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1[ヴィル]
アレンの降格 §1
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多少の問題を抱えながらも、第一騎士団による神薙の警護はどうにか機能していた。
俺はというと、相変わらず執務棟で署名するべき紙の処理に追われている。
ある日、クリスが私服姿でふらりと現れた。まだ午後三時を少し過ぎたばかりで、食事に行くには早すぎた。
「休暇の最終日か?」と尋ねると、彼は「そうだ」と答えた。
長期休暇の最終日は職場にとやって来て、土産を配りながら不在中に起きたことの情報収集をするのが彼のお決まりだ。
「話すことがたくさんあるだろうと思って、ここは最後にした」彼はニヤリと笑いながら言った。
彼の良いところは、飲み物を持って来てくれる細やかなところだ。
俺が散らかしていたソファをサッと片づけると、口笛を吹きながら部屋を出て行った。
執務棟には食堂のほかに喫茶室があり、茶やサンドウィッチなどの軽食が買える。団長の執務室からは喫茶室のほうが圧倒的に近く、俺たちはそこの常連だ。
「新商品らしいぜ」と言って、彼はおかしな茶を買ってきた。
ミントの茶だと言うが、まるでミントの香りがしない。まるで刈ったばかりの芝生のような青臭い匂いがする。その味もまた、草を絞った汁のようだった。
彼の悪いところは、俺の好みを度外視する大ざっぱなところだ。
しかし、彼は何も言わずに飲んでいた。俺の鼻と舌がおかしいのだろうか……。
「そういえば、書記はどうしている?」
本当は神薙のことが知りたいのだろうが、彼はあえてアレンのことを聞いてきた。ただ、今日はどちらのことを聞かれても同じ話をすることになる。
「アレンは先日、神薙の負傷を防げず降格処分になり、それが取り消されて即復帰した」
「情報が多い……。あっさり流せるような内容ではないぞ」
「安心しろ。もう解決していることだ。彼は副団長のままだよ」
事の発端は、買い物へ出かけた神薙が、ゴロツキに絡まれて負傷したことだ。犯人はすでに捕まり、処分も決まっている。
アレンの三段階降格は、最初は「愛のある冗談」だった。
俺の父はアレンを学生の頃から高く評価していて、ずっと成長を見守ってきている。かわいがっている部下の一人だから、よほどのことがなければ懲罰の対象になどしない。
「あーあ、それは三段階降格だな」と冗談を言い、それを受けて皆で笑っていただけのことだった。
ところが叔父は神薙の反応を知りたがり、それを実行しようと提案した。
宰相が「シャレにならない」と言って、やめるよう諫めた。俺も反対したが、叔父を止められなかった。意外にもアレンの父が同意したと言うから驚いた。
「親父さんは『痛くもかゆくもない』の意思表示をしただけじゃないのか?」と、クリスは言った。「第三騎士団を含め、彼を欲しがっている組織はほかにもあるからな」
「まぁな。俺も、近衛騎士団と特務師団から『彼をくれ』と言われている」
「彼の年齢で近衛に入れば、史上最年少の大出世だ。親父さんはそっちのほうがいいだろう」
「降格などさせたら、余計に俺が『クレクレ』を言われることになる」
叔父は神薙がどう出るのかを予想して楽しそうにしていた。
言いなりになって側近を失うのか、そもそも側近なんて誰でも良いのか、はたまた抗議をしてくるのか――
もともと俺は、謹慎処分で済ませるつもりだった。
神薙が負傷した原因は、護衛が彼女を見失ったことだ。アレンはその日の現場責任者であり、なんの処分もなしというわけにはいかない。二、三日くらいの謹慎がちょうどいいところだ。
経緯も含めてアレンに説明し、久々の連休だと思って、少しのんびりするよう伝えた。叔父が試したいのは神薙一人であって、彼に対する嫌がらせではないからだ。
彼は「ひどい話ですね」と言いつつ、休みに備えて本やクッキーをまとめ買いしていた。
話がどの方向へ転がろうと、俺は降格を取り消して終わらせるつもりだった。
「それで、どうなった?」と、クリスは身を乗り出した。
「神薙は叔父のところへ駆け込んだ。ただ、心も体もほとんど癒えていない状態だった」
「そんなにひどいケガだったのか?」と、クリスは心配そうに聞いてきた。
「ゴロツキに拘束されて怖い思いをしていたし、そもそもケガの大小の問題ではない。治せないんだ。治癒魔法がまるで効かないらしい」
たかだか手首の捻挫。誰もが魔法で簡単に治ると思い込んでいた。しかし、王国一の治癒師と名高い王宮医ブロックルが、二度【治癒】をかけても効果が出なかった。
「それ……どうやって治療するんだ。これから病気だってするかもしれないだろう」
クリスの言うとおりだ。今後のことを考えると頭が痛くなる。
「ブロックルの紹介で薬師のシンドリを呼んだ。ヒト族と同様、薬師に頼るしかない。俺たちができるのは、最高の薬師を呼ぶことぐらいだ」
クリスがひどく顔をしかめて「効いたのか?」と聞くので、こちらまで顔をゆがめてしまった。
シンドリの薬と言えば臭くて不味いことで有名だ。
騎士団宿舎の近くに店を構えているため、騎士なら誰でも一度は飲んだことがある。
俺も二日酔いの薬と蕁麻疹の薬を飲んだことがあり、効き目は素晴らしいのだが、どちらも泣きたくなるようなひどい味とニオイだった。
薬湯が効いたとはいえ、外出できるような体調ではなかった。しかし、アレンの降格を受け入れられなかった神薙は、どうしても行くと言って聞かなかったらしい。
王宮に着いた神薙は、顔面蒼白で声が震え「今にも消えてなくなりそうだった」と、同行したフィデル・ジェラーニは語っている。
フィデルは「早くしないと神薙が倒れる」と、切羽詰まった様子で謁見申請をしたようだ。
彼は日頃、捉えどころのない振る舞いをしているが、実は人一倍厳格で曲がったことを嫌う人間だ。
フィデル自身もアレンの降格に納得していなかったことから、全面的に神薙を支持していた。
叔父と宰相は仕事を放り出して神薙と会った。
自分が負傷したこととアレンは無関係で、すべて自分が悪いと言って、神薙は取り消しを懇願したそうだ。アレンを罰するならば自分を罰してほしい、とまで言った。
それは叔父を慌てさせ、猛省させ、そして感動させるのに十分すぎる行動だった。
「まるで部下をかばう騎士じゃないか」と、クリスは首を横に振った。
神薙が駆け込んできて以来、叔父は神薙に執着するようになった。
事あるごとに「リアはどうしている」「今日は何をしている」「まだ痛むのか」と聞いてくる。俺が王宮に一日いる日は、三回も四回も聞かれた。俺が近くにいない日は神薙の宮殿へ使いを出してまで様子を確認している。
罪悪感もあるのだろうが、自分自身よりも側仕えを優先した尊い行いが大きな理由だろう。
「騎士にも人気が出そうだな。俺ら武人はそういう話に激ヨワだ」と、クリスは笑った。
降臨初日に一目惚れした男が言うと、妙に説得力がある。
「極めつけは、叔父が『自分の妃にしたい』と言い出したことだな……」
これには俺も含め、周りは困り果てた。
「ちょっと待った! それは困る!」と、目の前の大男も焦っている。
「全力で止めたよ……。すごくがんばったのだぞ」
「よしっ、それでこそ親友だ!」
「もっと褒めろ」
「えらいッッッ!」
さすがの叔父も貴族を敵に回すことは望んでいない。
叔父は先代の神薙と関係を持っていたため、新神薙の夫にはなれないのだ。これは法で定められたことであり、わざわざ法を変えてまで妻にするとなれば、諸侯が黙っていない。
「神薙が誰も選ばなかった際は王の妃にする」という案を出し、とりあえずその場を収めた。
「それで、リア様は?」と、クリスは身を乗り出した。
「もうぼちぼち完治するそうだ。元気だと聞いている」
「よかった。しかし、よく無事だったな」
「ああ、それについてなのだが……」
俺が本題に入ろうとしたところ、扉をノックする音が聞こえた。
「……誰だ? どうぞ」
声をかけると、アレン・オーディンスが入ってきた。
俺はというと、相変わらず執務棟で署名するべき紙の処理に追われている。
ある日、クリスが私服姿でふらりと現れた。まだ午後三時を少し過ぎたばかりで、食事に行くには早すぎた。
「休暇の最終日か?」と尋ねると、彼は「そうだ」と答えた。
長期休暇の最終日は職場にとやって来て、土産を配りながら不在中に起きたことの情報収集をするのが彼のお決まりだ。
「話すことがたくさんあるだろうと思って、ここは最後にした」彼はニヤリと笑いながら言った。
彼の良いところは、飲み物を持って来てくれる細やかなところだ。
俺が散らかしていたソファをサッと片づけると、口笛を吹きながら部屋を出て行った。
執務棟には食堂のほかに喫茶室があり、茶やサンドウィッチなどの軽食が買える。団長の執務室からは喫茶室のほうが圧倒的に近く、俺たちはそこの常連だ。
「新商品らしいぜ」と言って、彼はおかしな茶を買ってきた。
ミントの茶だと言うが、まるでミントの香りがしない。まるで刈ったばかりの芝生のような青臭い匂いがする。その味もまた、草を絞った汁のようだった。
彼の悪いところは、俺の好みを度外視する大ざっぱなところだ。
しかし、彼は何も言わずに飲んでいた。俺の鼻と舌がおかしいのだろうか……。
「そういえば、書記はどうしている?」
本当は神薙のことが知りたいのだろうが、彼はあえてアレンのことを聞いてきた。ただ、今日はどちらのことを聞かれても同じ話をすることになる。
「アレンは先日、神薙の負傷を防げず降格処分になり、それが取り消されて即復帰した」
「情報が多い……。あっさり流せるような内容ではないぞ」
「安心しろ。もう解決していることだ。彼は副団長のままだよ」
事の発端は、買い物へ出かけた神薙が、ゴロツキに絡まれて負傷したことだ。犯人はすでに捕まり、処分も決まっている。
アレンの三段階降格は、最初は「愛のある冗談」だった。
俺の父はアレンを学生の頃から高く評価していて、ずっと成長を見守ってきている。かわいがっている部下の一人だから、よほどのことがなければ懲罰の対象になどしない。
「あーあ、それは三段階降格だな」と冗談を言い、それを受けて皆で笑っていただけのことだった。
ところが叔父は神薙の反応を知りたがり、それを実行しようと提案した。
宰相が「シャレにならない」と言って、やめるよう諫めた。俺も反対したが、叔父を止められなかった。意外にもアレンの父が同意したと言うから驚いた。
「親父さんは『痛くもかゆくもない』の意思表示をしただけじゃないのか?」と、クリスは言った。「第三騎士団を含め、彼を欲しがっている組織はほかにもあるからな」
「まぁな。俺も、近衛騎士団と特務師団から『彼をくれ』と言われている」
「彼の年齢で近衛に入れば、史上最年少の大出世だ。親父さんはそっちのほうがいいだろう」
「降格などさせたら、余計に俺が『クレクレ』を言われることになる」
叔父は神薙がどう出るのかを予想して楽しそうにしていた。
言いなりになって側近を失うのか、そもそも側近なんて誰でも良いのか、はたまた抗議をしてくるのか――
もともと俺は、謹慎処分で済ませるつもりだった。
神薙が負傷した原因は、護衛が彼女を見失ったことだ。アレンはその日の現場責任者であり、なんの処分もなしというわけにはいかない。二、三日くらいの謹慎がちょうどいいところだ。
経緯も含めてアレンに説明し、久々の連休だと思って、少しのんびりするよう伝えた。叔父が試したいのは神薙一人であって、彼に対する嫌がらせではないからだ。
彼は「ひどい話ですね」と言いつつ、休みに備えて本やクッキーをまとめ買いしていた。
話がどの方向へ転がろうと、俺は降格を取り消して終わらせるつもりだった。
「それで、どうなった?」と、クリスは身を乗り出した。
「神薙は叔父のところへ駆け込んだ。ただ、心も体もほとんど癒えていない状態だった」
「そんなにひどいケガだったのか?」と、クリスは心配そうに聞いてきた。
「ゴロツキに拘束されて怖い思いをしていたし、そもそもケガの大小の問題ではない。治せないんだ。治癒魔法がまるで効かないらしい」
たかだか手首の捻挫。誰もが魔法で簡単に治ると思い込んでいた。しかし、王国一の治癒師と名高い王宮医ブロックルが、二度【治癒】をかけても効果が出なかった。
「それ……どうやって治療するんだ。これから病気だってするかもしれないだろう」
クリスの言うとおりだ。今後のことを考えると頭が痛くなる。
「ブロックルの紹介で薬師のシンドリを呼んだ。ヒト族と同様、薬師に頼るしかない。俺たちができるのは、最高の薬師を呼ぶことぐらいだ」
クリスがひどく顔をしかめて「効いたのか?」と聞くので、こちらまで顔をゆがめてしまった。
シンドリの薬と言えば臭くて不味いことで有名だ。
騎士団宿舎の近くに店を構えているため、騎士なら誰でも一度は飲んだことがある。
俺も二日酔いの薬と蕁麻疹の薬を飲んだことがあり、効き目は素晴らしいのだが、どちらも泣きたくなるようなひどい味とニオイだった。
薬湯が効いたとはいえ、外出できるような体調ではなかった。しかし、アレンの降格を受け入れられなかった神薙は、どうしても行くと言って聞かなかったらしい。
王宮に着いた神薙は、顔面蒼白で声が震え「今にも消えてなくなりそうだった」と、同行したフィデル・ジェラーニは語っている。
フィデルは「早くしないと神薙が倒れる」と、切羽詰まった様子で謁見申請をしたようだ。
彼は日頃、捉えどころのない振る舞いをしているが、実は人一倍厳格で曲がったことを嫌う人間だ。
フィデル自身もアレンの降格に納得していなかったことから、全面的に神薙を支持していた。
叔父と宰相は仕事を放り出して神薙と会った。
自分が負傷したこととアレンは無関係で、すべて自分が悪いと言って、神薙は取り消しを懇願したそうだ。アレンを罰するならば自分を罰してほしい、とまで言った。
それは叔父を慌てさせ、猛省させ、そして感動させるのに十分すぎる行動だった。
「まるで部下をかばう騎士じゃないか」と、クリスは首を横に振った。
神薙が駆け込んできて以来、叔父は神薙に執着するようになった。
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罪悪感もあるのだろうが、自分自身よりも側仕えを優先した尊い行いが大きな理由だろう。
「騎士にも人気が出そうだな。俺ら武人はそういう話に激ヨワだ」と、クリスは笑った。
降臨初日に一目惚れした男が言うと、妙に説得力がある。
「極めつけは、叔父が『自分の妃にしたい』と言い出したことだな……」
これには俺も含め、周りは困り果てた。
「ちょっと待った! それは困る!」と、目の前の大男も焦っている。
「全力で止めたよ……。すごくがんばったのだぞ」
「よしっ、それでこそ親友だ!」
「もっと褒めろ」
「えらいッッッ!」
さすがの叔父も貴族を敵に回すことは望んでいない。
叔父は先代の神薙と関係を持っていたため、新神薙の夫にはなれないのだ。これは法で定められたことであり、わざわざ法を変えてまで妻にするとなれば、諸侯が黙っていない。
「神薙が誰も選ばなかった際は王の妃にする」という案を出し、とりあえずその場を収めた。
「それで、リア様は?」と、クリスは身を乗り出した。
「もうぼちぼち完治するそうだ。元気だと聞いている」
「よかった。しかし、よく無事だったな」
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