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新婚生活はお静かに4
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「というわけなの」
今日の事を説明すると、アレクは一度面白くなさそうな表情を見せ、それから私の足元……、いつもの定位置に腰を下ろした。
それから何故か動きを止め、私の右の手首を見た。
「腕」
「ああ、これ?イザークに掴まれた時に付いちゃったの」
あの時思った以上に強い力で掴まれたせいか、右手首に跡が残ってしまった。
うっすらと、何となくそんな気がする、程度の極薄い痣なんだけど。
それでもアレクの柳眉がキリキリと上がっていく。
「ラグーシュ……」
口の端から漏れたような低い怨嗟の声に、私の背がしゃっきりと伸びた。
「ジュリアナはきちんと庇ってくれたの!これは不可抗力なの!」
「……………」
私の弁明に、彼が頷く。どうやらここで、これ以上この話を続けるのは止めたようだ。しかし瞳の陰りが、彼が許していない事を告げている。ごめんなさい、ジュリアナ。
「それより、イザークが気になるわ。変な事しなければいいけど」
昔はあんな人じゃなかったのに。もっと……普通の人だった。
ユーリカさんが以前言っていたように、私が少しだけお小遣いを送金した事で何かが変わってしまったのだろうか。だとしたら、また私が悪いって事よね。
ふうっと、大きなため息が漏れる。
その音にアレクは立ち上がり、身をかがめてキスをする。
「エルは悪くない」
「アレク」
私の考えている事がわかるのかしら?
不思議な事に、アレクは時々本当に人の思考が読めるのかと思うタイミングで声をかけて……慰めてくれる。
「人は自分が変わりたいように変わる」
つまり、どう変化しても自己責任という事が言いたのね。
「アレの事はもう考えなくていい」
「でも」
私だけじゃなく、アレクまで迷惑をかけてしまうかもしれないのに。
そう思って、高い位置にある彼の顔を見上げれば、彼が柔らかくほほ笑む。
「!」
綺麗な、本当に綺麗な顔。
好きだから余計にそう思うのかもしれないけど、あまりに綺麗すぎて見惚れた瞬間、言いたかった言葉すら霧散してしまう。
その間に、もうこの話は御終いととでも言うように、私の唇にキスを落とし、それから今回の元凶であるベッド近くの棚に置いてある紙袋を見た。
雑貨屋の簡素な紙袋。
つかつかと歩いてそれを手に取ると、彼は止める間もなく袋の中身を取り出した。
手のひらにすっぽりと治まるサイズの茶色の小瓶と、取り扱いが書かれた小さな紙。
彼は手の中のそれをマジマジと見、それから戻ってきて私に渡すと、頭を下げた。
「ごめん」
「いえ、その……」
「傷つけた」
「うっ……!」
そ、そんな、お風呂に入った後はしゃいでいたら、畑の肥溜めに落ちて大惨事になったフランクみたいな目で見ないでよ!
反省しきりです。みたいな。
てか、その顔で恥ずかしい事言わないで!
「エルに触れると、自制できなくて」
「そ、そういうのはいいから!」
お願いだから、その顔で口にしないで!
「いっぱい我慢するから……」
「え?あ、あの、あのね。その」
いっぱい我慢させて、その挙句に遠ざけられるのが嫌だから買ってきたのに。
仕方なく、私は口籠りつつ、それを買った理由を彼に話した。
ジュリアナに話したのと、まったく同じ事を。
すると彼は、目を丸くし、信じられないといったように首を横に振った。
「……そんな理由?」
「う……そ、そんな理由です」
馬鹿みたいって思われたかしら?
そう思って、隣に立つ彼を見上げると、彼はきっぱりと告げる。
「心配なんてしなくていい」
「わかってる。わかっているんだけど。……やっぱり不安はあるし」
一度切って続けた言葉に、アレクがふんわりとほほ笑む。
「大きな戦いの後、確かにそういう衝動はある」
そ、そうよね。
「娼婦を用意されたこともあるが、彼女たちがどれだけ何をしようと反応できなかった」
「それは……匂いの事で?」
ジュリアから聞いた話をすると、彼は少し考えるように首を傾げ、それから頭を振った。
違う、と。
「確かにそれもあるけど。……気持ちが昂らない。戦いの興奮も冷えるっていうか」
「そんな感じしないけど」
学生時代に一度大きな戦というか、小競り合いがあった。
私は事前にそれを知らされていなくて、知ったのは彼が帰ってきた時。
その時の彼の様子は酷かった。
会うなり唇を奪われ、胸や太ももに触れられた。
乱暴とか粗暴ではないけれど、性急さはあった。まるで、目の前の存在を確かめるかのように。
勿論、触れるだけでそれ以上はなかったけれど。
そういう事は今までなかったから、驚きはした。けれど怖くはなかった。
戦の後に騎士が昂るのは知っていたし、求めているのが自分だったから。
「エルに触れると、自分が生きているって実感する」
帰ってきた。生きて戻ってきた、と。
自分自身では生きているのか、死んで魂だけになったのかわからない時がある。暗闇にいる時など、影もないから尚更そう思うことがある。
相手に触れてもらって、それでようやく自分の体に気が付く。ああ、ここに自分は存在しているのだ、と。
以前、王軍にいた老兵士が言っていた言葉だ。
聞いた時は子供で、そういうものかとだけ思っていたが、アレクと出会い、彼と付き合う内にその言葉を度々思い出した。
圧倒的に強いガルディアン。その中にあってもアレクは強い。けれど、どれほど力の差があっても、戦場では何が起こるかわからない。命の駆け引きをする場とは、それだけ過酷なのだ。
ただそれだけに、心配もある。
「あ、あのね。でもどうしても、って時は、私の事はいいから。気にせずにその……プロの手を借りてもいいから」
本当は嫌だけど。でも戦でメンタル崩した彼を、永遠に失うよりはずっとマシだ。
だが、私の言葉に彼は無表情で自分の右手を上げ、軽くプラプラして見せた。
「大丈夫、右手がある」
「!」
そ、それは、一人での行為ということで……。
連想ゲームみたいに、不意に頭の中に浮かんでくるアレクのそういう姿。
瞬時に赤くなる頬を押さえると、アレクが面白いものを見たように目を輝かせる。
そして。
「どうしても会えない時はそうしてた」
そう言って彼が私の右手を頬から外し、手のひらにキスをする。
以前から日常的に行われてきた行為。それに対し、癖みたいに彼の右手にお返しのキスをしそうになって……。はた、と気づく。
ちょっと待って。これって、つまり……。
「こうすると、エルの唇が触れているって妄想できる」
ふんぎゃーーーーっ!
何考えているのよ!ずっと涼しい顔で儀式みたいにやらせていて!その裏でこんな破廉恥な事に使っていたわけ?信じられない!
でも、そうよね。そのくらいするわよね。
こうして一緒に暮らしている今でも、四六時中求めてくる人なんだもの。他の人に反応しないってだけで、元々はそういうタイプなのよ。
そのアレクは、婚約時代というか、学生時代はローレインの事情から一人で領に戻ったり、騎士として戦というか小競り合いにも度々出ていたりしたから、今よりも離れている時間は多かった。
今ですら『ああ』な人が、性に目覚めた十代半ば。それはするわ。
そんな彼が、この程度の事で我慢してくれていたのだ。
むしろ、気を使ってくれてありがとう。と、礼を言うべきじゃないのか?
そう思い直して顔を上げると、真剣に思い悩んでいる美形がいる。
「どうしたのアレク?」
「右手に戻そうか?」
「?私がここにいるのに、何故で自分で処理するのよ!」
彼が私を傷つけた事を反省しているのはわかるけど、ここに私がいて何故自己完結しようとしているのか。
「それは、侮辱でもあるんだけど」
唇を尖らせて言うと、彼は慌てて頭を振った。
違う、そんなつもりはなかったって意味ね。
表情自体はあまり変わらないけれど、彼の必死な目を見て、私は彼の首に両腕を回しゆっくりと引き寄せた。
「反省……しているんでしょう?」
「うん」
私の首筋に顔を埋めた彼が頷く。
「だったら」
片方の手を外し、彼の中心へと手を伸ばす。
布越しにもわかる、滾り形を変えている彼自身。触れられた事でそちらに意識が集中するのか、一度詰めた息がほんの少し荒くなる。
それを意識しつつ、私は挑発するつもりで自分の足を少し広げ、自分の腰を彼の足にこすりつけた。
「エル?」
いつになく積極的な私に、彼が疑問とも要求とも思える声を出す。あまり余裕がなさそうなそれに、少しの満足を覚え、私は目の前にあった彼の耳にキスをする。
それが応え。
今日の事を説明すると、アレクは一度面白くなさそうな表情を見せ、それから私の足元……、いつもの定位置に腰を下ろした。
それから何故か動きを止め、私の右の手首を見た。
「腕」
「ああ、これ?イザークに掴まれた時に付いちゃったの」
あの時思った以上に強い力で掴まれたせいか、右手首に跡が残ってしまった。
うっすらと、何となくそんな気がする、程度の極薄い痣なんだけど。
それでもアレクの柳眉がキリキリと上がっていく。
「ラグーシュ……」
口の端から漏れたような低い怨嗟の声に、私の背がしゃっきりと伸びた。
「ジュリアナはきちんと庇ってくれたの!これは不可抗力なの!」
「……………」
私の弁明に、彼が頷く。どうやらここで、これ以上この話を続けるのは止めたようだ。しかし瞳の陰りが、彼が許していない事を告げている。ごめんなさい、ジュリアナ。
「それより、イザークが気になるわ。変な事しなければいいけど」
昔はあんな人じゃなかったのに。もっと……普通の人だった。
ユーリカさんが以前言っていたように、私が少しだけお小遣いを送金した事で何かが変わってしまったのだろうか。だとしたら、また私が悪いって事よね。
ふうっと、大きなため息が漏れる。
その音にアレクは立ち上がり、身をかがめてキスをする。
「エルは悪くない」
「アレク」
私の考えている事がわかるのかしら?
不思議な事に、アレクは時々本当に人の思考が読めるのかと思うタイミングで声をかけて……慰めてくれる。
「人は自分が変わりたいように変わる」
つまり、どう変化しても自己責任という事が言いたのね。
「アレの事はもう考えなくていい」
「でも」
私だけじゃなく、アレクまで迷惑をかけてしまうかもしれないのに。
そう思って、高い位置にある彼の顔を見上げれば、彼が柔らかくほほ笑む。
「!」
綺麗な、本当に綺麗な顔。
好きだから余計にそう思うのかもしれないけど、あまりに綺麗すぎて見惚れた瞬間、言いたかった言葉すら霧散してしまう。
その間に、もうこの話は御終いととでも言うように、私の唇にキスを落とし、それから今回の元凶であるベッド近くの棚に置いてある紙袋を見た。
雑貨屋の簡素な紙袋。
つかつかと歩いてそれを手に取ると、彼は止める間もなく袋の中身を取り出した。
手のひらにすっぽりと治まるサイズの茶色の小瓶と、取り扱いが書かれた小さな紙。
彼は手の中のそれをマジマジと見、それから戻ってきて私に渡すと、頭を下げた。
「ごめん」
「いえ、その……」
「傷つけた」
「うっ……!」
そ、そんな、お風呂に入った後はしゃいでいたら、畑の肥溜めに落ちて大惨事になったフランクみたいな目で見ないでよ!
反省しきりです。みたいな。
てか、その顔で恥ずかしい事言わないで!
「エルに触れると、自制できなくて」
「そ、そういうのはいいから!」
お願いだから、その顔で口にしないで!
「いっぱい我慢するから……」
「え?あ、あの、あのね。その」
いっぱい我慢させて、その挙句に遠ざけられるのが嫌だから買ってきたのに。
仕方なく、私は口籠りつつ、それを買った理由を彼に話した。
ジュリアナに話したのと、まったく同じ事を。
すると彼は、目を丸くし、信じられないといったように首を横に振った。
「……そんな理由?」
「う……そ、そんな理由です」
馬鹿みたいって思われたかしら?
そう思って、隣に立つ彼を見上げると、彼はきっぱりと告げる。
「心配なんてしなくていい」
「わかってる。わかっているんだけど。……やっぱり不安はあるし」
一度切って続けた言葉に、アレクがふんわりとほほ笑む。
「大きな戦いの後、確かにそういう衝動はある」
そ、そうよね。
「娼婦を用意されたこともあるが、彼女たちがどれだけ何をしようと反応できなかった」
「それは……匂いの事で?」
ジュリアから聞いた話をすると、彼は少し考えるように首を傾げ、それから頭を振った。
違う、と。
「確かにそれもあるけど。……気持ちが昂らない。戦いの興奮も冷えるっていうか」
「そんな感じしないけど」
学生時代に一度大きな戦というか、小競り合いがあった。
私は事前にそれを知らされていなくて、知ったのは彼が帰ってきた時。
その時の彼の様子は酷かった。
会うなり唇を奪われ、胸や太ももに触れられた。
乱暴とか粗暴ではないけれど、性急さはあった。まるで、目の前の存在を確かめるかのように。
勿論、触れるだけでそれ以上はなかったけれど。
そういう事は今までなかったから、驚きはした。けれど怖くはなかった。
戦の後に騎士が昂るのは知っていたし、求めているのが自分だったから。
「エルに触れると、自分が生きているって実感する」
帰ってきた。生きて戻ってきた、と。
自分自身では生きているのか、死んで魂だけになったのかわからない時がある。暗闇にいる時など、影もないから尚更そう思うことがある。
相手に触れてもらって、それでようやく自分の体に気が付く。ああ、ここに自分は存在しているのだ、と。
以前、王軍にいた老兵士が言っていた言葉だ。
聞いた時は子供で、そういうものかとだけ思っていたが、アレクと出会い、彼と付き合う内にその言葉を度々思い出した。
圧倒的に強いガルディアン。その中にあってもアレクは強い。けれど、どれほど力の差があっても、戦場では何が起こるかわからない。命の駆け引きをする場とは、それだけ過酷なのだ。
ただそれだけに、心配もある。
「あ、あのね。でもどうしても、って時は、私の事はいいから。気にせずにその……プロの手を借りてもいいから」
本当は嫌だけど。でも戦でメンタル崩した彼を、永遠に失うよりはずっとマシだ。
だが、私の言葉に彼は無表情で自分の右手を上げ、軽くプラプラして見せた。
「大丈夫、右手がある」
「!」
そ、それは、一人での行為ということで……。
連想ゲームみたいに、不意に頭の中に浮かんでくるアレクのそういう姿。
瞬時に赤くなる頬を押さえると、アレクが面白いものを見たように目を輝かせる。
そして。
「どうしても会えない時はそうしてた」
そう言って彼が私の右手を頬から外し、手のひらにキスをする。
以前から日常的に行われてきた行為。それに対し、癖みたいに彼の右手にお返しのキスをしそうになって……。はた、と気づく。
ちょっと待って。これって、つまり……。
「こうすると、エルの唇が触れているって妄想できる」
ふんぎゃーーーーっ!
何考えているのよ!ずっと涼しい顔で儀式みたいにやらせていて!その裏でこんな破廉恥な事に使っていたわけ?信じられない!
でも、そうよね。そのくらいするわよね。
こうして一緒に暮らしている今でも、四六時中求めてくる人なんだもの。他の人に反応しないってだけで、元々はそういうタイプなのよ。
そのアレクは、婚約時代というか、学生時代はローレインの事情から一人で領に戻ったり、騎士として戦というか小競り合いにも度々出ていたりしたから、今よりも離れている時間は多かった。
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そんな彼が、この程度の事で我慢してくれていたのだ。
むしろ、気を使ってくれてありがとう。と、礼を言うべきじゃないのか?
そう思い直して顔を上げると、真剣に思い悩んでいる美形がいる。
「どうしたのアレク?」
「右手に戻そうか?」
「?私がここにいるのに、何故で自分で処理するのよ!」
彼が私を傷つけた事を反省しているのはわかるけど、ここに私がいて何故自己完結しようとしているのか。
「それは、侮辱でもあるんだけど」
唇を尖らせて言うと、彼は慌てて頭を振った。
違う、そんなつもりはなかったって意味ね。
表情自体はあまり変わらないけれど、彼の必死な目を見て、私は彼の首に両腕を回しゆっくりと引き寄せた。
「反省……しているんでしょう?」
「うん」
私の首筋に顔を埋めた彼が頷く。
「だったら」
片方の手を外し、彼の中心へと手を伸ばす。
布越しにもわかる、滾り形を変えている彼自身。触れられた事でそちらに意識が集中するのか、一度詰めた息がほんの少し荒くなる。
それを意識しつつ、私は挑発するつもりで自分の足を少し広げ、自分の腰を彼の足にこすりつけた。
「エル?」
いつになく積極的な私に、彼が疑問とも要求とも思える声を出す。あまり余裕がなさそうなそれに、少しの満足を覚え、私は目の前にあった彼の耳にキスをする。
それが応え。
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