがチューブで繋がっている何か……なんだろうこれ。
「搾乳器を元に作られた搾精器です。本当はもっと電動オナホみたいな部分もあるんですけど、取っておきました。だってノゾムさん、後ろだけでたくさん出せますもんね」
「え……じゃあ、これっ……ここにつけるの?」
水着を太腿まで下ろし、透明の小さなドームを亀頭に被せると、口のゴム製の部分がきゅっと締まった。射精に不都合がない程度の締め付けだが、カリ首にぴったりハマっているため付けているだけで快感が伴う。
「んっ……」
「正解! ふふ、ありがとうございますノゾムさん。ノゾムさんが出したのがこのチューブを通ってボトルに溜まりますから、私はそれを飲ませてもらいますね」
「うん……い、いっぱい出すよ。だから……早く、元気になってね」
「ノゾムさん……ふふふっ、本当に可愛い人……」
レンが俺の精液を飲んでくれているところを想像すると、下腹や陰嚢がやる気になっていくのが分かった。レンの期待に応えるため、艶やかな唇に白濁液を触れさせるため、控えめな臍が可愛い腹に俺の種を届かせるため、精子が作られていく感覚がする。
「…………あの、レン?」
「はい?」
扱いてもらえるのだろうと待っていたが、レンは動こうとしない。ずっと笑顔で俺を眺めている。
「どうしたんですか? ノゾムさん」
「あ……えっ、と…………俺っ、自分でする感じ?」
「はい。だって私、あんまり動けませんし」
「あっ……そ、そうだった。ごめんごめん、忘れちゃってた」
レンが目の前に居るのに自慰をするという発想が出来ず、座ってニコニコと笑っているレンが動けないようには見えなかったため、つい忘れてしまった。
「……あんまり見ないでくれよ?」
「ノゾムさん以外何見てろって言うんです」
「えー……スマホとか?」
「私がスマホ弄ってる横で一人でするんですか? 見られるよりそっちの方がいいんですか?」
「…………嫌、かな」
「でしょ」
一人でする以外の選択肢はなさそうだ。俺は覚悟を決め、陰茎を握ろうとした。
「あっ、ノゾムさん」
「な、何?」
「前じゃなくて、後ろでしてください。私そっちの方が見たいなぁ……」
「え……わ、分かった」
顔が熱い。皮膚の真下でマグマが煮えているのかと思えるくらいに、恥ずかしい。
「……見える?」
「はい、とっても可愛いですよ」
俺は自分の背後に枕を二つ重ね、そこにもたれて座り、開脚し、後孔をレンに見せることに成功した。
「縦に割れちゃってて、すごくえっち……ふふ」
ローションを絡めた中指を後孔の縁に押し付ける。ぬるんっと抵抗なく指が根元まで入り、自分の身体の変化を改めて感じた。
「……っ、ん、んんっ……! ん、ぅっ」
中指を揺らし、腸壁にローションを塗り付けていく。ぬち、ぬち、という音に興奮を煽られでもしたのか、レンはゴクッと唾を飲んで早口で強請った。
「ねぇ、ナカどんな感じなんですか? 教えてください」
喘ぎ声すら抑えているのに、流石にそれは恥ずかし過ぎる。断ろうかとも思ったが、じーっと俺を見つめる瞳の可愛らしさに負け、口を開いた。
「な、なか……ナカ、その、あったかい」
レンは笑みを浮かべて俺を見つめている。言葉が出てこない。感想が浮かびますようにと祈って中指を揺らした。肉がほぐれてきたようでぐちゅぐちゅと先程よりも柔らかく水っぽい音が鳴った。腸液が愛液のように染み出してきたのかもしれない。
「んんっ……! んっ、ローション、で……ぬるぬるっ、して……指入れてるの、楽しいっ……かな」
「へぇ……私も入れみたいです、色々」
後孔に視線が注がれているのに気付き、一旦中指を抜いて両手で尻肉を掴んで後孔を拡げた。
「ほらぁ……ぬるぬる、ぐちゃぐちゃで、あったかくて……指、きゅって締めてきた。指締めんの気持ちよかった。もっと奥で締めたい……擦ったり、突いたり、もっと……」
「…………誘惑、上手になりましたね」
からかい混じりだった瞳が色を変える。女性物の水着に身を包み、可愛らしい女の子のようなレンの茶色い瞳が雄の欲望に塗り潰されているのには、何とも言えない興奮を覚えた。
「あっ……んっ! んんっ……! レンっ、レン見える? ここ……ぷくってしてる。レンにここいっぱい可愛がって欲しい」
外から見えるはずもない前立腺をアピールするため、中指で軽く擦って甘えた声を上げる。薄い桃色のパレオがテントのようになっている、女性物の水着の中で雄の象徴が膨らんでいるのだ、俺もレンも興奮がかなり高まっている。
「なぁ……あぁ、いや…………ねぇ、ノゾムさん」
低い声はすぐに女の子を装った高い声に切り替わる。
「もう霊力の回復なんでどうでもいいです、とにかく早く動けるようになりたいっ、お前をぶち犯した……ぁー、ノゾムさんを可愛がってあげたいんです。だから早く飲ませて……!」
「ん……待って、俺一人でするの苦手で……ぅあっ、ぁ、んっ……指じゃ、躊躇っちゃってぇ……気持ちいい度、手が止まって、俺ももどかしくって……!」
だからレンに容赦なく責め立てられたいのに、俺のせいでレンは上手く動けない。
「玩具使っていい……?」
「仕方ないですねー……ノゾムさんが自分の手でするところ、見たかったんですけど」
「前ならイけるけど後ろはもう、敏感過ぎて手が止まっちゃって……あ、これよさそう」
鞄を探り、ローターを一つ取り出した。太くて長いバイブでも選ぶと思っていたのかレンは意外そうに目を見開いている。
「んっ……ぁ、あっ! はぁ……前立腺、当たる……スイッチ、あぁ、スイッチ入れんのドキドキする、心臓破裂しそう…………っ、あぁあっ!」
小さなローターを前立腺の位置まで押し入れ、スイッチをオンにした。途端、ローターがぶるぶると震え出して前立腺に振動が響き、腰が浮いた。
「ぁ、あぁあっ! んっ、んんん……ぶるぶるっ、ぶるぶるしてっ、ぁあっ! 中からぁっ、ぁ、裏っ? からぁっ、きもちっ、よくなってぇっ!」
陰茎を裏から無理矢理勃たされているような、そんな錯覚に喘ぎ泣く。背もたれにした枕からいつの間にかずり落ちて、背中はベッドについている。下半身だけでブリッジをしているような姿勢になってしまい、流石に情けなさ過ぎると姿勢を戻そうとするも、腹に力を入れると後孔が締まって快感が増し、余計に乱れた。
「ひっ、ぁああっ! んんっ、ゃ、らぁっ! 見ないっ、で、見ないでぇっ、イくっ、レンっ、イくぅうっ!」
ついさっきまで「見て」と誘惑していたのに、今度は「見ないで」と懇願しながら絶頂する。そんな俺は最高の見せ物だったのだろう、レンは酷く高まった興奮を抑えるように深く息を吐いていた。
「溜まりました? あーん」
大きく口を開けて舌を突き出し、溜まった唾液を舌に伝わせてレンの口の中へと落とす。
「んんっ……!?」
もう全て垂らしたかと舌を引こうとしたその時、レンに舌をちゅっと吸われてしまった。
「はぁ……びっくりした。次は? まだよだれ?」
「そうですねぇ……私の指、しゃぶってください」
「ゆ、指? うん……」
レンの右手首を優しく掴んで持ち上げ、三本の指をぱくっと咥える。吸ったり舐めたりすればいいのかなと考えながらまず中指に舌を這わせると、レンの指に舌が捕まった。
「んぅっ!? んっ、ふ……んんっ、ん、ぅ、あぁ……ぅゔっ!?」
三本の指で舌をぐにぐにとこね回され、引っ張られ、挙句の果てに舌の付け根近くをつつかれた。嗚咽する俺の口から指を抜いたレンは素早く俺の顎を掴み、引き寄せ、喉まで垂れていた俺の唾液を舐め取った。
「ほら、飲まないで……私にください」
唇が重なり、今度はレンの舌が俺の口内を犯す。頭を抱き締められ、ゴクッと俺の唾液を飲む音を聞かされて、興奮が高まって陰茎が痛いくらいに膨れ上がる。
「ん、んんっ……はぁっ、はぁ……レン、レン……! レンの舌、なんか甘い……」
「えぇ? 気のせいですよ」
「レン……もう勃っちゃって、ちょっと痛いくらいなんだけど……その、まだ……こっちはダメ?」
鮮やかなピンク色の水着に出来た膨らみを見せると、レンは意地悪な笑みを浮かべた。焦らされるのだろうと想像し、腰をくねらせる。
「私の鞄取ってください。はい、ありがとうございます、えーっと……これ、これ使ってください」
俺が取ってあげた鞄を探り、奇妙な器具を取り出した。透明のドームとボトルがチューブで繋がっている何か……なんだろうこれ。
「搾乳器を元に作られた搾精器です。本当はもっと電動オナホみたいな部分もあるんですけど、取っておきました。だってノゾムさん、後ろだけでたくさん出せますもんね」
「え……じゃあ、これっ……ここにつけるの?」
水着を太腿まで下ろし、透明の小さなドームを亀頭に被せると、口のゴム製の部分がきゅっと締まった。射精に不都合がない程度の締め付けだが、カリ首にぴったりハマっているため付けているだけで快感が伴う。
「んっ……」
「正解! ふふ、ありがとうございますノゾムさん。ノゾムさんが出したのがこのチューブを通ってボトルに溜まりますから、私はそれを飲ませてもらいますね」
「うん……い、いっぱい出すよ。だから……早く、元気になってね」
「ノゾムさん……ふふふっ、本当に可愛い人……」
レンが俺の精液を飲んでくれているところを想像すると、下腹や陰嚢がやる気になっていくのが分かった。レンの期待に応えるため、艶やかな唇に白濁液を触れさせるため、控えめな臍が可愛い腹に俺の種を届かせるため、精子が作られていく感覚がする。
「…………あの、レン?」
「はい?」
扱いてもらえるのだろうと待っていたが、レンは動こうとしない。ずっと笑顔で俺を眺めている。
「どうしたんですか? ノゾムさん」
「あ……えっ、と…………俺っ、自分でする感じ?」
「はい。だって私、あんまり動けませんし」
「あっ……そ、そうだった。ごめんごめん、忘れちゃってた」
レンが目の前に居るのに自慰をするという発想が出来ず、座ってニコニコと笑っているレンが動けないようには見えなかったため、つい忘れてしまった。
「……あんまり見ないでくれよ?」
「ノゾムさん以外何見てろって言うんです」
「えー……スマホとか?」
「私がスマホ弄ってる横で一人でするんですか? 見られるよりそっちの方がいいんですか?」
「…………嫌、かな」
「でしょ」
一人でする以外の選択肢はなさそうだ。俺は覚悟を決め、陰茎を握ろうとした。
「あっ、ノゾムさん」
「な、何?」
「前じゃなくて、後ろでしてください。私そっちの方が見たいなぁ……」
「え……わ、分かった」
顔が熱い。皮膚の真下でマグマが煮えているのかと思えるくらいに、恥ずかしい。
「……見える?」
「はい、とっても可愛いですよ」
俺は自分の背後に枕を二つ重ね、そこにもたれて座り、開脚し、後孔をレンに見せることに成功した。
「縦に割れちゃってて、すごくえっち……ふふ」
ローションを絡めた中指を後孔の縁に押し付ける。ぬるんっと抵抗なく指が根元まで入り、自分の身体の変化を改めて感じた。
「……っ、ん、んんっ……! ん、ぅっ」
中指を揺らし、腸壁にローションを塗り付けていく。ぬち、ぬち、という音に興奮を煽られでもしたのか、レンはゴクッと唾を飲んで早口で強請った。
「ねぇ、ナカどんな感じなんですか? 教えてください」
喘ぎ声すら抑えているのに、流石にそれは恥ずかし過ぎる。断ろうかとも思ったが、じーっと俺を見つめる瞳の可愛らしさに負け、口を開いた。
「な、なか……ナカ、その、あったかい」
レンは笑みを浮かべて俺を見つめている。言葉が出てこない。感想が浮かびますようにと祈って中指を揺らした。肉がほぐれてきたようでぐちゅぐちゅと先程よりも柔らかく水っぽい音が鳴った。腸液が愛液のように染み出してきたのかもしれない。
「んんっ……! んっ、ローション、で……ぬるぬるっ、して……指入れてるの、楽しいっ……かな」
「へぇ……私も入れみたいです、色々」
後孔に視線が注がれているのに気付き、一旦中指を抜いて両手で尻肉を掴んで後孔を拡げた。
「ほらぁ……ぬるぬる、ぐちゃぐちゃで、あったかくて……指、きゅって締めてきた。指締めんの気持ちよかった。もっと奥で締めたい……擦ったり、突いたり、もっと……」
「…………誘惑、上手になりましたね」
からかい混じりだった瞳が色を変える。女性物の水着に身を包み、可愛らしい女の子のようなレンの茶色い瞳が雄の欲望に塗り潰されているのには、何とも言えない興奮を覚えた。
「あっ……んっ! んんっ……! レンっ、レン見える? ここ……ぷくってしてる。レンにここいっぱい可愛がって欲しい」
外から見えるはずもない前立腺をアピールするため、中指で軽く擦って甘えた声を上げる。薄い桃色のパレオがテントのようになっている、女性物の水着の中で雄の象徴が膨らんでいるのだ、俺もレンも興奮がかなり高まっている。
「なぁ……あぁ、いや…………ねぇ、ノゾムさん」
低い声はすぐに女の子を装った高い声に切り替わる。
「もう霊力の回復なんでどうでもいいです、とにかく早く動けるようになりたいっ、お前をぶち犯した……ぁー、ノゾムさんを可愛がってあげたいんです。だから早く飲ませて……!」
「ん……待って、俺一人でするの苦手で……ぅあっ、ぁ、んっ……指じゃ、躊躇っちゃってぇ……気持ちいい度、手が止まって、俺ももどかしくって……!」
だからレンに容赦なく責め立てられたいのに、俺のせいでレンは上手く動けない。
「玩具使っていい……?」
「仕方ないですねー……ノゾムさんが自分の手でするところ、見たかったんですけど」
「前ならイけるけど後ろはもう、敏感過ぎて手が止まっちゃって……あ、これよさそう」
鞄を探り、ローターを一つ取り出した。太くて長いバイブでも選ぶと思っていたのかレンは意外そうに目を見開いている。
「んっ……ぁ、あっ! はぁ……前立腺、当たる……スイッチ、あぁ、スイッチ入れんのドキドキする、心臓破裂しそう…………っ、あぁあっ!」
小さなローターを前立腺の位置まで押し入れ、スイッチをオンにした。途端、ローターがぶるぶると震え出して前立腺に振動が響き、腰が浮いた。
「ぁ、あぁあっ! んっ、んんん……ぶるぶるっ、ぶるぶるしてっ、ぁあっ! 中からぁっ、ぁ、裏っ? からぁっ、きもちっ、よくなってぇっ!」
陰茎を裏から無理矢理勃たされているような、そんな錯覚に喘ぎ泣く。背もたれにした枕からいつの間にかずり落ちて、背中はベッドについている。下半身だけでブリッジをしているような姿勢になってしまい、流石に情けなさ過ぎると姿勢を戻そうとするも、腹に力を入れると後孔が締まって快感が増し、余計に乱れた。
「ひっ、ぁああっ! んんっ、ゃ、らぁっ! 見ないっ、で、見ないでぇっ、イくっ、レンっ、イくぅうっ!」
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