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物理的に百合に挟まる男 (〃)
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射精の瞬間、俺の亀頭はカンナとカミアの唇と舌に愛撫されてはいたけれど、鈴口はどちらの口内にもなかった。そうつまり、ダブルフェラからのダブル顔射に成功したのだ。
「わっ……!」
「んっ……」
白く濁り、粘ついた液体はカンナとカミアの黒髪によく映える。黒髪に白濁液は目立つのでどうしても髪の方に先に目が行ってしまったが、真に見るべきなのは顔の方だ。
「お兄ちゃん、目入ってない?」
流石は国民的アイドルとでも言うべきか、美貌だけでなく愛嬌をも兼ね備えた傾国の美少年。高額な化粧品でケアされているだろうその顔を、雄の性欲を具現化したような白濁が汚している。絵面はもちろん、背徳感も凄まじく、射精した直後だというのにまた興奮し始める。
「大丈夫……カミアは?」
カンナは顔の半分を前髪で隠しているので、汚れたのもほとんど髪だ。精液が目立つのはいいが、顔射というより髪射という感じで……しかし、カンナ自身の唾液と俺の先走りの汁だとかで濡れて光を反射しているだけの唇の良さは、きっと口元超絶セクシー系男子のカンナが優勝だ。
「僕は大丈夫!」
それにしても、カミアがまずカンナの目を心配したのがイイな。カンナの目に精液を入れるなら前髪と額の隙間で射精するくらいのプレイをしなければならないのに、あの堅牢な前髪をすり抜けて目に精液が入った心配をするなんて、兄思いにも程がある。一緒に寝たら高確率で俺を蹴り落とすどこかの異父兄弟にも見習って欲しいものだ。
「心配してくれてありがとうお兄ちゃん。お兄ちゃん……?」
カンナはカミアの顔を両手で挟むようにして捕まえた。まさか俺の身体を挟んだまま双子百合薔薇キスが行われようとしているのか!? よし、俺は背景になり切ろう。俺はベッドの一部、俺はベッドの一部、寝具の何か……抱き枕とかそういうヤツ。
「何? お兄ちゃ……ひゃっ!?」
目元を隠すことで強調される口、ぷるんと艶やかな唇がカミアの頬に触れた。驚いて身を跳ねさせ、硬直したカミアに構わず、カンナは唇よりも濃い赤色を唇の隙間から現した。舌だ。
「……へ? へっ? な、何お兄ちゃん、なにっ」
「…………動いちゃだめ」
赤い舌でぬろぉーっとカミアの頬を舐め上げると、くりくりの髪を耳にかけさせて露出した耳にそう囁いた。
「ひゃい……!」
そんなことをされては、そう返事をして言われた通りに動きを止めるしかない。俺だってそうする、誰だってそうする。っていうか俺にもしてよカンナ、双子百合薔薇はたまんねぇしもっと見たいし邪魔はしたくないけど、君の彼氏俺だよ?
「わっ、ぅ……」
顎をしゃぶるようにし、顎の下まで舌を回し、丁寧に愛撫するようなその仕草が俺の精液を舐め取るためのものだと俺が気付くまでにはしばらくかかった。
「んん…………ひゃっ!」
カンナの顔がカミアの向こうに見えなくなったタイミングでぢゅうぅっと強く吸う音が聞こえ、カミアが甲高い声を上げて身体を跳ねさせた。耳を吸われたのだろう、耳にまで精液が飛んだとは思えないから多分イタズラだ。
「ぅうぅ……」
ちゅ、ちゅ、と吸いながら、耳から頬へ、頬からこめかみへと移り、前髪を持ち上げて額を舐めた。
「…………ん、綺麗になった」
「お兄ちゃあん……何するか言ってよぉ、みぃくんの舐めてくれてたんだよね? びっくりしたんだから……」
「分かると、思って」
「すぐ分かったけど! あ、僕もお兄ちゃんにしてあげ……たい、のに、ほとんど髪じゃん」
流石に髪を舐める気にはならないようで、カミアは丁寧にカンナの前髪をティッシュで拭った。白濁液のデコレーションを剥がされたカンナの姿にカミアは満足げに鼻を鳴らした。
「お兄ちゃんやっぱり可愛いぃ~! あ、仕上げ仕上げ……」
仕上げと称してカミアはカンナの顎にちゅっとキスをした。いや、そのまま舌を伸ばして先程カンナがカミアにしたように顎の下までしっかりと舐めた。それから唇に改めてキスをして、唇の周りもぬろんと舐めた。
「ん……ふふふ、お兄ちゃんも綺麗になった」
「ありがと」
百合だなぁ。物理的に間に挟まっているのに俺のことなんてないように二人でイチャついている。薔薇で作った造花の百合、もっと見せて欲しい。
「みぃくんっ」
と思っていたが、カミアの目に俺が映った。
「ん? お兄ちゃんとイチャついてるの可愛いからもうしばらくしててくれてもいいんだぞ」
「へっ? みぃくん何言ってるのぉ、僕がイチャイチャするのはみぃくんだけ~。ふふふ……ね、みぃくん、もっと気持ちよくなっても大丈夫だよね?」
「あぁ、俺の装填数はまだまだこんなもんじゃないぞ」
「よかったぁ、まだ二人でやるアイディアがあってねぇ、試したくて……ぁ、みぃくん、みぃくんのお口でした後に、キスとかっていい?」
「もちろん、当たり前だよ。俺がそんなクソ男に見えるか?」
「ううんっ、えへへ……じゃあね、みぃくん。目隠ししていい?」
カミアが満面の笑顔でそう言うと同時に、カンナがアイマスクを俺に見せる。カミアの名前がローマ字で書かれており、ウサギのシルエットイラストが描かれていることから考えるに、ライブグッズか何かだ。
「わっ……!」
「んっ……」
白く濁り、粘ついた液体はカンナとカミアの黒髪によく映える。黒髪に白濁液は目立つのでどうしても髪の方に先に目が行ってしまったが、真に見るべきなのは顔の方だ。
「お兄ちゃん、目入ってない?」
流石は国民的アイドルとでも言うべきか、美貌だけでなく愛嬌をも兼ね備えた傾国の美少年。高額な化粧品でケアされているだろうその顔を、雄の性欲を具現化したような白濁が汚している。絵面はもちろん、背徳感も凄まじく、射精した直後だというのにまた興奮し始める。
「大丈夫……カミアは?」
カンナは顔の半分を前髪で隠しているので、汚れたのもほとんど髪だ。精液が目立つのはいいが、顔射というより髪射という感じで……しかし、カンナ自身の唾液と俺の先走りの汁だとかで濡れて光を反射しているだけの唇の良さは、きっと口元超絶セクシー系男子のカンナが優勝だ。
「僕は大丈夫!」
それにしても、カミアがまずカンナの目を心配したのがイイな。カンナの目に精液を入れるなら前髪と額の隙間で射精するくらいのプレイをしなければならないのに、あの堅牢な前髪をすり抜けて目に精液が入った心配をするなんて、兄思いにも程がある。一緒に寝たら高確率で俺を蹴り落とすどこかの異父兄弟にも見習って欲しいものだ。
「心配してくれてありがとうお兄ちゃん。お兄ちゃん……?」
カンナはカミアの顔を両手で挟むようにして捕まえた。まさか俺の身体を挟んだまま双子百合薔薇キスが行われようとしているのか!? よし、俺は背景になり切ろう。俺はベッドの一部、俺はベッドの一部、寝具の何か……抱き枕とかそういうヤツ。
「何? お兄ちゃ……ひゃっ!?」
目元を隠すことで強調される口、ぷるんと艶やかな唇がカミアの頬に触れた。驚いて身を跳ねさせ、硬直したカミアに構わず、カンナは唇よりも濃い赤色を唇の隙間から現した。舌だ。
「……へ? へっ? な、何お兄ちゃん、なにっ」
「…………動いちゃだめ」
赤い舌でぬろぉーっとカミアの頬を舐め上げると、くりくりの髪を耳にかけさせて露出した耳にそう囁いた。
「ひゃい……!」
そんなことをされては、そう返事をして言われた通りに動きを止めるしかない。俺だってそうする、誰だってそうする。っていうか俺にもしてよカンナ、双子百合薔薇はたまんねぇしもっと見たいし邪魔はしたくないけど、君の彼氏俺だよ?
「わっ、ぅ……」
顎をしゃぶるようにし、顎の下まで舌を回し、丁寧に愛撫するようなその仕草が俺の精液を舐め取るためのものだと俺が気付くまでにはしばらくかかった。
「んん…………ひゃっ!」
カンナの顔がカミアの向こうに見えなくなったタイミングでぢゅうぅっと強く吸う音が聞こえ、カミアが甲高い声を上げて身体を跳ねさせた。耳を吸われたのだろう、耳にまで精液が飛んだとは思えないから多分イタズラだ。
「ぅうぅ……」
ちゅ、ちゅ、と吸いながら、耳から頬へ、頬からこめかみへと移り、前髪を持ち上げて額を舐めた。
「…………ん、綺麗になった」
「お兄ちゃあん……何するか言ってよぉ、みぃくんの舐めてくれてたんだよね? びっくりしたんだから……」
「分かると、思って」
「すぐ分かったけど! あ、僕もお兄ちゃんにしてあげ……たい、のに、ほとんど髪じゃん」
流石に髪を舐める気にはならないようで、カミアは丁寧にカンナの前髪をティッシュで拭った。白濁液のデコレーションを剥がされたカンナの姿にカミアは満足げに鼻を鳴らした。
「お兄ちゃんやっぱり可愛いぃ~! あ、仕上げ仕上げ……」
仕上げと称してカミアはカンナの顎にちゅっとキスをした。いや、そのまま舌を伸ばして先程カンナがカミアにしたように顎の下までしっかりと舐めた。それから唇に改めてキスをして、唇の周りもぬろんと舐めた。
「ん……ふふふ、お兄ちゃんも綺麗になった」
「ありがと」
百合だなぁ。物理的に間に挟まっているのに俺のことなんてないように二人でイチャついている。薔薇で作った造花の百合、もっと見せて欲しい。
「みぃくんっ」
と思っていたが、カミアの目に俺が映った。
「ん? お兄ちゃんとイチャついてるの可愛いからもうしばらくしててくれてもいいんだぞ」
「へっ? みぃくん何言ってるのぉ、僕がイチャイチャするのはみぃくんだけ~。ふふふ……ね、みぃくん、もっと気持ちよくなっても大丈夫だよね?」
「あぁ、俺の装填数はまだまだこんなもんじゃないぞ」
「よかったぁ、まだ二人でやるアイディアがあってねぇ、試したくて……ぁ、みぃくん、みぃくんのお口でした後に、キスとかっていい?」
「もちろん、当たり前だよ。俺がそんなクソ男に見えるか?」
「ううんっ、えへへ……じゃあね、みぃくん。目隠ししていい?」
カミアが満面の笑顔でそう言うと同時に、カンナがアイマスクを俺に見せる。カミアの名前がローマ字で書かれており、ウサギのシルエットイラストが描かれていることから考えるに、ライブグッズか何かだ。
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