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突然の申し出。
豪華なサロンで華やかな笑みを浮かべる伯爵令嬢に、対するは庶民の元学生の我々三人。
付き添いのリックさんはなんと屋敷の入り口で帰った。
「改めて、ソフィアナ・フローレンス・エル・スキアよ。
よろしくね、皆さん」
流石貴族、名前が長い。
「スキア伯爵令嬢様とお呼びすればいいのでしょうか?」
うっかり、好きや伯爵令嬢って言わないように気をつけねば。
「ソフィアナでいいわ」
「では、ソフィアナ様、こちらが今回お持ちした胡椒30個でございます」
私は鞄から胡椒を取り出した。
「爺や」
「はい、お嬢様」
お嬢様に呼ばれた爺やさんがトレイに乗せた金貨の入った袋を出して来た。
「確認してね」
「はい。ありがとうございます、では失礼して」
コウタが金貨を数える係。
次に打ち合わせ通りに紗耶香ちゃんが化粧品を取り出し、プレゼント&プレゼンタイム。
「それと、本日、ご招待のお礼に、化粧品もお持ち致しております」
「あら、これはどうやって使うのかしら?」
お嬢様が化粧水のガラス瓶を手に取った。
紗耶香ちゃんはジェスチャー混じりで説明する。
「入浴後や洗顔後に軽く手のひらに乗るくらい出して……。
このように……ペタペタと、シミ、そばかす予防、あるいは、こちら美白効果もありますので」
「まあ! それはつまり、白く綺麗な肌になると言う事?」
「はい、しかしこれは、毎日続けるのが大事で、効果はゆっくりと出て来るはずです。
まず、腕などに試して塗ってみて、ピリピリとかしないようでしたら、お顔に塗って下さい。
美肌を保つには保湿が大事ですので」
お嬢様はふむふむと頷いている。
私達にもメイドさんが紅茶も出していただいてるが、商談中に飲んでいいか分からない。
「さらにこちら、口紅を三種、色違いでご用意してあります。
こちらは可愛いさを演出するコーラルピンク。こちらは上品さと可憐さで魅了するローズ系、そしてこちらは高貴さ、大人感たっぷりのボルドー系のお色でございます」
「まあ……どれもいい色ね。このボルドーはお母様に差し上げようかしら」
鮮やかな口紅達が気に入ったのか、お嬢様の瞳が一際輝いた気がする。
「はい、お喜びになるかと」
紗耶香ちゃんがかつて見たことない程、お上品に微笑んでいる!
流石女優スキル持ち。
「それから最後に、ハンドクリーム二種です。
パールシルバーの色の容器に入っている方が高級品です。
白が通常価格の物です。
これから来る冬は空気が乾燥してきます。
ハンドクリームですが、手だけではなく、踵などにも使えます」
「まあ、色々とありがとう」
「ハンドクリームは容器違いが3つずつ個ありますので、お嬢様に別段、必要無ければ手荒れしそうな炊事場や洗濯場で働く方に下げ渡しても喜ばれるかもしれません」
「なるほど、パールシルバーの三つは自分用で残りの白は働きの良いメイドにあげようかしら」
「きっと喜びのあまり忠誠心も上がるでしょう」
「確認できました、お買い上げありがとうございます」
コウタの金の勘定が終わった。
胡椒分の金貨ゲット!
「それと、リックに聞いたのだけど、あなた達、美味しいお料理も売ってるそうね?」
「え、はい、たしかに市場で料理も売っておりますが」
「どうかしら? うちの厨房を貸すから、何か作ってみてくれない?」
なんと! 急な話!
「お嬢様もお口に合うような物というと……」
コウタが脳内でなにかを思い浮かべようとしているが、焦っている気配が伝わる。
私とは同じ女性だ、好みは似てるかも!
なので食品ショップ仕入れ担当たる私はバクチで言ってみた。
「では、グラタンとハンバーグを」
「ええ、よろしくね」
「あ、一つ重要な事ですが、エビとチキンはどちらがお好みですか?
アレルギーはお有りですか? 何かを食べると体が痒くなったり、喉がはれたり、湿疹がでたり、体調がおかしくなる事はありますか?」
「そう言えば……知り合いに甲殻類を食べて倒れた令嬢がいたけれど、私は食べ物でそう言った事はおこった事はないわ。エビもチキンも好きなので、どちらでも構わないわ」
「かしこまりました」
そんな訳で、急遽厨房を借りて、グラタンとハンバーグという、女性や子供にも受けるメニューで挑む事にした。
メイドさんに案内されて私達は厨房へと向かう。
貴族の邸宅は廊下も豪華で、途中、肖像画などもあった。
「なるほど……グラタンはいいかもな。チーズとかも女性人気高いし……」
私と一緒に厨房へ向かうコウタが小さな声でボソリと言った。
紗耶香ちゃんは綺麗なワンピを着て、シャンと背筋を伸ばし、静々と廊下を歩いている。
まるで生まれながらの良いところのお嬢さんのように。
普段ギャルなのに、このギャップよ! 流石女優!
付き添いのリックさんはなんと屋敷の入り口で帰った。
「改めて、ソフィアナ・フローレンス・エル・スキアよ。
よろしくね、皆さん」
流石貴族、名前が長い。
「スキア伯爵令嬢様とお呼びすればいいのでしょうか?」
うっかり、好きや伯爵令嬢って言わないように気をつけねば。
「ソフィアナでいいわ」
「では、ソフィアナ様、こちらが今回お持ちした胡椒30個でございます」
私は鞄から胡椒を取り出した。
「爺や」
「はい、お嬢様」
お嬢様に呼ばれた爺やさんがトレイに乗せた金貨の入った袋を出して来た。
「確認してね」
「はい。ありがとうございます、では失礼して」
コウタが金貨を数える係。
次に打ち合わせ通りに紗耶香ちゃんが化粧品を取り出し、プレゼント&プレゼンタイム。
「それと、本日、ご招待のお礼に、化粧品もお持ち致しております」
「あら、これはどうやって使うのかしら?」
お嬢様が化粧水のガラス瓶を手に取った。
紗耶香ちゃんはジェスチャー混じりで説明する。
「入浴後や洗顔後に軽く手のひらに乗るくらい出して……。
このように……ペタペタと、シミ、そばかす予防、あるいは、こちら美白効果もありますので」
「まあ! それはつまり、白く綺麗な肌になると言う事?」
「はい、しかしこれは、毎日続けるのが大事で、効果はゆっくりと出て来るはずです。
まず、腕などに試して塗ってみて、ピリピリとかしないようでしたら、お顔に塗って下さい。
美肌を保つには保湿が大事ですので」
お嬢様はふむふむと頷いている。
私達にもメイドさんが紅茶も出していただいてるが、商談中に飲んでいいか分からない。
「さらにこちら、口紅を三種、色違いでご用意してあります。
こちらは可愛いさを演出するコーラルピンク。こちらは上品さと可憐さで魅了するローズ系、そしてこちらは高貴さ、大人感たっぷりのボルドー系のお色でございます」
「まあ……どれもいい色ね。このボルドーはお母様に差し上げようかしら」
鮮やかな口紅達が気に入ったのか、お嬢様の瞳が一際輝いた気がする。
「はい、お喜びになるかと」
紗耶香ちゃんがかつて見たことない程、お上品に微笑んでいる!
流石女優スキル持ち。
「それから最後に、ハンドクリーム二種です。
パールシルバーの色の容器に入っている方が高級品です。
白が通常価格の物です。
これから来る冬は空気が乾燥してきます。
ハンドクリームですが、手だけではなく、踵などにも使えます」
「まあ、色々とありがとう」
「ハンドクリームは容器違いが3つずつ個ありますので、お嬢様に別段、必要無ければ手荒れしそうな炊事場や洗濯場で働く方に下げ渡しても喜ばれるかもしれません」
「なるほど、パールシルバーの三つは自分用で残りの白は働きの良いメイドにあげようかしら」
「きっと喜びのあまり忠誠心も上がるでしょう」
「確認できました、お買い上げありがとうございます」
コウタの金の勘定が終わった。
胡椒分の金貨ゲット!
「それと、リックに聞いたのだけど、あなた達、美味しいお料理も売ってるそうね?」
「え、はい、たしかに市場で料理も売っておりますが」
「どうかしら? うちの厨房を貸すから、何か作ってみてくれない?」
なんと! 急な話!
「お嬢様もお口に合うような物というと……」
コウタが脳内でなにかを思い浮かべようとしているが、焦っている気配が伝わる。
私とは同じ女性だ、好みは似てるかも!
なので食品ショップ仕入れ担当たる私はバクチで言ってみた。
「では、グラタンとハンバーグを」
「ええ、よろしくね」
「あ、一つ重要な事ですが、エビとチキンはどちらがお好みですか?
アレルギーはお有りですか? 何かを食べると体が痒くなったり、喉がはれたり、湿疹がでたり、体調がおかしくなる事はありますか?」
「そう言えば……知り合いに甲殻類を食べて倒れた令嬢がいたけれど、私は食べ物でそう言った事はおこった事はないわ。エビもチキンも好きなので、どちらでも構わないわ」
「かしこまりました」
そんな訳で、急遽厨房を借りて、グラタンとハンバーグという、女性や子供にも受けるメニューで挑む事にした。
メイドさんに案内されて私達は厨房へと向かう。
貴族の邸宅は廊下も豪華で、途中、肖像画などもあった。
「なるほど……グラタンはいいかもな。チーズとかも女性人気高いし……」
私と一緒に厨房へ向かうコウタが小さな声でボソリと言った。
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