136 / 566
使用人体験
うらのおしごと、ろく
しおりを挟む
性器の挿入はまだ先だ、とりあえずは指だけでイかせて、それ以降はその時に考える。
「んっ……! ぁ……は、ぁ……真尋、真尋ぉ……」
「何だ?」
「……お前のその顔、めっちゃ好き」
表情には気を配っていなかった、自分が今どんな顔をしているか分からない。
「俺が名前呼ぶとなぁ? お前……すっごい優しい顔してこっち見るんだよ、真剣な顔してても、険しい顔してても、俺の方見る時はだいたいちょっと笑うんだ……」
「あ、あぁ……呼んだ後か、そっか、俺……そういう顔してるんだな」
「無意識か? あはっ、なーんかそっちのが嬉しいなぁ」
雪風の方こそ気付いているのだろうか、無意識ではないだろうか、俺にだけふにゃんとした可愛らしい笑顔を向けるのは。
「……見えてるよ。ほんっと、情けねぇ顔するよなぁ俺」
幼くて清純そうな笑顔を見る度に、俺の醜い独占欲が満たされていく。身も心も美しいこの人は俺のものなのだと自覚出来る。
「あぁ……そうか、だよなぁ、お前はそういう奴だ……たまんねぇよ、嬉しい」
さっきから考えを声にする前に雪風が返事をしてくる。読心能力、隠さなくなったな。
「へへへー……やっぱ嫌? うん? うん、だよなぁ、お前はそう思うと思ってた。真尋ぉ……俺はお前だけのもんだぜ、だからさっさと……な?」
腰に絡みついている美脚の締め付けが強くなる。
「ま、だ」
「あっ、んんっ……! んだよぉ、もったいつけやがって……」
後孔を軽く弄るだけで足の力が抜けてしまったらしい。拗ねたフリに萌えながら指を抜き、右手の中指と薬指に唾液を絡ませる。
「……指増やすのか? 一気に三、四本にしてくれてもいいんだけどなぁー」
雪風や雪兎の指ならしゃぶっても楽しいのだが、俺の骨張った指なんて舐めても何も楽しくない。まぁ、雪風のためだ、耐えよう。
「…………しっかしお前よく俺に突っ込んだ指躊躇なく舐めるよな……喜んでいい感じ? それとも何も考えてないだけ? へへ、言うの恥ずかしかったら目ぇ合わせろよ、勝手に見てやるから」
何も考えていなかったが、そうか、これは雪風に入れた指か。興奮してきた。雪風は目を合わせないと心を読めないんだっけ? しっかり目を合わせて中指をしゃぶり倒してやろう。
「……っ! お、お前……この変態っ」
「ん……雪風が気付かせてくれたおかげでいつもより多めに出たよ、ありがとな」
興奮して唾液の分泌量が増すなんて、まさに犬だな。
「ほら、たっぷり。全部塗り込んでやるからな」
中指と薬指を離れさせ、にちゃっと音を立てて唾液が橋を作ったのを見せる。
「そんなにいっぱい入れられたら孕んじゃう……!」
「孕む要素どっちにもねぇよ」
「ぁんっ! んん……なんだよ、ノリ悪ぃなぁ……あっ、ん……想像妊娠くらい、俺でも出来んだろ……ぁ、あっ……真尋ぉっ、俺に、思い込ませてみろよっ……」
「あぁ……いいかもな、でも唾液じゃ無理ゲーだろ」
思い込ませてみろなんて言う奴はそんな思い込みはしないだろうし。
「……なぁ雪風、さっき……俺の話はぐらかしたろ。あれ答えねぇとイかせてやらねぇぞ。もう一回聞くぞ雪風、お化けとか退治してる仕事してんだろ?」
赤い瞳を見開き、僅かに表情を曇らせて頷いた。
「…………その仕事入ったら俺に言え、連れてけ」
「は……!? そ、そんなこと……ひぁんっ!? んっ、ぁあっ……!」
「連れてけ」
「だ、だめ……やぁんっ! ん、んん……ダメなもんはダメだっ! こんな小狡い手使っても「うん」なんて絶対言わねぇからな!」
譲れない、というわけか。だが俺も譲れない。少し辛い目を見てもらわなければならないようだ。
「んっ……! ぁ……は、ぁ……真尋、真尋ぉ……」
「何だ?」
「……お前のその顔、めっちゃ好き」
表情には気を配っていなかった、自分が今どんな顔をしているか分からない。
「俺が名前呼ぶとなぁ? お前……すっごい優しい顔してこっち見るんだよ、真剣な顔してても、険しい顔してても、俺の方見る時はだいたいちょっと笑うんだ……」
「あ、あぁ……呼んだ後か、そっか、俺……そういう顔してるんだな」
「無意識か? あはっ、なーんかそっちのが嬉しいなぁ」
雪風の方こそ気付いているのだろうか、無意識ではないだろうか、俺にだけふにゃんとした可愛らしい笑顔を向けるのは。
「……見えてるよ。ほんっと、情けねぇ顔するよなぁ俺」
幼くて清純そうな笑顔を見る度に、俺の醜い独占欲が満たされていく。身も心も美しいこの人は俺のものなのだと自覚出来る。
「あぁ……そうか、だよなぁ、お前はそういう奴だ……たまんねぇよ、嬉しい」
さっきから考えを声にする前に雪風が返事をしてくる。読心能力、隠さなくなったな。
「へへへー……やっぱ嫌? うん? うん、だよなぁ、お前はそう思うと思ってた。真尋ぉ……俺はお前だけのもんだぜ、だからさっさと……な?」
腰に絡みついている美脚の締め付けが強くなる。
「ま、だ」
「あっ、んんっ……! んだよぉ、もったいつけやがって……」
後孔を軽く弄るだけで足の力が抜けてしまったらしい。拗ねたフリに萌えながら指を抜き、右手の中指と薬指に唾液を絡ませる。
「……指増やすのか? 一気に三、四本にしてくれてもいいんだけどなぁー」
雪風や雪兎の指ならしゃぶっても楽しいのだが、俺の骨張った指なんて舐めても何も楽しくない。まぁ、雪風のためだ、耐えよう。
「…………しっかしお前よく俺に突っ込んだ指躊躇なく舐めるよな……喜んでいい感じ? それとも何も考えてないだけ? へへ、言うの恥ずかしかったら目ぇ合わせろよ、勝手に見てやるから」
何も考えていなかったが、そうか、これは雪風に入れた指か。興奮してきた。雪風は目を合わせないと心を読めないんだっけ? しっかり目を合わせて中指をしゃぶり倒してやろう。
「……っ! お、お前……この変態っ」
「ん……雪風が気付かせてくれたおかげでいつもより多めに出たよ、ありがとな」
興奮して唾液の分泌量が増すなんて、まさに犬だな。
「ほら、たっぷり。全部塗り込んでやるからな」
中指と薬指を離れさせ、にちゃっと音を立てて唾液が橋を作ったのを見せる。
「そんなにいっぱい入れられたら孕んじゃう……!」
「孕む要素どっちにもねぇよ」
「ぁんっ! んん……なんだよ、ノリ悪ぃなぁ……あっ、ん……想像妊娠くらい、俺でも出来んだろ……ぁ、あっ……真尋ぉっ、俺に、思い込ませてみろよっ……」
「あぁ……いいかもな、でも唾液じゃ無理ゲーだろ」
思い込ませてみろなんて言う奴はそんな思い込みはしないだろうし。
「……なぁ雪風、さっき……俺の話はぐらかしたろ。あれ答えねぇとイかせてやらねぇぞ。もう一回聞くぞ雪風、お化けとか退治してる仕事してんだろ?」
赤い瞳を見開き、僅かに表情を曇らせて頷いた。
「…………その仕事入ったら俺に言え、連れてけ」
「は……!? そ、そんなこと……ひぁんっ!? んっ、ぁあっ……!」
「連れてけ」
「だ、だめ……やぁんっ! ん、んん……ダメなもんはダメだっ! こんな小狡い手使っても「うん」なんて絶対言わねぇからな!」
譲れない、というわけか。だが俺も譲れない。少し辛い目を見てもらわなければならないようだ。
2
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる