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お盆
おせわ、なな
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汗の匂いを嗅がれたりと恥ずかしい目に遭わされたが、これから褒めてくれるそうなので涙を拭って雪兎を見つめた。
「ポチ、さっきの訓練、すごくカッコよかったよ」
犬のように開脚して床に座り、上半身裸で頭の後ろで腕を組んだ俺の真正面に、膝立ちになった雪兎が居る。赤紫の瞳は少年らしくキラキラと輝いている。
「ポチって強いんだね、使用人さん達あんな簡単に投げちゃうなんて……僕を軽々運べるわけだよ」
「投げるのは技術ですから腕力はそんなにいらないんですよ」
「そうなの? ふふっ、なんかそれっぽいこと言うようになったね」
ほのぼのとした会話だ。だが自分の格好を思い出すと羞恥心が膨れ上がる。
「最後のはちょっとダメだったなぁ……頭突き五連続なんてさ、ポチの頭も危ないよ」
「大丈夫ですよ、昔からよく頭突きはしてますけど、何ともなったことありませんもん」
「……ゴンゴン頭ぶつけるから記憶が飛び飛びになったりするんだよ」
記憶が飛び飛びになった覚えなんて──あるな。本当に頭突きが原因かもしれない。
「こんなにすごい筋肉してるんだから、そっち使って」
二の腕に小さな手が触れる。褐色の肌を撫でる青白い手、美しいその手には俺にある無骨さの欠片もない。
「……太い腕だね。僕の倍くらいあるかな? 骨の太さからして違うよね……曲げてると筋肉の形がよく分かっていいね」
何のいやらしさもなく純粋な筋肉への興味を示す、ぺたぺたというあどけない撫で方。それにすら興奮する自分には嫌悪感さえ湧いた。
「やっぱり僕はここが好きだなぁ」
雪兎の手が胸に移った。彼の要望でボリューミーに整えてある胸筋に顔までうずめて楽しんでいる。
「ふっかふかのおっぱーい……ふふ、こうやって斜め下の方から持ち上げてあげると、えっちな谷間が出来上がるんだよー」
「んっ……谷間、は……前からありますけどっ」
「谷間っていうか溝だったもん」
「そ、です……かっ?」
無理矢理作った谷間に雪兎はその高い鼻を挟み、舌を伸ばして谷間の底を舐めた。胸筋の谷間そのものは元からあるもので、汗が流れる部分だ。きっと汚い。
「ユ、ユキ様っ……そんなところ」
「ん、しょっぱ。ここ味濃いね。にしても本当にすごい筋肉だよねー……いつも訓練してる使用人さん達に二十連勝しちゃうし、本当に強いんだよねポチって」
胸から顔を離すと揉み方が激しくなる。斜め下から持ち上げるように揺らされ、自然と呼吸が荒くなる。俺の強さを褒める雪兎の口角は次第につり上がっていく。
「強いのに、胸揉まれてそんな顔しちゃうんだ。筋肉って結構柔らかいし、たゆんたゆん揺れるんだよねぇ。不思議」
「ゃ、やめっ……ひんっ!?」
雪兎の小さな手は俺の胸を包むことは出来ない。強く掴めば褐色の分厚い皮膚に桜貝のような薄い爪が刺さる。
「本当、可愛い胸してるよね。ねぇ、手使わずに胸だけでイってみてよ。好きなとこに擦り付けていいからさ」
「は、はい……」
「ベッドに擦り付ける? じゃあ特等席で見よっと」
ベッドにうつ伏せに寝転がった雪兎の目を見つめ、胸をベッドの端に乗せる。こんなふうに机に胸を乗せている巨乳の女の子居るよなーなんて思いながら。
「…………ふっ、ぅ……ふぁっ、ぁ、あっ……」
触り心地のいいシルクに胸が擦れる。乳首でも乳輪でもないただの皮膚でも、胸は他の部分より敏感だ。乳輪より下を擦っているだけでも声が出る。
「うん、いい光景。ポチ、乳首も擦っていいよ? 鎖骨の下からみぞおちの上までなら好きなだけ擦っていいからね」
「は、はい…………ひぁあんっ!」
シルクのシーツの下にはマットの直角がある。そこで乳首を弾くと想像以上の快感があった、流石高反発マット。
「いいね。もっとテンポよく擦って」
「は、はい……んぁっ! ぁ、あっ、あぁっ! んっ、んんっ! ユキ様っ、ぁあっ……! 気持ち、いいですっ! 胸、きもちぃっ……!」
「うーん……おっぱい気持ちいいって言ってみて? おっぱい擦るの気持ちいいって」
俺のこれは胸筋だ、そんなハリと弾力と柔らかさが同居していそうなモノと同じ呼び方をしないで欲しい。
「お、おっぱいこすんのぉっ、きもち、ぃいっ……! んあっ、あぁっ、は、ぁ……! きもちぃっ、ユキ様ぁ、きもちいいれすっ!」
「うん、結構イイよ。可愛い」
イマイチ反応は薄く感じるが、雪兎の目は爛々と輝いて俺の胸だけをじっと見つめている。
「ぁ、あっ、ぁあんっ! は、ぁんっ、あぁあっ……!」
ベッドの端で擦る度にピンッと乳首が弾かれる。乳首ばかりを狙って快感を得ていけば絶頂はすぐにやってくる。
「ユキ様っ、ユキ様ぁ……おっぱいベッドに擦って、俺っ、俺ぇっ、イきますぅっ……!」
頭の後ろで腕を組んだままベッドで胸を擦る間抜けな自慰を最初から最後まで雪兎に見られた。射精後の脱力感に任せてベッドによりかかり汗を染み込ませたが、今の俺にはそんなこと気にしていられる余裕はなかった。
「ポチ、さっきの訓練、すごくカッコよかったよ」
犬のように開脚して床に座り、上半身裸で頭の後ろで腕を組んだ俺の真正面に、膝立ちになった雪兎が居る。赤紫の瞳は少年らしくキラキラと輝いている。
「ポチって強いんだね、使用人さん達あんな簡単に投げちゃうなんて……僕を軽々運べるわけだよ」
「投げるのは技術ですから腕力はそんなにいらないんですよ」
「そうなの? ふふっ、なんかそれっぽいこと言うようになったね」
ほのぼのとした会話だ。だが自分の格好を思い出すと羞恥心が膨れ上がる。
「最後のはちょっとダメだったなぁ……頭突き五連続なんてさ、ポチの頭も危ないよ」
「大丈夫ですよ、昔からよく頭突きはしてますけど、何ともなったことありませんもん」
「……ゴンゴン頭ぶつけるから記憶が飛び飛びになったりするんだよ」
記憶が飛び飛びになった覚えなんて──あるな。本当に頭突きが原因かもしれない。
「こんなにすごい筋肉してるんだから、そっち使って」
二の腕に小さな手が触れる。褐色の肌を撫でる青白い手、美しいその手には俺にある無骨さの欠片もない。
「……太い腕だね。僕の倍くらいあるかな? 骨の太さからして違うよね……曲げてると筋肉の形がよく分かっていいね」
何のいやらしさもなく純粋な筋肉への興味を示す、ぺたぺたというあどけない撫で方。それにすら興奮する自分には嫌悪感さえ湧いた。
「やっぱり僕はここが好きだなぁ」
雪兎の手が胸に移った。彼の要望でボリューミーに整えてある胸筋に顔までうずめて楽しんでいる。
「ふっかふかのおっぱーい……ふふ、こうやって斜め下の方から持ち上げてあげると、えっちな谷間が出来上がるんだよー」
「んっ……谷間、は……前からありますけどっ」
「谷間っていうか溝だったもん」
「そ、です……かっ?」
無理矢理作った谷間に雪兎はその高い鼻を挟み、舌を伸ばして谷間の底を舐めた。胸筋の谷間そのものは元からあるもので、汗が流れる部分だ。きっと汚い。
「ユ、ユキ様っ……そんなところ」
「ん、しょっぱ。ここ味濃いね。にしても本当にすごい筋肉だよねー……いつも訓練してる使用人さん達に二十連勝しちゃうし、本当に強いんだよねポチって」
胸から顔を離すと揉み方が激しくなる。斜め下から持ち上げるように揺らされ、自然と呼吸が荒くなる。俺の強さを褒める雪兎の口角は次第につり上がっていく。
「強いのに、胸揉まれてそんな顔しちゃうんだ。筋肉って結構柔らかいし、たゆんたゆん揺れるんだよねぇ。不思議」
「ゃ、やめっ……ひんっ!?」
雪兎の小さな手は俺の胸を包むことは出来ない。強く掴めば褐色の分厚い皮膚に桜貝のような薄い爪が刺さる。
「本当、可愛い胸してるよね。ねぇ、手使わずに胸だけでイってみてよ。好きなとこに擦り付けていいからさ」
「は、はい……」
「ベッドに擦り付ける? じゃあ特等席で見よっと」
ベッドにうつ伏せに寝転がった雪兎の目を見つめ、胸をベッドの端に乗せる。こんなふうに机に胸を乗せている巨乳の女の子居るよなーなんて思いながら。
「…………ふっ、ぅ……ふぁっ、ぁ、あっ……」
触り心地のいいシルクに胸が擦れる。乳首でも乳輪でもないただの皮膚でも、胸は他の部分より敏感だ。乳輪より下を擦っているだけでも声が出る。
「うん、いい光景。ポチ、乳首も擦っていいよ? 鎖骨の下からみぞおちの上までなら好きなだけ擦っていいからね」
「は、はい…………ひぁあんっ!」
シルクのシーツの下にはマットの直角がある。そこで乳首を弾くと想像以上の快感があった、流石高反発マット。
「いいね。もっとテンポよく擦って」
「は、はい……んぁっ! ぁ、あっ、あぁっ! んっ、んんっ! ユキ様っ、ぁあっ……! 気持ち、いいですっ! 胸、きもちぃっ……!」
「うーん……おっぱい気持ちいいって言ってみて? おっぱい擦るの気持ちいいって」
俺のこれは胸筋だ、そんなハリと弾力と柔らかさが同居していそうなモノと同じ呼び方をしないで欲しい。
「お、おっぱいこすんのぉっ、きもち、ぃいっ……! んあっ、あぁっ、は、ぁ……! きもちぃっ、ユキ様ぁ、きもちいいれすっ!」
「うん、結構イイよ。可愛い」
イマイチ反応は薄く感じるが、雪兎の目は爛々と輝いて俺の胸だけをじっと見つめている。
「ぁ、あっ、ぁあんっ! は、ぁんっ、あぁあっ……!」
ベッドの端で擦る度にピンッと乳首が弾かれる。乳首ばかりを狙って快感を得ていけば絶頂はすぐにやってくる。
「ユキ様っ、ユキ様ぁ……おっぱいベッドに擦って、俺っ、俺ぇっ、イきますぅっ……!」
頭の後ろで腕を組んだままベッドで胸を擦る間抜けな自慰を最初から最後まで雪兎に見られた。射精後の脱力感に任せてベッドによりかかり汗を染み込ませたが、今の俺にはそんなこと気にしていられる余裕はなかった。
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