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1[リア]
お買い物 §3
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彼が患部に手をかざして何かブツブツつぶやくと、その手がポウッと青白く光った。
「魔法だ!」と内心歓喜した。
この世界には当たり前のように魔法が存在していて、天人族だけはそれを使うことができると聞いた。
手首にひんやりとした空気がゆるゆると降りてくる。
時折小さな氷の粒が肌に当たり、シュワッと溶けていくのがわかった。まるで捻挫に使うコールドスプレーのマイルド版のようだ。熱くなっていた手首が冷やされ、痛みが少し和らいだように感じる。
冷やすのに集中している彼の顔を見上げた。
毛先へ行くにしたがって金色が強くなるダークブロンドの髪が、陽の光でキラキラと輝いている。
意志の強そうな眉に、くっきりの二重まぶた。目尻がやや下がり気味で激甘だ。高い鼻、セクシーな唇は薄すぎず厚すぎず……
しげしげ見ている失礼な自分に気づき、慌てて目をそらした。
素顔はイケてる仏像の副団長様――略して「イケ仏様」のおかげで、イケメン耐性は最大値まで上がっていると思っていたのに、それを揺るがす御仁が現れてしまうなんて。
「あ、あの、ありがとうございました。もう大丈夫ですので……」
香水のいい香りがして、近くにいると心臓によくない。わたしの体には、低めの声とか、いい香りとか、美しい顔は毒なのだ。
「あの袋はご令嬢のものか?」と、彼が歩道の端を指さした。
「はい。平気です。自分で……」
買い物袋を取りにいこうとしたところ、急にやって来た我が身の自由に足腰がついてこられず、そのままヘナヘナとへたり込みそうになってしまった。
「ご令嬢!」
彼は後ろからサッとわたしの体を支えてくれた。
「な、何度も申し訳ありません……」
わたしは彼に向き直り、再びおわびを言った。
「無理もない。気が緩んだのだろう。気丈なのは美徳だが、周りに頼ることも大事だぞ」
「はい……そうですね。すみません」
耳が痛い。どうしてわたしはイケ仏様に行きたい場所を伝え、安全に連れていってもらわなかったのだろう。どうして護衛の人たちを邪魔だなんて思ってしまったのだろう。
習慣だと言えばそれまでだけど、それにしたって、もっと適切な振る舞い方があったはずだ。
「少しこうしていよう。動揺している時に無理は禁物だ」
彼は右手でわたしの体を支え、左手でわたしの痛んでいる部分を冷やしてくれた。
「ご令嬢、名をうかがっても?」
「あ、リアと申します」
「家名は?」
「姓は坂下です」
「サカ、シ、タ……発音が独特で珍しい家名だな。南部の出身か?」
異世界から来たことを言うわけにはいかない。
それを言えば神薙であることがバレる。神薙は天人族にとって超ビッチでセクハラ・パワハラなんでも来いの最悪な生き物だ。わたしはそういう意味でのセ・パ両制覇はしたくないし、こんな美丈夫にビッチだと勘違いされて嫌われるのも悲しい。
遠い遠い外国から来たことにしておこう。帰れないほど遠いところから来たのだから、ウソではない。
変装のテーマどおり「庶民のフリをしている貴族令嬢」ということにしておけばいい。母国では貴族でした、ということで押し通す。
「外国から来たばかりです」
「そうか。どおりで」
「・・・」
――で、わたし、どうしてこの方に抱き締められているのでしたっけ……?
最初はただ、片方の手を背中に回して支えてくれているだけだったのに、気がついた時には彼の胸にすっぽりと「収納」されていた。
これは何? 新手のチカン? ナンパ? それとも天然の女ったらし?
「あ、あの……っ」
「うん、どうした?」
どうしてそんな耳元で言うのだろう。しかも、何か出していないだろうか、フェロモン的なやつを。
イケ仏様はフェロモンの流出を抑える技に長けているけれど、こちらの御仁は一切の対策を施していないし、それを抑えようという意思すらも感じられない。
油田から無害なガスと一緒に出てくる硫化水素のようなものだ。吸うと瞬く間に呼吸中枢をやられてノックダウン。下手すると死に至る。酸素を求めてハァハァもだえたくないのなら、大至急避難したほうがいい。
「も、もう本当に……」
彼の胸とわたしの顔の間にある隙間が徐々に狭くなっていたため、彼の服に顔がつかないよう左手を差し入れた。すると、わたしの指にふかっとした感触が……!
あああああっ! 大・胸・筋……!! 俗に言う「雄っぱい」である。
「もっ、だいっ、大丈夫です! ので!」
うっかり「大丈夫」を「大胸筋」と言い間違えそうになった。
もう本当に大胸筋なので離れてほしい。しかし、そうしている間にも隙間が徐々に減っていた。
ちょっと頭を整理したい。
わたし、この方の名前も知らないのだ。あなたはどちらさまですか?
こちらの動揺を嘲笑うかのように、彼は耳元で「まだふらついている。無理は駄目だ」とささやいた。わたしの残り少ない精神力をガスッと削り取り、さらに力を入れて抱き寄せる。
――なあああ~~ッッ! なんで……なんでこんなことに~~!
助けられているのかセクハラされているのか判断に困る。
とにかく離れよう。
わたしは両手でグッと彼を押し返そうとした。
ところが右手に強い痛みが走って力が入らず「ただ彼の大胸筋に両手で触れただけ」という、情けない結果に終わってしまった。
今日は何をしても駄目だ。何かするたびに、物事がマイナスの方へ向かっていく。
「帰ったら医者か治癒師に診てもらったほうがいい」
彼は少し力を緩めると、優しげな微笑みを落としてきた。なんて尊い微笑みだろう。
「もしご迷惑でなければ、後日お礼をさせていただきたいのですが」と、わたしは住所を尋ねた。
「お気遣いなく。しかし、お困りのことがあれば連絡を。必ずお役に立てると思う」
彼は上着のポケットから手帳とペンを取り出し、メモを書いて渡してくれた。
達筆で彼の名前と騎士団宿舎の住所が書かれている。
「ヴィル、エ、ルムさん?」
「ヴィルヘルム。ヴィルでいい」
「ヴィルさんは、騎士様だったのですね」
彼はふっと微笑んで「うだつの上がらぬ一兵卒というやつです」と言った。
神々しい笑顔に、思わず目を細めてしまう。
見た目だけなら第一騎士団員っぽいけれど、彼は違う組織の人だ。
なぜなら、第一騎士団は二か所の訓練所に分かれて厳しい訓練をやっている真っ最中なのだ。護衛以外で街を出歩いている人はいない。
「ご令嬢が一人で外出とは考えにくいのだが、護衛は?」と、彼は言った。
「大通りでわたしを探しているはずです。急いで戻らないと」
「では、そこまで送ろう」
「何から何までありがとうございます」
彼はわたしが落とした文具店の買い物袋を拾ってくれた。
大通りに出て左右をキョロキョロしていると、少し離れた場所でイケ仏様が血相を変えてわたしを探しているのが見えた。こういう時に背が高いと助かる。
「あ、いました。良かったぁ」と胸をなでおろした。
「貴女を見失った護衛なのにか? 責任を問うべきでは?」と、ヴィルさんは眉をひそめている。
「いいえ。とても頼りになる方たちです」
「ふむ。そんな護衛をまいた貴女は、かなりのお転婆とお見受けした」
「う……っ」うわーん。ちょっと気にしていたのに。
肩に落ちたストールをかぶり直そうとすると、彼がクスクスと笑いながら掛けてくれた。
「今日は本当にありがとうございました」
改めてお礼を言うと、彼は買い物袋を渡してくれた。
「またお会いしよう」と、痛くないほうの手に彼の手が触れたかと思いきや、手の甲に軽くキスをされた。
一般的な別れの挨拶なのか、それとも何か特別な意味があるのか……。常識がないとこういう時に困る。帰ったらまた本で調べなくては。
表面上はどうにか平静を保って別れたけれど、顔から火が噴き出しそうだった。
とても怖い思いをしたような気はする。でも、心身に食らったダメージの中で一番大きかったのは、ヴィルさんの大胸筋で間違いない。
イケ仏様へ近づくにつれ、安心感が胸に広がる。空はいつの間にかきれいに晴れていた。
しかし、この出来事が原因で、後々大変な騒ぎが起きてしまった――
「魔法だ!」と内心歓喜した。
この世界には当たり前のように魔法が存在していて、天人族だけはそれを使うことができると聞いた。
手首にひんやりとした空気がゆるゆると降りてくる。
時折小さな氷の粒が肌に当たり、シュワッと溶けていくのがわかった。まるで捻挫に使うコールドスプレーのマイルド版のようだ。熱くなっていた手首が冷やされ、痛みが少し和らいだように感じる。
冷やすのに集中している彼の顔を見上げた。
毛先へ行くにしたがって金色が強くなるダークブロンドの髪が、陽の光でキラキラと輝いている。
意志の強そうな眉に、くっきりの二重まぶた。目尻がやや下がり気味で激甘だ。高い鼻、セクシーな唇は薄すぎず厚すぎず……
しげしげ見ている失礼な自分に気づき、慌てて目をそらした。
素顔はイケてる仏像の副団長様――略して「イケ仏様」のおかげで、イケメン耐性は最大値まで上がっていると思っていたのに、それを揺るがす御仁が現れてしまうなんて。
「あ、あの、ありがとうございました。もう大丈夫ですので……」
香水のいい香りがして、近くにいると心臓によくない。わたしの体には、低めの声とか、いい香りとか、美しい顔は毒なのだ。
「あの袋はご令嬢のものか?」と、彼が歩道の端を指さした。
「はい。平気です。自分で……」
買い物袋を取りにいこうとしたところ、急にやって来た我が身の自由に足腰がついてこられず、そのままヘナヘナとへたり込みそうになってしまった。
「ご令嬢!」
彼は後ろからサッとわたしの体を支えてくれた。
「な、何度も申し訳ありません……」
わたしは彼に向き直り、再びおわびを言った。
「無理もない。気が緩んだのだろう。気丈なのは美徳だが、周りに頼ることも大事だぞ」
「はい……そうですね。すみません」
耳が痛い。どうしてわたしはイケ仏様に行きたい場所を伝え、安全に連れていってもらわなかったのだろう。どうして護衛の人たちを邪魔だなんて思ってしまったのだろう。
習慣だと言えばそれまでだけど、それにしたって、もっと適切な振る舞い方があったはずだ。
「少しこうしていよう。動揺している時に無理は禁物だ」
彼は右手でわたしの体を支え、左手でわたしの痛んでいる部分を冷やしてくれた。
「ご令嬢、名をうかがっても?」
「あ、リアと申します」
「家名は?」
「姓は坂下です」
「サカ、シ、タ……発音が独特で珍しい家名だな。南部の出身か?」
異世界から来たことを言うわけにはいかない。
それを言えば神薙であることがバレる。神薙は天人族にとって超ビッチでセクハラ・パワハラなんでも来いの最悪な生き物だ。わたしはそういう意味でのセ・パ両制覇はしたくないし、こんな美丈夫にビッチだと勘違いされて嫌われるのも悲しい。
遠い遠い外国から来たことにしておこう。帰れないほど遠いところから来たのだから、ウソではない。
変装のテーマどおり「庶民のフリをしている貴族令嬢」ということにしておけばいい。母国では貴族でした、ということで押し通す。
「外国から来たばかりです」
「そうか。どおりで」
「・・・」
――で、わたし、どうしてこの方に抱き締められているのでしたっけ……?
最初はただ、片方の手を背中に回して支えてくれているだけだったのに、気がついた時には彼の胸にすっぽりと「収納」されていた。
これは何? 新手のチカン? ナンパ? それとも天然の女ったらし?
「あ、あの……っ」
「うん、どうした?」
どうしてそんな耳元で言うのだろう。しかも、何か出していないだろうか、フェロモン的なやつを。
イケ仏様はフェロモンの流出を抑える技に長けているけれど、こちらの御仁は一切の対策を施していないし、それを抑えようという意思すらも感じられない。
油田から無害なガスと一緒に出てくる硫化水素のようなものだ。吸うと瞬く間に呼吸中枢をやられてノックダウン。下手すると死に至る。酸素を求めてハァハァもだえたくないのなら、大至急避難したほうがいい。
「も、もう本当に……」
彼の胸とわたしの顔の間にある隙間が徐々に狭くなっていたため、彼の服に顔がつかないよう左手を差し入れた。すると、わたしの指にふかっとした感触が……!
あああああっ! 大・胸・筋……!! 俗に言う「雄っぱい」である。
「もっ、だいっ、大丈夫です! ので!」
うっかり「大丈夫」を「大胸筋」と言い間違えそうになった。
もう本当に大胸筋なので離れてほしい。しかし、そうしている間にも隙間が徐々に減っていた。
ちょっと頭を整理したい。
わたし、この方の名前も知らないのだ。あなたはどちらさまですか?
こちらの動揺を嘲笑うかのように、彼は耳元で「まだふらついている。無理は駄目だ」とささやいた。わたしの残り少ない精神力をガスッと削り取り、さらに力を入れて抱き寄せる。
――なあああ~~ッッ! なんで……なんでこんなことに~~!
助けられているのかセクハラされているのか判断に困る。
とにかく離れよう。
わたしは両手でグッと彼を押し返そうとした。
ところが右手に強い痛みが走って力が入らず「ただ彼の大胸筋に両手で触れただけ」という、情けない結果に終わってしまった。
今日は何をしても駄目だ。何かするたびに、物事がマイナスの方へ向かっていく。
「帰ったら医者か治癒師に診てもらったほうがいい」
彼は少し力を緩めると、優しげな微笑みを落としてきた。なんて尊い微笑みだろう。
「もしご迷惑でなければ、後日お礼をさせていただきたいのですが」と、わたしは住所を尋ねた。
「お気遣いなく。しかし、お困りのことがあれば連絡を。必ずお役に立てると思う」
彼は上着のポケットから手帳とペンを取り出し、メモを書いて渡してくれた。
達筆で彼の名前と騎士団宿舎の住所が書かれている。
「ヴィル、エ、ルムさん?」
「ヴィルヘルム。ヴィルでいい」
「ヴィルさんは、騎士様だったのですね」
彼はふっと微笑んで「うだつの上がらぬ一兵卒というやつです」と言った。
神々しい笑顔に、思わず目を細めてしまう。
見た目だけなら第一騎士団員っぽいけれど、彼は違う組織の人だ。
なぜなら、第一騎士団は二か所の訓練所に分かれて厳しい訓練をやっている真っ最中なのだ。護衛以外で街を出歩いている人はいない。
「ご令嬢が一人で外出とは考えにくいのだが、護衛は?」と、彼は言った。
「大通りでわたしを探しているはずです。急いで戻らないと」
「では、そこまで送ろう」
「何から何までありがとうございます」
彼はわたしが落とした文具店の買い物袋を拾ってくれた。
大通りに出て左右をキョロキョロしていると、少し離れた場所でイケ仏様が血相を変えてわたしを探しているのが見えた。こういう時に背が高いと助かる。
「あ、いました。良かったぁ」と胸をなでおろした。
「貴女を見失った護衛なのにか? 責任を問うべきでは?」と、ヴィルさんは眉をひそめている。
「いいえ。とても頼りになる方たちです」
「ふむ。そんな護衛をまいた貴女は、かなりのお転婆とお見受けした」
「う……っ」うわーん。ちょっと気にしていたのに。
肩に落ちたストールをかぶり直そうとすると、彼がクスクスと笑いながら掛けてくれた。
「今日は本当にありがとうございました」
改めてお礼を言うと、彼は買い物袋を渡してくれた。
「またお会いしよう」と、痛くないほうの手に彼の手が触れたかと思いきや、手の甲に軽くキスをされた。
一般的な別れの挨拶なのか、それとも何か特別な意味があるのか……。常識がないとこういう時に困る。帰ったらまた本で調べなくては。
表面上はどうにか平静を保って別れたけれど、顔から火が噴き出しそうだった。
とても怖い思いをしたような気はする。でも、心身に食らったダメージの中で一番大きかったのは、ヴィルさんの大胸筋で間違いない。
イケ仏様へ近づくにつれ、安心感が胸に広がる。空はいつの間にかきれいに晴れていた。
しかし、この出来事が原因で、後々大変な騒ぎが起きてしまった――
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