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アイドルと体位を変えて
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初セックスは優しく出来たと思う。悪く言えば、淡白だった。しかし一番最初に嫌な思い出が出来ないというのは大事なことだ、そう自分に言い聞かせる。俺は物足りない初体験をカミアにさせてしまった訳じゃない、アレでよかったのだと。
「カミア、ゴム……」
「分かってる、僕もつけるよ。出しちゃうの分かったし。すっごいよね、裏から無理矢理押し出されてる感じ……あっだからトコロテンとか言うのかな?」
「その隠語知ってたんだ? ゃ、俺が言いたかったのはゴムつけろってことじゃなくてさ……俺のにつけてくれない? って方なんだけど」
「あっ……ご、ごめんねっ、遮っちゃって……勝手に分かった気になって、その…………ぁ、つけるのって、手で……だよね?」
「口がいいなぁ。手でって聞くってことは、知ってるんだもんな?」
「上手く出来る気しないって言うか……残り一枚なんだよね? 失敗しちゃ、ダメだし」
それはそうだ。
「俺がお手本見せてやるよ。カミアのゴム貸して」
「えっ、ちょっ」
カミアの手からゴムを奪い取り、口を使って開封。その仕草にカミアがうっとりしていることを確認したら、中からゴムを取り出す。
「手使わずにやってやるから見てな」
「ぅん…………ひゃっ!」
ゴムを咥えて微笑むとカミアは顔を赤らめて目を逸らした。たった今処女を失ったばかりのくせにウブな態度を取ってくれる、それに煽られた心のままに彼の股間に顔をうずめた。
「……っ、あっ…………ぅう、あったかい……」
微かに震える太腿を押さえ、ゴムを被せてやった。カミアの陰茎はそれほど大きくないから楽でいい、アキ辺りはやはり喉が苦しいからな……まぁその苦しさもまたイイんだけれど。
「これで完成、どうだ? 簡単だろ?」
「よく分かんなかったよ……みぃくんの頭で何も見えないし、感覚も……あったかくて気持ちいいだけで」
「……そうか口元は見えないか」
「みぃくんのおっきいし……手でつけたげるから、ねっ? それで……いいでしょ?」
「…………ま、いいだろ。頼むよ、カミア」
これ以上ゴネてもいいことはない。これくらいで引くのが雰囲気を崩さないいい頃合いだろう。
「太いなぁ……こんなの僕よく入ったなぁ……」
カミアはぶつぶつ呟きながら俺の陰茎にゴムを慎重に被せていく。
「くるくるして……よし! これでいいよね?」
「ん、ありがとう」
「えへへー……じゃあ、シよっ☆ みぃくん」
「……なんか希望あるか? 体位とか、こういうプレイがいいとか。なけりゃ俺が勝手に決めるぞ」
「んー……体位は、特に。よく知らないし……でも、いじわるなのがいいな」
照れくさそうにしながらの上目遣いで、俺の背筋にゾクゾクと寒気が走る。やはりカミアは俺の微かな嗜虐心に火をつける天才だ、リュウが羨みそうな才能だな。
「……意地悪なの、だな」
「ぅ……みぃくん顔が怖いよ?」
「そりゃ意地悪モードだからな」
「あ、愛のある意地悪だからねっ? 僕がして欲しいのは」
「分かってるよ、可愛過ぎて虐めちゃう感じだろ? 怖がるなよカミアが悪いんだから」
「僕? 僕……何か悪いことした?」
「泣いて嫌がる顔が可愛いのが、実は泣かされるの悦んでるのが、悪い」
カミアの肩を掴み、押し倒す。加虐欲を隠さず表情に出したまま彼を見下ろすと、カミアは口角を持ち上げ瞳を濡らした。
まずは正常位で、カミアが一度絶頂を迎えるまで先程と同じように一定のリズムで彼を突き続けた。先程と違うのは、ほぼ舌を絡ませっぱなしのキスハメだったこと。
「は……ぅ…………」
一度しか絶頂させていないけれど、呼吸がしにくかったせいかカミアはぽーっとしている。吸い続けてやった舌がだらしなく垂れているし、唾液が耳まで濡らしている。
「カミア、大丈夫か? 水飲むか?」
「ぅん……んっ、んん…………はぁっ、ありがと……すっごく、気持ちよかった。ずっとちゅーしてて……ふふ、幸せ~って感じ。全然意地悪じゃなかったね、みぃくん意地悪苦手だっけ?」
口移しで水を飲ませ終えたらカミアの肩と腰に手を添え、ころんっとひっくり返す。突然うつ伏せにさせられたカミアは首を回して戸惑った表情を俺に見せた。
「カミア、俺まだイってないんだよ。付き合ってくれるよな?」
「えっ? ぅ、うん……後ろから?」
「そ。後ろからの方が気持ちいいって言う子多いぞ」
「そうなんだ……」
うつ伏せのカミアに覆い被さり、ローションを足して挿入し直す。
「……っ、んっ、ぅゔぅっ! ぁ、はっ、はぁっ、はぁっ……すごいね、これ、みぃくんと……くっついて。確かに、こっちの方が……気持ちよさそう」
「寝バックのがいいっていう子が好きなのは密着だけじゃなくてな」
少し張って目立っている前立腺を楽々と探り当て、そこを陰茎で強く圧迫する。仰向けになる正常位の時とは違い、うつ伏せの今は前立腺が逃げる余地がない。身体と同じく俺とベッドに挟まれる形となる。
「あっ……!?」
「……分かった? こういうとこみたいだぞ」
こりゅっ、と前立腺を押し潰す感覚。俺が味わえるのはそれだけじゃない、前立腺への快楽に反応して後孔全体がキツく締まる。
「顔見れないのは残念だけど、俺も結構好きだよこの体位」
俺にのしかかられて逃げられないカミアの耳元で、低い声を意識して呟いた。
「カミア、ゴム……」
「分かってる、僕もつけるよ。出しちゃうの分かったし。すっごいよね、裏から無理矢理押し出されてる感じ……あっだからトコロテンとか言うのかな?」
「その隠語知ってたんだ? ゃ、俺が言いたかったのはゴムつけろってことじゃなくてさ……俺のにつけてくれない? って方なんだけど」
「あっ……ご、ごめんねっ、遮っちゃって……勝手に分かった気になって、その…………ぁ、つけるのって、手で……だよね?」
「口がいいなぁ。手でって聞くってことは、知ってるんだもんな?」
「上手く出来る気しないって言うか……残り一枚なんだよね? 失敗しちゃ、ダメだし」
それはそうだ。
「俺がお手本見せてやるよ。カミアのゴム貸して」
「えっ、ちょっ」
カミアの手からゴムを奪い取り、口を使って開封。その仕草にカミアがうっとりしていることを確認したら、中からゴムを取り出す。
「手使わずにやってやるから見てな」
「ぅん…………ひゃっ!」
ゴムを咥えて微笑むとカミアは顔を赤らめて目を逸らした。たった今処女を失ったばかりのくせにウブな態度を取ってくれる、それに煽られた心のままに彼の股間に顔をうずめた。
「……っ、あっ…………ぅう、あったかい……」
微かに震える太腿を押さえ、ゴムを被せてやった。カミアの陰茎はそれほど大きくないから楽でいい、アキ辺りはやはり喉が苦しいからな……まぁその苦しさもまたイイんだけれど。
「これで完成、どうだ? 簡単だろ?」
「よく分かんなかったよ……みぃくんの頭で何も見えないし、感覚も……あったかくて気持ちいいだけで」
「……そうか口元は見えないか」
「みぃくんのおっきいし……手でつけたげるから、ねっ? それで……いいでしょ?」
「…………ま、いいだろ。頼むよ、カミア」
これ以上ゴネてもいいことはない。これくらいで引くのが雰囲気を崩さないいい頃合いだろう。
「太いなぁ……こんなの僕よく入ったなぁ……」
カミアはぶつぶつ呟きながら俺の陰茎にゴムを慎重に被せていく。
「くるくるして……よし! これでいいよね?」
「ん、ありがとう」
「えへへー……じゃあ、シよっ☆ みぃくん」
「……なんか希望あるか? 体位とか、こういうプレイがいいとか。なけりゃ俺が勝手に決めるぞ」
「んー……体位は、特に。よく知らないし……でも、いじわるなのがいいな」
照れくさそうにしながらの上目遣いで、俺の背筋にゾクゾクと寒気が走る。やはりカミアは俺の微かな嗜虐心に火をつける天才だ、リュウが羨みそうな才能だな。
「……意地悪なの、だな」
「ぅ……みぃくん顔が怖いよ?」
「そりゃ意地悪モードだからな」
「あ、愛のある意地悪だからねっ? 僕がして欲しいのは」
「分かってるよ、可愛過ぎて虐めちゃう感じだろ? 怖がるなよカミアが悪いんだから」
「僕? 僕……何か悪いことした?」
「泣いて嫌がる顔が可愛いのが、実は泣かされるの悦んでるのが、悪い」
カミアの肩を掴み、押し倒す。加虐欲を隠さず表情に出したまま彼を見下ろすと、カミアは口角を持ち上げ瞳を濡らした。
まずは正常位で、カミアが一度絶頂を迎えるまで先程と同じように一定のリズムで彼を突き続けた。先程と違うのは、ほぼ舌を絡ませっぱなしのキスハメだったこと。
「は……ぅ…………」
一度しか絶頂させていないけれど、呼吸がしにくかったせいかカミアはぽーっとしている。吸い続けてやった舌がだらしなく垂れているし、唾液が耳まで濡らしている。
「カミア、大丈夫か? 水飲むか?」
「ぅん……んっ、んん…………はぁっ、ありがと……すっごく、気持ちよかった。ずっとちゅーしてて……ふふ、幸せ~って感じ。全然意地悪じゃなかったね、みぃくん意地悪苦手だっけ?」
口移しで水を飲ませ終えたらカミアの肩と腰に手を添え、ころんっとひっくり返す。突然うつ伏せにさせられたカミアは首を回して戸惑った表情を俺に見せた。
「カミア、俺まだイってないんだよ。付き合ってくれるよな?」
「えっ? ぅ、うん……後ろから?」
「そ。後ろからの方が気持ちいいって言う子多いぞ」
「そうなんだ……」
うつ伏せのカミアに覆い被さり、ローションを足して挿入し直す。
「……っ、んっ、ぅゔぅっ! ぁ、はっ、はぁっ、はぁっ……すごいね、これ、みぃくんと……くっついて。確かに、こっちの方が……気持ちよさそう」
「寝バックのがいいっていう子が好きなのは密着だけじゃなくてな」
少し張って目立っている前立腺を楽々と探り当て、そこを陰茎で強く圧迫する。仰向けになる正常位の時とは違い、うつ伏せの今は前立腺が逃げる余地がない。身体と同じく俺とベッドに挟まれる形となる。
「あっ……!?」
「……分かった? こういうとこみたいだぞ」
こりゅっ、と前立腺を押し潰す感覚。俺が味わえるのはそれだけじゃない、前立腺への快楽に反応して後孔全体がキツく締まる。
「顔見れないのは残念だけど、俺も結構好きだよこの体位」
俺にのしかかられて逃げられないカミアの耳元で、低い声を意識して呟いた。
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