召喚士の嗜み【本編完結】

江村朋恵

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【3rd】BECOME HAPPY!

プロフェイブからのお客様

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(1)
 父王と昼食を取りつ話し込んでしまった後、自室へ移動中、客の姿が目に止まった。
 黒を基調としたライトアーマーに同じく黒の外套で身を固めた冒険者風の男が、先導する衛兵の横から手を振っている。
「あ! ネフィリム殿下! 殿下!」
 ネフィリムの知った顔だ。
「オルカ。もう戻ったのか。早かったな」
「いやもう、地上最高速で行ってきましたよ? 正直記録更新っすよ! 俺達最強伝説間違いなし! って、それよりも俺、全部さっさと話ちまいたいんですが?」
 おつむ弱いんで忘れっちまうと頭を抱えている。後ろにはもう2人、冒険者風の男達が立っている。3人共二十代半ばで、日に焼けた爽やかな顔立ちをしている。
「ああ、入ってくれ」
 ネフィリムの部屋の間取りはパールフェリカの部屋と同じ。
 ただ、扉から入ってすぐの部屋はテーブルとソファ、鉄の棒がぶっささった植木鉢しかない。棒には鉄で作った葉らしきものが溶接され観葉植物の形をとっているが、風情はてんで無い。楽器やら書棚のあったパールフェリカの部屋とは異なる。調度品は皆、当たり前に品の良いものなのだが、シンプルだ。
 部屋に入ると侍女5名がさわさわと去って行った。この3人の客はネフィリムをよく訪ねてくる。その際必ず人払いをするので慣れた侍女らは部屋を出たのだ。
 ネフィリムは先に部屋の奥へと進み、ソファに腰を下ろす。3人の冒険者達もその対面に座った。装備をがっちりとかためていたので、外套を外し、背の鞄に、ベルトの鞄を2つと、挿した長剣を鞘ごと抜いて足元に転がしている。
 ふわりと、緋色の鳥が部屋の天井付近を一周し、ソファの横にある鉄の観葉植物にちょいと止まった。シルエットの揺らぐ、炎の鳥。梟サイズで3人の冒険者を見下ろしている。この世で唯一の存在、ネフィリムの召喚獣フェニックスだ。
「相変わらず美しいですね」
 黒のオルカとは別の冒険者が──こちらは黒や茶やらチグハグの色の装備が特徴と言えば特徴で、修理した跡が沢山ある外套をソファの背もたれにかけながら──言った。
「ワイバーン襲撃の際はいいもの見せてもらいました!」
 残りの一人が拳を作って熱い声音で言う。こちらは茶色の装備で統一している。黒統一のオルカと、茶統一のソイ。そのお古を、コルレオが縫い合わせたり修理したりして着用しているのは、明らかだ。
「オルカ、コルレオ、ソイ。早速だが話を聞きたい」
 黒のオルカ、黒と茶チグハグのコルレオ、そして茶のソイ。彼らは皆そろって茶色の髪をしている。同郷の冒険者達で、ネフィリムが市井の情報源、手足として飼っている。彼らにとってネフィリムは払いの良い上客であり、何より未来の王様。せっせと働いて見せた。
 ネフィリムは、こういった手足を市井に何名も放っている。元からの冒険者も居れば、騎士崩れまで多様だ。
「昨日の晩、すぐに移動した。早朝から今朝にかけて突入かけたんだが──」
 黒のオルカが本題を話し始めてすぐ、頭をかりかりとかいた。
「何かあったか?」
 ネフィリムの問いに黒茶ツギハギのコルレオが顔を真っ直ぐに上げた。
「急ぎという事でしたので、飛翔召喚獣で“拠点本部”へ飛びました。早朝、その入り口付近の様子が妙というか、騒然としていたのでしばらく様子を見ました。一騎、飛翔系の召喚獣がどこかへ飛び去る姿を確認しました。私はそちらも調査すべきと言ったのですが、まぁ、この2人が……」
 ネフィリムがふっと微笑った。落ち着いたコルレオに対して、オルカとソイは考えるより行動したがる。
「それでかまわない。“拠点本部”に突入したんだな?」
「ええ、ですから飛び去った者の正体はわかりません。“拠点本部”ですが……えらく深い洞窟でしたね。蟻の巣のような」
「ガミカで見つかった“拠点”もそういう作りだった。で?」
 ネフィリムは先を促す。3人の中で飛びぬけて背が高い黒のオルカが口を開く。
「天井が高くて助かったけどな」
「中にゃ、トロルやらオークやらオーガやら、人型モンスターがわんさか居たぜ。まっ、全部ぶった斬って来たけどよ!」
 ソイが再び拳を作って熱く訴えた。ウィンク付きだ。そのソイを黒茶のコルレオがぐいっと押しやった。
「えー……人型モンスターに、シェイプシフターも多数居ました。それから、“人”も──」
 シェイプシフターは“人”に近いものに化けるモンスターだ。凶悪な犯罪者がシェイプシフターで、実はモンスターでしたという話は割とある。彼らは人肉を好む。
「人間。“飛槍”か?」
「黄色の頭巾を被っていましたので、おそらく。最下層には牢があり、人間の女子供が捕らわれていました。ここへ来る前に僕らの仲間に声をかけ、救出させています」
「“光盾《コウジュン》”は本当に行動が早くて助かる。私の方からも兵を遣る」
 彼ら3人が所属する冒険者クラウドの名を“光盾”という。ネフィリムが密かにバックアップしている。
 ネフィリムの『お褒めの言葉』にオルカとソイがにへへっと笑っている。しかしコルレオは目線を落とした。
「最下層に辿りつく前に、僕らは殺戮を終えています。申し訳ない事をしたと、思います」
「……女子供は、“飛槍”の連中の人質か」
「ええ。間違いないですね。“飛槍”の人間は、モンスターと手を組んでいたのではなく、組まされていたのでしょう」
「最下層の一つ手前には“赤と黒の鎧”がわんさか居たな」
 口を閉ざしたコルレオを、ソイが引き継いだ。
「赤と黒のローブも居たぞ。えっらそうにふんぞり返ってな! モンスターの分際で服着てしゃべってんじゃねーぞって俺は心底思ったな!」
 黒のオルカが言った。モンスターも服を着るし、それぞれの言語で話すのだが、オルカもソイも暗い雰囲気を嫌って声を張っている。
「ま、全部斬ってやったが!」
 言ってふふんと腕を組むオルカ。ふと、ソイが視線を泳がせ記憶を辿る。
「そういや、なんか一番デカイ椅子に座ってた赤と黒の鎧のヤツが、最期『我々にはレイムラースがいる。大きな問題はない』みたいな事を言っていたな」
「レイムラース? 名か?」
 ネフィリムの問いに3人は顔を見合わせる。
「俺達が斬ったヤツ以外は、最終全員自害だ、ヒントはそれしか言わなかった」
「ぶった斬ってる間も『レイムラースが引き込んだのか』とか『レイムラースめ人間側へ裏切ったな』とか『さっき殺しておけばこんな事には』『いや、レイムラースが裏切るはずがない』とか言っていたから、みんなに大人気のレイムラースとやらがどっか行ってすぐのところ、俺達が襲撃したみたいだ」
 そこまで黙って聞いていたコルレオが口を挟む。
「どっかって……オルカもソイも、記憶力大丈夫か? 殿下、おそらく我々が突入前に見送った者こそが、レイムラースと思われます。特徴は黒の外套しか把握出来ませんでしたが」
「そうか。わかった。別の筋からそのレイムラースとやらを追ってみよう」
 ネフィリムが話を締めようとしたが、黒のオルカが、両膝に肘を付け、言い難そうに口をもごもごとさせる。
「殿下。その、今回のさ、“本部”だろ? これで、終わりか? 地下の女子供に気付いたのは最後なんだ。敵全部倒してからだったから助けてやれたけど、それまでに遭遇して向かってきた人間は全部、殺したぞ? もう、終わりだよな?」
 オルカは“飛槍”の連中は斬ったという話を、蒸し返している。
 人質を取られて従っていた冒険者たる“飛槍”の連中を、殺してしまったと後悔しているのだろう。彼ら“光盾”も同業の冒険者だから。この3人は軍人でもない、仕方が無い。
「今回は討ったのは、連中のこの大陸での活動拠点本部というだけだ。本当の意味で連中を潰すなら、モンスターの故郷“闇の大地”モルラシアに乗り込んで壊滅させる必要がある。その時の敵は、人ではない」
 ネフィリムは一度言葉を切り、彼らを励ますように声のトーンを上げた。
「人質は、助けてやれたのだろう。今回の事で拠点に居なかった“飛槍”の連中は解放されたさ。──それでも納得がいかないなら、こう思っておくといい。我々“人”の住む“光の大地”アーティアに侵攻して来ていた“赤と黒の鎧”の、その侵攻拠点本部を討てと命令したのは私だ。私の命でお前達は斬った。その“飛槍”の連中の命を奪ったのは、このネフィリムだ」
 後半をネフィリムは至極真面目な顔で、しかし普段通りの声で言った。
「いやぁ、でもよぉ。俺もなんかもうよくわかんねぇ。なんか、悲壮感たっぷりで向かって来られてよぉ……1人、気味が悪かったな」
「ああ……あんな事言われる位ならまだ恨み言の方がましだ」
「……『やっと死ねる』……」
「そん位で剣先鈍るようなぬるい冒険者はやってねぇが、後からクるよな、これ」
「な」
「な」
 オルカとソイが顔を見合わせ頷き合っている。
「…………やっと死ねる……か。その者にとって死ねる事が、幸せであったのだろう──苦労をかけたな、休んでくれ」
 ネフィリムは、直接手を下した3人を真っ直ぐ見て労った。



(2)
 ネフィリムはソファに座ったまま、オルカらがガチャガチャと装備を直し、出て行く後姿を眺める。両膝に肘を置いて、両手を組み、顎を乗せる。その瞳は既に思索にふけっている。やらなければならない事、考えなければならない事が多いのは、いつもの事だ。
 そこへ大きな声が聞こえた。扉が開かれたままで、オルカらの背が見えた。
「おう、オルカ。ソイにコルレオも、来てたか!」
 扉の外、長身でガッシリした体躯に薄い紺色の上下、その上にライトアーマーを着こんだ、二十代後半の男が大股で歩いて来た。ライトアーマーにはガミカの国章でもある十一芒星と盾と花をシンボル化したものが描かれている。十一芒星の7つの頂点は七大天使を示しており、それを守護する盾こそがガミカだという言い伝えがある。花に関しては装飾だとか、アルティノルドだとか、創造される前の世界だとか、様々な言い伝えがありよくわかっていない。
 唐突の低い声に、しかしオルカはがぱっと両手を上げて反応した。
「カーディせんっぱーい!」
 オルカががしぃっとカーディリュクスに男臭く抱きついた。頭一つ背の高いカーディリュクスはオルカの茶髪の頭をがしっと鷲づかみにして、ミリミリ言わせながら引き剥がす。
「いつ、俺が、お前の、先輩に、なったよ? 俺は根っからの軍人だぞ。王都警備隊一番隊隊長カーディリュクス様だ! 言ってみろ!」
「イ、イテテテ……じゅ、10年前剣術指南してくれた仲じゃないっすか!? そんなよそよそしい!」
「たまたまだろ、モンスターに撫でられてたの助けた縁が何でこんなに続くか不思議でたまらん」
「あの頃は……俺達の最強伝説もまだまだ序章で、田舎から出てきたばっかで……」
 イテテと呟きながらしどろもどろ言うオルカの顔を見て、カーディリュクスはぱっとその手を離した。
「あ! お前ら、最近トゥーレン旧地下坑道に潜ったろ?」
 オルカ以下2名が下を向いてヒタリと動きを止めた。
「──えっと……何のことでしょうか?」
 目線を逸らしたままのオルカが似合わない丁寧な言葉で答えたが、カーディリュクスはすぐにコルレオを見る。
「おい、コルレオ、潜ったろ?」
 名を呼ばれ渋々顔を上げるコルレオ。
「え、えっと、はぁ……まぁ……」
「やっぱ“光盾”どもか。ちゃんとこっちに報告上げろっつーの、あっこは王都管轄なんだぞ。荒れてるって報告だけが来て、八番隊が探査に降りたら全員怪我だらけで帰ってきたぞ……。罠だらけん中どうやって抜けたんだよ、お前ら」
 オルカとソイがへへっと笑っている。
 昨日パールフェリカとミラノが街中で追いかけっこを演じた冒険者、ヤヴァンやカーラの所属する“岩剣《ガンケン》”は中の上位程度の者が集まるクラウド。それに対し黄色の頭巾がトレードマークの“飛槍《ヒソウ》”は上の中位程度。
 そしてオルカらの属するクラウド“光盾《コウジュン》”は上も上、最上位争いをするような集まりだ。洞窟や地域探査にかけては軍より冒険者らの方が経験豊富な事がある。
 “光盾”は最上位争いをするような集団なのだから、様々な方面に長けた者達が集まっている事は誰もが知るところ。もちろん探査能力の高い者だって居る。カーディリュクスはそれを踏まえてオルカらを疑ったのだが、ビンコだったようだ。
 さらに言葉を重ねようとカーディリュクスが息を吸い込んだ時。
 ──コツッコツッコツッ──
 もたれかかるように置いた左手の人差し指で扉を弾くネフィリム。もう一方の手は腰に当て、とびきり優しい微笑を浮かべている。
「で、君たちは私をあとどれ位待たせるのかな?」
 4人が一斉に謝罪したのは言うまでもない。



 ミラノが仮装している衣服は、シックな濃紺をベースにしてはいるが、侍女服に比べると派手である。
 ヒップスカーフには白金が鈴なりに鳴っている。これでも減らしたのだが。
 “うさぎのぬいぐるみ”の時のピコピコは無くなったが、今度はシャラシャラと澄んだ音がする。履きなれたパンプスから、硬めの布を張り合わせたペタンコの靴を素足で履いている。全体に刺繍と、小さくコイン状に伸ばした金が生地を縁取るように縫いつけられている。
 ふんわりとたっぷりの布地を使ったズボン、ミラノの認識で言うところのハーレムパンツと、踝辺りにはシャラシャラとアンクレットが揺れる。へそを隠す程度の上着、チョリのようなものに施された刺繍は銀糸で、シンプルに意匠された花柄である。濃紺に映える。
 はじめミラノの髪を結い上げようとしていたパールフェリカだったが、『せっかく真っ直ぐなんだから』と言って後ろへ流し、銀のヘッドピースを乗っけられた。鏡を見て、ミラノはエジプトのコインヘッドピースを思い浮かべた。コインはずっと小さく数も少ないが、よく似ている。
 ──目立つとろくな事が無い、それは経験で身に染みてわかっている。
 もっと地味なのがいいと何度もアピールしたのだが、パールフェリカと侍女サリアは2人であれでもないこれでもない、こっちがステキあっちのが似合うとキャッキャと盛り上がって、聞き入れられなかった。
 こっそりと、ネックレスだけは一番細いシンプルなものに取り替えて来た。銀製の長いチェーンネックレスを3重にした。アクセントに水晶のペンダントがぶら下がっている。目立つ所なので取り替えたのだが、パールフェリカは気付かなかった。どこに拘って見ていたのかさっぱりわからない。ヘッドピースが黒髪に対して目立ちすぎるので、シンプルなネックレスは良い具合にバランスを整えて溶け込んだようだ。
 廊下を進んで、T字路でミラノは足を止めた。図書院への道を思い出している。
「これは右だったかしら?」
 隣で足を止めたシュナヴィッツがミラノを見下ろす。ミラノの身長は170センチ程だが、彼はそこから頭一つ分高い。
「左だな」
「そう……ありがとう。ではこの辺から記憶が曖昧なのね。連れて行ってもらっても? 覚えるわ」
「……ああ」
 ミラノはわからない事はわからないと言うし、教えてほしい時はあっさり教えてほしいと言って恥じない。貴族らによく見かける妙ちきりんなプライドは一切無く、誰に対しても無駄に偉ぶらず、人が苦手かというとそうでもなく、言うべき時にはちゃんと口をきくし礼も言う。
 シュナヴィッツはそういったミラノの飾り気の無い性格に、今更ながら気付いた。若干、贔屓目は入りはじめてはいるが。
 ──当人が、自分を偉いなどとかけらも思っていないとか。事実は事実と受け止めるのがミラノの最大の特徴でもある事だとか。わからなくて当然である事はいちいち恥じるのも面倒だと思っているのだとか。そういった点が、彼女の本性になる。シュナヴィッツが感じている印象は概ね正しいが、理想がちょっと混じっていた。
 角を曲がってすぐ、廊下からいつかのメタボリック貴族Aが現れた。
 しかしシュナヴィッツの表情は、特に変わらなかった。
 メタボリック貴族Aはシュナヴィッツの姿を見るや、たるんでいた頬をきゅいっと持ち上げて満面の笑顔を作り上げた。
「シュナヴィッツ様、こちらにいらっしゃいましたか! 先日のお話なのですがね──」
 シュナヴィッツはさっと手を上げてメタボリック貴族Aの言葉を遮った。
「その話を受ける事は出来ない」
 メタボリック貴族Aの顔色が変わる。すぅっと笑みが失せた。
 ──誰かさん以上にわかりやすいわね。
 ミラノはシュナヴィッツの半歩後ろにいて、表情を変える事無く心の中で呟くとゆっくり瞬く。見事なメタボリックの貴族本人を前にして、変化後の表情を『馬鹿でマヌケな小悪党のする顔ね』とは、思っても決して口にも顔にも出さない。
 メタボリック貴族Aがシュナヴィッツを下から覗き見る。
「どういった、意味でございましょう?」
「後日、皆にもちゃんと伝える。僕は、父上と兄上を心から尊敬している。いずれは、兄上を補佐する。その片翼となるつもりだ」
 王には2枚の翼があり、一枚を宰相、一枚を大将軍と例える隠語がある。2枚の翼が王を支え、天高く飛ばす。父王が存命である事を配慮してシュナヴィッツはそれで表現し、明言している。いつかネフィリム王の大将軍となる、と。
 冷や汗をたらすメタボAは、精一杯の作り笑いを浮かべている。
「いえ、それはその、いえ……まぁ……あ、当たり前の事でございましょう?」
 シュナヴィッツは胸の内で「嘘だ」と突っぱねる。何度も担ぎ上げようと、城に戻る度顔を見せては女を押し付けてみたり、父や兄のあげあしを取るような“不正があった”と不信感を植え付けに来ていた者が、何を言うか。
「それから、結婚がどうとか言っていたが、相手は自分で探す。皆の世話にはならぬから、セイン、お前の娘にも好きに相手を選ばせてやってくれ。これは他の皆にも伝える。この意思は変わらない。以上だ」
 シュナヴィッツはメタボリック貴族Aの横を通り抜け、立ち去る。ミラノは後を付いて行き様、メタボAをちらりと見た。
 彼はへなへなとしゃがみこんでしまった。子供の頃にシュナヴィッツの心に入り込めなかったのが、彼の敗因だろう。とはいえ、当時のシュナヴィッツにはネフィリムの徹底した保護があったので、不可能だったのだろう。
「──随分とはっきりと出ましたね。先日とは大きく違って」
 しばらく歩いてから、ミラノが言った。
「…………吹っ切ってしまえば、思った以上に簡単だった」
 正面だけ見て、シュナヴィッツはあっさりと答えた。何に躊躇って、気を遣っていたのか、シュナヴィッツ自身がもう思い出せなくなっていた。幼い日の恐怖心が影響したか、王宮内で立ち回る事を無意識下で嫌がってしまっていたのか、わからない。
 ただ、今はもうはっきりと拒む事が出来る。それで十分だった。
 図書院へと向かっていた足を、ミラノは止めた。こちらを向いたシュナヴィッツを見上げる。
「ユニコーンの墓に、もう一度行っても?」
 今朝、丘へ出た方向はこちらのはずだ。図書院への道とも大きくは逸れていないから問題ないだろう。
「…………つらくないか?」
 眉をひそめて問い返された。シュナヴィッツの前で泣いてしまったのは今朝の事だが、ミラノはそれを自主的に忘れ、頭の中の“後で考える”リストに追加している。泰然とした自分である事を望むミラノは、当然のように無かった事として振舞う。
「平気です」
「……じゃあ、行くか」
 パールフェリカの修行に付き合う意味もあって図書院に向かっていたが、着いたところでミラノは自分で本を読めない。
 ならば、もう一度。あの丘に立ってみたい。
 “後で考える”としていた事を、見直したい。意味が、無くとも。



(3)
 風の渡る丘、ユニコーンの墓の前でミラノは膝を折った。
 ネフィリムの言葉を思い出す。
 ──いつか、“召喚獣”になって私達の前に来てくれるさ。
 そっと土に触れた。
 ユニコーンが殺される現場は見た。今は、墓の下に眠っている。
 串刺しにされ、死んだと思った自分は、再び召喚された。
 召喚獣とは、死んだものできっと間違いない、のだろう。
 はっきりさえしてくれれば、受け入れる構えを作り、事実としてちゃんと受け止めてやる──そういう覚悟なら決められる。それはミラノの価値観の根幹でもある。
 それが、セルフ・アイデンティティの揺らぐ不確かな事実のままなのは、非常に困る。受け入れたものかはねつけたものか。
 だが、それが原因で泣いてしまった気はしない。
 やはりもう少し、“召喚獣”や“召喚霊”とやらについて知る必要があるようだ。
 ミラノは音も無く立ち上がると、後ろに居たシュナヴィッツを振り返る。
「召喚獣について、ネフィリムさんに聞きたい事があるのですが──」
 言葉の途中で、風の塊が吹き抜ける。足元の草が激しく波打ち、ユニコーンの墓標もしなった。ミラノは咄嗟にヘッドピースを両手で頭ごと抱えた。こんな高そうなもの吹っ飛ばされるわけにはいかない。
 強風による轟音が耳を打った。
 あまりの風の強さに、ミラノは膝を折ってしゃがもうとした。その腕を、シュナヴィッツが掴み引き寄せ庇う。
 風の中、ヘッドピースと髪がばさばさと上下左右に飛び跳ねる。どうにか顔を上げたミラノは、近い距離にあるシュナヴィッツの横顔を見上げる。彼は城の方を見ている。
「……きたか」
「?」
 同じ向きに視線を走らせる。
 エステリオの召喚獣ヒポグリフに乗せられて、初めて城に降り立った長い足場辺りに、稲光のようなものが見えた。何かの形に似ている。ミラノは目を凝らす。
 ──鳥。
 大きな鳥が、降り立った。召喚獣だろうか。
「兄上は多分自室に居る」
 声に、視線を城からシュナヴィッツへ移した。風は急速に収まり、何事もなかったかのように消える。
「父上に客人だ。兄上も会うだろうがしばらく後になる。その前に訪ねるのが良さそうだ。パールの部屋へ戻る時は2人以上で持ち場についている衛兵でも掴まえるといい。パールの部屋の前の衛兵はミラノの顔を覚えているから、すぐに通してもらえる。僕は……そろそろトエドに顔を見せておかないと、また長い説教になる……」
 げんなりした顔でシュナヴィッツはそう締めくくって、ミラノの腕から手を離し、先を歩き始めた。
 2人が城の長い足場から目を離している間に、もう一騎、召喚獣が降り立った。
 客人が1人、増えたようだ。


 ネフィリムは舌打ちを堪えた。
 時間的に王への謁見はまだだろうに、先に王子の私室を直接尋ねて来るとは、どれ程失礼な輩か。カーディリュクスの話を聞くのは後にしなくてはならないようだ。
 客人が2人、ネフィリムも顔を覚えている。 
 一人は現在27歳でプロフェイブ第一位王位継承者、エルトアニティという。
 白と青と、アクセントに赤。刺繍は金糸メインでひらひらとした上衣に、体にぴっちりとしたズボンと膝までを覆うゴテゴテした革のブーツ。それらの上に裏地が赤の白い膝丈程のひだの多いマントを羽織っている。
 もう1人は現在18歳でプロフェイブ第三位王位継承者、キリトアーノ。久しぶりに見るので顔つきがやや変わっているが、間違い無いだろう。衣服の型は彼の兄と同じだが、緑と黄と、アクセントに白。刺繍は銀糸。面も裏地もグレーのマントを身につけている。
 2人とも役に立つのか甚だ疑問の、装飾まみれの剣を腰に佩いている。プロフェイブ王子らの真後ろには、プロフェイブ騎士団のゴテゴテとしたフルアーマー護衛騎士が2人、ガシャコンガシャコンついて来ている。
 カーディリュクスが敬礼して退室すると、先頭を歩くエルトアニティは瞼を一度閉じるようにして頷いた。
 混じり気の無い、はっきりした赤毛は長めで、全体的にゆるくウェーブがかかっており、光を照り返す。やや垂れ目な所は同母の第5位王位継承者であるアンジェリカ姫と似ていた。翠の瞳は自信に満ちている。彼は明朗な声を前へ出す。
「突然の訪問、申し訳ありません、ネフィリム王子」
 右手を差し出しながら煌びやかなオーラを振りまき、エルトアニティは歩み出た。ネフィリムはその右手を受け取り、お互いに左手を添えてぎゅっと握手を交わす。
「いいえ、おいでになる事は伺っておりました。エルトアニティ王子が来られるのは久しぶりですね。お会いするのは……半年ぶりでしょうか」
 腹の中はともあれ、にこやかに挨拶を交わす。
 手を離すとエルトアニティ王子は半歩下がって、後ろに居た少年を紹介する。
「連れて来るのは始めてだが、プロフェイブ王城マロヴィオでお会した事があると思う。キリト」
 後ろに居た少年が一歩前へ歩み出た。エルトアニティとは母親が違う為、顔は全く似ていない。髪も薄い茶色でサラサラのロング、瞳は灰色をしている。ややつり上がった一重ははっきりした大きな目で、力強い眼光の持ち主だ。
「お久しぶりです、ネフィリム王子。キリトアーノです」
「大きくなられましたね、以前お会いしたのは、5年前でしたか」
「はい、覚えていて頂けて光栄です。13の時でした」
 扉の向こうに居た衛兵がそっと扉を閉めた後、ネフィリムは部屋の奥へ二人を招き入れる。鉄の観葉植物の上で、ぶわりと一度、フェニックスの炎がたぎった。エルトアニティは目を細めて黙殺し、口を開く。
「ネフィリム殿下には相談がありまして……──実は、私の妹がふさぎこんでしまってね」
「私におっしゃるという事は、アンジェリカ姫ですか?」
「ええ……もう丸一日部屋に篭って泣き暮らして──」
 だがその時、バタンッと大きな音をたて、両開きの扉が開いた。
 最後に降り立った客人が、遅れてやって来たのだ。赤毛の眩しいアンジェリカ姫である。両手を左右に広げて仁王立ちで立っている。
「ネフィリム様!! 私いてもたってもいられません。あなたの本音を、本当の事を、あなたの言葉でお教えください!」
 衛兵があわわとアンジェリカ姫を止めようとしつつ、触れるわけにはいかないと進んだり引っ込んだりしている。
「……ふさぎ……こんで……いなかなったな。さすがわが妹」
 姿勢を正したまま、エルトアニティは呆れつつも誇らしげに言った。兄であるエルトアニティ王子を両手で押しのけ、ずかずか押し進み、アンジェリカ姫はネフィリムの正面、一歩の距離に詰め寄った。
「納得いきません! 今になって婚約解消だなんて!」
 ネフィリムは一度目線を逸らしてから、アンジェリカ姫を見た。
「もともとアナタとは婚約していませんよ? それに唐突に婚約解消と、そのような話も一体どこから出てきたのか、私には見当もつかないのですが」
「……え? ……だって私……」
「私の周りには何人も妃候補というのは居ますが、あなたはそれですら、ありません」
 おそらく、その妃候補らの“嫌がらせ”がようやっと届いたのだろう。面倒な時に面倒とは重なるものだと、ネフィリムはしみじみ溜め息をつきたいところだった。もちろん我慢している。
「プロフェイブ王のたっての願いで、あなたの好きにさせてあげていた、妃候補と同じ扱いをしていた、というのが“本当の事”です。ですからアンジェリカ姫、あなたとは、解消するような婚約すらありません」
 一人で空回りしていたのですよ、という事実が突きつけられた。煩わしいと思いつつも、先に本人の耳に入ったのならプロフェイブの王に婚約者のフリを止める事も伝えやすくなったかもしれない。
「そんな……わたし……わたし……」
 両手を広げ、わっと泣き伏す寸前、1秒以下の空白。
 ──コツッ
 静かな足音は、しかし一瞬の空隙を縫って確かな存在感を持っていた。
「…………失礼」
 そう言って足音の主がくるっとあっち向いて足早に去ろうとするのを、目を釣り上げたアンジェリカが駆け寄って手首を引っ掴んで止めた。そのまま腕を捻り上げ、アンジェリカは声を張り上げる。
「なんです!? あなたは!?」
 腕を掴まれた足音の主は一瞬前のめりになったものの、つま先に力を込めて耐え、その後引っ張り上げられた距離へ体を持っていき、キリリと真っ直ぐ立った。2人の距離は半歩も無い。
 アンジェリカは捻り上げた腕をギリギリと掴んでいる。最早憂さ晴らしだ。
 足音の主とはもちろん、シュナヴィッツに案内されて来たミラノである。シュナヴィッツは既に自室へ戻った。
「…………」
「ネフィリム様のなんだときいているんです!!」
 そんな文脈がさっきの言葉のいったいどこにあったのやらと、ミラノは呆れた。修羅場に顔を出してしまった自分も非常に残念だが。
 ミラノはうるさそうに目線を逸らした。そして、戻した時に表情はない。
「手を離して頂けませんか?」
 ミラノの方が背が高いということもあって、アンジェリカは見下ろされている。漆黒の瞳は感情をうつさないまま、アンジェリカと目を合わせる為やや下を向いた。
「私の問いが先です!」
 アンジェリカの甲高い声が響く。
 そんな大声で話さなくても聞こえている、そう言ってやりたいのをミラノはこらえた。
 ミラノが朝着ていた侍女の格好なら、アンジェリカもこのような態度ではなかっただろう。残念ながらパールフェリカが選んだ服は、亡き王妃が婚前、独身の頃に着ていたもの。並の貴族ではない事が、プロフェイブ国王女アンジェリカにもわかる程の仕立てだ。
 アンジェリカはミラノを、ネフィリムの妃候補で自分を陥れた者だと、思い込んでいる。タイミングとしてはそう思われても仕方が無い時に、ミラノも登場してしまった。
「4、5回お会いした事がある程度です。パールフェリカ姫の使いでこちらには参りました。──手を、離していただいてもよろしいですか?」
 常の淡々とした声で言った。4,5回しか会った“回数”が無いのは事実だ。
「私は! 14年も前からネフィリム様とは──……」
 そして、アンジェリカ姫の甘酸っぱい思い出が語られる。
 ミラノは面倒だと思いつつも彼女の言葉の枝葉を切り落とし、脳内フィルターを通して軽く記憶に留めていく。7歳の時に11歳だったネフィリム少年王子に出会い、一目で恋に落ち、それから周囲に可能な限り、いやそれ以上のわがままを押し通して毎月のようにガミカへ通った事。春、夏、秋、冬、いずれの季節も共に居たいと願い、そのように我が侭を押し通してきた事。各種イベント時には必ず隣に居られるように努め、無理矢理権力でねじ込んだ事。
 ともかく、どれだけネフィリムを一方的に好きか、と。
 やがて、アンジェリカ姫はゼーゼーと、走り回ったわけでもないのに息を切らし、同時に言葉も途切れる。言いたいことを言い切ったようだ。
 ミラノは胸焼けしてしまいそうな思いを必死で堪え、無表情で聞ききった。
 扉を開け放ったままあわあわしていた衛兵も、既に基本業務の姿勢である。アンジェリカに部屋へ引きずり込まれたミラノは、そこから微塵も動いていない。ソファ付近、奥からネフィリム、エルトアニティ、キリトアーノ、その護衛らもアンジェリカの甲高い声を立ったままただ聞き流していた。
 かれこれ20分、アンジェリカ姫は美しい面の為なんとか見れる顔で、しかしキレまくった。いわゆる女性のヒステリーだ。王子らは辟易としたものを隠しているが、ミラノは比較的短時間で済んだとホッとしている。
 次に何を言ってやろうと目を慌しく動かすアンジェリカに対して、ミラノはやれやれと思いながら、いつも通り抑揚の無い声で言う。
「あなたのおっしゃりたい事はよくわかりました」
「本当に!?」
「ええ、ですから、手を離して頂いてもよろしいですか?」
 淡々とした声音は、アンジェリカの怒鳴り声の後なので柔らかいものに聞こえた。比較でそう聞こえる、というだけだが。
「……え、ええ…………」
 3度目だ。さすがにアンジェリカもミラノの腕を離し、一歩下がった。冷静になってみればえらく近い距離だったと、アンジェリカも気付いたようだ。
 解放されたミラノの白い腕は、彼女の指の形で少しへこんで、赤くなっている。それを一度見てから下ろすと、ミラノはネフィリムへ顔を向けた。
「ネフィリム殿下」
 アンジェリカ姫が長時間かけて自己紹介をしてくれた事もあって、ミラノは空気を読んでいつもと異なる呼び方をする。
「なんだ?」
 ミラノの場に順応した態度をネフィリムも察した。応える声にいつもの柔らかさが無い。
「パールフェリカ姫が姫の召喚獣について──」
 要は自分の事である。ミラノは面倒臭い修羅場を適当に逃げるつもりだ。
「その件か。わかった。すぐ行く」
 ネフィリムはミラノが全て言う前に答えた。ミラノの方も、それ以上口を開くなと制された事に気付いた。
「失礼いたします」
 侍女サリアはこうやってたかな、という程度の記憶を辿って、適当に膝を曲げ、ミラノはさっさと扉の向こう、廊下へ姿を消した。
「パールフェリカ姫のお使い、ですか。随分と高貴な方のようだが?」
 銀白色が美しいプラチナ、白金が最も高価な鉱物なのは、ガミカだけではなくプロフェイブでも同様だ。ミラノのアクセサリーの大半が白金だった事に、エルトアニティは気付いたようだ。
「そうですね。彼女はパールフェリカのお気に入りらしいのですが、私もあまり詳しくは聞いていないのですよ」
 ネフィリムはそう言ってやわらかく微笑んだ。実際、正体不明のままなのは変わらないのだから、嘘ではない。
 微笑とは裏腹に、ネフィリムは苦虫を噛み潰す思いだった。
 パールフェリカの召喚獣は、その単語すら、プロフェイブからのお客様には聞かせも、見せたくも無かったというのに。
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