冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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危険行為にはお仕置きを (水月+リュウ・荒凪・レイ・カサネ・ミタマ)

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リュウの隠し事は怪我だった。俺が心配をかけてしまって、そのストレスを解消するため、リュウは昔の悪癖……勝てない相手に喧嘩を売るという危険行為に手を出した。

「そない落ち込まんといてぇな水月ぃ……」

「いや無理だろ、エグい……もはやグロい。あんま見せねぇで欲しいレベル」

「そうなん? ほな服着とくわ。よいしょ……水月ほら、着たで! これやったら萎えへんやろ? なっ? ヤろ?」

「ちょっとそっとしといてやれよリュウくん、今水月くんなまくそショック受けてんだって」

「しゅーの切り傷だらけはものともせんと抱いとるくせにぃ」

「見た目がヤバいとかじゃなくてさ、自分のせいでそんな破滅的行動やらかしたって……キチぃよ」

「……水月のせいやないよ、水月のせいやない! 俺が勝手にやらかしてしもうたんやんか、しかもなんやねん破滅的って! そない大層なもんやあれへんよ! 水月っ、水月、ちゃうやんな? 水月のせいやなんて思てへんやんな?」

俺の隣にリュウが膝をつく。無理矢理俺の顔を上げさせ、不安や焦燥を隠し切れない下手な笑顔を見せた。

「なんで泣いてはんのん水月ぃ!」

「…………俺の、せいで」

「ちゃうやん! なんでそうなんねん! 俺が勝手にやってもうてんて、昔の癖ちょっと出てしもただけやんか!」

「……俺が、心配かけたから……ほったらかして、ストレス管理してやれなかったから」

「自分のストレス管理くらい自分でするやんかもう高校生なんやから! 水月の責任とちゃうやろ!?」

「その自分のストレス管理が知らねぇ連中のサンドバッグになることかよ!」

「ぉわぁ急に大声出さんでや!」

大声、そうだったな、大声だった。しかも裏返っていて不格好なものだった。俺がそんな声を出したからだろう、ダイニングで勉強中だったレイと荒凪が心配してやってきてしまった。

「なんか騒いでるなーとは思ってたんすけど、遊んでたとかじゃなくて揉めてたんすか?」

「あ、レイちゃん……えっとな、リュウくんがストレス溜まって知らねぇヤンキーのサンドバッグになりに行ったらしくて」

「カサネくんヤンキーのイントネーション変っすね」

「今それ関係ねぇよ! よく言われるから知ってっし! 今の問題はリュウくんがそんな奇行に走るほど追い詰められてるってことで」

「リュウせんぱいはドMっすからそんなに違和感ないっすよ」

「……そなの? いやドMとはちょくちょく聞いてたけど、そのレベル?」

「せんぱいに生きたまま解体されたいとか聞いたことあるっす」

「ヤバ……」

「だから奇行ってほどじゃないんすよ。この問題の本質は、浮気っす」

浮気?

「は? 浮気? ごめん分かんねぇ、どゆこと?」

「ドMのリュウくんがせんぱい以外に痛めつけられるのは浮気っすよ」

「はぁ!? な、なんでそうなるん! 俺そんな気ぃないて!」

「……ほんとだ。浮気じゃん」

「水月ぃ!?」

「気付いてなかったんすかせんぱい。リュウせんぱいが怪我したショックでその辺まで処理し切れてなかったんすね」

あぁ、そうだ、その通りだ。頭が回っていなかった。リュウは俺の彼氏でMで、俺に痛めつけられると悦んで、殴ってなんてしょっちゅう言ってきている子だ。そんなリュウが他人に殴られた、これは浮気だ。

「許さねぇぞ……俺は浮気するけどお前らの浮気は許さねぇからな!」

「浮気ちゃうてぇ!」

「なんてカスいセリフだ」

「きゅ~……よく分かんない。りゅー、怪我した? りゅー、痛い?」

「荒凪くんはひらがなの勉強続けるっすよ。痴話喧嘩は荒凪くんにはまだちょっと早いっす」

レイは荒凪を俺達よりも幼く見ているようだ。

「レイ、ストップ。荒凪くん、ちょっとこっち来てくれる?」

「きゅ? なに、みつき」

荒凪はソファを回り込んで俺の右隣に膝をついた。左隣に居るリュウの対面だ、ヒュッと息を呑む音が聞こえてきた。俺への弁解よりも荒凪への恐怖が勝っているらしい、それも浮気じゃないか? リュウが得る痛みも快楽も恐怖も何もかも、全ては俺由来であるべきでは?

「荒凪くん……リュウは俺のことが好きなくせに、俺以外の人に触られたんだよ。仲間以外の人だよ? よくないよね?」

「きゅ~……? 僕達分かんない……」
「良くない。水月が良くないなら、良くない」

「誰にでも尻尾振ってぶってもらいたがるような節操なしのマゾ豚は躾け直してやらないといけないよね?」

「きゅ……きゅ? みつき、少し怖い……」
「水月、俺達にして欲しいことある?」

わざわざ荒凪を呼びつけて荒凪にこんな話をした理由を、喉の口の方……兄の方、荒夜の方は分かっているようだ。話が早くて助かる。

「快楽漬けにして俺以外のこと考えられないようにしたいから、とびっきり強力な媚毒生成してくれる?」

「きゅ~……強いの? 分かった」
「のたうち回って、死ぬくらい?」

「あっ加減なしだと媚毒でも死ぬんだ……えっと、じゃあ……毒抜けたら日常生活に戻れるけどトラウマは残るくらい、かな?」

「きゅ! 分かった」
「いつでも出せる」

「ありがとう荒凪くん!」

ちょうど媚毒を使ってみたかったところだ、強力なのを使っても罪悪感が薄そうなシチュエーションが来てくれたのはある意味では幸運と言えよう。

「悪かったなリュウ、心配かけて放ったらかしにして、ストレス溜めさせて……浮気するまで追い込んで。そのお詫びと浮気のお仕置きに、今の俺の持てる全ての知識と技術と人員を使ってお前を堕としてやるよ」

「ひっ……そ、それは、ちょぉ楽しみな気ぃもするんやけど…………嫌や、怖い……」

リュウの肩が微かに震えている、荒凪が怖いのだ。荒凪の媚毒を使うのは悪手かもしれない、荒凪への恐怖で俺が与える快楽に集中出来ないかも。

「みっちゃん、高級あぶらげ一人前でワシも手を貸そう」

「コンちゃん」

「りゅーちゃんが怯えとるのはワシも心苦しい、あーちゃんも不憫じゃ。二人とも可哀想じゃ。何とかしたいと思とった。そしてワシは最も報酬を多くせびれそうなこのたいみんぐを待っとった!」

「そういうこと言わない方が多くせびれるよ。それで、何? どんな解決策あるの?」

「目隠しじゃ」

「目隠し……? リュウは別に見た目で怖がってる訳じゃないよ?」

ミタマは人差し指を立て、チッチッチと舌を鳴らしながら指を揺らした。なんかムカつく。

「一部の優れた霊能力者は霊に対処出来ないのに霊が視えてしまう困ったぱんぴーの霊視力を封印することが出来る。目を塞ぐんじゃ。人間にそんなことが出来るんじゃから、ワシにもりゅーちゃんの霊的感度を一時的に封じることは可能! っちゅう訳じゃ。ワシの偉大さも感じさせられなくなるのは少し残念じゃがのぅ……」

パンピーって言ったな。今。

「どうじゃみっちゃん。あぶらげ、買ってくれるか?」

付喪神がパンピーって言うなよ。

「…………ぁ、うん。今度買っておくよ。お願い出来る?」

危ない危ない、パンピーに引っかかってミタマの提案を聞き逃すところだった。
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