ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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夏休み

ぶらぶら、じゅう

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結腸付近を責める電流の威力が上げられた。弾けるような痛みと下腹全体の痺れに余裕をなくし、俺の喘ぎ声は甲高いものではなくなっていく。

「ぃ、だっ……ぁああっ! 痛いっ、ひぃいぃいっ……! ぁ、ゔっ、あぁああぁっ!」

もはやただの悲鳴だ。しかし、陰茎は勃ちっぱなしでぶるぶると震えている。

「あ、あぅ、ゔぅうぅぅっ……! ぃ、あぁああっ……」

「痛い?」

「はっ、ぁあっ……痛いですっ。腹のなかっ、勝手にぶるぶる震えますぅっ!」

「痛いんだ、顔は気持ちよさそうだけど……ふふっ、こんなに痛いの好きなように調教した覚えないんだけどなぁ」

首まで濡らすほどに唾液を垂らしているが、雪兎は俺のそれを拭うことなく俺に挿入している装置を弄った。威力ではなく波形を変えたのだろう、刺すような鋭い痛みではなく、内臓を直接揉みしだかれるような不快な痛みに変わった。

「ひゔぅっ!? ぅ、あっ、あぁあああっ……! 腹、がっ……何これっ、何ぃっ……ひっ……!」

「気持ちいい? 痛いの好き?」

「腹っ……ぶるぶるしてっ、痛くてぇっ、ぎもぢぃいっ……ひっ、ぃっ、痛いの好きですぅっ……きもちっ、ぁ、あっ、うああっ! 痛いのイくっ、イくぅっ、イっ……ぐぅううぅっ!」

今日だけで何度射精したか分からない。今出したのが精液か潮かもよく分からない。ただ一つ分かることは、雪兎が装置のスイッチを切ったということだけだ。

「いっぱい出したね。そろそろ晩御飯の時間だし、もう下ろそうか」

「ひゃ、い……」

後孔に挿入されていた装置が抜けていく。長時間電流を流され続けてまだピクピクと痙攣している腸壁を擦りながら抜けていく。

「ひ、ぁっ、あぁっ、ぁ、抜け、ちゃうぅっ……ゃあっ、もっと……ばちばちっ、ぐりぐりぃ……」

「欲張りな穴だね。もう終わりだってば。ほら、しゃぶるのやめて離してっ……!」

ぢゅぽんっ……と音を立てて装置が抜ける。ぽっかりと開いてしまった穴はヒクヒクと震えつつも元の形へすぼまっていく。

「わ、どっろどろ。見てほら、ポチほら見て」

「ん、んぅう……?」

目の前に装置を突き出され、それに絡んだ透明の液体を見せられる。俺の腸液だろう、愛液代わりに分泌されていたんだ。

「夜抱くのが楽しみになってきたよ。すぐに下ろしてあげるからね」

装置を片付けた雪兎は部屋の端のレバーの元へ行き、それを操作した。天井の滑車が回り、俺を吊った鎖が伸びていく。

「ん……ドンッて落としてくれてもよかったのに」

「ダメに決まってるでしょ! 全くもう……」

海老反りの宙吊りにされた身体がゆっくりと床に近付いていく。冷えた床に身体が触れると被虐欲が少し満たされた。

「ひぁっ!? 冷たぁ……」

「よし……じゃ、拘束外すね」

黒革の拘束具が外されていく。血の流れが一切阻害されず、手足も自由に曲げられるようになっていく。痛めつけられるのもいいが、やはり解放の瞬間こそSMの醍醐味だ。なんて格好付けてみたけれど、全裸で横たわるその姿は無様としか言いようがない。
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