ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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ご主人様の留学

おもいでになった、に

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犬のポチのくせに狸寝入りをかましてそれを信じた使用人に運ばれ、ベッドに逆戻りだ。ほどなくして雪風ゆきかぜがやってくる。

「真尋っ! 真尋、廊下でオナって失神したってマジか!」

「と、当主様! 扉をそんな乱暴に……あぁ、もう、はしたない……!」

雪風は雪兎の父親、そして俺の義理の父親。現社長だ。使用人には当主と呼ばれている。
真尋まひろは実の父母につけられた名前、ポチになる前の名だ。養子になった時に雪也ゆきやと名付けられたから、真尋と呼ぶのは今は雪風だけだ。

「真尋……お、今は起きてるんだな」

「雪風ぇっ……こ、これっ、何とかして」

毛布を蹴り飛ばし、バスローブをめくり、玩具を取り付けられた陰茎を晒す。使用人も居るがもう気にしていられない。すぐに目を逸らして出ていってくれたし。

「うわ、何これエロっ、いいなー」

言い忘れていたが雪風は色情狂だ。彼の実兄と家庭教師による性的虐待のせいなのだが、男女問わず抱き抱かれ経験人数は3~4ケタ。どんなプレイもノリノリのド変態だ。

「外してくれ、頼むっ……」

「おっけー、でも……条件がある。しゃぶらせろ」

神妙な顔で何言ってんだこの変態。あぁ、そうだ、もう一つ言い忘れていた。雪風は俺の恋人だ、そう、俺は雪兎と雪風……親子で二股をかけている。

一応「ご主人様」と「恋人」は違うと言い訳も出来るが、開き直らせてもらおう。二股だ。でも二人とも愛しているし、二人とも納得してくれているし、たまに3Pもするし……何が言いたいかって? 常識で俺達を計らないで欲しいんだ、俺達はちゃんと幸せだ。

「好きにしていいから早く外してくれよぉっ!」

「はいはい、どうなってんだこれ」

雪風はしばらく紐を弄り、結び方が分かったようで器用にほどいてくれた。お歳暮のハムのようにされていた陰茎は圧迫から解放されて精液を噴き出したがる。しかし、まだ尿道ブジーとゴム製カバーがせき止めている。

「っしほどけた、次これ抜くんだな」

本体にスイッチはないのか、雪風が気付かなかっただけなのか、尿道ブジーは震えるまま引き抜かれる。

「あっ!? ぁあっ! あぁあーっ!?」

「うわっ、ちょっ……腰跳ねさせんなバカ! 危ねぇだろ! 血尿じゃ済まねぇぞ!」

「ひ、ひぃっ、ィっ、ぁあっ! むりっ、むりぃっ! 早く抜いてっ、早くぅっ! ぶるぶる、ぶるぶるやらぁあっ!」

雪風は俺の下腹に乗って俺を押さえ、尿道ブジーを一気に引き抜いた。瞬間、噴水のように精液が噴き出す。

「おぉ……ぁ、真尋、しゃぶっていいんだよな?」

「ひ、ぁ……ぁあっ、出て、りゅっ……ひぁんっ!? んっ、ぁ、ああ……雪風っ」

やがて勢いを失い、トロトロと精液を溢れさせるだけになった陰茎を咥えられる。散々絶頂させられていたそこを舌で愛撫されても勃起出来ず、雪風は不満そうな顔をしながら口を離してしまう。

「あんまり縛ると血行悪くなったりして勃ちにくくなるんだぞ」

「ゆきと、が……」

「あのバカ、自分は使われねぇからって……俺のことも考えろっての。俺はこの巨根の虜だってのにさー、使い潰されちゃたまんねぇよ」

俺は雪兎に対しては抱かれる側だが、雪風に対しては抱く側だ。雪兎が自分以外に俺を抱かせたくないから、というのが一番大きな理由だろう。

「……俺の好きなとこそれだけかよ」

「んーん? この綺麗な肌も好き」

雪風は俺自身の精液で汚れた俺の太腿を舐め、白濁液を舌に移していく。

「んー、舌触り最高。真尋は色黒だからさ、精液映えるんだよな」

「……俺は雪風の肌の方が好きだな」

雪風も雪兎と同じく白髪赤眼、病人のように白い肌をしている。

「ないものねだりだな」

「いや、俺は別に色白にはなりたくない……」

「ま、俺も自分の肌はこのままがいいかな」

「……俺が白いと変じゃないか? この見た目に慣れてるだけかな」

「いや……お前が色白だったら麻薬常習犯感も出てよりヤバい奴に見えるからそれでいいと思うぞ、お前は色黒だからギリギリただの暴行系犯罪者で済んでるんだ」

雪風は俺を何だと思っているんだろう、そりゃ強面だとは思うけどそんなに犯罪者犯罪者言われるほどだろうか。

「……ま、お互い好みの見た目でよかったよな」

「雪風が好きだから雪風の肌も髪も目も全部好きなだけだよ」

「お、おぉ……キュンとくるな」

乙女らしいことを言いながらも雪風は俺の下腹に飛び散った俺の精液を舐めとっている。

「ん、お掃除フェラ終わり。結局勃たなかったな、自信なくすわ」

「ごめん……キツく縛られて内側からデコボコのやつでぶるぶるされて……流石にちょっと」

「ま、どうせ後……んー、二~三分で勃つだろ。お前超絶倫だもんな。待ってるぜ、まーひろっ」

淫らな発言をしているとは思えない爽やかなウインクで俺をときめかせた雪風は、二~三分という推測を外してしまった。
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