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[リア]
断罪
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王都特務師団は優秀な調査機関だ。
子どもたちの曖昧な証言だけを頼りに、あっという間に場所を特定してくれた。
当初、テオたち六人がいたのは北二区にある孤児院で、同じ敷地に建つ原理派の教会には、カメリアの花がたくさん咲いていた。
調べが進むにつれ、疑いの目は徐々に中央大聖堂へと移っていった。
「むしろ大聖堂のほうが首謀者の可能性がある」と、特務師団長は厳しい目で言った。
彼らが調べたかぎり、聖職者が組織ぐるみで人身売買をしている疑いがあると言うのだ。
中央大聖堂は王都のランドマーク的存在だ。
人々の安らぎの場であると同時に、歴史を感じさせる建物は大事な観光資源でもある。普段から第三騎士団が警備を担当していた。
外から見張っているだけでは、なかなか尻尾をつかめなかったため、特務師団は潜入捜査へと舵を切った。
第三騎士団に協力を要請すると、事情をよく知るくまんつ様は、快く受け入れた。
大聖堂に潜入捜査のプロが次々と入った。
ある者は信者を装い、ある者は清掃員、またある者はごみ収集業者として、建物の中のあらゆる場所を調べていく。
聞き込みで情報を集め、破いて捨ててある紙ごみは、ジグソーパズルのようにつなげて復元する徹底ぶりだった。
大司教があまりよろしくない人物だということはすぐにわかった。
隠れて第三騎士団を「ただの警備員」呼ばわりし、さらには特務師団を「貧乏人の集まり」と呼んでいた。
そのせいで、特務師団と第三騎士団による特別合同捜査隊が結成され、威信と名誉をかけたブチギレ大捜査になった。
つくづく口は災いの元だと思う。
アレンさんが言うには、今、大司教はおうちのトイレに「紙の在庫がいくつあるか」まで押さえられているらしい。そこまで監視されていると、もはやこの世に安らげる場所なんて存在しないのではないかと思えてくる。
「どうも、大司教殿。お久しぶりですね」
くまんつ様は出口の前に立ちふさがっていた。
「や、ややっ、これは、クランツ殿っ! いつも警備をご苦労様です」
「ご苦労様とは上からだな。誰に向かって口を聞いている」
彼はお怒りだ。
「ただの警備員」という発言を聞いたとき、ヴィルさんですら話しかけられないほどに怒っていたらしい。
辺境伯家は他国の侵略からオルランディア王国を護っているという矜持がある。それに、第三騎士団は王都の重要施設を守るエリート集団だ。彼らが「守護神」と呼ばれることはあっても「警備員」は有り得ない。
大司教は最も言ってはいけないことを、最も言ってはいけない相手に対して言ってしまったのだ(そのせいでおトイレまで監視されている……)
「『警備員』などと小ばかにしてくれたようだが、我々が守っているのは観光資源であって、貴様のようなアホウで不敬な人売りジジイではないぞ。勘違いするな」
彼はギロリと大司教をにらんでいる。
「あ……は、あの……」
「ナメられているおかげで仕事がしやすかった。なにせ警備員ごときは、どこに突っ立っていても警戒されないからな」
「ななな何を仰いますか! へっ陛下に御用ですかなっ? もう我々は済みましたので、どうぞどうぞ! では、これにて……っ」
脇をすり抜けて出ていこうとする大司教へ、彼の大きな手がぬぅっと伸びた。
首根っこをむんずとつかんで引き戻すと、わざと人のいるほうへドーンと放り投げる。
大司教は部下に激突しながら「キャーー!」と絶叫した。おじさんの悲鳴である(汗)
五人いた部下のうち三人が、大司教アタックを食らって尻もちをついていた。五人とも泡を食って上司を起こそうとバタバタやっている。
しかし、当の本人は腰を抜かしていて起き上がれず、小刻みに震えていた。
「今、聖堂と教会は大事な捜査中だ。邪魔をしてもらっては困る」
くまんつ様は大司教の襟元をつかむと、陛下の前へ引きずった。
「代わりと言ってはなんだが、特別室へご案内しよう」
彼のにこやかなお顔がかえって怖い。これぞホンモノの貴族の皮肉だ。
「貴様は良い宿で接待を受けるのが好きらしいからな。高い酒、高級な宝飾品、女性を集めて遊ぶのも好きだと聞いた。イイトシこいてお元気なことだ」
「とんでもないっ! そんなことは決して!」
大司教はとっさに否定したものの、動揺しているせいで声がひっくり返っている。
今さらごまかしても陛下はすべてご存知だ。
大聖堂のお偉いさんたちを接待していた奴隷商人は、一足先に逮捕されていた。
代わりに、特務師団の皆様が極悪人を装い、孤児院から連れ去られた子どもを次々と保護している。
「この機会に地下の独房でゆっくりとお過ごしいただこう」
「どっ、どっ、独房! そんな!」
「高級宿での接待に匹敵するような、貴重な体験ができること間違いなしだぞ? 鞭打ちとかな?」
「わ、私は何も!」
コツコツコツと、ヴィルさんの足音が響いた。
「何もご存知ないと仰るか。では、致し方ない。こちらをご覧いただこう」
彼はポケットから小さな卵型の石を取り出して大司教に見せた。
「真面目に生きていればめったなことではお目にかからない『真実の宝珠』だ。どうだ、なかなかに美しい石だろう?」
彼が合図をすると近衛騎士が一斉に動き、すべての聖職者が陛下の御前に戻された。
「お、お待ちくださいっ。私は何もしておりません! 身に覚えがございません!」
大司教は床に這いつくばって慌てふためいている。
そんなに動揺してしまったら相手の思うつぼなのに、もっとスンとしていなければダメなのに……と、わたしは悪者目線でダメ出しをしていた。もしかしたら、わたしのほうがワルの才能があるかも知れない。
「大司教、陛下と聖女の御前だ。貴様は尋問を拒否できない! 質問にはすべて『いいえ』で答えろ!」
くまんつ様の声が響く。
お怒りモードのくまんつ様が格好良すぎてドキドキしてしまう。
「貴様は部下を使い、孤児を奴隷商人に売っていたな!」
「そそそそんなことはしておりません!!」
大司教は激しく首を振った。
しかし、ヴィルさんの手の平では『真実の宝珠』が赤く光っている。
「偽りです」と、彼は言った。
陛下はうなずいた。
「クランツ、尋問を続けよ!」
「貴様は教会と孤児院に入った寄付金を自分の懐に入れていたな!」
「いいえっ! いいえっ!!」
宝珠は再び赤く光った。
「叔父上、これも偽りです」
「愚か者め、人々の善意を踏みにじりおって!」
陛下は大司教をにらみつけた。
「クランツ、続けよ!」
「東四区の教会を取り壊したと虚偽の報告をし、取り壊しにかかる費用を着服したな!」
「いいい……っ、い、いいえっっ。そのようなことはしておりません!!」
大司教は体を震わせながら否定したものの、赤く光った宝珠が偽りだと告げていた。
彼らは本当におばかさんなのだ。
お金に目がくらみ、普通では考えられないことをやっている。
教会なんて大きなものが取り壊されずに残っていたら、いつか必ずバレてしまう。それがわかっていながら解体費を懐に入れてしまうのだ。
そのせいで別のおばかさんが住み着き、聖職者を装って民から寄付金をくすねていた。
「すべて真っ赤なウソです」
ヴィルさんはポケットに宝珠をしまいながら言った。
「クランツ、よくやった。その者らを捕らえ、地下の特務師団に引き渡せ。詳細な取り調べを受けさせよ」
「はっ!」
くまんつ様は第三騎士員を十名ほど呼び寄せた。
ニッコリさんが会釈をして目配せしてくれたので、わたしも同じように返した。
「親切な特務師たちが地下でお待ちかねだ。彼らは貴様に侮辱されて立腹している。拷問が得意な連中が集まっているゆえ、なるべく正直に答えることをお勧めする」
くまんつ様は再び大司教を引きずって移動させると、部下に身柄を渡した。
「地下牢へ連れていけ!!」
「了解ぃ!」
団員の皆さんはヒョイとつまむようにして、あっという間に連れて出ていった。
子どもたちの曖昧な証言だけを頼りに、あっという間に場所を特定してくれた。
当初、テオたち六人がいたのは北二区にある孤児院で、同じ敷地に建つ原理派の教会には、カメリアの花がたくさん咲いていた。
調べが進むにつれ、疑いの目は徐々に中央大聖堂へと移っていった。
「むしろ大聖堂のほうが首謀者の可能性がある」と、特務師団長は厳しい目で言った。
彼らが調べたかぎり、聖職者が組織ぐるみで人身売買をしている疑いがあると言うのだ。
中央大聖堂は王都のランドマーク的存在だ。
人々の安らぎの場であると同時に、歴史を感じさせる建物は大事な観光資源でもある。普段から第三騎士団が警備を担当していた。
外から見張っているだけでは、なかなか尻尾をつかめなかったため、特務師団は潜入捜査へと舵を切った。
第三騎士団に協力を要請すると、事情をよく知るくまんつ様は、快く受け入れた。
大聖堂に潜入捜査のプロが次々と入った。
ある者は信者を装い、ある者は清掃員、またある者はごみ収集業者として、建物の中のあらゆる場所を調べていく。
聞き込みで情報を集め、破いて捨ててある紙ごみは、ジグソーパズルのようにつなげて復元する徹底ぶりだった。
大司教があまりよろしくない人物だということはすぐにわかった。
隠れて第三騎士団を「ただの警備員」呼ばわりし、さらには特務師団を「貧乏人の集まり」と呼んでいた。
そのせいで、特務師団と第三騎士団による特別合同捜査隊が結成され、威信と名誉をかけたブチギレ大捜査になった。
つくづく口は災いの元だと思う。
アレンさんが言うには、今、大司教はおうちのトイレに「紙の在庫がいくつあるか」まで押さえられているらしい。そこまで監視されていると、もはやこの世に安らげる場所なんて存在しないのではないかと思えてくる。
「どうも、大司教殿。お久しぶりですね」
くまんつ様は出口の前に立ちふさがっていた。
「や、ややっ、これは、クランツ殿っ! いつも警備をご苦労様です」
「ご苦労様とは上からだな。誰に向かって口を聞いている」
彼はお怒りだ。
「ただの警備員」という発言を聞いたとき、ヴィルさんですら話しかけられないほどに怒っていたらしい。
辺境伯家は他国の侵略からオルランディア王国を護っているという矜持がある。それに、第三騎士団は王都の重要施設を守るエリート集団だ。彼らが「守護神」と呼ばれることはあっても「警備員」は有り得ない。
大司教は最も言ってはいけないことを、最も言ってはいけない相手に対して言ってしまったのだ(そのせいでおトイレまで監視されている……)
「『警備員』などと小ばかにしてくれたようだが、我々が守っているのは観光資源であって、貴様のようなアホウで不敬な人売りジジイではないぞ。勘違いするな」
彼はギロリと大司教をにらんでいる。
「あ……は、あの……」
「ナメられているおかげで仕事がしやすかった。なにせ警備員ごときは、どこに突っ立っていても警戒されないからな」
「ななな何を仰いますか! へっ陛下に御用ですかなっ? もう我々は済みましたので、どうぞどうぞ! では、これにて……っ」
脇をすり抜けて出ていこうとする大司教へ、彼の大きな手がぬぅっと伸びた。
首根っこをむんずとつかんで引き戻すと、わざと人のいるほうへドーンと放り投げる。
大司教は部下に激突しながら「キャーー!」と絶叫した。おじさんの悲鳴である(汗)
五人いた部下のうち三人が、大司教アタックを食らって尻もちをついていた。五人とも泡を食って上司を起こそうとバタバタやっている。
しかし、当の本人は腰を抜かしていて起き上がれず、小刻みに震えていた。
「今、聖堂と教会は大事な捜査中だ。邪魔をしてもらっては困る」
くまんつ様は大司教の襟元をつかむと、陛下の前へ引きずった。
「代わりと言ってはなんだが、特別室へご案内しよう」
彼のにこやかなお顔がかえって怖い。これぞホンモノの貴族の皮肉だ。
「貴様は良い宿で接待を受けるのが好きらしいからな。高い酒、高級な宝飾品、女性を集めて遊ぶのも好きだと聞いた。イイトシこいてお元気なことだ」
「とんでもないっ! そんなことは決して!」
大司教はとっさに否定したものの、動揺しているせいで声がひっくり返っている。
今さらごまかしても陛下はすべてご存知だ。
大聖堂のお偉いさんたちを接待していた奴隷商人は、一足先に逮捕されていた。
代わりに、特務師団の皆様が極悪人を装い、孤児院から連れ去られた子どもを次々と保護している。
「この機会に地下の独房でゆっくりとお過ごしいただこう」
「どっ、どっ、独房! そんな!」
「高級宿での接待に匹敵するような、貴重な体験ができること間違いなしだぞ? 鞭打ちとかな?」
「わ、私は何も!」
コツコツコツと、ヴィルさんの足音が響いた。
「何もご存知ないと仰るか。では、致し方ない。こちらをご覧いただこう」
彼はポケットから小さな卵型の石を取り出して大司教に見せた。
「真面目に生きていればめったなことではお目にかからない『真実の宝珠』だ。どうだ、なかなかに美しい石だろう?」
彼が合図をすると近衛騎士が一斉に動き、すべての聖職者が陛下の御前に戻された。
「お、お待ちくださいっ。私は何もしておりません! 身に覚えがございません!」
大司教は床に這いつくばって慌てふためいている。
そんなに動揺してしまったら相手の思うつぼなのに、もっとスンとしていなければダメなのに……と、わたしは悪者目線でダメ出しをしていた。もしかしたら、わたしのほうがワルの才能があるかも知れない。
「大司教、陛下と聖女の御前だ。貴様は尋問を拒否できない! 質問にはすべて『いいえ』で答えろ!」
くまんつ様の声が響く。
お怒りモードのくまんつ様が格好良すぎてドキドキしてしまう。
「貴様は部下を使い、孤児を奴隷商人に売っていたな!」
「そそそそんなことはしておりません!!」
大司教は激しく首を振った。
しかし、ヴィルさんの手の平では『真実の宝珠』が赤く光っている。
「偽りです」と、彼は言った。
陛下はうなずいた。
「クランツ、尋問を続けよ!」
「貴様は教会と孤児院に入った寄付金を自分の懐に入れていたな!」
「いいえっ! いいえっ!!」
宝珠は再び赤く光った。
「叔父上、これも偽りです」
「愚か者め、人々の善意を踏みにじりおって!」
陛下は大司教をにらみつけた。
「クランツ、続けよ!」
「東四区の教会を取り壊したと虚偽の報告をし、取り壊しにかかる費用を着服したな!」
「いいい……っ、い、いいえっっ。そのようなことはしておりません!!」
大司教は体を震わせながら否定したものの、赤く光った宝珠が偽りだと告げていた。
彼らは本当におばかさんなのだ。
お金に目がくらみ、普通では考えられないことをやっている。
教会なんて大きなものが取り壊されずに残っていたら、いつか必ずバレてしまう。それがわかっていながら解体費を懐に入れてしまうのだ。
そのせいで別のおばかさんが住み着き、聖職者を装って民から寄付金をくすねていた。
「すべて真っ赤なウソです」
ヴィルさんはポケットに宝珠をしまいながら言った。
「クランツ、よくやった。その者らを捕らえ、地下の特務師団に引き渡せ。詳細な取り調べを受けさせよ」
「はっ!」
くまんつ様は第三騎士員を十名ほど呼び寄せた。
ニッコリさんが会釈をして目配せしてくれたので、わたしも同じように返した。
「親切な特務師たちが地下でお待ちかねだ。彼らは貴様に侮辱されて立腹している。拷問が得意な連中が集まっているゆえ、なるべく正直に答えることをお勧めする」
くまんつ様は再び大司教を引きずって移動させると、部下に身柄を渡した。
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