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1[ヴィル]
騙されたアレン §1
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神薙が俺のためにお礼を用意してくれたらしい。要らないと言ったのに、律儀な淑女だ。
「菓子か?」
バターの焼けた香ばしい香りがして、小さく揺らすとカサッと音がした。
ぬぅーっとクリスの顔が近づいてきて「早く開けろよ」と言う。
「なんでクリスが見るんだよ」
「友達だろ? 見せたいくせに」
「うるさいなぁ……」
包みを開くと、平たい棒状の焼き菓子にアーモンドの薄切りがまぶしてあり、蜜がかかっているのか、表面が艶々としていた。
「大きさの割にずいぶんと軽いな。これは何だ?」
「リア様が手ずから作られた異世界のパイです」
「めちゃくちゃいい香りだな」
クリスが大きく息を吸い込んだせいで、俺まで彼の鼻に吸い込まれそうだ。
「神薙が菓子を作ったのか?」と、俺は尋ねた。
「命令どおり、厨房へ行くことは止めていました。しかし、いつの間にかこれが」
「なんだアレン、今度は騙されたのか?」
言い終えないうちに噴き出してしまった。
当初、神薙はお礼の品を買うつもりで探していたらしい。
貴族街で話題になっているナッツパイが候補に挙がり、使用人に買いに行かせた。
ところが、俺たちの目の前にあるのは、街で売られているナッツパイではない。気に入らなかったらしく、自分で作ることにしたようだ。
「今日は部屋でお出かけ用の服を選んでいるはずでした。部屋から四人のにぎやかな声も聞こえていて、侍女が出てきて我々に意見を求めてくる場面もあり……」とアレンは言う。
「どんな意見だ?」と尋ねた。
「このドレスに、どちらの帽子が良いと思いますか、と」
意見が分かれて決まらないとき、彼女たちは第三者の意見を取り入れるらしい。
「こちらは意見を求められてうれしいですから、嬉々として助言をするわけです」
「なるほど。しかし、それを出入り口でやっているのだろう? どうやって神薙は厨房へ行ったのだろうか」
「考えられるのは、浴室にある避難用の扉ですね」
「つまり、アレンが帽子を選んでいる隙に脱出したのか」
「あとからそうだと思いました。ちなみに、時間をおいて二度聞かれましたよ。二度目は靴と鞄でしたけど」
「ぶっ!」限界だ……。
俺は腹を抱えて笑った。おかしすぎて涙が出てきた。
クリスも激しく肩を震わせ「囮まで使っているのかよ」と笑っている。
「考えることとやることは特務師のようだが、菓子を作るためって、かわいすぎじゃねぇか?」
神薙は侍女とメイドと料理人を味方につけている。
そうでなければ、メイドが移動中の神薙を見つけて誰かに報告し、それがアレンにも伝わっているはずなのだ。
「言われたとおり努力はしましたが、これ以上、彼女の行動を制限するのは難しい気が……って、二人とも笑いすぎですよ! 俺、大変なんですからね?」
アレンは呆れたように言った。
「すまん、堪えきれなかった。俺がもっとお前と話し合うべきだったんだよな」
俺はハンカチで涙を拭いながら謝った。
アレンは精一杯やっている。神薙が想定を超えた行動をしているだけのことだ。
「だからお前も会えと言ったんだ。彼女のことは会わないと理解できないぞ」と、クリスが歯を見せた。
新しい神薙は大変なお転婆だ。
「行動的だよな。アレンを正面から突破したこともあるしな」と、俺は暴露した。
「この敏捷さが売りのような書記を正面突破?」と、クリスは首をかしげている。
「まさか彼女が陽動まで使うとは思わなかったのですよ。団長の命令のせいで、私はすっかり悪役です」
アレンはぶすっとした顔で言った。
命令に忠実な彼は、神薙にとって相当厄介な存在だっただろう。
俺はチェスボードから女王、騎士、歩兵の駒を一つずつ取り、位置関係がわかるようテーブルに配置した。黒の歩兵は料理人、黒の騎士はアレン。白の女王が神薙だ。
神薙は厨房に行きたかった。
しかし、アレンはそれを阻止していた。道をふさぐように立ち、強行突破もできないようにしていた。
ところがある日、神薙はアレンの前を通り過ぎた後、突如、彼に向かって駆け出した。
説明しながら女王の駒を騎士に向かって滑らせると、背もたれに寄りかかって聞いていたクリスが身を乗り出した。
「こうして二人は正面からぶつかる形になった」
「書記は虚をつかれて判断力が鈍っているだろう?」と、クリスは分析した。
「それが神薙の狙いだ」
アレンに普通にぶつかったのでは勝てない。我々だってそうだ。何かほかの要素を合わせ、彼を油断させる戦法をとる。彼女もそれをやった。
「ちょっと待て。これは本当にリア様の話か?」と、クリスは戸惑っている。
彼女の儚げな見た目からは想像もつかないことだ。しかし、俺は商人街の横道で、持っていた紙袋を振り上げ、ゴロツキに殴りかかる神薙を見ていた。
明らかな劣勢、明らかに敵わない相手でも、ただでは諦めない性格をしている。
「神薙は巧妙に視線を使って『絶対に左へ行く』と見せかける。しかし、大胆にもアレンの前で急停止した」
そこでアレンは陽動だと気づいたが「彼女が?と考えたら、余計に頭が混乱した」と話している。
「彼は左右を突破されないよう両腕を広げた。しかし、神薙は前で止まっている。彼は瞬時に利き手を出しながら一歩前へ出ようとした」
「それは駄目だ! 敵の思う壺だぞ!」
そう言ってからクリスは慌てて「あっ、敵ではない。リア様な?」と言い直した。
彼女は自分と彼の体格差を最大限に活かせる間合いを心得ているのだ。クリスの言うとおり、それは罠だった。
「神薙はそこで勝利を確信したはずだ。身を翻し回転。その勢いを利用して、アレンを肩で押しながら――」
「おお、なんとまあ……」
「押されたアレンは完全に体勢を崩し、すぐには追えない。その隙に、脇を駆け抜けて行ったそうだ。そして、恐ろしく足が速いらしい」
「何か訓練でも受けた経験があるのだろうか」と、クリスはつぶやいた。
「これは『技』ではないか? 試しにやってみろよ。だいぶ重心を下に置いていないと、そんなふうに体は回っていかないぜ? そのうえ相手の体勢を崩すとなれば、至難の業だ」
彼が体を動かしながら上半身と下半身の動きを詳しく解説すると、アレンはため息をついた。
「私は確信していますけど、あれは攻守の要素が合わさった『逃げるための技』です。絶対にその場の思いつきでも、初めてやったことでもない。足さばきと体重移動が巧みで速い。動きにも迷いがありませんでした。彼女はその訓練を経験しているはずです」
「やられたわりに饒舌だな」と、クリスが突っ込んだ。
「恐ろしいのは、彼女が駆け引きに慣れていることです。素人にあんな殺気のこもった陽動なんてできませんよ。我々のように何百回、何千回と繰り返し練習して、なおかつ実戦で使ってきた人間にしか出せないものです。油断していたとはいえ、手に武器を持っている相手だったら私は殺されていたと思います。普通は屈辱を感じるのでしょうが、あまりに見事で感動してしまいました。前の世界で、いったい何をやっていたのか……」
アレンの言うとおり、視線に一瞬の殺気を込めるのは陽動に慣れた騎士や特務師がよく使う技だ。しかも、彼自身がそれを得意としており、誰よりも長けている。
通常、我々は剣の軌道や次の一手を予測するために、剣だけでなく相手の目も見るが、アレンはその目を使って存在していない剣を振り下ろす男だ。
左から来ると予測して左を防御すると、本物の彼の剣は右から来る。上だと思ったら下から来る。まるで二人の敵を相手にしているような錯覚に陥るのだ。
可憐な小リスが、この陽動の達人を手玉に取ったのだから実に興味深い。
「笑い話だからいいが……」と、クリスは真顔になった。「もし、これがリア様を襲いに来た輩だったら大変なことだ」
俺の親友は常に正しい。彼の言うとおり、これは第一騎士団が恥じるべき事案だ。それを一番強く思っていたのは、ほかでもないアレンだった。
「そのあたりは、上を交えて対策中だ」と言うと、クリスは短く「なるほど」と言った。
大体の予想はついているのだろうが、彼はそれ以上の追及はしなかった。
「いずれにせよ、問題の中心は常に厨房なのですよ」と、アレンはこめかみを押さえた。
「菓子か?」
バターの焼けた香ばしい香りがして、小さく揺らすとカサッと音がした。
ぬぅーっとクリスの顔が近づいてきて「早く開けろよ」と言う。
「なんでクリスが見るんだよ」
「友達だろ? 見せたいくせに」
「うるさいなぁ……」
包みを開くと、平たい棒状の焼き菓子にアーモンドの薄切りがまぶしてあり、蜜がかかっているのか、表面が艶々としていた。
「大きさの割にずいぶんと軽いな。これは何だ?」
「リア様が手ずから作られた異世界のパイです」
「めちゃくちゃいい香りだな」
クリスが大きく息を吸い込んだせいで、俺まで彼の鼻に吸い込まれそうだ。
「神薙が菓子を作ったのか?」と、俺は尋ねた。
「命令どおり、厨房へ行くことは止めていました。しかし、いつの間にかこれが」
「なんだアレン、今度は騙されたのか?」
言い終えないうちに噴き出してしまった。
当初、神薙はお礼の品を買うつもりで探していたらしい。
貴族街で話題になっているナッツパイが候補に挙がり、使用人に買いに行かせた。
ところが、俺たちの目の前にあるのは、街で売られているナッツパイではない。気に入らなかったらしく、自分で作ることにしたようだ。
「今日は部屋でお出かけ用の服を選んでいるはずでした。部屋から四人のにぎやかな声も聞こえていて、侍女が出てきて我々に意見を求めてくる場面もあり……」とアレンは言う。
「どんな意見だ?」と尋ねた。
「このドレスに、どちらの帽子が良いと思いますか、と」
意見が分かれて決まらないとき、彼女たちは第三者の意見を取り入れるらしい。
「こちらは意見を求められてうれしいですから、嬉々として助言をするわけです」
「なるほど。しかし、それを出入り口でやっているのだろう? どうやって神薙は厨房へ行ったのだろうか」
「考えられるのは、浴室にある避難用の扉ですね」
「つまり、アレンが帽子を選んでいる隙に脱出したのか」
「あとからそうだと思いました。ちなみに、時間をおいて二度聞かれましたよ。二度目は靴と鞄でしたけど」
「ぶっ!」限界だ……。
俺は腹を抱えて笑った。おかしすぎて涙が出てきた。
クリスも激しく肩を震わせ「囮まで使っているのかよ」と笑っている。
「考えることとやることは特務師のようだが、菓子を作るためって、かわいすぎじゃねぇか?」
神薙は侍女とメイドと料理人を味方につけている。
そうでなければ、メイドが移動中の神薙を見つけて誰かに報告し、それがアレンにも伝わっているはずなのだ。
「言われたとおり努力はしましたが、これ以上、彼女の行動を制限するのは難しい気が……って、二人とも笑いすぎですよ! 俺、大変なんですからね?」
アレンは呆れたように言った。
「すまん、堪えきれなかった。俺がもっとお前と話し合うべきだったんだよな」
俺はハンカチで涙を拭いながら謝った。
アレンは精一杯やっている。神薙が想定を超えた行動をしているだけのことだ。
「だからお前も会えと言ったんだ。彼女のことは会わないと理解できないぞ」と、クリスが歯を見せた。
新しい神薙は大変なお転婆だ。
「行動的だよな。アレンを正面から突破したこともあるしな」と、俺は暴露した。
「この敏捷さが売りのような書記を正面突破?」と、クリスは首をかしげている。
「まさか彼女が陽動まで使うとは思わなかったのですよ。団長の命令のせいで、私はすっかり悪役です」
アレンはぶすっとした顔で言った。
命令に忠実な彼は、神薙にとって相当厄介な存在だっただろう。
俺はチェスボードから女王、騎士、歩兵の駒を一つずつ取り、位置関係がわかるようテーブルに配置した。黒の歩兵は料理人、黒の騎士はアレン。白の女王が神薙だ。
神薙は厨房に行きたかった。
しかし、アレンはそれを阻止していた。道をふさぐように立ち、強行突破もできないようにしていた。
ところがある日、神薙はアレンの前を通り過ぎた後、突如、彼に向かって駆け出した。
説明しながら女王の駒を騎士に向かって滑らせると、背もたれに寄りかかって聞いていたクリスが身を乗り出した。
「こうして二人は正面からぶつかる形になった」
「書記は虚をつかれて判断力が鈍っているだろう?」と、クリスは分析した。
「それが神薙の狙いだ」
アレンに普通にぶつかったのでは勝てない。我々だってそうだ。何かほかの要素を合わせ、彼を油断させる戦法をとる。彼女もそれをやった。
「ちょっと待て。これは本当にリア様の話か?」と、クリスは戸惑っている。
彼女の儚げな見た目からは想像もつかないことだ。しかし、俺は商人街の横道で、持っていた紙袋を振り上げ、ゴロツキに殴りかかる神薙を見ていた。
明らかな劣勢、明らかに敵わない相手でも、ただでは諦めない性格をしている。
「神薙は巧妙に視線を使って『絶対に左へ行く』と見せかける。しかし、大胆にもアレンの前で急停止した」
そこでアレンは陽動だと気づいたが「彼女が?と考えたら、余計に頭が混乱した」と話している。
「彼は左右を突破されないよう両腕を広げた。しかし、神薙は前で止まっている。彼は瞬時に利き手を出しながら一歩前へ出ようとした」
「それは駄目だ! 敵の思う壺だぞ!」
そう言ってからクリスは慌てて「あっ、敵ではない。リア様な?」と言い直した。
彼女は自分と彼の体格差を最大限に活かせる間合いを心得ているのだ。クリスの言うとおり、それは罠だった。
「神薙はそこで勝利を確信したはずだ。身を翻し回転。その勢いを利用して、アレンを肩で押しながら――」
「おお、なんとまあ……」
「押されたアレンは完全に体勢を崩し、すぐには追えない。その隙に、脇を駆け抜けて行ったそうだ。そして、恐ろしく足が速いらしい」
「何か訓練でも受けた経験があるのだろうか」と、クリスはつぶやいた。
「これは『技』ではないか? 試しにやってみろよ。だいぶ重心を下に置いていないと、そんなふうに体は回っていかないぜ? そのうえ相手の体勢を崩すとなれば、至難の業だ」
彼が体を動かしながら上半身と下半身の動きを詳しく解説すると、アレンはため息をついた。
「私は確信していますけど、あれは攻守の要素が合わさった『逃げるための技』です。絶対にその場の思いつきでも、初めてやったことでもない。足さばきと体重移動が巧みで速い。動きにも迷いがありませんでした。彼女はその訓練を経験しているはずです」
「やられたわりに饒舌だな」と、クリスが突っ込んだ。
「恐ろしいのは、彼女が駆け引きに慣れていることです。素人にあんな殺気のこもった陽動なんてできませんよ。我々のように何百回、何千回と繰り返し練習して、なおかつ実戦で使ってきた人間にしか出せないものです。油断していたとはいえ、手に武器を持っている相手だったら私は殺されていたと思います。普通は屈辱を感じるのでしょうが、あまりに見事で感動してしまいました。前の世界で、いったい何をやっていたのか……」
アレンの言うとおり、視線に一瞬の殺気を込めるのは陽動に慣れた騎士や特務師がよく使う技だ。しかも、彼自身がそれを得意としており、誰よりも長けている。
通常、我々は剣の軌道や次の一手を予測するために、剣だけでなく相手の目も見るが、アレンはその目を使って存在していない剣を振り下ろす男だ。
左から来ると予測して左を防御すると、本物の彼の剣は右から来る。上だと思ったら下から来る。まるで二人の敵を相手にしているような錯覚に陥るのだ。
可憐な小リスが、この陽動の達人を手玉に取ったのだから実に興味深い。
「笑い話だからいいが……」と、クリスは真顔になった。「もし、これがリア様を襲いに来た輩だったら大変なことだ」
俺の親友は常に正しい。彼の言うとおり、これは第一騎士団が恥じるべき事案だ。それを一番強く思っていたのは、ほかでもないアレンだった。
「そのあたりは、上を交えて対策中だ」と言うと、クリスは短く「なるほど」と言った。
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