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この人達は大丈夫だから
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開いた扉の方を見てみれば査定士が立っていた。
「おや……! 弟くん、無事に治ったんだね、よかった……!」
「それ以上近付かないでください!」
緩んだ笑顔を浮かべて近付いてきた査定士はシャルの大声に足を止め、微笑みを困ったふうに変えた。
「シャル……? どうしたんだ?」
シャルは抱き締めた俺を隠すように査定士に背を向け、首を限界まで後ろに曲げて査定士を睨んでいるようだ。査定士が様子を伺いながら短い一歩を踏み出した瞬間、パンッ! と破裂音が部屋に響いた。
「……これは、驚いた。紫のインキュバスは強力な魔物に成長する危険性があるとは聞いていたが……樹液が多過ぎたかな」
今の音はシャルが尻尾を振った音のようだ。シャルの肩越しに覗けば査定士との境界線を敷くように絨毯が切り裂かれていた。
「人間の骨くらい簡単に切れますよ、オーガの首だって落とせたんですから」
「それは……怖いね」
「だったらもっと下がってください!」
「……怖がらないで。私は君をあの非道な実験施設から買ったんだよ、君のお兄さんと会わせるために」
警戒しているだけだと思っていたが、違う。シャルの手は震えている。簡単に殺せるはずの人間を恐れている。
「会わせて、なんですか? 目の前で内臓引っ張り出すんですか? ひとつにしてやるなんて言ってまとめて潰すんですか?」
「シャル……違う、この人はいい人なんだ。俺達にも優しいんだよ」
「人間が魔物に優しくする訳ないじゃないですか!」
「だったらなんでお前は樽の中に入れられてたんだよ! 樹液はめちゃくちゃ高いんだぞ、お前だって高かったんだ! いじめ殺すだけなら適当に新しいの捕まえてくればいいだけだろ!」
シャルの耳を塞ぎながら両手で頭を掴み、潤んで震える紫の瞳を真っ直ぐに見つめる。査定士がゆっくりと歩き始めたので、シャルの尻尾に尻尾を絡め、彼を傷付けられないようにした。
「シャル、人間にも色々いるんだよ。同種でも色々いただろ? お前みたいに俺に優しくしてくれる奴もいれば、あのサキュバス達みたいに俺に酷いことする奴もいる。種族じゃなくて、個体で見よう、な?」
「……兄さん以外の個なんていらない」
怖いくらいに真っ直ぐな瞳に何も言えず、尻尾と腕にかける力を強めた。そうやって俺がシャルをなだめている間に査定士はシャルの背後に辿り着き、俺ごとシャルを抱き締めた。
「……っ!? 兄さん逃げて!」
シャルは俺を押したが、俺はシャルをぎゅっと抱き締め続けた。強い力を込めて、強い力を込められて、敏感な俺の身体は空気を読まずに快楽を溜め込んでいく。
「人間が君達に酷いことをして、悪かった……同じ人間として恥ずかしく、そして許せないことだ。だから……詫びさせてくれないかな。私を信じてくれなくてもいいから、私を殺すのは少し待ってくれないかな。君達にしてあげたいことがたくさんあるんだ」
「…………人間はインキュバスよりずっと頭がいいんですから、インキュバスくらい余裕で騙せると思ってるんでしょう」
「そう思ってくれて構わない。構わないから、とりあえず……温かいお風呂と、可愛らしい服と、この部屋を受け取ってくれないか」
「……分かりました。とりあえず今日は様子を見ます。でも、条件がひとつあります、兄さんには触れないでください、兄さんに触れたら様子見は終わりです」
「分かった。それじゃあ、樹液がベタベタするだろうし、お風呂に入ろうか」
査定士はシャルの頭をぽんぽんと撫でて離れた。シャルの瞳は不安に満ちていて、けれど俺を抱き締める腕は俺の助けを求めるのではなく俺だけを守ろうとしているように思えた。
「……シャル、行こう」
「…………はい、兄さん」
先に立ち上がってシャルに手を貸してやろうと思っていたが、絶頂を繰り返した俺の足に力は入らず、俺は査定士の後に続くシャルに抱えられて風呂場まで向かった。
「尻尾を絡め合って……可愛いね、それはどういう気持ちの時の仕草なのかな?」
「シャルが尻尾振り回さないようにしてるだけなんで、気持ちとかは……」
「そ、そうかい……えっと、入り方は分かるね? 分からなかったら教えてあげて。私も少し汚れたから一緒に入るけど……離れておくからね」
樹液にまみれたシャルを抱き締めた査定士の髪にも樹液は絡まっていた。査定士は俺達から二メートルほど離れた場所で髪を洗い始めた。
「……シャル。髪から洗おうか」
じっと査定士の方を見つめて警戒しているシャルの髪に泡を絡めていく。そうするとシャルは自分で髪を洗い始めたので、俺も自分の髪を洗って──
「ひっ……!?」
「兄さん? 兄さん、どうしたんですか?」
「……と、頭皮っ……めちゃくちゃ、敏感に……むりっ、こんなの……触れない」
「そうですか……それじゃ兄さんの髪も僕が洗ってあげますから、兄さんは大人しくしていてくださいね」
シャルは足を伸ばして床に座っている俺の太腿を跨いで膝立ちになり、向かい合わせで俺の髪を洗い始めた。普通は後ろに回って洗うと思うのだが……
「ん、んっ……ぁ……ひぃっ……ゃ、あっ……シャルっ、耳にも、かすって……ぁあっ!」
「ちょっと頭触られるだけで感じるなんて……兄さんは本当に可愛いですね」
浴場で仰け反ったら頭を硬い物に打ち付けてしまう。俺は泡でぬめる腕でも離れないように、自分の肘を掴むようにしてシャルの首に腕を回した。そうすると自然と顔が近付き、俺は何も考えずにシャルの唇に唇を押し付けた。
「ん……ん、ぅ、んふっ……んぅっ! んんんっ、んんーっ!」
シャルはすぐにキスに応えてくれた。俺の後頭部を押さえ、上手く動かせない俺の舌に舌を絡めて弄び、絶頂を迎えさせた。
「兄さん……髪、洗えましたよ。流しますね」
身体を小さくビクビクと跳ねさせていると頭に湯をかけられた。
「ふふっ、髪がペタってなってる兄さんも可愛いですね。それじゃあ次は体を洗いますから、少し離れてください」
シャルの首から腕を離し、シャルの手のひらで泡立っていく石鹸を眺める。泡まみれになったシャルの手はゆっくりと俺の首を包み、そっと肩に進んだ。
「んっ……く、ぅっ……ふ、ぁあっ……! シャルっ、体くらい自分でっ……ゃ、るっ、からぁっ」
「頭洗えないって言ったのは誰ですか?」
肩を撫で回すように洗われた直後、親指に脇に侵入され、擽ったさと快感に足を擦り合わせて悶えた。
「ここなんか絶対無理ですよね」
「ひぁあんっ!?」
平らな胸を鷲掴みにして揉まれ、嬌声を上げる。親指と人差し指で乳輪ごと摘まれ、引っ張られ、絶頂を迎える。しかしそれでもシャルは胸への愛撫を……いや、胸を洗うのをやめず硬く尖った乳首を弄り回した。
「ゃ、ぁああっ! ぁ、う、ぁあっ! しゃ、るぅっ!」
「……兄さんはそうやって気持ちいいことだけ考えていてください。人間には色々いるだとか、どうでもいいです。僕は兄さん以外の生き物なんて見たくありませんから……僕以外の生き物を知ろうとする兄さんも見たくありませんから……そうやって、乱れて、バカになっていてくださいね」
シャルの指が乳首から離れる頃には俺はもう全身に力が入らずぐったりとしてしまっていた。シャルは俺を壁際まで運んで壁にもたれさせ、腹を洗い始めた。
「おや……! 弟くん、無事に治ったんだね、よかった……!」
「それ以上近付かないでください!」
緩んだ笑顔を浮かべて近付いてきた査定士はシャルの大声に足を止め、微笑みを困ったふうに変えた。
「シャル……? どうしたんだ?」
シャルは抱き締めた俺を隠すように査定士に背を向け、首を限界まで後ろに曲げて査定士を睨んでいるようだ。査定士が様子を伺いながら短い一歩を踏み出した瞬間、パンッ! と破裂音が部屋に響いた。
「……これは、驚いた。紫のインキュバスは強力な魔物に成長する危険性があるとは聞いていたが……樹液が多過ぎたかな」
今の音はシャルが尻尾を振った音のようだ。シャルの肩越しに覗けば査定士との境界線を敷くように絨毯が切り裂かれていた。
「人間の骨くらい簡単に切れますよ、オーガの首だって落とせたんですから」
「それは……怖いね」
「だったらもっと下がってください!」
「……怖がらないで。私は君をあの非道な実験施設から買ったんだよ、君のお兄さんと会わせるために」
警戒しているだけだと思っていたが、違う。シャルの手は震えている。簡単に殺せるはずの人間を恐れている。
「会わせて、なんですか? 目の前で内臓引っ張り出すんですか? ひとつにしてやるなんて言ってまとめて潰すんですか?」
「シャル……違う、この人はいい人なんだ。俺達にも優しいんだよ」
「人間が魔物に優しくする訳ないじゃないですか!」
「だったらなんでお前は樽の中に入れられてたんだよ! 樹液はめちゃくちゃ高いんだぞ、お前だって高かったんだ! いじめ殺すだけなら適当に新しいの捕まえてくればいいだけだろ!」
シャルの耳を塞ぎながら両手で頭を掴み、潤んで震える紫の瞳を真っ直ぐに見つめる。査定士がゆっくりと歩き始めたので、シャルの尻尾に尻尾を絡め、彼を傷付けられないようにした。
「シャル、人間にも色々いるんだよ。同種でも色々いただろ? お前みたいに俺に優しくしてくれる奴もいれば、あのサキュバス達みたいに俺に酷いことする奴もいる。種族じゃなくて、個体で見よう、な?」
「……兄さん以外の個なんていらない」
怖いくらいに真っ直ぐな瞳に何も言えず、尻尾と腕にかける力を強めた。そうやって俺がシャルをなだめている間に査定士はシャルの背後に辿り着き、俺ごとシャルを抱き締めた。
「……っ!? 兄さん逃げて!」
シャルは俺を押したが、俺はシャルをぎゅっと抱き締め続けた。強い力を込めて、強い力を込められて、敏感な俺の身体は空気を読まずに快楽を溜め込んでいく。
「人間が君達に酷いことをして、悪かった……同じ人間として恥ずかしく、そして許せないことだ。だから……詫びさせてくれないかな。私を信じてくれなくてもいいから、私を殺すのは少し待ってくれないかな。君達にしてあげたいことがたくさんあるんだ」
「…………人間はインキュバスよりずっと頭がいいんですから、インキュバスくらい余裕で騙せると思ってるんでしょう」
「そう思ってくれて構わない。構わないから、とりあえず……温かいお風呂と、可愛らしい服と、この部屋を受け取ってくれないか」
「……分かりました。とりあえず今日は様子を見ます。でも、条件がひとつあります、兄さんには触れないでください、兄さんに触れたら様子見は終わりです」
「分かった。それじゃあ、樹液がベタベタするだろうし、お風呂に入ろうか」
査定士はシャルの頭をぽんぽんと撫でて離れた。シャルの瞳は不安に満ちていて、けれど俺を抱き締める腕は俺の助けを求めるのではなく俺だけを守ろうとしているように思えた。
「……シャル、行こう」
「…………はい、兄さん」
先に立ち上がってシャルに手を貸してやろうと思っていたが、絶頂を繰り返した俺の足に力は入らず、俺は査定士の後に続くシャルに抱えられて風呂場まで向かった。
「尻尾を絡め合って……可愛いね、それはどういう気持ちの時の仕草なのかな?」
「シャルが尻尾振り回さないようにしてるだけなんで、気持ちとかは……」
「そ、そうかい……えっと、入り方は分かるね? 分からなかったら教えてあげて。私も少し汚れたから一緒に入るけど……離れておくからね」
樹液にまみれたシャルを抱き締めた査定士の髪にも樹液は絡まっていた。査定士は俺達から二メートルほど離れた場所で髪を洗い始めた。
「……シャル。髪から洗おうか」
じっと査定士の方を見つめて警戒しているシャルの髪に泡を絡めていく。そうするとシャルは自分で髪を洗い始めたので、俺も自分の髪を洗って──
「ひっ……!?」
「兄さん? 兄さん、どうしたんですか?」
「……と、頭皮っ……めちゃくちゃ、敏感に……むりっ、こんなの……触れない」
「そうですか……それじゃ兄さんの髪も僕が洗ってあげますから、兄さんは大人しくしていてくださいね」
シャルは足を伸ばして床に座っている俺の太腿を跨いで膝立ちになり、向かい合わせで俺の髪を洗い始めた。普通は後ろに回って洗うと思うのだが……
「ん、んっ……ぁ……ひぃっ……ゃ、あっ……シャルっ、耳にも、かすって……ぁあっ!」
「ちょっと頭触られるだけで感じるなんて……兄さんは本当に可愛いですね」
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「ん……ん、ぅ、んふっ……んぅっ! んんんっ、んんーっ!」
シャルはすぐにキスに応えてくれた。俺の後頭部を押さえ、上手く動かせない俺の舌に舌を絡めて弄び、絶頂を迎えさせた。
「兄さん……髪、洗えましたよ。流しますね」
身体を小さくビクビクと跳ねさせていると頭に湯をかけられた。
「ふふっ、髪がペタってなってる兄さんも可愛いですね。それじゃあ次は体を洗いますから、少し離れてください」
シャルの首から腕を離し、シャルの手のひらで泡立っていく石鹸を眺める。泡まみれになったシャルの手はゆっくりと俺の首を包み、そっと肩に進んだ。
「んっ……く、ぅっ……ふ、ぁあっ……! シャルっ、体くらい自分でっ……ゃ、るっ、からぁっ」
「頭洗えないって言ったのは誰ですか?」
肩を撫で回すように洗われた直後、親指に脇に侵入され、擽ったさと快感に足を擦り合わせて悶えた。
「ここなんか絶対無理ですよね」
「ひぁあんっ!?」
平らな胸を鷲掴みにして揉まれ、嬌声を上げる。親指と人差し指で乳輪ごと摘まれ、引っ張られ、絶頂を迎える。しかしそれでもシャルは胸への愛撫を……いや、胸を洗うのをやめず硬く尖った乳首を弄り回した。
「ゃ、ぁああっ! ぁ、う、ぁあっ! しゃ、るぅっ!」
「……兄さんはそうやって気持ちいいことだけ考えていてください。人間には色々いるだとか、どうでもいいです。僕は兄さん以外の生き物なんて見たくありませんから……僕以外の生き物を知ろうとする兄さんも見たくありませんから……そうやって、乱れて、バカになっていてくださいね」
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