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82 ミゲールの能力
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「鉱山や鉱床で強制労働に就く犯罪者管理用の首輪なるものがあるらしいな」
俺はジェラルディーヌ家に泊まりつつ、風呂に入ってから髪も乾かし終え、本を開きつつ側に控えてる護衛騎士と会話中。
「何しろ犯罪者なので悪さをしないよう首輪をつけておかないと暴れるのです」
この手の首輪はラノベや漫画で奴隷がつけられてるのよく見る。
鉱山の強制労働と言えば逃亡防止に足に重りがつけられたやつが主だけど。
「首輪には契約魔法の類がかけられていて、命令違反の行動をすると締まって息が出来なくなると……」
俺は鉱山関連の書籍を調べながら、その情報を拾ったのだ。
「はい、それが、どうかなさいましたか?」
「私が勝手に罪人を増やしたから、その首輪と鉱床での労働者の宿所建設の費用を出そうかなって。治安維持には必要だよな」
ジェラルディーヌ子爵の言うことには実際にサファイアの収益が出だしたら発見者の功績として3割の収益を貰えるらしいし。
「確かに足かせだけより契約の首輪がある方が刑務官や一般人の坑夫などが安全になりますね」
犯罪者に対する慈悲がなさ過ぎだろうか?
でも治安維持のためにはある程度の冷徹さも必要ではないかと思っている。
犯罪者の多くは道徳心がないのだから……。
◆ ◆ ◆
ジェラルディーヌ子爵といろんな打ち合わせをしてから、今度は砦に戻り、自分の領地内で夫人達が過ごす部屋をどのレベルまで揃えるかに頭を悩ませる。
なんかパッと見はそんなに大きくないけど中に入ると空間拡張魔法で驚きの広さ! みたいなのできないかな。
それができるのは、やはり賢者クラスか? などと考えていたら、
『拡張魔法できるよー』
うわ! ミゲールだ! びっくりした!
突然朝日を背に窓際に現れたミゲールがそんなことを言った。
「まさかうちの子がそんな賢者クラスの能力を持っていたとは!」
クラゲすごい!
『建物が完成したら拡張するよー』
「そうか! 分かった! 助かるよ!」
これで塀に囲まれた砦内の広さ問題は解決するな。
拡張魔法が使えることを話してからまたミゲールは姿を消した。
お昼になって、やや久しぶりに子猫のアルテちゃんの様子でも見に行くか、と砦内を散歩する俺。
広場スペースの近くにて、新しく来た騎士がカツサンドを手にして日向のベンチに座って子猫とランチしていた。
「かわいがってもらってるようだ……」
今回はそっとしておこうと、俺はその場を離れた。
──そういや、ユージーンの出るトーナメント戦の見学の為のスケジュール調整もしないとな。
そして俺も皆と同じように昼飯にカツサンドを執務室で食べていたら、不意に魔法の伝書鳥が飛んできた。
封蝋に王家の紋章がついている。
「お、特別に目元だけ隠す仮面着用は認められたようだ」
「子爵様、衣装店の者がきております」
メイドが現れてそんな報告をくれた。
星祭り用の衣装は立太子のお祝いも兼ねるから、少し華やかにすべきかな?
「今行く」
俺は急いでカツサンドを食べ終え、応接室に向かい、出張して来てくれた店員と新しい衣装の打ち合わせ。
「目元は隠して口元だけ出た仮面と、星祭りなので濃紺の衣装で」
「地味になりませんか?」
「まず、立太子なさる王太子殿下より目立つ訳にはいかないし、裾の下の方にキラキラした星に見立てたビーズかクズ魔石でも多少くっつけるとか」
「なるほど、確かにそれはキラキラしてて素敵かもしれません」
「キラキラは全体的じゃなく、一部だけな」
「かしこまりました」
「それと、うちのレディ達三人にストールを贈りたいんだが、ストールの端にもキラキラしたなにかを散りばめてみたりとか、可能かな?」
フィギュアスケートの選手がキラキラした飾りを衣装によくつけてるやつを思い出しつつ、そんな提案もした。
「星祭りの贈り物にキラキラしたものは素敵ですね! なんとかしますわ!」
俺はジェラルディーヌ家に泊まりつつ、風呂に入ってから髪も乾かし終え、本を開きつつ側に控えてる護衛騎士と会話中。
「何しろ犯罪者なので悪さをしないよう首輪をつけておかないと暴れるのです」
この手の首輪はラノベや漫画で奴隷がつけられてるのよく見る。
鉱山の強制労働と言えば逃亡防止に足に重りがつけられたやつが主だけど。
「首輪には契約魔法の類がかけられていて、命令違反の行動をすると締まって息が出来なくなると……」
俺は鉱山関連の書籍を調べながら、その情報を拾ったのだ。
「はい、それが、どうかなさいましたか?」
「私が勝手に罪人を増やしたから、その首輪と鉱床での労働者の宿所建設の費用を出そうかなって。治安維持には必要だよな」
ジェラルディーヌ子爵の言うことには実際にサファイアの収益が出だしたら発見者の功績として3割の収益を貰えるらしいし。
「確かに足かせだけより契約の首輪がある方が刑務官や一般人の坑夫などが安全になりますね」
犯罪者に対する慈悲がなさ過ぎだろうか?
でも治安維持のためにはある程度の冷徹さも必要ではないかと思っている。
犯罪者の多くは道徳心がないのだから……。
◆ ◆ ◆
ジェラルディーヌ子爵といろんな打ち合わせをしてから、今度は砦に戻り、自分の領地内で夫人達が過ごす部屋をどのレベルまで揃えるかに頭を悩ませる。
なんかパッと見はそんなに大きくないけど中に入ると空間拡張魔法で驚きの広さ! みたいなのできないかな。
それができるのは、やはり賢者クラスか? などと考えていたら、
『拡張魔法できるよー』
うわ! ミゲールだ! びっくりした!
突然朝日を背に窓際に現れたミゲールがそんなことを言った。
「まさかうちの子がそんな賢者クラスの能力を持っていたとは!」
クラゲすごい!
『建物が完成したら拡張するよー』
「そうか! 分かった! 助かるよ!」
これで塀に囲まれた砦内の広さ問題は解決するな。
拡張魔法が使えることを話してからまたミゲールは姿を消した。
お昼になって、やや久しぶりに子猫のアルテちゃんの様子でも見に行くか、と砦内を散歩する俺。
広場スペースの近くにて、新しく来た騎士がカツサンドを手にして日向のベンチに座って子猫とランチしていた。
「かわいがってもらってるようだ……」
今回はそっとしておこうと、俺はその場を離れた。
──そういや、ユージーンの出るトーナメント戦の見学の為のスケジュール調整もしないとな。
そして俺も皆と同じように昼飯にカツサンドを執務室で食べていたら、不意に魔法の伝書鳥が飛んできた。
封蝋に王家の紋章がついている。
「お、特別に目元だけ隠す仮面着用は認められたようだ」
「子爵様、衣装店の者がきております」
メイドが現れてそんな報告をくれた。
星祭り用の衣装は立太子のお祝いも兼ねるから、少し華やかにすべきかな?
「今行く」
俺は急いでカツサンドを食べ終え、応接室に向かい、出張して来てくれた店員と新しい衣装の打ち合わせ。
「目元は隠して口元だけ出た仮面と、星祭りなので濃紺の衣装で」
「地味になりませんか?」
「まず、立太子なさる王太子殿下より目立つ訳にはいかないし、裾の下の方にキラキラした星に見立てたビーズかクズ魔石でも多少くっつけるとか」
「なるほど、確かにそれはキラキラしてて素敵かもしれません」
「キラキラは全体的じゃなく、一部だけな」
「かしこまりました」
「それと、うちのレディ達三人にストールを贈りたいんだが、ストールの端にもキラキラしたなにかを散りばめてみたりとか、可能かな?」
フィギュアスケートの選手がキラキラした飾りを衣装によくつけてるやつを思い出しつつ、そんな提案もした。
「星祭りの贈り物にキラキラしたものは素敵ですね! なんとかしますわ!」
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