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お盆
よっかめ、いち
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床に置かれた皿を舐め回し、綺麗になったら顔を上げて「わん」と鳴く。人間の尊厳なんてとうに失った仕草を行うとたまらなく興奮する。
「ん、食べ終わった? ごちそうさまだね、ポチ」
「わん、わんわんっ」
「ふふっ……はしゃいじゃって。おすわり、お口拭くよ」
犬らしい動きを意識しつつ雪兎に抱きつくのをやめ、犬のおすわりの姿勢を取る。開脚して貞操帯を付けられた陰茎を見せつけるような姿勢だから恥ずかしくて仕方ない。
「よしよし、お口拭けたらベッドに行こうか。先にごろんしておいて」
俺の口を拭いた布巾をトレーに置き、食器を廊下に出すと、雪兎はベッドに向かう途中雪風の前で止まった。
「雪風、もう帰っていいよ」
「んだよ、見学禁止か?」
「見学は自由。接触は禁止」
「じゃ、見てく」
少々不愉快そうな顔をしたものの、ベッドに乗る頃には雪兎は微笑みをたたえていた。犬の降伏のポーズを取った俺の隣に座り、俺の腹を優しく撫でる。
「ねぇ、ポチ」
「くぅん」
「……僕、僕のオナホ雪風に使ってあげていいって言ったっけ」
犬の鳴き真似を続けていいのか、人間の言葉で説明するべきなのか迷い、返事のタイミングを逃し、雪兎の顔を見つめたまま硬直してしまう。
「言ってないよね。未開封のならいいと思った? お気に入りのオナホの予備、勝手に父親の使用済みにされた気分、分かる?」
「えっと……喋っても?」
「いいよ」
「その、すいませんでした。未開封ならいいと思ってました。ごめんなさい……」
「寝転がったままの謝罪、ねぇ」
慌てて起き上がろうとすると雪兎は俺の胸を押さえ、それを妨害した。寝たままでいいのか不安で赤紫の瞳を見つめるも、冷たい瞳の真意は読めない。
「親父とオナホ共有は嫌か? 弁償してやるから拗ねんなよ」
「雪風は黙ってて」
雪風を一蹴した雪兎は俺の腹の上に体重をかけて跨り、鼻先が触れ合う距離に顔を近付けた。
「……ポチ、僕の嫉妬深さ知ってるでしょ?」
「は、はい……」
「ポチには僕以外に抱かれて欲しくないし、ポチのお尻の具合を他人に知られるのも嫌なの」
「はい……」
「ポチが雪風にオナホ使わせちゃったから、雪風にポチのお尻がどんなのか分かっちゃったね。僕はそれが嫌なんだけど、どうすればいいか分かる?」
どう? 雪風を殴って記憶を失わせるとか……?
「…………おい真尋、お前とんでもねぇこと考えてねぇか?」
目を合わせてもいないのに、勘のいいヤツだ。危機管理能力が高いんだな、俺が雪風を殴れる訳がないから的外れだけれど。
「分かりません。ご教授いただけませんか? ご主人様」
雪兎はにっこりと微笑んで「いいよ」と囁き、数字の8のような形の黒革製のベルト型拘束具を二つ取り出した。
「足付けるよ」
太腿と足首を繋げて固定する拘束具だ、膝を曲げた開脚が保たれて性器と後孔が晒される。
「僕も日々成長してるからね。たっぷり激しく犯してあげたら、前のデータで作ったあのオナホとはナカの形少しは変わるんじゃないかな?」
雪兎は短パンと下着をズラして自身の陰茎を俺に見せつけた。四日間が過ぎるまで抱いてもらえないと思っていたので、驚きで喜びか増幅されて自然と笑顔になった。
「ん、食べ終わった? ごちそうさまだね、ポチ」
「わん、わんわんっ」
「ふふっ……はしゃいじゃって。おすわり、お口拭くよ」
犬らしい動きを意識しつつ雪兎に抱きつくのをやめ、犬のおすわりの姿勢を取る。開脚して貞操帯を付けられた陰茎を見せつけるような姿勢だから恥ずかしくて仕方ない。
「よしよし、お口拭けたらベッドに行こうか。先にごろんしておいて」
俺の口を拭いた布巾をトレーに置き、食器を廊下に出すと、雪兎はベッドに向かう途中雪風の前で止まった。
「雪風、もう帰っていいよ」
「んだよ、見学禁止か?」
「見学は自由。接触は禁止」
「じゃ、見てく」
少々不愉快そうな顔をしたものの、ベッドに乗る頃には雪兎は微笑みをたたえていた。犬の降伏のポーズを取った俺の隣に座り、俺の腹を優しく撫でる。
「ねぇ、ポチ」
「くぅん」
「……僕、僕のオナホ雪風に使ってあげていいって言ったっけ」
犬の鳴き真似を続けていいのか、人間の言葉で説明するべきなのか迷い、返事のタイミングを逃し、雪兎の顔を見つめたまま硬直してしまう。
「言ってないよね。未開封のならいいと思った? お気に入りのオナホの予備、勝手に父親の使用済みにされた気分、分かる?」
「えっと……喋っても?」
「いいよ」
「その、すいませんでした。未開封ならいいと思ってました。ごめんなさい……」
「寝転がったままの謝罪、ねぇ」
慌てて起き上がろうとすると雪兎は俺の胸を押さえ、それを妨害した。寝たままでいいのか不安で赤紫の瞳を見つめるも、冷たい瞳の真意は読めない。
「親父とオナホ共有は嫌か? 弁償してやるから拗ねんなよ」
「雪風は黙ってて」
雪風を一蹴した雪兎は俺の腹の上に体重をかけて跨り、鼻先が触れ合う距離に顔を近付けた。
「……ポチ、僕の嫉妬深さ知ってるでしょ?」
「は、はい……」
「ポチには僕以外に抱かれて欲しくないし、ポチのお尻の具合を他人に知られるのも嫌なの」
「はい……」
「ポチが雪風にオナホ使わせちゃったから、雪風にポチのお尻がどんなのか分かっちゃったね。僕はそれが嫌なんだけど、どうすればいいか分かる?」
どう? 雪風を殴って記憶を失わせるとか……?
「…………おい真尋、お前とんでもねぇこと考えてねぇか?」
目を合わせてもいないのに、勘のいいヤツだ。危機管理能力が高いんだな、俺が雪風を殴れる訳がないから的外れだけれど。
「分かりません。ご教授いただけませんか? ご主人様」
雪兎はにっこりと微笑んで「いいよ」と囁き、数字の8のような形の黒革製のベルト型拘束具を二つ取り出した。
「足付けるよ」
太腿と足首を繋げて固定する拘束具だ、膝を曲げた開脚が保たれて性器と後孔が晒される。
「僕も日々成長してるからね。たっぷり激しく犯してあげたら、前のデータで作ったあのオナホとはナカの形少しは変わるんじゃないかな?」
雪兎は短パンと下着をズラして自身の陰茎を俺に見せつけた。四日間が過ぎるまで抱いてもらえないと思っていたので、驚きで喜びか増幅されて自然と笑顔になった。
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