ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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郊外の一軒家

はっぴーはろうぃん、じゅうきゅう

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腕で寄せて胸の谷間を深めると、雪兎はとても喜んでくれた。胸に擦り付けられる彼の陰茎は熱く、硬い。柔らかい胸筋が硬い肉棒に捏ねられるのには筆舌に尽くし難い快感がある。

「んっ、んぅっ……ひぁっ! ぁっ……!」

雪兎が腰を振る度、緩められた黒革の服の内側に乳首が擦れる。勃った乳首の先端は酷く敏感で、甲高い声が漏れてしまう。

「はっ……はぁ、ポチ……可愛い」

俺が情けない声を上げる度、雪兎は笑みを深くしていく。潤んだ赤紫色の瞳と目が合うと、肩を掴んでいた雪兎の手が頬に触れた。

「ポチぃ……もう、出そう。いい? 咥えて……」

ずりずりと俺の胸に陰茎を擦り付けながら腰を突き出し、俺の唇に亀頭を押し付ける。口を開けて受け入れるとすぐに精液が放たれ、口内が満たされた。

「んっ……!」

仰向けの口に突然液体を注がれては噎せてしまう、俺は慌てて横を向き、吐き出さないよう手で口を押さえた。

「ふぅ……すっきり。喉大丈夫?」

「ん、ぅ」

「……? あぁ、飲んでいいよ。ふふっ、君はもう僕がいいって言うの待つのが当然なんだね……あぁもうっ、可愛いよぉ」

真正面から雪兎の顔を見て飲みたいが、仰向けに寝転がっている今そうするのは難しい。横を向いたまま視線だけを雪兎に向けて飲むしかない、いや、もう一つ雪兎を悦ばせられるかもしれないアイディアがある。

「ん? どうしたの、ポチ」

雪兎の手を取り、喉に手のひらを当てさせる。ごくりと精液を飲み干すと雪兎は俺の意図に気付いたようで、満面の笑みを浮かべた。

「ポ~チぃ! 僕の喜ばせ方を分かってるんだからぁ、えへへ……大好き」

俺の上で小さく身体を丸めた雪兎は俺の顔を両手でしっかりと挟み込み、半ば無理矢理唇を重ねた。

「ん……はぁっ、にがまずい、ちょっと臭い……」

そう言うだろうからほんの少しだけだが抵抗をしたんだ。なのに雪兎が無理矢理キスをするから、自分の精液の苦さと臭さに気付いたくせに構わず俺の口内を一通り舐め回すから……

「ポチ、これもぐもぐしたりずっと口に含んでたりするよね? 嫌じゃないの?」

「俺にとっては美味しいので……」

「変わった味覚してるね」

「ユキ様だって俺が可愛いとか俺の匂い好きとか訳分かんないこと言うじゃないですか」

「ポチは可愛いしいい匂いするよ」

「ユキ様の目と鼻は変わってますね」

好みは人それぞれ、好みの話は平行線だ。雪兎も俺も互いに歩み寄る姿勢すら見せない。

「強情だなぁ」

「ユキ様こそ」

じっと見つめ合い、不意に笑う。

「僕達感覚は違うけどさ、気持ちは一緒だよね?」

「はい、ユキ様。きっと」

「せーので言おうか? せーのっ」

「愛してます」
「大好き!」

またじっと見つめ合い、一瞬の沈黙の後、また笑い合う。

「もぉー、揃えてよぉ」

「すみません……そっちだとは」

くすくすと年齢に見合わないほど幼く笑っていた雪兎は不意に俺の胸を鷲掴みにした。服の隙間に手を差し入れられて揉まれるのは、裸で胸を揉まれるのとはまた違う。何故か背徳感がある。

「んっ……ユキ様っ?」

「お腹、辛いんだったよね? 飼い犬のそういうのは飼い主がちゃんと責任持って治してあげないとね」

腹の上から太腿の上に移動し、服の隙間から手を抜いて今度は腹を撫で回す。きゅんきゅんと疼いていた下腹が更に熱くなり、後孔に挿入されっぱなしのアナルプラグを締め付けてしまう。

「僕はポチほどインターバル短くないから、ゆっくり回復させてね」

また勃つくらいに興奮させてみろと、情けなく淫らな様を見せつけろと、雪兎はそう言っている。
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