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夏休み
はだかえぷろん、ろく
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自分の腰ほどの高さの棚に手をついて尻を突き出した俺に向かって、雪兎は何度もシャッターを切る。筋肉の上に脂肪を乗せたむっちりとした太腿はピッタリと閉じる。だから太腿の前にある陰茎は見えていないだろう。
「思ったよりイイ……今度撮影会しようかな。コスプレとか玩具とか使って、えっちな写真いっぱい……ふふふっ」
おそらく陰嚢は見えているだろう、お仕置きへの期待からか張ってしまっているから、通常時を見られるより恥ずかしい。ぷくんと膨れた会陰なんてハッキリ取れているだろう、淫乱だとバレてしまう。
「叩いた後も早く撮りたいけど、今のポチをもっと撮らないともったいない……」
後孔は見えているだろうか? 体勢のせいと、尻に力を入れるなという雪兎の命令により、割れ目は少し開いている。普通なら影になってどこに後孔があるかもよく分からないはずだが、雪兎は時折フラッシュを炊いて写真を撮っている。
高画素のカメラは俺の後孔をどこまで細かく映すのだろう。頼むから尻肉の影に負けてくれ。でも、皺まで映された写真を見せられて辱められたい思いもある。
「……っ!?」
近い未来訪れる羞恥への不安と期待を抱え、ドMの犬らしく頭の中で悶えているといつの間にか雪兎が移動しており、尻ではなく顔を撮影されてしまった。
「うん……いいね、考え事してたのかな? イイ顔してるよ」
「ユ、ユキ様……撮るのはお尻じゃ?」
何故だろう、フラッシュの音と光を認識した瞬間から、鼓動がバクバクと激しくなっていく。
「考え事に集中し過ぎて瞳孔開いちゃってる。すごいね、画素数多いとポチの瞳孔と虹彩の境がちゃんと分かるよ、肉眼じゃ分かんないのに」
「俺そんな黒目ちっちゃいですか……?」
「点だもん」
「…………そうですか」
三白眼、いや四白眼だということは幼稚園の頃から理解していることだ。見つめ続ければどんなオモチャも譲ってもらえたあの日が、ただ見つめただけなのに保母さんに怒られたあの日が、懐かしい。
「……さて」
コトン、と棚の上にカメラが置かれた。
「お尻、叩くよ」
「……手、ですか?」
「そのつもりだけど、何か使って欲しいの?」
「いえ、ユキ様の手が一番好きです……でも、ユキ様の繊細な御手を俺の無骨な身体で痛めてはしまわないかと不安で」
「あははっ、大丈夫だよ。ポチが僕を傷付けるわけないじゃん」
それは故意にするかどうかの言い方だろう。まぁ、とりあえず尻に力を入れないように気を付けておこうか。
「叩くよー」
「はい…………っ、ぁあんっ!」
ぴしゃり、とまず一発。雪兎の小さな手のひらが尻の右側を叩いた。
「こっちも」
「んんんっ!」
一発目とは反対側に二発目。その真上に三発目、また右側に四発目。五発目は後孔が隠れている割れ目の肉を左右一気に。
「んぁっ! ひぁんっ! ぁぅうんっ!」
「気持ちよさそうな声……顔もかな?」
雪兎は俺の情けない顔に気付くとすぐにカメラを持った。だらしなく口を開けているところを撮られてしまった。
「んっ、あぁあんっ!」
下から上へ、肉を叩き上げられる。重たい尻肉がぷるるんと揺れたのが自分でも分かった。
「叩かれた瞬間の顔、イイねぇ……にしても、ふふ、いいお尻。ポチはもっと引き締めて硬くてちっちゃいお尻にしたいんだよね? 僕のためにぷるぷるのおっきいお尻にしてくれてるんだよね」
「俺の全ては、ユキ様のものですから……ひゃうんっ!」
七発目。あと三発だ、もう名残惜しい。
「ちょっとむちっとした締まってる人が好きなんだよね、僕。ごめんね、バキバキにしたいの我慢させちゃって」
「いえ、ユキ様に喜んでいただけるのが俺の何よりの幸せですから、我慢なんて……ぁひんっ! んぁあんっ!」
媚び売りではない本心の言葉は八発目九発目に途切れさせられた。
「最後の一発、堪能してねポチ」
「ひゃい……」
ヒリヒリと痛む尻を小さな手に撫で回される。ピクピクと震えながら期待で下腹を熱くし、十発目の平手打ちを受けた瞬間に射精した。
「思ったよりイイ……今度撮影会しようかな。コスプレとか玩具とか使って、えっちな写真いっぱい……ふふふっ」
おそらく陰嚢は見えているだろう、お仕置きへの期待からか張ってしまっているから、通常時を見られるより恥ずかしい。ぷくんと膨れた会陰なんてハッキリ取れているだろう、淫乱だとバレてしまう。
「叩いた後も早く撮りたいけど、今のポチをもっと撮らないともったいない……」
後孔は見えているだろうか? 体勢のせいと、尻に力を入れるなという雪兎の命令により、割れ目は少し開いている。普通なら影になってどこに後孔があるかもよく分からないはずだが、雪兎は時折フラッシュを炊いて写真を撮っている。
高画素のカメラは俺の後孔をどこまで細かく映すのだろう。頼むから尻肉の影に負けてくれ。でも、皺まで映された写真を見せられて辱められたい思いもある。
「……っ!?」
近い未来訪れる羞恥への不安と期待を抱え、ドMの犬らしく頭の中で悶えているといつの間にか雪兎が移動しており、尻ではなく顔を撮影されてしまった。
「うん……いいね、考え事してたのかな? イイ顔してるよ」
「ユ、ユキ様……撮るのはお尻じゃ?」
何故だろう、フラッシュの音と光を認識した瞬間から、鼓動がバクバクと激しくなっていく。
「考え事に集中し過ぎて瞳孔開いちゃってる。すごいね、画素数多いとポチの瞳孔と虹彩の境がちゃんと分かるよ、肉眼じゃ分かんないのに」
「俺そんな黒目ちっちゃいですか……?」
「点だもん」
「…………そうですか」
三白眼、いや四白眼だということは幼稚園の頃から理解していることだ。見つめ続ければどんなオモチャも譲ってもらえたあの日が、ただ見つめただけなのに保母さんに怒られたあの日が、懐かしい。
「……さて」
コトン、と棚の上にカメラが置かれた。
「お尻、叩くよ」
「……手、ですか?」
「そのつもりだけど、何か使って欲しいの?」
「いえ、ユキ様の手が一番好きです……でも、ユキ様の繊細な御手を俺の無骨な身体で痛めてはしまわないかと不安で」
「あははっ、大丈夫だよ。ポチが僕を傷付けるわけないじゃん」
それは故意にするかどうかの言い方だろう。まぁ、とりあえず尻に力を入れないように気を付けておこうか。
「叩くよー」
「はい…………っ、ぁあんっ!」
ぴしゃり、とまず一発。雪兎の小さな手のひらが尻の右側を叩いた。
「こっちも」
「んんんっ!」
一発目とは反対側に二発目。その真上に三発目、また右側に四発目。五発目は後孔が隠れている割れ目の肉を左右一気に。
「んぁっ! ひぁんっ! ぁぅうんっ!」
「気持ちよさそうな声……顔もかな?」
雪兎は俺の情けない顔に気付くとすぐにカメラを持った。だらしなく口を開けているところを撮られてしまった。
「んっ、あぁあんっ!」
下から上へ、肉を叩き上げられる。重たい尻肉がぷるるんと揺れたのが自分でも分かった。
「叩かれた瞬間の顔、イイねぇ……にしても、ふふ、いいお尻。ポチはもっと引き締めて硬くてちっちゃいお尻にしたいんだよね? 僕のためにぷるぷるのおっきいお尻にしてくれてるんだよね」
「俺の全ては、ユキ様のものですから……ひゃうんっ!」
七発目。あと三発だ、もう名残惜しい。
「ちょっとむちっとした締まってる人が好きなんだよね、僕。ごめんね、バキバキにしたいの我慢させちゃって」
「いえ、ユキ様に喜んでいただけるのが俺の何よりの幸せですから、我慢なんて……ぁひんっ! んぁあんっ!」
媚び売りではない本心の言葉は八発目九発目に途切れさせられた。
「最後の一発、堪能してねポチ」
「ひゃい……」
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