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兄弟の間に入る
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ネメスィと向かい合い、ネメシスには背後から挿入させた。俺の後孔には今、二本の肉棒が挿さっている。
「んっ……んぅ、うぅ……」
二人の性器は人間の平均を遥かに上回っている。アルマやシャルが居るから目立たないだけで彼らも十分巨根だ。
「りょお、ほっ……入ったぁ……」
いくらインキュバスの腸壁が搾精の動きを自然と行う名器でも、円形の穴に円柱を無理矢理二本突っ込んで出来た隙間をどうにかするのは不可能だ。
「ぁ、はっ……すご……おなか、ぱんぱん……ん、んっ……ねめしぃ……こすれて、きもちぃ」
ネメスィに抱きついているので、二本の肉棒を咥えて歪に膨らんだ腹は彼の腹に押し付けることになる。たくましい腹筋には俺を支えるために力が入っており、硬く、快楽を逃がしてくれない。
「…………お兄ちゃんにはしがみついて、僕には尻尾だけって不公平じゃないかな」
「それよりどうやって動けばいいんだ? 同時か?」
「お兄ちゃんと息を合わせてなんて無理だよ」
「好きに、してっ……いい、からぁ……はやく、して」
俺の意思に反して腸壁がうねり、二人の陰茎を揉んでしまう。喘ぎ声を出すには至らない鈍い快感に焦れったくなる。
「……よし、俺が持ち上げる」
「はぁ? ちょっと……ねぇ、僕邪魔者みたいじゃん」
ネメスィは俺の膝の裏に腕を通して俺を持ち上げる。この体位は駅弁とか言うんだっけな、その後ろからネメシスが挿入している形になって──そりゃ疎外感を覚えるのも仕方ないか。
「お前は手を使えるだろう、サクに触れてやればいい」
「あ、そっか……」
ぴったり引っ付いていた俺とネメスィの身体の隙間にネメシスの手がするりと入り込む。滑らかに動く細い指先が臍に沈む。もう片方の手は胸を撫で回し、指先が乳輪に掠る。
「んぁっ……ネメシス、ちゃんと触ってよぉっ」
「そう言われてもお兄ちゃんの胸筋が邪魔で……」
「ネメシス、手の甲が当たって気色悪い」
「サクに触れって言ったのお兄ちゃんだろ」
どうして喧嘩を収めるためのセックス中にまで喧嘩が始まるんだ。
「……っ、喧嘩してないで突いてくれよっ! おなか、ずっと待たされんの……きつい」
「あ……あぁ、ごめんねサク、すぐ動くから」
ネメシスは胸と腹に当てた手にそのまま力を込め、陰茎を俺の腸壁とネメスィの陰茎に擦り付ける腰振りを開始した。
「んっ、あぁっ! ひっ……ずりずりって……ぁああっ! ち、がっ……いつもとっ、角度ちがうぅっ」
「俺も動く、いいな?」
「いいっ、何してもいいからぁっ、もっとよくしてっ……あぁぁんっ!」
ゆっくりとだが先に抜き挿しを始めていたネメシスの陰茎に引っ張られるようにネメスィの陰茎も抜けていった。
「……っ、サク! 僕が気持ちよくしてあげる」
対抗心を燃やしたネメシスはネメスィの陰茎を追い越して根元まで勢いよく突き入れた。一本分の広さになった腹の奥に後から二本目が押し込まれ、拡げられる快感と腸壁が擦れる快感が同時に訪れる。
「ひっ、ぃいいっ!? あっ、ぁあんっ! あっ、ひっ、んぁっ! あぁあっ!」
先に俺の弱点を突こうと二人が競い合うように腰を振るからリズムが全く掴めない。呼吸のタイミングが分からないまま片側ずつバラバラに腸壁を擦られ、新感覚の快楽に悶える。
「ぁひっ、ひんっ、んんんっ……イくっ、もぉイっちゃ……ああぁっ!? ぁ、あっ、ひぁっ、あぁあっ!」
絶頂が近付くと身体に当てられていただけだったネメシスの手が動き、根元から絞り出すように乳首をつまんだ。ネメシスの指の隙間からはみ出た乳頭がネメスィの胸に擦れ、いくつもの快楽が重なって絶頂を迎えた。
「サク、イった? 今イったよね、僕でイったんだよね?」
「んひっ、ひぃいんっ! んゃあっ、ちくびぃっ、ひっ、あぁあっ……今だめっ、今イったぁっ!」
ぎゅうっと強くつねられたまま乳首をネメスィの胸に擦り付けさせられ、絶頂したばかりの身体がまた絶頂へ近付いていく。
「乳首好きなの? じゃあ両方してあげる……」
下腹を押さえていた手が胸へ上がり、何もされていなかった左乳首も右と同じようにつねられた。
「んひぃんっ!?」
「ほらお兄ちゃん、サクは僕でよくなってるよ」
「……おめでたいヤツだな」
ネメスィは一瞬自分と俺の隙間を見て笑った、自分に擦れたことで俺がイったと思ったのだろう。どっちの刺激でイったのかは俺にもよく分からない。
「ん……? ふふ、悔しいならお兄ちゃんもサクをイかせてあげなよ」
「そうさせてもらう」
腰を支えていただけのネメスィの手が俺の尻を鷲掴みにする。ネメシスの腰がぶつけられてぱちゅぱちゅ音を立てていたが、彼との音は止んでネメスィとの音だけになる。
「んゃあっ、あぁっ! 突きっ、ながらぁっ、揉んじゃ、あっ……!」
「……突きながら揉んだら、どうなるんだ?」
尻を揉まれると腸壁が締め付けを増してしまう。そうなれば自然と快楽が増す。
「揉まれたりゃあっ、イっちゃうぅっ……! ぁひぃんっ!? んぁっ! ぁあああっ!」
どちらが先に奥まで入れるかの競争をしているかのような腰振りだったのに、ネメシスが突然前立腺だけを狙った腰振りに変わった。細かく一点を狙われては絶頂直後の俺はまたすぐに絶頂してしまう。
「あぁあんっ! ぁんっ、あっ、イくっ、イくぅうっ……! ぃやあっ! 今イってりゅっ、イってるってばぁっ、ぁあっ……イくっ、またイくぅうっ!」
「よしっ……ほらお兄ちゃんっ、僕の方が何回もイかせてる!」
舌打ちをしたネメスィは俺の奥の弱点を狙って深く力強く俺の穴を掘削する。浅く素早く刺激するネメシスとは真逆だ。
「悔しいからって乱暴にされちゃ嫌だよねぇサク~?」
「イぐっ、イぐぅうっ! 奥っ、おくきもちぃっ、そこでイぐのしゅきぃいっ……! もっとっ、もっとずんずんしてぇっ」
「……あぁ、乱暴なのも好きなんだっけ。怪我の功名だねお兄ちゃん」
「いや? 計算通りだ」
ネメシスは浅く素早く前立腺を狙い、ネメスィは深く力強く奥の弱点を狙う。突き方も角度も違う二本の肉棒に蹂躙される穴はめちゃくちゃな方向に拡げられてしまい、隙間から腸液と先走りの汁を垂れ流しにし、抜き挿しの度にぐぼぐぼと下品な空気混じりの音を立てた。
「……サク、口を開けろ」
「んぅゔぅっ……ぅあ? ぁっ、んんっ、ん、むっ……!」
ネメスィの舌が口内を犯す。勢いよく噛み付くようなキスだったために頭を後ろに下げてしまい、ネメシスの額に頭をぶつける。
「痛っ……あっ、キスずるい……!」
自分の半分以下の長さの舌に口内を蹂躙される。上顎も歯茎も舌の裏まで撫で擦られて頭に霧がかかっていく。
「んっ……!? ふっ、ぅうっ……!」
キスへの対抗かネメシスは俺の左耳を咥えた。尖った耳の先端をぢゅうっと吸われ、細い舌先で耳の中を撫で回される。
「んっんぅっ……ふぁっ、ぁあ……んぅうっ!」
ネメスィと口が離れた直後、胸を愛撫していたはずのネメシスの手が俺の頭を押さえて振り向かさせ、彼と唇を重ねさせた。
「……俺の直後なんて物好きだな」
俺の頭を押さえていた手がネメスィの頭を叩く。ネメスィは困ったように笑い、俺の右耳を先程のネメシスと同じようにしゃぶる。
「んっ……! ぅ、ぅっ……!」
二連続のキスで酸素不足に陥った頭に次々と快楽の情報が送られてくる。舌に弄ばれる口内、口内で弄ばれる耳、片手でも愛撫を続けられている乳首、二本の肉棒にめちゃくちゃに掘削されている後孔、揉みしだかれている尻、全身が気持ちいい。
「ん……ぅ、う……」
二人の男に挟まれて全体的に身体が圧迫されている。屈強な肉体と細身の感触の違い、微かな体温の違い、様々なものから多幸感を与えられて俺の意識は宙に浮かんだ。
「んっ……んぅ、うぅ……」
二人の性器は人間の平均を遥かに上回っている。アルマやシャルが居るから目立たないだけで彼らも十分巨根だ。
「りょお、ほっ……入ったぁ……」
いくらインキュバスの腸壁が搾精の動きを自然と行う名器でも、円形の穴に円柱を無理矢理二本突っ込んで出来た隙間をどうにかするのは不可能だ。
「ぁ、はっ……すご……おなか、ぱんぱん……ん、んっ……ねめしぃ……こすれて、きもちぃ」
ネメスィに抱きついているので、二本の肉棒を咥えて歪に膨らんだ腹は彼の腹に押し付けることになる。たくましい腹筋には俺を支えるために力が入っており、硬く、快楽を逃がしてくれない。
「…………お兄ちゃんにはしがみついて、僕には尻尾だけって不公平じゃないかな」
「それよりどうやって動けばいいんだ? 同時か?」
「お兄ちゃんと息を合わせてなんて無理だよ」
「好きに、してっ……いい、からぁ……はやく、して」
俺の意思に反して腸壁がうねり、二人の陰茎を揉んでしまう。喘ぎ声を出すには至らない鈍い快感に焦れったくなる。
「……よし、俺が持ち上げる」
「はぁ? ちょっと……ねぇ、僕邪魔者みたいじゃん」
ネメスィは俺の膝の裏に腕を通して俺を持ち上げる。この体位は駅弁とか言うんだっけな、その後ろからネメシスが挿入している形になって──そりゃ疎外感を覚えるのも仕方ないか。
「お前は手を使えるだろう、サクに触れてやればいい」
「あ、そっか……」
ぴったり引っ付いていた俺とネメスィの身体の隙間にネメシスの手がするりと入り込む。滑らかに動く細い指先が臍に沈む。もう片方の手は胸を撫で回し、指先が乳輪に掠る。
「んぁっ……ネメシス、ちゃんと触ってよぉっ」
「そう言われてもお兄ちゃんの胸筋が邪魔で……」
「ネメシス、手の甲が当たって気色悪い」
「サクに触れって言ったのお兄ちゃんだろ」
どうして喧嘩を収めるためのセックス中にまで喧嘩が始まるんだ。
「……っ、喧嘩してないで突いてくれよっ! おなか、ずっと待たされんの……きつい」
「あ……あぁ、ごめんねサク、すぐ動くから」
ネメシスは胸と腹に当てた手にそのまま力を込め、陰茎を俺の腸壁とネメスィの陰茎に擦り付ける腰振りを開始した。
「んっ、あぁっ! ひっ……ずりずりって……ぁああっ! ち、がっ……いつもとっ、角度ちがうぅっ」
「俺も動く、いいな?」
「いいっ、何してもいいからぁっ、もっとよくしてっ……あぁぁんっ!」
ゆっくりとだが先に抜き挿しを始めていたネメシスの陰茎に引っ張られるようにネメスィの陰茎も抜けていった。
「……っ、サク! 僕が気持ちよくしてあげる」
対抗心を燃やしたネメシスはネメスィの陰茎を追い越して根元まで勢いよく突き入れた。一本分の広さになった腹の奥に後から二本目が押し込まれ、拡げられる快感と腸壁が擦れる快感が同時に訪れる。
「ひっ、ぃいいっ!? あっ、ぁあんっ! あっ、ひっ、んぁっ! あぁあっ!」
先に俺の弱点を突こうと二人が競い合うように腰を振るからリズムが全く掴めない。呼吸のタイミングが分からないまま片側ずつバラバラに腸壁を擦られ、新感覚の快楽に悶える。
「ぁひっ、ひんっ、んんんっ……イくっ、もぉイっちゃ……ああぁっ!? ぁ、あっ、ひぁっ、あぁあっ!」
絶頂が近付くと身体に当てられていただけだったネメシスの手が動き、根元から絞り出すように乳首をつまんだ。ネメシスの指の隙間からはみ出た乳頭がネメスィの胸に擦れ、いくつもの快楽が重なって絶頂を迎えた。
「サク、イった? 今イったよね、僕でイったんだよね?」
「んひっ、ひぃいんっ! んゃあっ、ちくびぃっ、ひっ、あぁあっ……今だめっ、今イったぁっ!」
ぎゅうっと強くつねられたまま乳首をネメスィの胸に擦り付けさせられ、絶頂したばかりの身体がまた絶頂へ近付いていく。
「乳首好きなの? じゃあ両方してあげる……」
下腹を押さえていた手が胸へ上がり、何もされていなかった左乳首も右と同じようにつねられた。
「んひぃんっ!?」
「ほらお兄ちゃん、サクは僕でよくなってるよ」
「……おめでたいヤツだな」
ネメスィは一瞬自分と俺の隙間を見て笑った、自分に擦れたことで俺がイったと思ったのだろう。どっちの刺激でイったのかは俺にもよく分からない。
「ん……? ふふ、悔しいならお兄ちゃんもサクをイかせてあげなよ」
「そうさせてもらう」
腰を支えていただけのネメスィの手が俺の尻を鷲掴みにする。ネメシスの腰がぶつけられてぱちゅぱちゅ音を立てていたが、彼との音は止んでネメスィとの音だけになる。
「んゃあっ、あぁっ! 突きっ、ながらぁっ、揉んじゃ、あっ……!」
「……突きながら揉んだら、どうなるんだ?」
尻を揉まれると腸壁が締め付けを増してしまう。そうなれば自然と快楽が増す。
「揉まれたりゃあっ、イっちゃうぅっ……! ぁひぃんっ!? んぁっ! ぁあああっ!」
どちらが先に奥まで入れるかの競争をしているかのような腰振りだったのに、ネメシスが突然前立腺だけを狙った腰振りに変わった。細かく一点を狙われては絶頂直後の俺はまたすぐに絶頂してしまう。
「あぁあんっ! ぁんっ、あっ、イくっ、イくぅうっ……! ぃやあっ! 今イってりゅっ、イってるってばぁっ、ぁあっ……イくっ、またイくぅうっ!」
「よしっ……ほらお兄ちゃんっ、僕の方が何回もイかせてる!」
舌打ちをしたネメスィは俺の奥の弱点を狙って深く力強く俺の穴を掘削する。浅く素早く刺激するネメシスとは真逆だ。
「悔しいからって乱暴にされちゃ嫌だよねぇサク~?」
「イぐっ、イぐぅうっ! 奥っ、おくきもちぃっ、そこでイぐのしゅきぃいっ……! もっとっ、もっとずんずんしてぇっ」
「……あぁ、乱暴なのも好きなんだっけ。怪我の功名だねお兄ちゃん」
「いや? 計算通りだ」
ネメシスは浅く素早く前立腺を狙い、ネメスィは深く力強く奥の弱点を狙う。突き方も角度も違う二本の肉棒に蹂躙される穴はめちゃくちゃな方向に拡げられてしまい、隙間から腸液と先走りの汁を垂れ流しにし、抜き挿しの度にぐぼぐぼと下品な空気混じりの音を立てた。
「……サク、口を開けろ」
「んぅゔぅっ……ぅあ? ぁっ、んんっ、ん、むっ……!」
ネメスィの舌が口内を犯す。勢いよく噛み付くようなキスだったために頭を後ろに下げてしまい、ネメシスの額に頭をぶつける。
「痛っ……あっ、キスずるい……!」
自分の半分以下の長さの舌に口内を蹂躙される。上顎も歯茎も舌の裏まで撫で擦られて頭に霧がかかっていく。
「んっ……!? ふっ、ぅうっ……!」
キスへの対抗かネメシスは俺の左耳を咥えた。尖った耳の先端をぢゅうっと吸われ、細い舌先で耳の中を撫で回される。
「んっんぅっ……ふぁっ、ぁあ……んぅうっ!」
ネメスィと口が離れた直後、胸を愛撫していたはずのネメシスの手が俺の頭を押さえて振り向かさせ、彼と唇を重ねさせた。
「……俺の直後なんて物好きだな」
俺の頭を押さえていた手がネメスィの頭を叩く。ネメスィは困ったように笑い、俺の右耳を先程のネメシスと同じようにしゃぶる。
「んっ……! ぅ、ぅっ……!」
二連続のキスで酸素不足に陥った頭に次々と快楽の情報が送られてくる。舌に弄ばれる口内、口内で弄ばれる耳、片手でも愛撫を続けられている乳首、二本の肉棒にめちゃくちゃに掘削されている後孔、揉みしだかれている尻、全身が気持ちいい。
「ん……ぅ、う……」
二人の男に挟まれて全体的に身体が圧迫されている。屈強な肉体と細身の感触の違い、微かな体温の違い、様々なものから多幸感を与えられて俺の意識は宙に浮かんだ。
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