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雪の降らない日々
おとーさんと、に
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キメ細やかな肌はまさに新雪のような白さ。名にある雪の字通りの彼に欲情した証拠を撫でる手もまた白い。
「勃ってんな、嬉しいぜ真尋ぉ」
シャツと下着だけの姿で眠っていた雪風の太腿を撫でながら、ズボン越しに股間を撫でられる。どちらともなく再び唇を重ね、舌を絡め、互いの唾液と吐息を交換する。
「ん、んっ……はぁ……起きたらお前が居るのって最高だな。雪兎の奴、毎日こんな天国味わってたのかよ」
俺より背が高いはずの雪風の肩幅は俺より狭い。ほどよい筋肉の上にほどよい脂肪が乗った揉み心地のいい太腿も俺より細い。
「ん……俺が来た時にはもう起きてただろ」
「意識は寝てた」
どこもかしこも俺より頼りない。当然だ、俺は雪風と雪兎を守るために鍛えていて、雪風は俺のために筋肉と脂肪のバランスを整えて魅力的な身体を作っているのだから。俺達の身体は互いのために役割のために整えられている。
「起き上がってぼーっとすんのは中年の証だぞ」
「俺ぁ中年だぜ?」
「大学生って名乗ってても不思議じゃねぇ見た目だよ」
「お前と同級生って言っても大丈夫か?」
「……まだ俺のが歳下」
やがて俺の方が歳上に見られるようになっていくのだろう。老けないのはいいことのように思えるが、なんだか寂しい。
「なぁ、真尋ぉ……出していいよな?」
いつの間にか雪風は俺のベルトを外していた。下着を引っ張っていることから考えるに、俺の陰茎を露出させたいのだろう。
「俺、真尋のカッコイイの、見たいなぁー……?」
甘えた声に負けた俺は一度立ち上がって服を全て脱ぎ捨てた。シャツと下着のみという扇情的な格好をした雪風に露出度だけは勝った。
「真尋……!? ははっ、全部脱いでくれるなんてサービスいいなぁおい」
雪風の隣に再び腰を下ろすと、彼は純粋な好奇心一割性欲九割で俺の身体を揉み始めた。まずは胸筋、下から持ち上げるように触られて思わず乳首が勃っな。
「相変わらずいい身体してんなぁ」
「雪兎居る間訓練サボってたけど」
「変わんねぇよ」
腹斜筋を発達具合を確かめるような手つきで撫で回し、腹筋の溝を指先でなぞって子供のように遊ぶ。
「真尋ぉ……」
俺の脇腹に両手を添え、頬を赤く染めて俺を誘う。頬よりも、夕焼けの空よりも赤く美しい瞳からの光は俺の顔と股間を行ったり来たりしている。
艶やかな唇が微かに開く、雪風の次のセリフは予想出来ていた。黙って流れに身を任せたかった。けれど、何度も名前を呼ばれてつい言ってしまった。
「なぁ、雪風……嫁さんの名前、まひろだったんだってな」
「…………え?」
「クソカス……雪凪から聞いた、雪風の嫁……雪兎のお母さん、まひろって名前だったって」
名前が同じだから何だ、混同されていたっていい、叔父に聞いた時は本心からそう思った。なのに雪風が甘ったるい声で何度も何度も「まひろ」と呼ぶのを聞いていたら、自分でも自分の気持ちが分からなくなり始めた。
「……雪風、お前さ、お前……どんな気持ちで俺の名前呼んでんの?」
叔父に聞いた時に冷静に考えられたのは、きっとあの時の俺が「ポチ」だったからだ。その俺は忠犬だ。雪兎と雪風の幸福が一番大切で、俺への愛情の種類なんてどうでもいいと本心から思えていた。
けれど寂しがりな「真尋」はダメだ、短気で衝動的で攻撃的な本性が抑えられない。俺の理性はかなり弱いらしい。
「勃ってんな、嬉しいぜ真尋ぉ」
シャツと下着だけの姿で眠っていた雪風の太腿を撫でながら、ズボン越しに股間を撫でられる。どちらともなく再び唇を重ね、舌を絡め、互いの唾液と吐息を交換する。
「ん、んっ……はぁ……起きたらお前が居るのって最高だな。雪兎の奴、毎日こんな天国味わってたのかよ」
俺より背が高いはずの雪風の肩幅は俺より狭い。ほどよい筋肉の上にほどよい脂肪が乗った揉み心地のいい太腿も俺より細い。
「ん……俺が来た時にはもう起きてただろ」
「意識は寝てた」
どこもかしこも俺より頼りない。当然だ、俺は雪風と雪兎を守るために鍛えていて、雪風は俺のために筋肉と脂肪のバランスを整えて魅力的な身体を作っているのだから。俺達の身体は互いのために役割のために整えられている。
「起き上がってぼーっとすんのは中年の証だぞ」
「俺ぁ中年だぜ?」
「大学生って名乗ってても不思議じゃねぇ見た目だよ」
「お前と同級生って言っても大丈夫か?」
「……まだ俺のが歳下」
やがて俺の方が歳上に見られるようになっていくのだろう。老けないのはいいことのように思えるが、なんだか寂しい。
「なぁ、真尋ぉ……出していいよな?」
いつの間にか雪風は俺のベルトを外していた。下着を引っ張っていることから考えるに、俺の陰茎を露出させたいのだろう。
「俺、真尋のカッコイイの、見たいなぁー……?」
甘えた声に負けた俺は一度立ち上がって服を全て脱ぎ捨てた。シャツと下着のみという扇情的な格好をした雪風に露出度だけは勝った。
「真尋……!? ははっ、全部脱いでくれるなんてサービスいいなぁおい」
雪風の隣に再び腰を下ろすと、彼は純粋な好奇心一割性欲九割で俺の身体を揉み始めた。まずは胸筋、下から持ち上げるように触られて思わず乳首が勃っな。
「相変わらずいい身体してんなぁ」
「雪兎居る間訓練サボってたけど」
「変わんねぇよ」
腹斜筋を発達具合を確かめるような手つきで撫で回し、腹筋の溝を指先でなぞって子供のように遊ぶ。
「真尋ぉ……」
俺の脇腹に両手を添え、頬を赤く染めて俺を誘う。頬よりも、夕焼けの空よりも赤く美しい瞳からの光は俺の顔と股間を行ったり来たりしている。
艶やかな唇が微かに開く、雪風の次のセリフは予想出来ていた。黙って流れに身を任せたかった。けれど、何度も名前を呼ばれてつい言ってしまった。
「なぁ、雪風……嫁さんの名前、まひろだったんだってな」
「…………え?」
「クソカス……雪凪から聞いた、雪風の嫁……雪兎のお母さん、まひろって名前だったって」
名前が同じだから何だ、混同されていたっていい、叔父に聞いた時は本心からそう思った。なのに雪風が甘ったるい声で何度も何度も「まひろ」と呼ぶのを聞いていたら、自分でも自分の気持ちが分からなくなり始めた。
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