いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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幼馴染に特殊な水を飲ませてみた

人を見下し圧をかけ、鬼畜な責め苦であの屈強な従兄を跪かせている、ドSという概念の擬人化こと社長。レンいわく彼はツンデレで根は優しいらしいし、俺も時折それを感じてはいるが、やはり──

「苦しいって……どれくらいですか?」

──社長の感覚で苦痛だと説明された、今俺に取り憑いている怪異を追い出す術が、今から怖い。

「感覚の説明は難しい」

「癒着が剥がれたんなら俺が引っ張り出せるんじゃないですか?」

レンの右腕が肘の下から分裂して二本になる。いや違う、右腕だけ幽体離脱しているのだ。肉体は肘を延ばし、霊体は肘を曲げているから右腕が二本になったように見えるんだ。

「そうだね、癒着は剥がれた……おかげで詳しく霊視が出来たよ。でも、この怪異はその辺の浮遊霊とは違う。癒着が剥がれても、何本もの足で吸盤で吸いつかれちゃ引き離すのに苦労するだろ? 癒着したものを剥がすほどでなくても、霊体に損傷が出るだろうし……君の霊体に絡んだら、誰も手出し出来なくなるしね」

作られた夢を拒絶し、怪異と接触した際のことを思い返す。あの時俺を捕まえたのは巨大なタコかイカの触手のようだった。

「人間に抱きついてる人間ひっぺがすのと、デカいタコひっぺがすのは勝手が違うってことですか?」

「そういうこと。昨日潰した群霊は死んだ人間の霊の集合体だったし、君が塚を壊して取り憑かれたのも、人間の霊が基礎の怪異だ。けど、今回のは違うみたいだね」

「なんか……産まれたての都市伝説とか言ってましたよ」

「無から発生することはない。元から居た名もない霊や弱小怪異が物語と名前を得て強くなる、それが都市伝説が具現化した怪異だ。大抵の場合はね……たまに都市伝説が伝説じゃなくて本物の土地神崩れとかが居て、前者の模倣怪異と縄張り争いしてたり……まぁとにかく都市伝説関係は厄介だから都市伝説なんてものは早急に廃れて欲しい文化だね」

「人間の念が集まって何とかかんとかって」

「それだけじゃ強化は出来ても芯にはならない、生霊くらいの念なら別だけどね」

流石専門家だなと感心していると寝室の扉が開いた。従兄とミチが戻ったのだ。従兄の手には大きなペットボトルと洗面器が、ミチは缶ジュースをたくさん抱えていた。

「ただいま戻りました」

「おかえり」

「み、みみ、みんなっ、ジュース持ってき……あっ!? ノっノっノっノっ、ノノ、ノっ、ノゾ、ノゾムくんっ! おおぉ、おっ、起き起き起きっ、起きたの!?」

ミチは空いているベッドに缶ジュースを落として俺の方へ走ってくる。

「ノ、ノノ、ノゾムくんっ、ノゾムくぅん……!」

大きくつぶらな瞳に涙を溜めて、キラキラうるうると輝かせるその仕草はあまりにも可愛い。俺の胸は当然高鳴ったし、レンは舌打ちをした。

「んだよその目のサイズ……少女漫画かクソが」

「お、おきっ、起きたんだねっ、起きたんだねぇっ、ぼぼっ、ぼく、僕ぅっ、ずずっ、ずっと心配でぇっ……あぁああ、あさっ、朝ご飯も喉通んなくてぇっ」

ベッドに飛び乗り、俺を膝に乗せて抱えているレンの前に膝をついて座り、俺の顔を覗き込む。

「ででっ、で、でもでもっ、そそっ、そ、そろそろ起きるって言っててぇっ、ぼぼく、僕は、あのっ、ぁ、ジュース、ジュース! じじ、自販機で買ってきて……ぼ、僕…………ノゾム、くん? な、な、なんか、ピクリともしないね……だ、だ、だい、だ、大丈夫っ? な、なな、撫でてとか、いい、言わないけどさ……」

「あぁ……ごめん、ミチ。今体動かなくて。すごく撫でたいし抱き締めたいしキスもしたいんだけど」

「う、うぅ、動かないのぉっ!?」

「取り憑かれてた悪影響だとよ」

「そ、そそ、そうなんだ……だだっ、大丈夫だよノゾムくんっ! ぼ、ぼ、僕からしてあげるからっ! まま、ま、まずは、抱っこ……」

「はぁ……終わったら言ってくれる? 怪異剥がし始めるから」

「終わってますからすぐ始めましょう師匠!」

レンはミチから俺を隠すように俺を抱えたまま身体をひねりつつ、社長に向かって叫んだ。呆れ顔の社長は従兄に視線を送る。

「國行、月乃宮様を背を伸ばして座らせろ。如月様、月乃宮様にこちらを飲ませてください」

レンは渋々と言った様子で俺をセンパイに渡し、役割を与えられなかったミチは泣きそうな顔でオロオロと周囲を見回す。

「舌は動くよな? もち」

「うん……口に当てて傾けてもらえたら、飲めると思うけど……これ何ですか?」

「取り憑いた怪異を追い出すための特殊な溶液です。苦くてしょっぱいですが、身体にも霊体にも無害です」

「はぁ……分かりました。飲むだけですよね? レン、飲ませてくれ」

「おう」

レンは気乗りしない様子だが師匠の考えや判断を疑いはしないようで、素直に俺に2Lペットボトルの口を咥えさせた。ペットボトルがゆっくりと傾けられ、水が口に入ってくる。

「んっ……ん、ん……」

にがりのある水に塩を入れたような味だ、飲むのが苦痛というほどの不味さはない。ずっと眠らされていたからか喉が渇いているし、2L飲むのもさほど苦労はしなさそうだ。

「ただ、喉は少し荒れるかもしれませんね」

「んん……?」

従兄は俺とレンの間に洗面器を置いた。

「秘書さん? なんか嫌な予感するんですけど、もちが味わう苦痛って……まさか」

「胃洗浄みたいなものと思っていただければ」

四分の一ほど飲んだところで突然の嘔吐感に襲われ、咳き込む。

「國行! 月乃宮様傾けろ、背中さすってやれ」

従兄はゴム手袋をはめながらセンパイに指示を出した。下を向かされ、大きな手に背中をさすられ、胃の底から何かがせり上がってくる。通常の嘔吐のような酸っぱい感覚や、ムカムカとした不快感はない。

「ぉ、えっ……げほっ、けほっ」

たった今飲んだ透明の液体がそのまま出てくる。いや、俺の泡立った唾液が混じっている。

「ぅ……」

散々裸を見せ合った仲だが、それでも吐くところや吐いたものを見られる恥ずかしさはかなりのものだ。惨めで消えたくなる。

「落ち着いた? 如月、全部飲ませろ」

「もち……」

レンが辛そうな顔でペットボトルを差し出してくる。俺はレンを心配させまいと笑顔を作り、ペットボトルの口を咥えた。

「んっ……」

また水を飲む。先程は胃に水が溜まっていく感覚があったが、今度はない、胃の手前で止まっている気がする。鎖骨の少し下辺りが痛い。何かが詰まっている。

「ぅ、ぐっ……!」

「國行!」

「……あぁ」

液体ではない、固体だ。でも実体があるかは微妙だ。霊体のレンに身体の中を触られている時のような、あるのにない奇妙な感覚。それが食道を埋め尽くしている。

「ゔぅ、ゔぅっ……ぉ、えっ……」

「國行、もっとしっかりさすれ!」

「……やってるつもりだが」

背中をさするセンパイの手の力が増す。その手の動きに誘導されるように、不味い水をかけられた食道内の柔らかく弾力のある何かが蠢き、俺の口に向かって食道を遡る。

「ぅ、ぷっ……」

「月乃宮様、口開けて!」

「……っ、う、ぐっ……ぅゔっ…………ぉええぇえっ……」

透明の液体に混じって黒い何かがどぅるんっと俺の口から外に出る。足だ、タコかイカの足だ。吸盤がある。

「わぁああっ!? ノノノっ、ノゾムくん何食べたのぉっ!」

俺の口から出た足が明確に実体化した瞬間、それまで半霊体だったのだろうまだ食道を埋めている本体部分まで完全に実体化し、俺に過剰な苦痛を与える。

「ポチ!」

「はい!」

ゴム手袋をはめた従兄の手が俺の口から出たタコかイカのような怪異の足を掴む。従兄は目に涙を浮かべて「やめてくれ」と懇願する俺の目を見つめたまま、腕を一気に引いた。

「─────っ!?!!」

ずりゅりゅりゅっ、と胃から口までを逆撫でするタコのようなイカのようなモノ。時折弱々しく吸盤が食道の内側に吸い付いて俺の中に留まろうとしてはすぐに剥がれていく。嘔吐に似ているが違う、嘔吐とは比べ物にならない苦痛に俺は声にならない絶叫を上げた。
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