過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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ちょっとしたイタズラ心

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俺を卵が産める身体に作り替えたドラゴンから逃げたその日にアルマは俺を抱いた。計三発の射精を受けたが、俺はそれ以上に射精させられていたため、目が覚めた今もあまり腹が膨れていない。

「おはようございます、兄さん」

視界を埋め尽くす愛らしい笑顔。ハート模様が浮かんだ紫の瞳には寝惚けた俺の顔が映っている。

「シャル……今」

「もう朝ですよ」

「……そうか。アルマは?」

「昨日の夜遅くに兄さんを届けてくれました」

アルマに抱かれて失神して、そのまま眠ってしまったのか。行為後にダラダラと話す時間も好きなのに……もったいないことをしたな。

「兄さん、兄さん……ふふ、お義兄さんの匂いがしますね」

ベッドに仰向けで寝ている俺に覆い被さっているシャルの右手が腹を這う。

「昨日はトカゲ臭かったのに、もうすっかりオーガ専用って感じの匂いです」

「ん……」

内臓の造りを探るような手つきに声を漏らすと、紫の瞳は爛々と輝いた。長い舌が首筋から耳の付け根を撫で上げ、耳の先端を咥えられそして吸われる。

「ひゃぅんっ……!」

「ねぇ兄さん、何回出されたんですか? 二回くらいですか?」

「ゃ……三、だと思う……多分。ぁ、いや、失神しちゃったから……四回、五回くらい出してるのかな」

「なるほど……だったら兄さんはたくさんイっちゃったんですね、三回以上出された割には魔力が少なく感じます」

話す合間にシャルは俺の頬にちゅっちゅっと唇を触れさせる。アルマに抱かれた記憶が新しい上、腹が減っている俺はすぐに欲情してしまう。

「気持ちよかったみたいですね、どこでしたんですか?」

シャルは俺に見せびらかすように自らの中指に唾液を絡ませ、その指で俺の臍をほじくった。

「あっ、そこ……だめっ」

「答えてください」

「んんっ……シャル、怒ってる……?」

「まさか、怒ってませんよ。ただ……あのドラゴンから兄さんを取り返して、兄さんの体を一番にお清めするのが僕じゃないというのが……少し、気に入らないだけです」

「そんな、だって……アルマは夫で、ぁんっ!」

臍の奥をぐっと押さえられ、きゅんと下腹が疼いた。後孔が濡れてきたと自分で分かってしまう。

「……僕は弟ですよ。僕が一番最初に兄さんと知り合いました、僕が一番兄さんに近い存在のはずです」

シャル達は数時間としか感じていなかったようだが、俺はドラゴンに攫われてから数週間は過ごした。寂しさと心細さで、俺を助けに来たみんなを見た瞬間に泣き喚いてしまいそうだった。けれど耐えた、兄として母として格好つけたかった。弱みは妻として見せたかった。

「ごめんねシャルぅ……許して」

「……そ、そこまで怒ってるわけじゃ……ちょっと嫉妬しただけで、僕は……あ、謝らないでください兄さんっ!」

「シャルぅ……大好きだよ、大好きぃ」

「…………では、答えてくれますよね?」

何を、と聞こうとしてついさっきシャルに質問されたことを思い出した。

「自然、公園っ……で、した」

「……ホテルから東の方にあった場所ですね? 確かにあそこなら人は来ないでしょうけど……ふふ、兄さん、外でするのも好きですね」

「かいっ、ほーかんっ……しゅごい、からぁ……ぁ、あっ、でもぉっ、狭いとこでするのも好きぃ……」

シャルは時折自分の指に唾液を絡ませる、俺の臍に溜めるためだ。シャルの狙い通りに俺の臍はシャルの唾液を溜め、彼の指で掻き回されるとぐちゅぐちゅと音を鳴らした。

「んっ、く、ぅうんっ……!」

「……では、次は体位を教えてください。どんな風にしましたか?」

「んっ、最初は、ぁあっ……向かい、合って……俺、持ち上げられてっ、いっぱい、ちゅかれたっ」

「なるほど……二回目は?」

臍をほじくられる快感と、体内にまで伝わるぐちゅぐちゅという水音。まるで後孔を犯されているような錯覚を覚え、後孔からズボンの中に愛液が零れていく。

「後ろ、向いただけの……ほとんど、同じっ、んぅっ! ふ、ぁ、あぁ……しゃんかいめはっ、座ってしたっ……」

「それが兄さんが覚えている三回ですね」

「ん……しょの、あとっ、また向かい合って……したけどぉっ、途中で、俺……気、失った……かりゃっ」

「お義兄さんびっくりしたでしょうね」

それはどうだろう、俺は結構頻繁に行為中に失神していると思う。びっくりはしなくてもがっかりはしたかもしれないから、また会ったら念のため謝っておこうかな。

「……ありがとうございました、兄さん。夫婦の営みの詳細を教えていただけるなんて僕とっても光栄です」

シャルの指が臍から離れてしまった。いや、これは次の段階へ移るということだ。

「うん……シャル、のも……」

覆い被さられている身では上手くズボンを脱げないし、開脚すら難しい。シャルの足が太腿の真横になければどうにかなったのだが。

「では、兄さん。僕はこれで失礼させていただきますね、お邪魔しました」

シャルは覆い被さるのをやめ、ベッドを降りた。どうして続きをしないんだと混乱しながらも俺は後孔に陰茎が欲しい一心でシャルを止めた。

「待ってっ、シャルぅっ!」

下腹の痺れるような快感のせいで上手く身体が動かなかったので、浮遊してシャルに飛びつく。後ろから抱きつかれたシャルは不思議そうな顔で振り向いた。

「どうかされましたか? 兄さん。抱きついていただけたのはとても嬉しいのですが……」

俺を優しく引き剥がしたシャルは折れた腰羽の先端を持ち、まるでドレスの裾をつまむ淑女のように俺に見せた。

「兄さんのお腹は無事ですか?」

「ご、ごめん……痛かっただろ」

「問題ありません。それで、どうされたんですか?」

自分の羽をへし折った俺の腹を撫でながら、シャルはにこやかに首を傾げる。

「……お臍、あんなほじくられてっ、そんな、あっさり帰られたら……やだ」

「僕にまだして欲しいことがあるんですか?」

「分かってるくせにっ……!」

嫋やかに微笑んだシャルは俺の肩に手を添え、ベッドに押し倒した。続けて俺のズボンを脱がしたシャルは尻の辺りに出来たシミを眺めてニヤリと笑った。

「……インキュバスなのに、おもらししたみたいになっちゃってますね。ふふ……期待してくれてたんですね、ごめんなさい」

「わざとだろぉ……」

「賭けと言ってください、兄さんから誘ってくれない可能性もあったんですから」

随分と勝率が高い賭けだな。

「ホテルでは本番禁止ですので、入れてあげられませんけど……構いませんか?」

「お尻で気持ちよくしてくれたら、それでいい……」

自らM字開脚をして自分の手で後孔を拡げると、シャルはすぐに俺の尻に顔を寄せた。

「あぁ兄さんっ、ヒクヒクしてます、僕が欲しいんですね兄さん……! 差し上げますっ、ぁ、その前に……射精禁止」

半端に勃っていた俺の陰茎を人差し指でつつくと、俺の後孔に口付けた。

「ひゃあんっ!? しゃ、しゃるぅっ、何してっ……やぁ、だめっ、お尻舐めちゃ、ぁああっ!」

長い舌が腸壁を舐め回す。ひだもつぶも弾かれ、前立腺もしっかりと刺激され、俺はすぐに喘ぐ以外の選択肢を失った。

「あっ、ぁああんっ! んっ、あぁあっ……イくっ、イっちゃうぅっ! お尻舐められてっ、イくぅううっ! ぅ、あっ、あぁ……出にゃいぃ」

インキュバスは排泄などを行わないという生態を実感するにつれ、後孔を舐められる忌避感は薄れてきた。しかしそれでもまだ恥ずかしさと後孔は汚い場所だという感覚は残っている。

「あ、あっ、あぁあーっ……! シャルの舌っ、きもちぃい……お尻の中にゅるにゅるしてっ、ぁんっ! んっ、んんんっ……!」

そんな恥ずかしい場所を弟に舐め回される背徳感は強く、興奮が高まってしまう。

「ん、ん……ぁああっ!? それらめっ、シャルぅっ、しょれ、はぁあっ……! ぁ、あっ……!」

後孔の縁と唇を隙間なく合わせ、ぢゅうぅっと後孔を吸われる。穴を吸われるという不思議な感覚と、愛液を飲まれる羞恥、快感、あらゆるものが入り交じった絶頂を果たしたが、射精は出来なかった。
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