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第1章 転生とそんな感じの世界
とりあえず巻き込まれましたが何か?
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どうも初めまして、吉良楓太と申します!
レッサーパンダじゃないです。ふっつーに二足歩行してますから。
え、なになに
そんなかしこまらなくっていいって?
よぉしwwww それじゃあいってやろうじゃないのwwwww
朝、まだ家にいるんだけど、まぁいろいろあって家族はいないんです。
一人寂すぃぃ(´;ω;`)
ところでこれから学校に行くんだけども、幼馴染の親友と行っちゃうんですね。はい
でもでもでもでも…そんなの関k
じゃなくて、その幼馴染がねぇ…、いわゆる鈍感イケメンハーレムなんですね、はい。
信じられないよね、あんだけあからさまな好意が出てるのに気づかないって!!
ピンポーン
ていうか気づかれてないってことに女の子は気づかないんだろうか
ピンポピンポーン
俺だったら「ああ、こいつには無駄だ」ってあきらめるけどね
ピンピピピピピピピピンポピンポーン
!?wwwwwww
無視し続けると面白いなwwwww
「はいはい、もうちょっとおまち~」
ドアの向こうにおそらくいるであろう幼馴染に適当に返事をしとく。
鞄よし。制服よし。弁当よし。ハンカチよし。
教科書は…全部おきべんしてあるからよし!
れっつらゴードン
「楓太ぁ、遅いよぉ」
DoorをOpenしてGo outするとMy friendの飛鳥田幸助がStandしていた。
うん、ル〇語うざいね。やめよう。
飛鳥田ってなんか大きい家の名らしいけどもおそらくこいつは庶民だ。
しっかし…、男の俺から見ても相変わらず可愛い。
幸助は中性的でどちらかというと女顔。俗にいう美少年。
そして何故か幼馴染というだけでは成らないほど俺になついている。
フウ「めんごめんご、ちょっと知らない誰かに自己紹介してた」
コウ「えっ、なにそれ怖い。誰か家にいるの?」
フウ「えっ、何言ってるの?どこの国家の電波拾ったの?はっまさかっ
ロザリス……?(このネタわかる人いるのか?ゆずのANGより)」
コウ「ちょっ!楓太が言ったんじゃないかあ!」
頬を膨らませてプンプンしているので、怖くない。むしろ可愛い…
フウ「はいはい、悪かったよ。そんな顔してたら折角の可愛い顔が台無しだぞ?」
とりあえず適当にあしらう。
コウ「かっ…可愛いって/////(楓太がカワイイって言ってくれた////)」
あん?おかすいぃなぁ
吉良楓太 17歳 男
飛鳥田幸助 17歳 男
気にしないほうが身のためだなwwww
ねぇちょっと顔を赤らめながらチラチラとこっちを見て目が合うと「キャッ」てやんのやめなさいよwwww
俺はノーマルなんだ!
フウ「ほ、ほら!は、早く学校行かないと遅刻するぞ!」
コウ「あっ、ほんとだ!楓太早く行こう!」
フウ「あっ、ちょっ、俺の腕を引っ張るなぁー!」
俺は幸助に腕を引っ張られながら学校への道のりを走った。
ズルズルズル…ハヤクシナイトチコクシチャウ!
イヤアアアァァ…ヤメテソンナニヒッパラナイデェ…
ズルズルズル…アレコウナンデソンナウシロニイルンダ?ハヤクイクゾ
チョッマッ、ア、マッテヨー
いつの間にか入れ替わってる引っ張られる側wwww
そして結局10分くらい走ったおかげで時間に余裕ができた。
コウ「はぁっ…はぁっ…つっ、かれた…」
俺の隣でヘバる幸助
フウ「ん~、幸助はちょっと運動不足なんじゃないのか?」
え?俺?ピンピンしてますよ?www
コウ「楓太と一緒にしないでよぉ…。これでも僕体育の成績はいいんだからね?」
まぁ俺の場合は毎日異常なほどトレーニングしてるからね
フウ「んじゃ、今度一緒に鍛錬するか?」
コウ「(ふ、楓太と一緒に鍛錬…!終わった後に一緒に汗を流して…そのあとベッドで(*´Д`)ハアハア)―――やる!!楓太と一緒に鍛錬する!」
フウ「お、おう。今度やるときな?」
なんかすごい悪寒がしたんだが…。
そしてさらなる嫌な予感…。
???「幸助くーん!」
コウ「あっおはよう桃ちゃん!」
モモ「おはよー幸助君!朝からこんなとこで会えるなんて、神様が私たちを祝福してるのね♪」
やっぱりか…。こいつは幸助のハーレムその1…「ブエックシュン!」桃華だ。
あれ、名字が聞こえなかった?知らん。二度同じことは言わんwwwww
その昔、こいつはDQNに絡まれているところを幸助に助けられて以来ベタぼれなのだ。
でもね、確かに助け出したのは幸助だけど、やっつけたのは俺だからね?
理不尽!
クソッ顔面偏差値めっ!主に美少年のせいだ!
コウ「楓太?どうしたのいきなり地面なんか殴って。地面が可哀想だよ?」
モモ「…きっと彼は心に傷を負ったのよ。そっとしておいてあげましょう?」
桃華が幸助の手を取り、すごい速度で俺をおいてった
コウ「あっ!ちょっ!楓太あああぁぁ!先行ってるよおぉぉぉぉぉ…」
———さて、俺も学校へ行こう。
俺は一通り悲しみに暮れた後学校へ一人向かうのでした まる
さて、朝から嫌なダメージを負ったが、何とか一日を乗り切った…。
授業?なんかΣが出てきてめんどくさかったのは覚えてる。かい…階差数列?
まぁいい。
それよりもまったく、幸助のハーレムsには困ったものだ。
休み時間の度にあれこれして幸助の気をひこうとする。
「くそっリア充め」とは思っているが、それだけならまだいい。
だが、幸助が何かと話を俺にふるんだ!
ハーレム2「ねぇねぇ!幸助君って甘いもの好き?」
コウ「うん!好きだよぉ!楓太も好きだよね~、楓太がセ〇ンイレ〇ンの新作スイーツが出るたびに買いに行ってるのしってるよぉ」
とか
ハーレム3「幸助くんはロングヘアーとショートどっちが好き?」
コウ「んー、僕は長いほうが好きかなぁ、でも楓太の好きな女優さんってボブカットだよねぇ」
とか何かしら俺の情報を盛り込む。
誰得だしwwwww
そのたびに、「僕は楓太のことなら何でも知ってるよ?」ってキラキラな目で見てくるし。
何度も言うようだが俺はノーマルなんだ!
何でも知ってるならそこも把握してくれ!
というか、幸助が俺のこと話す度 チッ…マタコイツカ って顔するのやめてくれないかね?
ところですでにほうかごなんですよね。
さて、幸助に巻き込まれないうちに足早に帰らせていただこう・・・。
教科書をすべてロッカーにぶち込み、鞄と机に教科書が入っていないのを確認する。
後はこっそり教室の後ろ側のドアをあk「楓太ぁ、一緒にかえろぉ「orz」
Mission Failed....
諦めて声の方を見ると、幸助がドアの前に一人で立っていた。
フウ「あれ?ハーレムたちは?」
コウ「んー、なんか生徒会とか委員会があるんだってぇ。久々に二人きりだね///」
いやね、二人っきりで帰れるのは正直ありがたいですよ?
ハーレムが一緒だと俺の肩身が狭いから。
それは良しとして、なんで君は頬を赤らめてこっちを見ているのかな?
―――くそっ、可愛いじゃないか!
…餅つけ…いや落ち着け…俺落ち着け…。
奴は男だ!俺も男だ!二人は親友!以下でも以上でもない!
はぁ…危なかった。危うくダークサイドに足を踏み入れるところだった。
コウ「楓太?早く帰ろうよ?」
フウ「あ、ああ…。帰ろう。」
いろいろ危なかったが、なんとか持ち直して下校することになった。
フウ「これが最後の下校となるとは知らなかった——」
コウ「えっ!?ナニソレ楓太怖いよ?」
おっと口から出てしまっていたか…自重せねば…
フウ「そういえば今日って幸助の誕生日だよな?」
コウ「うん!そうだよ!楓太覚えててくれたんだぁ///」
そりゃぁ幼馴染で親友の誕生日を忘れるはずがない。
『主人公系イケメンの誕生日』+『珍しく二人っきりで下校』か…
何も起こらなければいいが…
コウ「ねぇ楓太ぁ…」
ちょっとイベントについて考えていたら、幸助が泣きそうな声で話しかけてきた。
フウ「ん??どうした??」
コウ「これって何かな…?」
そういって幸助が指さしたのは
フウ「どれどれ~?って魔法陣!」
これはっ…フラグ回収の速度…恐るべし
俺のフラグ建設力はせぇぇかいいちぃぃぃ!!!
じゃなくって、
フウ「これは…幸助、よく聞け。お前は召喚されようとしてるんだ。」
コウ「召喚!?どこに!?誰に!?」
幸助はファンタジーな知識に疎いからなぁ…軽くパニックだ。
フウ「テンプレ通りならば、お前は異世界に勇者として召喚されるはずだ。」
俺はラノベとかが好きなのでこういうのには耐性がある。
コウ「ふう…?なんで僕から遠ざかっていくの?」
―チッ、気づかれたか
フウ「だって近くにいたら巻き込まれそうじゃん!」
ガシッ
ん?幸助に腕をつかまれましたね。
コウ「いやだっ!行かないで!怖い!怖い!一人は嫌!楓太と一緒にいたいもん!」
涙をこらえながらお願いしてくる幸助
――くそっ!俺の理性よ、奴は男だ!
フウ「いいから離せって!」
コウ「いやだっ!一緒にいくんだっ!ふうのことは離さない!」
なんでまた魔法なんか使わなきゃならないんだ!
あれ?”また”ってなんだ?
コウ・フウ「!!!」
そんなことをやっていたら魔法陣が眩いひかりを発して、陣が発動してしまった。
―――幸助に腕をつかまれたまま―――
幸助side
今日は珍しく女の子たちがそろっていなかった。
久々の二人っきりだ!
コウ「ふんふふ~ん♪」
僕には珍しく鼻唄を唄ってみたりする
フウ「なんだ幸助、今日はやけにご機嫌だなぁ?」
珍しい僕の様子に楓太が声をかけてくる
コウ「だって楓太と二人きりだもん///」
フウ「そ…そうか…」
はぁ…まったく楓太は鈍感なんだ!
こんなに頑張って僕がアプローチしてるのに全然気づいてくれないんだもん———
えっ?僕も鈍感だって?
失礼な…僕は鈍感なんかじゃないよ
周りにいる女の子たちがあからさまに好意振りまいてる知ってるし、バチバチ火花飛ばしてるのも知ってるもん。
でもね、僕は楓太が好きだから彼女たちの気持ちにはこたえられない。
むしろ女子同士で殺りあって自滅してくれればいいんだけど。そうしたら僕の敵が勝手にいなくなってくれるし!
えっ、僕が楓太に惚れた理由?
ふふふーん、教えてあげないよっジャン!
今は何よりもこの二人きりの時間を楽しまなくちゃ…。
二人で他愛のない話ばかりをしていたら突然僕の足元に光る円形のものが現れた。
コウ「ねぇ楓太ぁ…」
僕は怖くなってちょっと泣きそうになりながら楓太を呼んだ。
フウ「ん??どうした??」
楓太は何か考えていたようだけど、僕の呼びかけに応じてくれた。
コウ「これって何かな…?」
僕は足元を指さす。
フウ「どれどれ~?って魔法陣!」
魔法陣!?アニメとかによく出てくるやつ?なんでこんなとこに?
フウ「これは…幸助、よく聞け。お前は召喚されようとしてるんだ。」
僕が混乱していると楓太が魔法陣?を見ながら言った。
コウ「召喚!?どこに!?誰に!?」
僕はますますパニックに陥った。だってなんで僕が召喚されるのかわかんないじゃん!
フウ「テンプレ通りならば、お前は異世界に勇者として召喚されるはずだ。」
むしろ楓太はなんでそんなに落ち着いているのかわかんない。
そんなことを考えているとゆっくりと楓太が後ずさりしていた。
コウ「ふう…?なんで僕から遠ざかっていくの?」
ふうが離れていく…
ただ、ただそれだけで僕の心は押しつぶされそうになった。不安の渦に飲み込まれる。
フウ「だって近くにいたら巻き込まれそうじゃん!」
巻き込まれる?
あっ…、そうだ…
この魔法陣は、楓太の言う通り僕だけを召喚するものだから、僕と楓太は離れ離れに…
ガシッ
気づいたら僕は楓太の腕をガッシリと掴んでいた。
コウ「いやだっ!行かないで!怖い!怖い!一人は嫌!楓太と一緒にいたい!」
そう、僕が楓太の腕をつかむのはただ単純に、楓太といたいから。
この先もずっと―――
フウ「いいから離せって!」
なぜか楓太が鼻血を出しながら必死に逃げようとする。
コウ「いやだっ!一緒にいくんだっ!ふうのことは離さない!」
ここで離したら二度と楓太と会えない気がした。
だから僕は腕に入れる力を強めた。
コウ・フウ「!!!」
そんなことをしていたら魔法陣が光って、発動してしまった。
―――楓太の腕をつかんだままで。
side out.
レッサーパンダじゃないです。ふっつーに二足歩行してますから。
え、なになに
そんなかしこまらなくっていいって?
よぉしwwww それじゃあいってやろうじゃないのwwwww
朝、まだ家にいるんだけど、まぁいろいろあって家族はいないんです。
一人寂すぃぃ(´;ω;`)
ところでこれから学校に行くんだけども、幼馴染の親友と行っちゃうんですね。はい
でもでもでもでも…そんなの関k
じゃなくて、その幼馴染がねぇ…、いわゆる鈍感イケメンハーレムなんですね、はい。
信じられないよね、あんだけあからさまな好意が出てるのに気づかないって!!
ピンポーン
ていうか気づかれてないってことに女の子は気づかないんだろうか
ピンポピンポーン
俺だったら「ああ、こいつには無駄だ」ってあきらめるけどね
ピンピピピピピピピピンポピンポーン
!?wwwwwww
無視し続けると面白いなwwwww
「はいはい、もうちょっとおまち~」
ドアの向こうにおそらくいるであろう幼馴染に適当に返事をしとく。
鞄よし。制服よし。弁当よし。ハンカチよし。
教科書は…全部おきべんしてあるからよし!
れっつらゴードン
「楓太ぁ、遅いよぉ」
DoorをOpenしてGo outするとMy friendの飛鳥田幸助がStandしていた。
うん、ル〇語うざいね。やめよう。
飛鳥田ってなんか大きい家の名らしいけどもおそらくこいつは庶民だ。
しっかし…、男の俺から見ても相変わらず可愛い。
幸助は中性的でどちらかというと女顔。俗にいう美少年。
そして何故か幼馴染というだけでは成らないほど俺になついている。
フウ「めんごめんご、ちょっと知らない誰かに自己紹介してた」
コウ「えっ、なにそれ怖い。誰か家にいるの?」
フウ「えっ、何言ってるの?どこの国家の電波拾ったの?はっまさかっ
ロザリス……?(このネタわかる人いるのか?ゆずのANGより)」
コウ「ちょっ!楓太が言ったんじゃないかあ!」
頬を膨らませてプンプンしているので、怖くない。むしろ可愛い…
フウ「はいはい、悪かったよ。そんな顔してたら折角の可愛い顔が台無しだぞ?」
とりあえず適当にあしらう。
コウ「かっ…可愛いって/////(楓太がカワイイって言ってくれた////)」
あん?おかすいぃなぁ
吉良楓太 17歳 男
飛鳥田幸助 17歳 男
気にしないほうが身のためだなwwww
ねぇちょっと顔を赤らめながらチラチラとこっちを見て目が合うと「キャッ」てやんのやめなさいよwwww
俺はノーマルなんだ!
フウ「ほ、ほら!は、早く学校行かないと遅刻するぞ!」
コウ「あっ、ほんとだ!楓太早く行こう!」
フウ「あっ、ちょっ、俺の腕を引っ張るなぁー!」
俺は幸助に腕を引っ張られながら学校への道のりを走った。
ズルズルズル…ハヤクシナイトチコクシチャウ!
イヤアアアァァ…ヤメテソンナニヒッパラナイデェ…
ズルズルズル…アレコウナンデソンナウシロニイルンダ?ハヤクイクゾ
チョッマッ、ア、マッテヨー
いつの間にか入れ替わってる引っ張られる側wwww
そして結局10分くらい走ったおかげで時間に余裕ができた。
コウ「はぁっ…はぁっ…つっ、かれた…」
俺の隣でヘバる幸助
フウ「ん~、幸助はちょっと運動不足なんじゃないのか?」
え?俺?ピンピンしてますよ?www
コウ「楓太と一緒にしないでよぉ…。これでも僕体育の成績はいいんだからね?」
まぁ俺の場合は毎日異常なほどトレーニングしてるからね
フウ「んじゃ、今度一緒に鍛錬するか?」
コウ「(ふ、楓太と一緒に鍛錬…!終わった後に一緒に汗を流して…そのあとベッドで(*´Д`)ハアハア)―――やる!!楓太と一緒に鍛錬する!」
フウ「お、おう。今度やるときな?」
なんかすごい悪寒がしたんだが…。
そしてさらなる嫌な予感…。
???「幸助くーん!」
コウ「あっおはよう桃ちゃん!」
モモ「おはよー幸助君!朝からこんなとこで会えるなんて、神様が私たちを祝福してるのね♪」
やっぱりか…。こいつは幸助のハーレムその1…「ブエックシュン!」桃華だ。
あれ、名字が聞こえなかった?知らん。二度同じことは言わんwwwww
その昔、こいつはDQNに絡まれているところを幸助に助けられて以来ベタぼれなのだ。
でもね、確かに助け出したのは幸助だけど、やっつけたのは俺だからね?
理不尽!
クソッ顔面偏差値めっ!主に美少年のせいだ!
コウ「楓太?どうしたのいきなり地面なんか殴って。地面が可哀想だよ?」
モモ「…きっと彼は心に傷を負ったのよ。そっとしておいてあげましょう?」
桃華が幸助の手を取り、すごい速度で俺をおいてった
コウ「あっ!ちょっ!楓太あああぁぁ!先行ってるよおぉぉぉぉぉ…」
———さて、俺も学校へ行こう。
俺は一通り悲しみに暮れた後学校へ一人向かうのでした まる
さて、朝から嫌なダメージを負ったが、何とか一日を乗り切った…。
授業?なんかΣが出てきてめんどくさかったのは覚えてる。かい…階差数列?
まぁいい。
それよりもまったく、幸助のハーレムsには困ったものだ。
休み時間の度にあれこれして幸助の気をひこうとする。
「くそっリア充め」とは思っているが、それだけならまだいい。
だが、幸助が何かと話を俺にふるんだ!
ハーレム2「ねぇねぇ!幸助君って甘いもの好き?」
コウ「うん!好きだよぉ!楓太も好きだよね~、楓太がセ〇ンイレ〇ンの新作スイーツが出るたびに買いに行ってるのしってるよぉ」
とか
ハーレム3「幸助くんはロングヘアーとショートどっちが好き?」
コウ「んー、僕は長いほうが好きかなぁ、でも楓太の好きな女優さんってボブカットだよねぇ」
とか何かしら俺の情報を盛り込む。
誰得だしwwwww
そのたびに、「僕は楓太のことなら何でも知ってるよ?」ってキラキラな目で見てくるし。
何度も言うようだが俺はノーマルなんだ!
何でも知ってるならそこも把握してくれ!
というか、幸助が俺のこと話す度 チッ…マタコイツカ って顔するのやめてくれないかね?
ところですでにほうかごなんですよね。
さて、幸助に巻き込まれないうちに足早に帰らせていただこう・・・。
教科書をすべてロッカーにぶち込み、鞄と机に教科書が入っていないのを確認する。
後はこっそり教室の後ろ側のドアをあk「楓太ぁ、一緒にかえろぉ「orz」
Mission Failed....
諦めて声の方を見ると、幸助がドアの前に一人で立っていた。
フウ「あれ?ハーレムたちは?」
コウ「んー、なんか生徒会とか委員会があるんだってぇ。久々に二人きりだね///」
いやね、二人っきりで帰れるのは正直ありがたいですよ?
ハーレムが一緒だと俺の肩身が狭いから。
それは良しとして、なんで君は頬を赤らめてこっちを見ているのかな?
―――くそっ、可愛いじゃないか!
…餅つけ…いや落ち着け…俺落ち着け…。
奴は男だ!俺も男だ!二人は親友!以下でも以上でもない!
はぁ…危なかった。危うくダークサイドに足を踏み入れるところだった。
コウ「楓太?早く帰ろうよ?」
フウ「あ、ああ…。帰ろう。」
いろいろ危なかったが、なんとか持ち直して下校することになった。
フウ「これが最後の下校となるとは知らなかった——」
コウ「えっ!?ナニソレ楓太怖いよ?」
おっと口から出てしまっていたか…自重せねば…
フウ「そういえば今日って幸助の誕生日だよな?」
コウ「うん!そうだよ!楓太覚えててくれたんだぁ///」
そりゃぁ幼馴染で親友の誕生日を忘れるはずがない。
『主人公系イケメンの誕生日』+『珍しく二人っきりで下校』か…
何も起こらなければいいが…
コウ「ねぇ楓太ぁ…」
ちょっとイベントについて考えていたら、幸助が泣きそうな声で話しかけてきた。
フウ「ん??どうした??」
コウ「これって何かな…?」
そういって幸助が指さしたのは
フウ「どれどれ~?って魔法陣!」
これはっ…フラグ回収の速度…恐るべし
俺のフラグ建設力はせぇぇかいいちぃぃぃ!!!
じゃなくって、
フウ「これは…幸助、よく聞け。お前は召喚されようとしてるんだ。」
コウ「召喚!?どこに!?誰に!?」
幸助はファンタジーな知識に疎いからなぁ…軽くパニックだ。
フウ「テンプレ通りならば、お前は異世界に勇者として召喚されるはずだ。」
俺はラノベとかが好きなのでこういうのには耐性がある。
コウ「ふう…?なんで僕から遠ざかっていくの?」
―チッ、気づかれたか
フウ「だって近くにいたら巻き込まれそうじゃん!」
ガシッ
ん?幸助に腕をつかまれましたね。
コウ「いやだっ!行かないで!怖い!怖い!一人は嫌!楓太と一緒にいたいもん!」
涙をこらえながらお願いしてくる幸助
――くそっ!俺の理性よ、奴は男だ!
フウ「いいから離せって!」
コウ「いやだっ!一緒にいくんだっ!ふうのことは離さない!」
なんでまた魔法なんか使わなきゃならないんだ!
あれ?”また”ってなんだ?
コウ・フウ「!!!」
そんなことをやっていたら魔法陣が眩いひかりを発して、陣が発動してしまった。
―――幸助に腕をつかまれたまま―――
幸助side
今日は珍しく女の子たちがそろっていなかった。
久々の二人っきりだ!
コウ「ふんふふ~ん♪」
僕には珍しく鼻唄を唄ってみたりする
フウ「なんだ幸助、今日はやけにご機嫌だなぁ?」
珍しい僕の様子に楓太が声をかけてくる
コウ「だって楓太と二人きりだもん///」
フウ「そ…そうか…」
はぁ…まったく楓太は鈍感なんだ!
こんなに頑張って僕がアプローチしてるのに全然気づいてくれないんだもん———
えっ?僕も鈍感だって?
失礼な…僕は鈍感なんかじゃないよ
周りにいる女の子たちがあからさまに好意振りまいてる知ってるし、バチバチ火花飛ばしてるのも知ってるもん。
でもね、僕は楓太が好きだから彼女たちの気持ちにはこたえられない。
むしろ女子同士で殺りあって自滅してくれればいいんだけど。そうしたら僕の敵が勝手にいなくなってくれるし!
えっ、僕が楓太に惚れた理由?
ふふふーん、教えてあげないよっジャン!
今は何よりもこの二人きりの時間を楽しまなくちゃ…。
二人で他愛のない話ばかりをしていたら突然僕の足元に光る円形のものが現れた。
コウ「ねぇ楓太ぁ…」
僕は怖くなってちょっと泣きそうになりながら楓太を呼んだ。
フウ「ん??どうした??」
楓太は何か考えていたようだけど、僕の呼びかけに応じてくれた。
コウ「これって何かな…?」
僕は足元を指さす。
フウ「どれどれ~?って魔法陣!」
魔法陣!?アニメとかによく出てくるやつ?なんでこんなとこに?
フウ「これは…幸助、よく聞け。お前は召喚されようとしてるんだ。」
僕が混乱していると楓太が魔法陣?を見ながら言った。
コウ「召喚!?どこに!?誰に!?」
僕はますますパニックに陥った。だってなんで僕が召喚されるのかわかんないじゃん!
フウ「テンプレ通りならば、お前は異世界に勇者として召喚されるはずだ。」
むしろ楓太はなんでそんなに落ち着いているのかわかんない。
そんなことを考えているとゆっくりと楓太が後ずさりしていた。
コウ「ふう…?なんで僕から遠ざかっていくの?」
ふうが離れていく…
ただ、ただそれだけで僕の心は押しつぶされそうになった。不安の渦に飲み込まれる。
フウ「だって近くにいたら巻き込まれそうじゃん!」
巻き込まれる?
あっ…、そうだ…
この魔法陣は、楓太の言う通り僕だけを召喚するものだから、僕と楓太は離れ離れに…
ガシッ
気づいたら僕は楓太の腕をガッシリと掴んでいた。
コウ「いやだっ!行かないで!怖い!怖い!一人は嫌!楓太と一緒にいたい!」
そう、僕が楓太の腕をつかむのはただ単純に、楓太といたいから。
この先もずっと―――
フウ「いいから離せって!」
なぜか楓太が鼻血を出しながら必死に逃げようとする。
コウ「いやだっ!一緒にいくんだっ!ふうのことは離さない!」
ここで離したら二度と楓太と会えない気がした。
だから僕は腕に入れる力を強めた。
コウ・フウ「!!!」
そんなことをしていたら魔法陣が光って、発動してしまった。
―――楓太の腕をつかんだままで。
side out.
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目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
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落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
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