274 / 392
[リア]
貴族の伝統芸 §2
しおりを挟む
オポンチンさんは急にこぶしを振り上げ、声高に宣言した。
「かっ、神薙様の恨みを、この私、ミートロフ・オポンチンが、きわっ、かっ代わりに、ははは晴らしたのです!」
チーーン……
ヴィルさんはブホッとせきをした。彼は笑うのを我慢しすぎて激しくせき込み、涙目になっている。
このオポンチンさんという人、頭は大丈夫なのかしら……。途中の「きわっ」はなんだったの? 単に噛んだだけ?
どうも彼には「台本」があるような気がしてならなかった。
話の流れを完全に無視して、突如わけのわからないセリフを突っ込んでくるのは、彼の中にあるシナリオを進めようとしているからではないだろうか。婚約破棄を言い渡した時も、まるで何かの小説から切り取ったようなセリフだった。
「恨みを晴らすとはどういう意味ですか? わたしが誰を恨んでいると? 特に思い当たる方はいらっしゃらないのですけれど」
「いや、しかしですね……」
「どなたから何をお聞きになったのか知りませんが、わたしのことは、わたしの言うことが真実です。他人が反論する余地などありませんよ」
お扇子に隠れて、フゥとため息をついた。
彼はめげずに、再び大きな声を上げている。
「わっ私は生涯、神薙派でございます!」
「はい? わたしに派閥などありませんが?」
何の脈絡もなく飛び出す彼の謎発言は、やはり事前に準備してきたセリフだろう。
ここまでの流れを思い出してみると……
一、エルデン伯令嬢を責め立てて婚約破棄。
二、エルデン伯令嬢の不敬を代理で謝罪。
三、自分が悪者(エルデン伯令嬢)を成敗したのだと主張。
四、自分は神薙の味方だとアピール。
これらはいずれも、場の空気や話の前後を無視してセリフが放たれた場面だ。
わたしが「ありがとうオポンチン様!」なんて言うとでも思ったのだろうか。もしそうだとしたら、彼の頭の中は広大なお花畑だ。一生、夢の中で花冠製造機をやっていたほうがいい。
彼はまたもや目を爛々とさせ、次のセリフを言おうと身構えている。
顔を紅潮させ、バッと両手を広げた。
「わっ私とともに、よよより良きよよよ世を、作りましょうッッッ!!」
「いたしません!」
ヴィルさんは気管支からゼーゼーヒューヒューと危険な音を出していた。
アレンさんはハンカチで目元を拭いながらグスグスと鼻をすすっている。
二人とも我慢のしすぎで涙腺が決壊しており、それを見ているほかの団員も笑いを押し殺して泣いている。
――どうしよう……早く決着をつけないと身内が笑い死にするかも。
オポンチンさんが作ったシナリオは、この場で神薙から信頼を得て、何かと便宜を図ってもらい、自分の地位を上げることが目的だと思われる。
致命的だったのは、わたしがエルデン伯令嬢を「恨んでいる」と勘違いしていたことだ。大衆の面前で彼女を貶めれば、取り入る口実ができると考えたのだろう。ただの口喧嘩ではなく婚約破棄にすることで、彼女に与えるダメージをより大きくした……。
ただ、そもそも落ち目のエルデン伯家と何のうまみもない契約を交わしたことが不自然だ。
この企みは、婚約の前から始まっていたのではないだろうか。そうなると、主犯は嫡男ではなく、当主オポンチン侯爵ということになる。
婚約を承認したのは陛下だから、侯爵が自分の企みに国王を利用した、ということに。
――これ、もしかして大変な事件なのでは?
「私は神薙様に喜んでいただこうと、それだけの思いで生きてまいりました……」
彼はまだ恍惚の表情でセリフの続きを言っていた。
先ほどの「より良き世を作りましょう」というセリフがおそらくクライマックスだろうし、このあたりで勘違い劇場は終わりにしてもらおう。
「ご当主同士が契約解除の協議をすれば済むことを、わざわざこんな場所でなさって、わたしが喜ぶと?」
スンとしたまま尋ねると、彼は「あ、それはですね」と小さな声でモゴモゴ言っている。
彼は台本に沿わない話になると、とたんに声が小さくなった。もともとアドリブが効かないから台本を作って丸暗記をしたのかもしれない。
「あなたの叔父であるヴァーゲンザイル侯は、わたしの婚約者の恩師です。今日は御嫡男のための大切な舞踏会ですが、それはご存知でした? あなたの従兄弟ですよね?」
「は、はい。それは……はい」
「台無しにされて、わたしが喜ぶと思いましたか?」
「しかし、あの女は神薙様に不敬を働きました!」
堂々巡りにうんざりして死にたくなっていると、アレンさんが彼の首根っこをつかんだ。思いきり引っ張ったせいで、シャツの襟が喉に食い込み、オポンチンさんは悲鳴を上げている。
「おい貴様……よほど死にたいらしいな」
ぎりぎりと首を締め上げられ、オポンチンさんの顔がギューンと赤くなっていく。
「おぼぼぼぼーしわげござぃばせんっッ!!」
――嗚呼、なんてオバカなのでしょう。
「エルデン伯令嬢のことは気にも留めていないと、先ほども言ったはずです。もうお忘れですか?」
「いや、しかし……ぐォえっ!」
アレンさんも面倒くさくなってきたのか、口ごたえをすると無言で締め上げる「首絞めシステム」と化している。
「エルデン伯令嬢はお気の毒でしたわ……」
こんなのと婚約させられて、同情を禁じ得ない。
王族と結婚したがっていた彼女が、コレと婚約するには相当な葛藤があったはずだ。
自分の行いが発端で、実家が領地の六割以上を失うかもしれないという窮地に追い込まれた。望まぬ政略結婚でも受け入れざるを得なくなり、家のために腹をくくって婚約した。
そうでなければ、彼に「自分という婚約者がありながら、なぜ?」などと抗議なんかしなかったはずだ。
わたしが吐息をついていると、彼は目に光を取り戻し「あの者は自業自得でしょう!」とまた声を張り上げた。
――な、なんか、この方と話していると吐いちゃいそうですわ……。
ふと隣を見ると、さすがのヴィルさんも呆れていた。
当然ながら、この件は陛下にも報告が行く。ついでなので、もう少し情報を引き出すことにした。
「あなたは『自業自得』と仰いましたが、彼女に何かされたのですか?」と、わたしは尋ねた。
彼は「へ?」と言って、口を開けている。
「何かされたのですか? と聞いています」
「いや、それは……」
「はっきりと返事をなさい」
「はっ! と、特に何もされておりません」
「では、彼女が『自業自得』と言われるようなことを、いつ、誰に対してしたのですか?」
「それは……舞踏会で、神薙様に、でございます!」
なんということでしょう。うちの宮殿で暮らしているニワトリさんたちのほうが賢いだなんて。どうしてこう脳ミソの容量が少なく、柔軟性がないのかしら。
「あの令嬢は十分に反省されてから婚約したのではありませんか?」
「そ、それは、わかりません!」
「そんな重要なこともわからずに婚約したの?」
「それは父が、婚約が決まった、と……」
「お父様の言うとおりになさったのね?」
「はい、さようにございます」
「あなたは少しでも彼女に歩み寄ろうとしましたか?」
「特に、今日まで話をしたこともなく……」
「彼女の評判が良くないことなど、初めからわかっていたことでしょう? なぜ今頃になって、それを理由に婚約破棄などしたのですか」
「そ、れは、あの……」
「今日、婚約破棄をしてくるようにと、お父様から言われたのですか?」
「はい。あっ、いいえ! ……それは」
やはり首謀者は父親か。アレンさんを見ると、視線で「続けて」と言っているように感じた。
「オポンチンさん、偽りなくお答えいただいたほうがよろしいわ。わたしの婚約者が、今日は偶然『真実の宝珠』を持っていますの」
ヴィルさんがポケットから宝珠を取り出して見せた。『真実の宝珠』は、偽りの証言に反応して赤く色が変わる不思議な石だ。
オポンチンさんは目を見開き、焦った表情を浮かべている。
「婚約を結んだ時点で、いずれ婚約破棄をする予定でしたか?」
「そ、それは――はい……」
「今日の騒ぎは、あなたのお父様の指示ですか?」
「今宵が好機だと……父から言われました」
ヴィルさんに視線をやると、彼はうなずいた。
当主の企みだという証言は取れた。これで陛下が利用されたことも確定。今後は当主を厳しく追及する方向になるだろう。
「あなたとお父様は、自分たちの都合でこの国の君主を利用しました。これは到底許されることではありませんよ」
オポンチンさんは顔を引きつらせながら「わ、私は少々勘違いをしていたかもしれません」と言った。
「少々」どころの騒ぎではない。会場代はおろか、参加者全員から服の仕立て代などの諸経費を請求されるレベルだ。
ようやく彼がおとなしくなり、オポンチン劇場は閉幕――ホッとしたのも束の間、残念ながらこれだけでは話が終わらなかった。
先ほどからわたしをにらみつけている浮気相手の女性が、お胸をブルンと揺らしながら前に出てきたのだ。
「かっ、神薙様の恨みを、この私、ミートロフ・オポンチンが、きわっ、かっ代わりに、ははは晴らしたのです!」
チーーン……
ヴィルさんはブホッとせきをした。彼は笑うのを我慢しすぎて激しくせき込み、涙目になっている。
このオポンチンさんという人、頭は大丈夫なのかしら……。途中の「きわっ」はなんだったの? 単に噛んだだけ?
どうも彼には「台本」があるような気がしてならなかった。
話の流れを完全に無視して、突如わけのわからないセリフを突っ込んでくるのは、彼の中にあるシナリオを進めようとしているからではないだろうか。婚約破棄を言い渡した時も、まるで何かの小説から切り取ったようなセリフだった。
「恨みを晴らすとはどういう意味ですか? わたしが誰を恨んでいると? 特に思い当たる方はいらっしゃらないのですけれど」
「いや、しかしですね……」
「どなたから何をお聞きになったのか知りませんが、わたしのことは、わたしの言うことが真実です。他人が反論する余地などありませんよ」
お扇子に隠れて、フゥとため息をついた。
彼はめげずに、再び大きな声を上げている。
「わっ私は生涯、神薙派でございます!」
「はい? わたしに派閥などありませんが?」
何の脈絡もなく飛び出す彼の謎発言は、やはり事前に準備してきたセリフだろう。
ここまでの流れを思い出してみると……
一、エルデン伯令嬢を責め立てて婚約破棄。
二、エルデン伯令嬢の不敬を代理で謝罪。
三、自分が悪者(エルデン伯令嬢)を成敗したのだと主張。
四、自分は神薙の味方だとアピール。
これらはいずれも、場の空気や話の前後を無視してセリフが放たれた場面だ。
わたしが「ありがとうオポンチン様!」なんて言うとでも思ったのだろうか。もしそうだとしたら、彼の頭の中は広大なお花畑だ。一生、夢の中で花冠製造機をやっていたほうがいい。
彼はまたもや目を爛々とさせ、次のセリフを言おうと身構えている。
顔を紅潮させ、バッと両手を広げた。
「わっ私とともに、よよより良きよよよ世を、作りましょうッッッ!!」
「いたしません!」
ヴィルさんは気管支からゼーゼーヒューヒューと危険な音を出していた。
アレンさんはハンカチで目元を拭いながらグスグスと鼻をすすっている。
二人とも我慢のしすぎで涙腺が決壊しており、それを見ているほかの団員も笑いを押し殺して泣いている。
――どうしよう……早く決着をつけないと身内が笑い死にするかも。
オポンチンさんが作ったシナリオは、この場で神薙から信頼を得て、何かと便宜を図ってもらい、自分の地位を上げることが目的だと思われる。
致命的だったのは、わたしがエルデン伯令嬢を「恨んでいる」と勘違いしていたことだ。大衆の面前で彼女を貶めれば、取り入る口実ができると考えたのだろう。ただの口喧嘩ではなく婚約破棄にすることで、彼女に与えるダメージをより大きくした……。
ただ、そもそも落ち目のエルデン伯家と何のうまみもない契約を交わしたことが不自然だ。
この企みは、婚約の前から始まっていたのではないだろうか。そうなると、主犯は嫡男ではなく、当主オポンチン侯爵ということになる。
婚約を承認したのは陛下だから、侯爵が自分の企みに国王を利用した、ということに。
――これ、もしかして大変な事件なのでは?
「私は神薙様に喜んでいただこうと、それだけの思いで生きてまいりました……」
彼はまだ恍惚の表情でセリフの続きを言っていた。
先ほどの「より良き世を作りましょう」というセリフがおそらくクライマックスだろうし、このあたりで勘違い劇場は終わりにしてもらおう。
「ご当主同士が契約解除の協議をすれば済むことを、わざわざこんな場所でなさって、わたしが喜ぶと?」
スンとしたまま尋ねると、彼は「あ、それはですね」と小さな声でモゴモゴ言っている。
彼は台本に沿わない話になると、とたんに声が小さくなった。もともとアドリブが効かないから台本を作って丸暗記をしたのかもしれない。
「あなたの叔父であるヴァーゲンザイル侯は、わたしの婚約者の恩師です。今日は御嫡男のための大切な舞踏会ですが、それはご存知でした? あなたの従兄弟ですよね?」
「は、はい。それは……はい」
「台無しにされて、わたしが喜ぶと思いましたか?」
「しかし、あの女は神薙様に不敬を働きました!」
堂々巡りにうんざりして死にたくなっていると、アレンさんが彼の首根っこをつかんだ。思いきり引っ張ったせいで、シャツの襟が喉に食い込み、オポンチンさんは悲鳴を上げている。
「おい貴様……よほど死にたいらしいな」
ぎりぎりと首を締め上げられ、オポンチンさんの顔がギューンと赤くなっていく。
「おぼぼぼぼーしわげござぃばせんっッ!!」
――嗚呼、なんてオバカなのでしょう。
「エルデン伯令嬢のことは気にも留めていないと、先ほども言ったはずです。もうお忘れですか?」
「いや、しかし……ぐォえっ!」
アレンさんも面倒くさくなってきたのか、口ごたえをすると無言で締め上げる「首絞めシステム」と化している。
「エルデン伯令嬢はお気の毒でしたわ……」
こんなのと婚約させられて、同情を禁じ得ない。
王族と結婚したがっていた彼女が、コレと婚約するには相当な葛藤があったはずだ。
自分の行いが発端で、実家が領地の六割以上を失うかもしれないという窮地に追い込まれた。望まぬ政略結婚でも受け入れざるを得なくなり、家のために腹をくくって婚約した。
そうでなければ、彼に「自分という婚約者がありながら、なぜ?」などと抗議なんかしなかったはずだ。
わたしが吐息をついていると、彼は目に光を取り戻し「あの者は自業自得でしょう!」とまた声を張り上げた。
――な、なんか、この方と話していると吐いちゃいそうですわ……。
ふと隣を見ると、さすがのヴィルさんも呆れていた。
当然ながら、この件は陛下にも報告が行く。ついでなので、もう少し情報を引き出すことにした。
「あなたは『自業自得』と仰いましたが、彼女に何かされたのですか?」と、わたしは尋ねた。
彼は「へ?」と言って、口を開けている。
「何かされたのですか? と聞いています」
「いや、それは……」
「はっきりと返事をなさい」
「はっ! と、特に何もされておりません」
「では、彼女が『自業自得』と言われるようなことを、いつ、誰に対してしたのですか?」
「それは……舞踏会で、神薙様に、でございます!」
なんということでしょう。うちの宮殿で暮らしているニワトリさんたちのほうが賢いだなんて。どうしてこう脳ミソの容量が少なく、柔軟性がないのかしら。
「あの令嬢は十分に反省されてから婚約したのではありませんか?」
「そ、それは、わかりません!」
「そんな重要なこともわからずに婚約したの?」
「それは父が、婚約が決まった、と……」
「お父様の言うとおりになさったのね?」
「はい、さようにございます」
「あなたは少しでも彼女に歩み寄ろうとしましたか?」
「特に、今日まで話をしたこともなく……」
「彼女の評判が良くないことなど、初めからわかっていたことでしょう? なぜ今頃になって、それを理由に婚約破棄などしたのですか」
「そ、れは、あの……」
「今日、婚約破棄をしてくるようにと、お父様から言われたのですか?」
「はい。あっ、いいえ! ……それは」
やはり首謀者は父親か。アレンさんを見ると、視線で「続けて」と言っているように感じた。
「オポンチンさん、偽りなくお答えいただいたほうがよろしいわ。わたしの婚約者が、今日は偶然『真実の宝珠』を持っていますの」
ヴィルさんがポケットから宝珠を取り出して見せた。『真実の宝珠』は、偽りの証言に反応して赤く色が変わる不思議な石だ。
オポンチンさんは目を見開き、焦った表情を浮かべている。
「婚約を結んだ時点で、いずれ婚約破棄をする予定でしたか?」
「そ、それは――はい……」
「今日の騒ぎは、あなたのお父様の指示ですか?」
「今宵が好機だと……父から言われました」
ヴィルさんに視線をやると、彼はうなずいた。
当主の企みだという証言は取れた。これで陛下が利用されたことも確定。今後は当主を厳しく追及する方向になるだろう。
「あなたとお父様は、自分たちの都合でこの国の君主を利用しました。これは到底許されることではありませんよ」
オポンチンさんは顔を引きつらせながら「わ、私は少々勘違いをしていたかもしれません」と言った。
「少々」どころの騒ぎではない。会場代はおろか、参加者全員から服の仕立て代などの諸経費を請求されるレベルだ。
ようやく彼がおとなしくなり、オポンチン劇場は閉幕――ホッとしたのも束の間、残念ながらこれだけでは話が終わらなかった。
先ほどからわたしをにらみつけている浮気相手の女性が、お胸をブルンと揺らしながら前に出てきたのだ。
35
あなたにおすすめの小説
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる