39 / 392
1[ヴィル]
アレンの降格 §2
しおりを挟む
アレンは学生の頃からきちんとした後輩だったが、そのままきちんとした部下になった。
相変わらず姿勢が良く、背中に棒でも入れているのではないかと思うほど背すじがきちんと伸びている。
「報告か? 今日はずいぶんと早いな」
「団長……」と言った彼の表情が暗い。
「どうした? 何かあったのか?」
「リア様をナンパするのは、やめていただけますか」
彼は恨みがましい目で言った。
ぶばぁっ!と、クリスが茶を噴いたせいで、向かいに座っていた俺に飛んできた。
制服だから何を飛ばされてもいいのだが、クサい茶だけはやめてもらいたい。すぐに【浄化】を使ったが、臭いが残りそうで不安だ。
「ヴィル! てめぇ、説明しろ!」
クリスの鼻の穴が広がっている。
「たまたま神薙が負傷した現場に出くわして『俺が助けた』という肝心な部分を、今まさに話そうとしていたところだ」
「ぬぁんだとぉぉ……」
クリスは嫉妬をするようなつまらない男ではない。ただ、幼なじみであるのを良いことに、根掘り葉掘りしつこく聞いてくる奴ではある。
「お前、リア様に何をした!」と、彼は俺をにらみつけた。
「助けた」と言っているのに、ひどい言いがかりだ。
「断じて不埒な真似はしていない。ましてやナンパなどでもない」
そうは言ったものの、少し不安になってきた。……何もしていないよな?
ゴロツキから救った。
多少アレではあるが、真っ赤になった手首を冷やしてやった。
荷物を拾い、大通りまで送った。
大丈夫だ。たぶん何もしていない。
「宮廷訛りの小リスが、ゴロツキに絡まれていたから追っ払った。負傷して困っていたから少し助けた。それだけだ」と、俺は胸を張った。
「現場はどこだ?」と、クリスが聞いてきた。
「商人街から横道に入ったところだ」
「危ないな……淑女が一人で歩く場所ではないぞ」
「俺もそう思う」
「なぜ護衛とはぐれた?」
「側仕えの騎士に聞いてみろ」
「おい書記、最初から説明しろ」
アレンは一瞬「うっ」と喉を詰まらせた。
身に覚えのない言いがかりをつけられた俺は、ここぞとばかりに反撃を試みる。
「クリス聞いてくれ。彼は神薙を傷つけられたことで激昂し、派手に魔力漏れをやらかして玄関で突風を起こした。その結果、エムブラ宮殿の調度品を壊したのだ」
「マジか。何があった? 書記、俺に話してみろ」
「しかも、陸将に向かって、犯人を捕らえなければ首を斬ると脅迫もしたのだ」
「どうした。お前らしくないぞ」
「俺が代わりに謝りに行ったのだ。いやあ、大変だったなぁ……」
アレンは鋭い眼光で俺をにらみつけていたが、すぐにいつもの呆れ顔に戻った。
「デタラメを言うのはやめてもらいたいですね。謝るどころか、団長が畳みかけたと聞きましたよ」
「チッ、バレていたか……」
せっかくの反撃がブーメランで戻ってきてしまった。
「ヴィル、お前という奴は……」と、クリスも呆れている。
アレンは事の詳細を知っていた。おそらく父親から情報提供があったのだろう。
総務大臣を務めているアルベルト・オーディンスはアレンの父で、俺の父や叔父とは学生時代からの友人だ。
「まあ座れよ、書記クン。何にそんな腹を立てたんだ?」と、クリスは彼に説明を促した。
「……うちの団員が、警ら隊員から賄賂をねだられたのですよ」
アレンは不満そうにぶすっとした顔で、その日のことを話した。
王都陸軍の傘下にある警ら隊は、以前から問題の多い組織だった。
アレンは神薙から聞き取った特徴を警ら隊に伝え、緊急手配を要請していた。
神薙を襲った犯人はずいぶんと目立つ容姿をしていた。それが伝わっているにもかかわらず、すぐに捕まらない。
うちの団員が状況を聞きに出向くと、警ら隊の態度はひどかった。金品をくれれば捕まえてやるが、何もくれないなら見つからないだろう、と平気な顔で言ったらしい。
「いいうわさは聞かないよな。特に西側の警ら隊は態度が悪い」と、クリスは顎をなでた。
「その西側なんですよ、今回の現場が」と、アレンは嘆くように言った。
商人街西側の治安は、以前から問題視されていた。
改善策がいくつも打たれ、警ら隊の意欲を高めるために給金も引き上げていた。しかし、ちっとも効果が出ていない。
それもそのはず、警ら隊は腐敗していた。
特に犯罪発生数の多い西側の庶民街を担当する一隊は賄賂まみれ。賄賂を受け取って罪人を見逃す一方で、罪のない民から金品を巻き上げていた。彼らはもはや町のゴロツキと変わらない。
さらに、その上層組織である陸軍をまとめる陸将は、警ら隊に上乗せされた給金をくすねていた。上乗せ分のほとんどが陸将の懐に入っており、その被害額は計り知れない。
陸将の一族が、収入を遥かに超えた金を、湯水のごとく浪費していることもわかった。
「さて、どいつから罰するか」と相談をしていたところに、神薙の事件は起きていた。
叔父は俺に「ちょっと陸将のところへ行ってきてくれ」と言った。
それまでに集めていた証拠の数々を渡され、使えるものがあれば持って行けと言う。俺は王が決めた処遇を伝える係だ。
万が一、相手が納得しない場合は、推理小説のように証拠を突きつけ「お前が犯人だ!」と言うことになる。
神薙を襲ったゴロツキどもは西側の庶民街へ逃げていた。警ら隊は金を受け取って奴らを逃がしていたのだ。
王命によって捜索が騎士団に一任されると、奴らは瞬く間に捕らえられた。
当然ながら賄賂に関与した警ら隊員も全員捕らえられたが、組織の頂点にありながら悪事に手を染め、組織を腐敗させた陸将の責任は重い。
叔父は激高していた。
今にも陸将を捕らえて殺す勢いだったが、宰相が思い留まらせて処分を提案した。
陸将本人だけでなく、妻の実家筋と親戚まで、追えるかぎり追って財産を差し押さえることになった。すべてを売り払って現金化し、強制的に返済させる処分だ。全額は無理だろうが、それでもかなりの金額を回収できる。
宰相が提案した刑には、陸将の地位や身分を落とす処遇もなければ、身柄を取り押さえるような要素もなかった。体面だけはそのままに、財産をすべて差し押さえられたのだ。
無一文で家もないのに、今までどおりに働くことを強いられる恐ろしい刑だった。
宰相ビル・フォルセティーは敵に回したくない。彼は一度やると決めたら、とことん冷酷になれる策士だ。温厚そうな顔をしているが、静かに激怒していた。
陸将は自ら職を辞すべく、上司の俺の父である兵部大臣に申し出たが、刑の執行中であることを理由に辞職は却下された。
家族や親戚も無一文で家から放り出されており、彼は一族からの報復を恐れて王都から逃げ出した。
彼は王都陸軍の頂点に立つ者であり、その重責を担っている。職務放棄は重大な軍規違反だ。瞬く間に追っ手がかかった。
許可証を持たずに越境していたことも判明し、追加でいくつもの罪に問われることになる。彼が安全な場所まで逃げ切ることは不可能だった。
陸軍全体の組織改編があり、警ら隊は立て直しの真っ最中だ。落ち着くまでの間、我々王都騎士団も治安維持の一端を担うことになるだろう。
「諸々の顛末を神薙に教えてやれば?」
アレンに提案してやると、彼は「言えるわけないでしょう? バカじゃないのか」と怒っている。
以前の俺ならば「は? なぜ?」と思っただろうが、今は彼がそう言うのも少しわかる。
当代の神薙には、あまりえげつない話は聞かせたくない。主犯が死罪になったと聞いても、彼女は喜ばない気がした。
「そんなことより、なぜリア様に家名を明かさなかったのですか? 良からぬ意図を感じます」と、アレンがまた俺をにらんだ。
おかげで、またクリスの矛先が俺に向いた。
「ヴィル、お前が身分を隠してどうする。なぜ名乗らなかった」
「違う。あの日は隠密行動で、そのために全体訓練にも行けなかった。大っぴらに言えなかっただけだ」と、俺は言い訳をした。
「なんだよ隠密行動って」
「例によって叔父上のお使いだ。訓練をサボるにしては内容がくだらなすぎて、口に出すのも恥ずかしい」
「はあ……相変わらず陛下の便利屋か。不憫だな」と、彼は同情してくれた。
「しかも無給だぞ。街の便利屋のほうが実入りがいい」
「いっそ便利屋を開業するか?」
「やれるものならな。世界で貧乏な王族を順に並べたら、俺は絶対に一位だ。戦に出ても褒賞がペン一本だったのを知っているだろう?」
「そう言うなよ。当時の給料では買えない高級品だぜ?」
「まあ、そんなわけで、苦情は叔父上まで頼むよ」
「言えるかよ、ばーか」と、クリスは笑った。
俺が神薙に名乗らなかった理由はほかにもあったが、名乗れるものなら名乗っていた。それは俺の本心だ。
アレンは小さくため息をつき「リア様から、お礼の品です」と、手にしていた小さな籠を差し出した。
相変わらず姿勢が良く、背中に棒でも入れているのではないかと思うほど背すじがきちんと伸びている。
「報告か? 今日はずいぶんと早いな」
「団長……」と言った彼の表情が暗い。
「どうした? 何かあったのか?」
「リア様をナンパするのは、やめていただけますか」
彼は恨みがましい目で言った。
ぶばぁっ!と、クリスが茶を噴いたせいで、向かいに座っていた俺に飛んできた。
制服だから何を飛ばされてもいいのだが、クサい茶だけはやめてもらいたい。すぐに【浄化】を使ったが、臭いが残りそうで不安だ。
「ヴィル! てめぇ、説明しろ!」
クリスの鼻の穴が広がっている。
「たまたま神薙が負傷した現場に出くわして『俺が助けた』という肝心な部分を、今まさに話そうとしていたところだ」
「ぬぁんだとぉぉ……」
クリスは嫉妬をするようなつまらない男ではない。ただ、幼なじみであるのを良いことに、根掘り葉掘りしつこく聞いてくる奴ではある。
「お前、リア様に何をした!」と、彼は俺をにらみつけた。
「助けた」と言っているのに、ひどい言いがかりだ。
「断じて不埒な真似はしていない。ましてやナンパなどでもない」
そうは言ったものの、少し不安になってきた。……何もしていないよな?
ゴロツキから救った。
多少アレではあるが、真っ赤になった手首を冷やしてやった。
荷物を拾い、大通りまで送った。
大丈夫だ。たぶん何もしていない。
「宮廷訛りの小リスが、ゴロツキに絡まれていたから追っ払った。負傷して困っていたから少し助けた。それだけだ」と、俺は胸を張った。
「現場はどこだ?」と、クリスが聞いてきた。
「商人街から横道に入ったところだ」
「危ないな……淑女が一人で歩く場所ではないぞ」
「俺もそう思う」
「なぜ護衛とはぐれた?」
「側仕えの騎士に聞いてみろ」
「おい書記、最初から説明しろ」
アレンは一瞬「うっ」と喉を詰まらせた。
身に覚えのない言いがかりをつけられた俺は、ここぞとばかりに反撃を試みる。
「クリス聞いてくれ。彼は神薙を傷つけられたことで激昂し、派手に魔力漏れをやらかして玄関で突風を起こした。その結果、エムブラ宮殿の調度品を壊したのだ」
「マジか。何があった? 書記、俺に話してみろ」
「しかも、陸将に向かって、犯人を捕らえなければ首を斬ると脅迫もしたのだ」
「どうした。お前らしくないぞ」
「俺が代わりに謝りに行ったのだ。いやあ、大変だったなぁ……」
アレンは鋭い眼光で俺をにらみつけていたが、すぐにいつもの呆れ顔に戻った。
「デタラメを言うのはやめてもらいたいですね。謝るどころか、団長が畳みかけたと聞きましたよ」
「チッ、バレていたか……」
せっかくの反撃がブーメランで戻ってきてしまった。
「ヴィル、お前という奴は……」と、クリスも呆れている。
アレンは事の詳細を知っていた。おそらく父親から情報提供があったのだろう。
総務大臣を務めているアルベルト・オーディンスはアレンの父で、俺の父や叔父とは学生時代からの友人だ。
「まあ座れよ、書記クン。何にそんな腹を立てたんだ?」と、クリスは彼に説明を促した。
「……うちの団員が、警ら隊員から賄賂をねだられたのですよ」
アレンは不満そうにぶすっとした顔で、その日のことを話した。
王都陸軍の傘下にある警ら隊は、以前から問題の多い組織だった。
アレンは神薙から聞き取った特徴を警ら隊に伝え、緊急手配を要請していた。
神薙を襲った犯人はずいぶんと目立つ容姿をしていた。それが伝わっているにもかかわらず、すぐに捕まらない。
うちの団員が状況を聞きに出向くと、警ら隊の態度はひどかった。金品をくれれば捕まえてやるが、何もくれないなら見つからないだろう、と平気な顔で言ったらしい。
「いいうわさは聞かないよな。特に西側の警ら隊は態度が悪い」と、クリスは顎をなでた。
「その西側なんですよ、今回の現場が」と、アレンは嘆くように言った。
商人街西側の治安は、以前から問題視されていた。
改善策がいくつも打たれ、警ら隊の意欲を高めるために給金も引き上げていた。しかし、ちっとも効果が出ていない。
それもそのはず、警ら隊は腐敗していた。
特に犯罪発生数の多い西側の庶民街を担当する一隊は賄賂まみれ。賄賂を受け取って罪人を見逃す一方で、罪のない民から金品を巻き上げていた。彼らはもはや町のゴロツキと変わらない。
さらに、その上層組織である陸軍をまとめる陸将は、警ら隊に上乗せされた給金をくすねていた。上乗せ分のほとんどが陸将の懐に入っており、その被害額は計り知れない。
陸将の一族が、収入を遥かに超えた金を、湯水のごとく浪費していることもわかった。
「さて、どいつから罰するか」と相談をしていたところに、神薙の事件は起きていた。
叔父は俺に「ちょっと陸将のところへ行ってきてくれ」と言った。
それまでに集めていた証拠の数々を渡され、使えるものがあれば持って行けと言う。俺は王が決めた処遇を伝える係だ。
万が一、相手が納得しない場合は、推理小説のように証拠を突きつけ「お前が犯人だ!」と言うことになる。
神薙を襲ったゴロツキどもは西側の庶民街へ逃げていた。警ら隊は金を受け取って奴らを逃がしていたのだ。
王命によって捜索が騎士団に一任されると、奴らは瞬く間に捕らえられた。
当然ながら賄賂に関与した警ら隊員も全員捕らえられたが、組織の頂点にありながら悪事に手を染め、組織を腐敗させた陸将の責任は重い。
叔父は激高していた。
今にも陸将を捕らえて殺す勢いだったが、宰相が思い留まらせて処分を提案した。
陸将本人だけでなく、妻の実家筋と親戚まで、追えるかぎり追って財産を差し押さえることになった。すべてを売り払って現金化し、強制的に返済させる処分だ。全額は無理だろうが、それでもかなりの金額を回収できる。
宰相が提案した刑には、陸将の地位や身分を落とす処遇もなければ、身柄を取り押さえるような要素もなかった。体面だけはそのままに、財産をすべて差し押さえられたのだ。
無一文で家もないのに、今までどおりに働くことを強いられる恐ろしい刑だった。
宰相ビル・フォルセティーは敵に回したくない。彼は一度やると決めたら、とことん冷酷になれる策士だ。温厚そうな顔をしているが、静かに激怒していた。
陸将は自ら職を辞すべく、上司の俺の父である兵部大臣に申し出たが、刑の執行中であることを理由に辞職は却下された。
家族や親戚も無一文で家から放り出されており、彼は一族からの報復を恐れて王都から逃げ出した。
彼は王都陸軍の頂点に立つ者であり、その重責を担っている。職務放棄は重大な軍規違反だ。瞬く間に追っ手がかかった。
許可証を持たずに越境していたことも判明し、追加でいくつもの罪に問われることになる。彼が安全な場所まで逃げ切ることは不可能だった。
陸軍全体の組織改編があり、警ら隊は立て直しの真っ最中だ。落ち着くまでの間、我々王都騎士団も治安維持の一端を担うことになるだろう。
「諸々の顛末を神薙に教えてやれば?」
アレンに提案してやると、彼は「言えるわけないでしょう? バカじゃないのか」と怒っている。
以前の俺ならば「は? なぜ?」と思っただろうが、今は彼がそう言うのも少しわかる。
当代の神薙には、あまりえげつない話は聞かせたくない。主犯が死罪になったと聞いても、彼女は喜ばない気がした。
「そんなことより、なぜリア様に家名を明かさなかったのですか? 良からぬ意図を感じます」と、アレンがまた俺をにらんだ。
おかげで、またクリスの矛先が俺に向いた。
「ヴィル、お前が身分を隠してどうする。なぜ名乗らなかった」
「違う。あの日は隠密行動で、そのために全体訓練にも行けなかった。大っぴらに言えなかっただけだ」と、俺は言い訳をした。
「なんだよ隠密行動って」
「例によって叔父上のお使いだ。訓練をサボるにしては内容がくだらなすぎて、口に出すのも恥ずかしい」
「はあ……相変わらず陛下の便利屋か。不憫だな」と、彼は同情してくれた。
「しかも無給だぞ。街の便利屋のほうが実入りがいい」
「いっそ便利屋を開業するか?」
「やれるものならな。世界で貧乏な王族を順に並べたら、俺は絶対に一位だ。戦に出ても褒賞がペン一本だったのを知っているだろう?」
「そう言うなよ。当時の給料では買えない高級品だぜ?」
「まあ、そんなわけで、苦情は叔父上まで頼むよ」
「言えるかよ、ばーか」と、クリスは笑った。
俺が神薙に名乗らなかった理由はほかにもあったが、名乗れるものなら名乗っていた。それは俺の本心だ。
アレンは小さくため息をつき「リア様から、お礼の品です」と、手にしていた小さな籠を差し出した。
63
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる