幽霊の霊子さん

ココ

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【第七話】クラスの分裂危機

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隼人

「おい、お前!何か面白い事やれよ」



男子C

「えっ?何で俺が・・・」



隼人

「はっ?俺の命令が聞けないのか?やれって言ってるんだよ」



男子C

「嫌だよ」



隼人

「やるか殴られるかどっちかに決めろ」



男子C

「わ、わ、分かったやるよ」





隼人は一平をイジメる事はなくなったけど、その代わりに次のイジメるターゲットを男子Cに決めたみたいだ。





ミイコ

「隼人ってホントに嫌なヤツだよね」



一平

「僕をイジメなくなってからはクラスが少しは平和になるかと思ってたけど・・・」





霊子は大きくうなずいている。





その後の体育の授業でも先生が目を離しているすきに、隼人達悪ガキ連中は男子Cにプロレス技をかけたり、面白い事を無理矢理要求したり、無茶苦茶な事ばかりしている。





健太

「おい隼人!やりすぎだぞ」



隼人

「何だ、俺に文句あるのか?」





そういって隼人は健太の目の前まで来て圧をかけてきた。





健太

「面白い事は俺の担当だから俺に振ればいいだろ、お前達がいるとクラスの空気が悪くなるんだよ。」



隼人

「この野郎ー」





隼人は健太の顔をグーで殴った。





生徒達

「キャー」「やめろよ」





生徒達の騒ぎを聞きつけて体育の先生が駆けつけてきた。

そして二人を引き離した。





隼人と揉めた事もあり、普段はクラスのムードメーカーの健太でも、その日の授業は元気がなくずっと浮かない表情をしている。

クラス中もドンヨリとした重い空気になっていた。





エリカ

「皆いつまでも暗い顔しないでよ。今日もダンスの練習あるから元気出して体育館に集合してよね」





放課後になりエリカがダンスの練習の為、皆に呼びかけた。





体育館に向かうと女子生徒ばかりで、男子生徒は一平を除いては数人しか集まっていない。





エリカ

「今日はこれだけ?他の男子達は?」



男子A

「健太が帰ったから他の男子も帰ったよ」



エリカ

「は?もうすぐ文化祭だっていうのに、全く!」



隼人に殴られた健太はダンスの練習をする気分になれずに帰ったみたいだ。

そして健太と仲の良い男子達は、健太がいない事が面白くないと思い帰っていったらしい。



一平と残った数人の男子達と女子生徒達だけでダンスの練習が行われた。

エリカは皆が集まっていない事に苛立っている。





エリカ

「あーもう!やる気が出ない!今日の練習はここまで」





いつもより早めにダンスの練習が終わった。





ミイコ

「はぁー疲れた。今日は散々な一日だったね」



一平

「うん、やっぱり皆でダンスをするほうが楽しいよ。明日は皆でダンスの練習が出来ると良いけど」



ミイコ

「そうだね」





翌朝、林先生が教室に入ってきて重い口調で話し始めた。





林先生

「えーっと、隼人君の事なんだけど・・・」





生徒達が先生の重い空気を感じ取り、先生の喋る事に注目をしている。





林先生

「隼人君が、昨日の帰り道に交通事故にあったそうです」





生徒達

「えっ!?」「嘘でしょ?」「何で?」





皆がザワザワしている。





林先生

「先生もまだ詳しい情報が分からなくて、隼人君のお母さんからは、しばらく学校を休ませて下さいと報告がありました」





あのクラス一の問題児の隼人の事だけど、交通事故にあったなんて心配だ。

クラスの皆も不安そうな顔をしている。





休憩時間も皆は隼人の事ばかり気にしている。

私達3人も隼人の事を心配していた。





一平

「隼人に何があったんだろうね」



ミイコ・霊子

「うん」



ミイコ

「まだ何の情報もないから余計に心配だね」



一平・霊子

「うん」





一平も霊子も心配そうな表情をしている。





私達が隼人の話をしていると、隼人と仲の良い悪ガキ連中が霊子の席にやってきた。





悪ガキ連中

「霊子、お前がやったんじゃないか?」



霊子

「私は何もやってないよ」



ミイコ

「霊子はやってないよ」



悪ガキ連中

「嘘つけよ、お前がいるから良くない事ばかり起こるんだよ」



ミイコ

「酷い、なんて事言うの!?」



一平

「そうだよ!良くない事をしていたのはお前達だろ!」





私は隼人の交通事故を霊子のせいにされた事に凄く腹がたった。身体中が怒りで震えている。

一平も同じ気持ちだろう。





ミイコ

「何でもかんでも霊子のせいにして、いい加減にしてよ!霊子はクラスを良くしようとしているだけだよ!」



普段あまり皆の前で発言をする事がない私は、珍しく怒り声をあげた。

普段大人しくしている私が大きな声を出した事で、悪ガキ連中は少し驚いた様子をした。

そして不満そうな顔をして教室を出て行った。





放課後、エリカはクラス皆に体育館へ集まるよう声をかけた。

体育館では、霊子と学校を休んでいる隼人を除いて全員の生徒達が集まった。





悪ガキ連中

「おい、何だよ」「ダンスはやらないぞ」



エリカ

「今日はダンスじゃなく、霊子の話よ。ミイコ、霊子はいないわよね?」



ミイコ

「う、うんいないけど・・・」



エリカ

「霊子の事なんだけど・・・」



悪ガキ連中

「何だよ」「早く言えよ」



ミイコ

「霊子がどうしたの?」



エリカ

「私も思ってたんだけど、霊子がいると良くない事が起こるって思って」



アヤ

「そうだね、エリカのカバンも荒らされたり」



ミイコ

「霊子じゃないよ」



アヤ

「じゃあ誰よ、ずっと教室にいるのは霊子でしょ?霊子に決まってる」



メグミ

「霊子しかいない」



悪ガキ連中

「一平をイジメてたから隼人を嫌ってたんだよ。だから隼人を交通事故に合わせたんだろ」



一平

「そんな事、霊子がするはずない!」



ミイコ

「そうだよ」



健太

「交通事故の事はまだ分からない事ばかりだし、霊子って決めつけるのは辞めろよ」



エリカ

「でも私のカバンを荒らした人は霊子よ、そんな事する人がクラスにずっといるのは私は嫌!」



悪ガキ連中

「俺達、一平をイジメてたから次は俺達の誰かが狙われる」「どうにかしないと」



アヤ

「ミイコ、次誰かに何かあったらあんたが責任取ってくれるの?」



ミイコ

「それは・・・」



エリカ

「何かあってからでは遅いの!私も霊子に嫌われてる気がするから私も狙われる。あんたと一平は安全だからそんな事が言えるのよ!」



ミイコ・一平

「・・・」





結局その日のクラス皆での話し合いはまとまらず、後日先生を混じえて話し合いをする事になった。
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