過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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兵舎のペットじゃ役不足

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ペガサスに王都まで運ばせた晩、俺は一晩中兵士の相手をしていた。
一夜明け、全員参加の朝礼が終わり、各自の持ち場に移動する。中には兵舎で待機する者も居るのでそいつに抱かれていた。見回りや警備を交代で行う兵士達は休憩時間に俺を抱くようになった。

兵舎の奥、用意された毛布に寝転がり、兵士が来るのを待つ。近付いてくる足音が聞こえたら毛布から這い出て顔も見ずに腰を突き出す。
それが俺の新たな生活だ。

「ん……ねぇ、口にも欲しい……」

せっかく治った足を活用することなく四つん這いになり、乱暴に突かれながらも物足りなさを感じて口を開ける。

「おい、サクちゃんがしゃぶってくれるってよ」

「もう無理っす……寝ます……」

今俺を抱いている兵士が寝床に寝転がっていた兵士を呼ぶも、彼は先程三回も出してくれたばかりでもう体力がないようだ。

「だらしねぇなぁ。ぉ……? 帰ってきたな、おーい!」

「おーいじゃねぇ、次アンタら見回りだぞ」

「え、マジ? サクちゃん、急いで出すわ」

今まで挿入されてきた物の中では小さい方の陰茎が浅く素早く腸壁を擦る。腰振りが激しくなれば多少は気持ちいいが、やはり人間は微妙だ。

「んっ、ん、ぅ……ぁ、きたっ……おいしい……」

「ふーっ……じゃ、また後でな!」

萎えた陰茎を抜いて装備を整え、慌てて兵舎を出ていった。俺は今帰ってきたばかりの兵士二人の元へ行き、薄っぺらい鎧を脱ぎ終わるのを待った。

「ぁー……今日は疲れたから、上乗ってそっちで動いてもらえる?」

先に脱ぎ終わった兵士は寝床に寝転がって下着をズラし、既に勃起している性器を取り出した。
彼の上に跨り、熱く硬い性器を掴み、穴の縁に亀頭を擦り付ける。そうすると精液を求める穴は勝手に亀頭に吸い付き、腰を下ろせば簡単に飲み込む。

「ぅあ……やっぱやばいな、すぐ出そう……」

「げ、取られた……まぁ口でもいいか……」

寝転がった兵士の腹に手を置いて体を支え、腰を上下させて腸壁で陰茎を扱いていると髪を掴まれ、もう一人の兵士の陰茎を顔に擦り付けられる。蒸れて臭うそれは俺の興奮を煽るには十分過ぎて、躊躇なく咥えてしまう。

「んぶっ、んぅゔ……んっ!? んぅっ、んぅうっ!」

俺の髪を掴んだ男は乱暴に腰を振り、俺の喉を好き勝手に犯した。

「はぁ……やばい、喉にカリ引っかかるのイイな」

喉の奥を亀頭で無遠慮に擦られて俺が覚えるのは苦痛ではなく快感だ。息苦しさも確かにあるが、それすらも快楽のスパイスになってしまう。

「ん……おい、腰甘いぞ」

パンッ! と軽く太腿を叩かれ、締め付けを強くし腰振りも激しく変える。

「んぅっ! ん、ぅううっ……」

「おー……そうそう、もう出そう……」

ほどなくしてほぼ同時に下腹深くと喉の奥に射精された。兵士達は陰茎を抜くと疲れたとか言って俺を放り出し、寝床で寝始めた。

「全然イけない……この短小早漏ども……」

兵士達はどいつもこいつも俺を気持ちよくしてくれない。モノが大したことないくせにテクニックも気遣いもないなんて最低だ、これなら森の魔物とヤってた方がマシだったかもしれない。いや、食事のためならこの方がいいのか?


絶頂どころか完全には勃起もしない弱い快楽ばかり与えられ、蕩けていた頭が次第に元に戻っていく。脳にかけられていた霧が晴れ、俺は突然思い出した。

「シャルっ……!」

そうだ、アルマの元を離れてまで危険な王都に来たのはこんな短小共の相手をするためではない、シャルを救出するためだ。
ようやく思い出した俺は久しぶりに抱かれるためではなく立ち上がり、兵舎の扉に向かった。扉は俺の目の前で開き、帰ってきた兵士達と出くわした。

「ぁ……え、えっと、おかえりなさい……」

「なんだよ出迎えか? けど、悪ぃな、もうお前を抱けない」

兵士達は兵舎の前に停まった馬車を指差す。

「お前、なんか珍しいんだってな。黒髪のインキュバスがどーたらって噂聞いてさ、見つけたらすげぇ額くれるって言ってたからさ」

「…………俺を、売るのか?」

「いやー、ごめんな? 俺も気に入ってたから迷ったんだけどさ、額見て即決! 反対出ないうちに俺らだけで売っちまえって」

もっと早くに正気に戻れたなら弟を探せたかもしれない。けれど、もう遅い。兵士達に腕を掴まれたら逃げようがない。

「ぃ、や……嫌っ、やだぁっ! 離せ!」

「うわっ……お、おい! 縄持ってこい! 逃がしたら金もらえねぇぞ!」

せっかく助けてもらって自由になれたのに、愚かにも俺は自ら王都に戻ってきてしまった。どうしてだ? 誰がここに行けと言った? ダメだ、何も思い出せない、アルマを生き返らせて──それからの記憶が曖昧だ。

「じゃ、確かに渡しましたよ。ちゃんと金送ってくださいね」

腕を後ろに回され、二の腕を胸にピッタリと沿わされ、荒い縄で縛られた俺は兵士達によって馬車の中に投げ入れられた。

「……大丈夫かい? あぁ、ひどい……これだから兵士は嫌いなんだ」

身をよじって起き上がると馬車の中に居た中年の男と目が合う。眼鏡をかけた理知的で上品な男だ。

「…………久しぶりだね、私のことを覚えているかな」

男は俺の腕を縛った縄を切ると俺を隣に座らせ、強く抱き締めた。今なら逃げ出せるかもと思ったが馬車が走り出し、市街地を移動しているのを音で察し、今馬車から転がり出ても無駄だと悟る。人通りの少ない道を行くタイミングを伺おう。

「知っているだろうけど、君を買った男は殺された……使用人まで惨たらしく、ね。君を盗むためなのかは分からないけれど、君が見つかっていないと聞いて、ずっと探していたんだよ。ようやく取り返せた、もう絶対に手放さないからね」

男は俺の頭や背を優しく撫でている。この愛撫には覚えがある。

「……遠回りをしてしまったね。大丈夫……幸せにしてあげる」

しかし散々快楽に蕩けさせられた頭は酷く動きが鈍っていて、なかなか思い出せない。
俺はこの馬車に乗る前何をしていたっけ? 誰を探していたんだっけ? 目の前のこの人は俺の何だっけ?
違う……快楽に侵されて頭が悪くなったんじゃない。何のためにここに居るかは少し前まで分かっていた。誰かに記憶を弄られている、そう感じる。

「ひっ……!? ぁ、あっ……ゃだっ、ぁあっ」

胃の中で何かが蠢く。胃の内壁を柔らかな毛で掻き毟り、腸の方に触手を伸ばし、俺の弱いところをごりごりと抉る。

「ひぐぅっ!? ぁひっ、やだっ、ぁああっ!」

「え……!? ど、どうしたんだい? 急に、何が……」

「ゃあっ、やらぁっ……これっ、これ出してっ、こりぇやらぁああっ!」

男にしがみついて腹の中の何かを引っ張り出すよう求めても男は戸惑うだけで何もしてくれない。

「ぁあっ、ぁーっ! あぁあっ、ひ、ぁあっ……」

手足がガクガクと痙攣し、意識を失う寸前にようやく腹の中の何かは動きを止めた。
俺は再び何も考えられなくなって、記憶がどうこうなんて全て忘れて、心配そうな目を向ける男に精液をねだった。
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