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郊外の一軒家
はっぴーはろうぃん、じゅうなな
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雪兎が歩く度、彼の頭を飾るウサギの耳が揺れる。本物のウサギもあんなふうに耳を揺らすのだろうか。今気付いたが、包帯の隙間からはみ出るようにウサギの尻尾がある。俺と違ってアナルプラグなんて使っていないだろうけど、耳付きカチューシャと尻尾飾りという共通点は俺を喜ばせた。
「ポチ、どうしたの? 早く!」
小走りでダイニングに向かっていた雪兎はくるんと回って俺に笑いかけた。包帯に負けず劣らずの白い肌と髪、全身真っ白な彼の瞳は赤紫色、まさに白ウサギだ。
「食べよっ」
雪を楕円に固めて、赤い木の実を二つ埋め込んで、葉っぱを刺す。それが雪うさぎの作り方。雪だるまには負けるけれど、定番の雪遊びだ。
「いただきまーす」
「いただきます」
いつもよりほんの少しだけ少ない夕食を、ウサギのように一口が小さくはない雪兎の食事の様子を眺めながら食べる。大口を開けて下品に食べている訳じゃない、とても上品な食べ方だ、でも齧歯類のそれとはやはり違う。人間だ。当然だけれど。
「美味しいね」
「はい」
テーブルマナーは叩き込まれたけれど、俺は雪兎ほど優雅には食べられていないだろうな。
「……来たばかりの頃はステーキもちゃんと切れずにボロボロにしてたのに、ナイフとフォークの扱い上達したね。すごいよポチ」
「ありがとうございます、まだまだですよ」
「ねぇ、ポチ? 僕ね、君のその……食べる時の喉、すごく好きだよ。喉仏が動くの」
フォークを置いて喉に手を当てる。確かに、何かを飲み込む時に喉仏が動いているようだ。そういえば雪兎の声変わりはまだなのだろうか、今はまだ高くて可愛い声をしている、細い首には喉仏が見当たらない。
「すごくセクシー……」
「……ありがとうございます」
そんな話をしていたからか、食事を終えてすぐ雪兎はまだ席に座ったままの俺の元に来て、俺の喉に歯を立てた。
「ん……」
真上を向いて喉を差し出し、かぷかぷと喉仏を甘噛みする雪兎の頭を撫でる。このまま喉を食いちぎられて絶命したい、返り血に染まりながら恍惚と俺の味を楽しむ雪兎を見上げながら最期を迎えたい。
「……っ、あ」
そんな妄想をすると乳首と陰茎が固く膨らんだ。黒革の衣装は窮屈で、特に陰茎の方なんて痛みを覚えるほどだった。
「ポチ……ふふ、可愛い顔してるね」
喉から雪兎の口が離れ、ゆっくりと頭の向きを戻す。見つめ合うと雪兎は俺の頬を撫でながら微笑み、今度は唇にキスをしてくれた。
「んっ……ん、ぅ」
小さな舌は器用に動き回り、俺の舌や頬の内側や上顎の裏を愛撫していく。口内のぬるぬるとした快感は俺の指をピクピクと跳ねさせ、背をゆっくりと反らさせた。
「……ちょっとちゅーしただけでもうトロトロのお顔しちゃって。ポチは本当に可愛いねぇ。もう椅子は嫌? ベッド行こっか?」
「はい……ユキ様、仰せのままに」
ふ、と立ち上がり、夢見心地のまま雪兎に着いていく。いやらしい衣装に包まれた身体をベッドに投げ出し、熱に促されるままに腰をくねらせ、雪兎を誘う。
「ユキ様……」
「誘惑上手だなぁ、誰に習ったの?」
「ユキ様ですよ、ユキ様が俺をこんなにしたんです」
「ポチは元々淫乱ワンちゃんの素質あったでしょ? 僕のせいにしちゃ嫌だよ」
腹の上にドンッと乗っかった雪兎は包帯スカートを僅かに捲り、下に履いていた下着をズリ下ろし、半勃ちの陰茎を引っ張り出した。
「……ほら、目の色変わった」
顔にも身体にも似合わない凶悪な巨根に目が釘付けになる。
「最初は……そうだなぁ、ポチのおっきいおっぱい遊ばせてもらおうかな?」
紐が緩められ、僅かに広がった黒革の衣装と胸の隙間に陰茎が突っ込まれる。男にしては深いとはいえ、使えるほどではない谷間に陰茎が挟まっている。
「……喜んで、ユキ様」
下腹がきゅんきゅんと疼くのを誤魔化そうと腰をくねらせながら、従順な犬ぶった。
「ポチ、どうしたの? 早く!」
小走りでダイニングに向かっていた雪兎はくるんと回って俺に笑いかけた。包帯に負けず劣らずの白い肌と髪、全身真っ白な彼の瞳は赤紫色、まさに白ウサギだ。
「食べよっ」
雪を楕円に固めて、赤い木の実を二つ埋め込んで、葉っぱを刺す。それが雪うさぎの作り方。雪だるまには負けるけれど、定番の雪遊びだ。
「いただきまーす」
「いただきます」
いつもよりほんの少しだけ少ない夕食を、ウサギのように一口が小さくはない雪兎の食事の様子を眺めながら食べる。大口を開けて下品に食べている訳じゃない、とても上品な食べ方だ、でも齧歯類のそれとはやはり違う。人間だ。当然だけれど。
「美味しいね」
「はい」
テーブルマナーは叩き込まれたけれど、俺は雪兎ほど優雅には食べられていないだろうな。
「……来たばかりの頃はステーキもちゃんと切れずにボロボロにしてたのに、ナイフとフォークの扱い上達したね。すごいよポチ」
「ありがとうございます、まだまだですよ」
「ねぇ、ポチ? 僕ね、君のその……食べる時の喉、すごく好きだよ。喉仏が動くの」
フォークを置いて喉に手を当てる。確かに、何かを飲み込む時に喉仏が動いているようだ。そういえば雪兎の声変わりはまだなのだろうか、今はまだ高くて可愛い声をしている、細い首には喉仏が見当たらない。
「すごくセクシー……」
「……ありがとうございます」
そんな話をしていたからか、食事を終えてすぐ雪兎はまだ席に座ったままの俺の元に来て、俺の喉に歯を立てた。
「ん……」
真上を向いて喉を差し出し、かぷかぷと喉仏を甘噛みする雪兎の頭を撫でる。このまま喉を食いちぎられて絶命したい、返り血に染まりながら恍惚と俺の味を楽しむ雪兎を見上げながら最期を迎えたい。
「……っ、あ」
そんな妄想をすると乳首と陰茎が固く膨らんだ。黒革の衣装は窮屈で、特に陰茎の方なんて痛みを覚えるほどだった。
「ポチ……ふふ、可愛い顔してるね」
喉から雪兎の口が離れ、ゆっくりと頭の向きを戻す。見つめ合うと雪兎は俺の頬を撫でながら微笑み、今度は唇にキスをしてくれた。
「んっ……ん、ぅ」
小さな舌は器用に動き回り、俺の舌や頬の内側や上顎の裏を愛撫していく。口内のぬるぬるとした快感は俺の指をピクピクと跳ねさせ、背をゆっくりと反らさせた。
「……ちょっとちゅーしただけでもうトロトロのお顔しちゃって。ポチは本当に可愛いねぇ。もう椅子は嫌? ベッド行こっか?」
「はい……ユキ様、仰せのままに」
ふ、と立ち上がり、夢見心地のまま雪兎に着いていく。いやらしい衣装に包まれた身体をベッドに投げ出し、熱に促されるままに腰をくねらせ、雪兎を誘う。
「ユキ様……」
「誘惑上手だなぁ、誰に習ったの?」
「ユキ様ですよ、ユキ様が俺をこんなにしたんです」
「ポチは元々淫乱ワンちゃんの素質あったでしょ? 僕のせいにしちゃ嫌だよ」
腹の上にドンッと乗っかった雪兎は包帯スカートを僅かに捲り、下に履いていた下着をズリ下ろし、半勃ちの陰茎を引っ張り出した。
「……ほら、目の色変わった」
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「最初は……そうだなぁ、ポチのおっきいおっぱい遊ばせてもらおうかな?」
紐が緩められ、僅かに広がった黒革の衣装と胸の隙間に陰茎が突っ込まれる。男にしては深いとはいえ、使えるほどではない谷間に陰茎が挟まっている。
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