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夏休み
にっぷるりんぐ、に
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立ち上がり、雪兎について行く。チリンチリンと鈴が鳴る。音源は雪兎が俺に下賜したアクセサリー、乳首に取り付けられたリング。
「……やっぱりその鈴の音好きだなぁ。それ選んでよかったよ」
「ご満足いただけたようで何よりです」
イヤリングのように挟むのではなく、本当にただの小さな輪。乳首の根元を締めるその輪の内側はギザギザしていて簡単には抜けない。
「……ところでユキ様、これ……外す時はどのようにすればいいのでしょう。リング型のピアスなら割れるように開いたりするものですが、こちらは繋ぎ目もない輪ですし……締め付けられている根元よりも先端の方が膨れてしまって、抜けそうもないのですが」
「つけたんだから抜けるよ」
「そうでしょうか……? ギチギチと締め付けられるのは、ユキ様も話していました通り常に甘噛みをされているような心地で……気持ちよくて、乳首が……勃ってしまうので」
「……もし取れなかったらリング切るから気にしなくていいよ? 次のは挟むタイプにした方がいいかなぁ」
切る? 俺の乳首ではなく、アクセサリーの方を切るのか? せっかく雪兎が俺に似合うと思って用意してくれた、鈴の音も気に入っているらしい物を、自由に取り外し出来ないというただそれだけの理由で壊すのか? そんな蛮行許される訳ないだろ。
「つけっぱなしでいいです。ユキ様が取れとおっしゃった際は頑張って取ります」
「何? 切って欲しくないの? ポチもそれ気に入ってるんだ、なんか嬉しい」
「ユキ様からの贈り物です、俺の都合で壊していい物ではありません」
「……ふふっ、つけ外し出来ないアクセ贈る飼い主がバカだって発想はないんだね。本当、完璧な犬。可愛いね」
なんか褒められた? よく分からないけれど、とりあえず喜んでおこう。やったね。
「先にお風呂入っておいで。お腹の、可愛いけど綺麗にしなきゃね」
「はい。ユキ様は……」
「僕は別に汚れてないし、お風呂は寝る前がいい派だから」
「……分かりました」
一匹で風呂に入る犬がどこに居るんですか、なんて粘ってもよかったけれど、屁理屈を返されて終わりだろう。雪兎が意見を曲げて一緒に入ってくれる未来なんてありえない。
「寂しそうだね。なぁに、僕と一緒に入りたかった? ふふっ、本っ当に可愛いんだから……着替え用意して待っててあげるから、早く出ておいで」
仕方なく一人で風呂に入る。綺麗な浴室だ、流石に若神子邸よりは狭い。でも十分だ。
「…………んっ」
雪兎の言いつけ通り早く風呂を出るため急いで身体を洗っていたが、乳首に手が擦れると上擦った声が漏れてしまった。
「………………ぁ、んっ、んぁっ……ぁ、ひっ……!」
内側がギザギザした小さなリングに根元を締め付けられた俺の乳首は、今までで最も硬く大きく勃っている。
「ぁ、んっ、んんっ……!」
ガチガチに硬くなった乳頭を指の腹で擦ると自然と甲高い声が漏れた。早く出ろと言われたのに自慰を始めてしまった、雪兎に聞かれないように声を抑えなければ。
「んっ、んんんっ……! んっ、ふ……ぅうっ……!」
リングから短い鎖でぶら下がった鈴を引っ張るのもいい。俺は真新しいリングを使った自慰に夢中になり、乳首だけで絶頂に至った。
「ィ、くぅぅっ……!」
ぴゅるるっ……と少量の精液を漏らし、スッキリした俺はそのまま身体などを洗って浴室の扉を開けた。射精直後のスッキリした気分が続いていたのは脱衣所に立っていた雪兎に笑いかけられる寸前までだった。
「……やっぱりその鈴の音好きだなぁ。それ選んでよかったよ」
「ご満足いただけたようで何よりです」
イヤリングのように挟むのではなく、本当にただの小さな輪。乳首の根元を締めるその輪の内側はギザギザしていて簡単には抜けない。
「……ところでユキ様、これ……外す時はどのようにすればいいのでしょう。リング型のピアスなら割れるように開いたりするものですが、こちらは繋ぎ目もない輪ですし……締め付けられている根元よりも先端の方が膨れてしまって、抜けそうもないのですが」
「つけたんだから抜けるよ」
「そうでしょうか……? ギチギチと締め付けられるのは、ユキ様も話していました通り常に甘噛みをされているような心地で……気持ちよくて、乳首が……勃ってしまうので」
「……もし取れなかったらリング切るから気にしなくていいよ? 次のは挟むタイプにした方がいいかなぁ」
切る? 俺の乳首ではなく、アクセサリーの方を切るのか? せっかく雪兎が俺に似合うと思って用意してくれた、鈴の音も気に入っているらしい物を、自由に取り外し出来ないというただそれだけの理由で壊すのか? そんな蛮行許される訳ないだろ。
「つけっぱなしでいいです。ユキ様が取れとおっしゃった際は頑張って取ります」
「何? 切って欲しくないの? ポチもそれ気に入ってるんだ、なんか嬉しい」
「ユキ様からの贈り物です、俺の都合で壊していい物ではありません」
「……ふふっ、つけ外し出来ないアクセ贈る飼い主がバカだって発想はないんだね。本当、完璧な犬。可愛いね」
なんか褒められた? よく分からないけれど、とりあえず喜んでおこう。やったね。
「先にお風呂入っておいで。お腹の、可愛いけど綺麗にしなきゃね」
「はい。ユキ様は……」
「僕は別に汚れてないし、お風呂は寝る前がいい派だから」
「……分かりました」
一匹で風呂に入る犬がどこに居るんですか、なんて粘ってもよかったけれど、屁理屈を返されて終わりだろう。雪兎が意見を曲げて一緒に入ってくれる未来なんてありえない。
「寂しそうだね。なぁに、僕と一緒に入りたかった? ふふっ、本っ当に可愛いんだから……着替え用意して待っててあげるから、早く出ておいで」
仕方なく一人で風呂に入る。綺麗な浴室だ、流石に若神子邸よりは狭い。でも十分だ。
「…………んっ」
雪兎の言いつけ通り早く風呂を出るため急いで身体を洗っていたが、乳首に手が擦れると上擦った声が漏れてしまった。
「………………ぁ、んっ、んぁっ……ぁ、ひっ……!」
内側がギザギザした小さなリングに根元を締め付けられた俺の乳首は、今までで最も硬く大きく勃っている。
「ぁ、んっ、んんっ……!」
ガチガチに硬くなった乳頭を指の腹で擦ると自然と甲高い声が漏れた。早く出ろと言われたのに自慰を始めてしまった、雪兎に聞かれないように声を抑えなければ。
「んっ、んんんっ……! んっ、ふ……ぅうっ……!」
リングから短い鎖でぶら下がった鈴を引っ張るのもいい。俺は真新しいリングを使った自慰に夢中になり、乳首だけで絶頂に至った。
「ィ、くぅぅっ……!」
ぴゅるるっ……と少量の精液を漏らし、スッキリした俺はそのまま身体などを洗って浴室の扉を開けた。射精直後のスッキリした気分が続いていたのは脱衣所に立っていた雪兎に笑いかけられる寸前までだった。
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