シスルの花束を

碧月 晶

文字の大きさ
13 / 62

13 *

しおりを挟む

「三門?着いたわよ?」

気が付けば、オレが住むマンションに到着していた。マネージャーの声に我に返り、車を降りる。

「明日は久しぶりに一日オフなんだから、しっかり体を休めるのよ?」
「分かってる」
「それじゃあね。また明後日迎えに来るから」
「ああ」

車が走り出し、去っていくのを背にマンションに入った。

部屋に入り、荷物を置いたり着替えたりしてひと段落ついたところでインターホンが鳴った。
モニターに映る童顔の男を、エントランスのロックを開錠して中に入れる。程なくして今度は呼び鈴が鳴り、玄関の扉を開けに行く。

「こんばんは」

扉を開ければ、相変わらずの無表情で立っている男──雨月うげつを招き入れる。

「お久しぶりですね」
「ああ」
「…? どうかしたんですか」

お互いに定位置となった場所に隣り合ってソファーに座るや否や、された質問にぎくりとする。

さっきまで雨月の事を考えていた事を見透かされたような気がして、慌てて話題を変える。

「何でもねえよ。それより、お前今日は泊まってけよ」
「え。良いんですか」
「ああ。明日一日オフになったからな」
「分かりました」
「じゃあ、オレはシャワー浴びてくる」
「はい。その間に作っておきますね」

このやり取りもこの三ヶ月でお決まりになった事の一つだ。オレが仕事が早く終わった日は雨月を家に呼び出し、シャワーを浴びている間に雨月が晩飯を作る。

飯を食った後は、今度は雨月がシャワーを浴びている間にオレが片付け(雨月はそんなに台所を汚さないのでそこまで苦じゃない)をし、暫くはテレビや偶に映画なんかを見て過ごす。
そして、就寝するのだが…

「あ、あ、み、かど…っ」

…こうして、雨月を抱く日もある。

「ここ、だいぶ感じるようになってきたな」

すり、と指の腹で雨月のピンと立った乳首を触る。

「んっ」

そうすると、雨月はびくりと体を震わせた。

…最近、雨月の体を少しずつ開発していくのが楽しみだったりする。

この間から手始めに雨月の胸の飾りを感じるように弄りまくり、最終的にここだけで果てさせたら、雨月はどんな反応をするだろうか。

ああ、後ろだけでイかすのも良いな。今はまだ挿入の最中に萎えてしまう事がある雨月のために前も触ってやっているが、メスイキとやらもさせてみたい。

「ふ、ん…っ」

さすさすと弱い刺激を乳首に与え続けていると、雨月がもどかしいとばかりに脚をもじもじとすり寄せる。

ぷっくりと存在を主張しているピンク色のそれ。美味そうだと、唾液が溢れる。

「っ、あ!」

それを口に含み、じゅる、と一気に吸い上げる。すると、雨月は大袈裟なほどに体を弓形ゆみなりにしならせた。

「や、み、かど、つよ、すぎ…っ、ん、あ、あっ」

オレの頭に弱々しく手を置き、力の入らない手で必死に止めさせようとする。
が、意に介さず行為を続けるオレに雨月が声を上げる。

「みかど、も、やめ…っ」
「何で」
「あ、なん、か、へん、なんです」
「どう、変なんだよ」
「そ、れは…」

言いにくそうに口籠る様子、さり気なく下腹部に手をやる雨月の様子にピンとくる。

…へえ

思わず、ニヤリと笑ってしまう。

「答えねえなら続けるぞ」
「え、あの、待っ……ああ!」

再び口に含み、今度は舌先でコロコロと尖りを転がすように舐め、反対の乳首を親指でグイグイと刺激する。

「や、待っ、み、かど…っ」
「イけよ」
「ひ、あああ───!」

もう限界そうな雨月を横目に、尖りを犬歯で噛むと、雨月は盛大に体を震わせながら自身のモノから白濁液を吐き出した。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

またのご利用をお待ちしています。

あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。 緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?! ・マッサージ師×客 ・年下敬語攻め ・男前土木作業員受け ・ノリ軽め ※年齢順イメージ 九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮 【登場人物】 ▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻 ・マッサージ店の店長 ・爽やかイケメン ・優しくて低めのセクシーボイス ・良識はある人 ▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受 ・土木作業員 ・敏感体質 ・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ ・性格も見た目も男前 【登場人物(第二弾の人たち)】 ▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻 ・マッサージ店の施術者のひとり。 ・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。 ・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。 ・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。 ▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受 ・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』 ・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。 ・理性が強め。隠れコミュ障。 ・無自覚ドM。乱れるときは乱れる 作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。 徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。 よろしくお願いいたします。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...