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本編 【5歳】
7.魔王の目覚め ※別視点
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少しだけ時はさかのぼり、クリスティーナが内々の婚約式を行った日のこと──。
別々の場所でクリスティーナとアレキサンダー第一王子が静かに王都の夜の星を眺めていた夜。
彼はカーテンを締め切り、明かりも完全に落とした私室のソファにどっかと座っていた。
部屋には軍隊を模した木製やブリキの玩具が散らばっているのだが、暗すぎて見えない。
「──じゃあ……第二王子のおれはどうするんだよ……」
偉そうにふんぞり返りながら、溢れた涙は頬を伝い、ポタタッポタタッと繰り返し寝間着にシミを作ってゆく。
「魔王を倒す勇者ってのは、代々王族から選ばれるんだぞ。おれは知ってんだ……」
見えないはずの暗闇の中、シャンデリアを睨みすえたまま、第二王子──オズワルド・アークライトは静かに涙をこぼし続ける。
しかし、5歳の心に、今日ひらめいてしまった輝きとともに落ちてきた闇はあまりに重すぎた。
大きなソファの奥まで腰を下ろし、膝を抱き寄せてオズワルドは小さく丸まった。
三角座りの膝に額をぐりぐりとスリ寄せる。涙の流れる軌跡が変わる。頬のヌルヌルした涙のあとを寝間着で拭ってみるが、溢れるものが多過ぎてなかなか綺麗にならない。
「せっかく会えたとおもったのに……ちがうか──そのせっかくってのも、おれの感覚じゃないのか……?」
ぞわりとした気配が室内に流れ込んだことにオズワルドは気付いた。
次の瞬間、闇の中、ソファの横に黒い塊が発生、もわりと動く。
シルエットは黒いローブを着用した成人男性のようだが、明らかに人間と異なるのは背中に伸びるコウモリのような巨大な漆黒の翼だろう。
ひざまづいていた漆黒の翼を持つ者が立ち上がる。
少しだけ顔を浮かせたオズワルド第二王子はちらりと侵入者を見やる。
「何の用だよ?」
侵入者はソファ、オズワルドの真横まで来ると再びひざまづいた。
「──我が主に永久なる忠誠を……」
「ああ……わかるぞ。おまえは確か──ラルバトスだ」
オズワルドは力なく持ち上げた右手を揺らし、侵入者の名を呼ぶ時、その異形を指差した。
「いかにも。あなたさまの忠実なる僕ラルバトスにございます」
なぜ名を呼べたとか──それは今日、見つけた輝きが落とした影のせい……。
兄の婚約者が城に来ると聞き、王子のくせに野次馬根性むき出しで見に行った未来の義理の姉──クリスティーナ。
金色の長い髪と少しだけ赤みがある紫に近い青の瞳。
人間は外見を重視するが、魔王とその眷属は魂をよく見る。
魂は瞳の奥をよく覗けば見えるのだが、クリスティーナの魂は──……。
その眩しさにオズワルドの魂は、闇は激しく揺さぶられ、目を覚ましたのだ。
オズワルドは頭の片隅に兄の婚約者を思い浮かべつつ、目の前のラルバトスという眷属を見据えた。
──……今夜はひとりがよかったのに。
そんな愚痴は飲み込んだ。
「おれは何の用だって聞いてんだ」
5歳のオズワルドに、異形──と言えど漆黒の翼と長い耳を除けば人間とそう変わらぬ姿のラルバトスは頭を垂れ、口を開く。
「かの姫には──」
「──っ!」
オズワルドは手近にあった馬車を模した木製の玩具を握り、ラルバトスに力いっぱい投げつけた。
玩具はガツっと鈍い音をさせ、ラルバトスの額にぶつかってから絨毯に落ちた。
オズワルドは5歳のものとは言えぬ目でラルバトスを睨みつける。
「おまえが口にするなよ。不快だ」
「失礼いたしました」
傷もなければ、顔色ひとつ変えずにラルバトスはさらに平伏する。
「おれにも準備がある。兄上が勇者として起つのにあわせるぞ」
「──はっ」
「わかったら──10年ほどだ、あまり動くなよ」
「されど、御身が在るを知り、蠢く莫迦どもが──」
ラルバトスは顔を上げずに答えるが、すぐにオズワルドに遮られた。
「人間に気付かれる前に殺れよ。わかったらさっさと行け」
「──仰せのままに」
尊大なオズワルドをそのまま受け入れ、ラルバトスはスゥと大気に溶けるように消えていく。
『いついかなる時も我々は御身をお守りいたします──名を、我らの名をお呼びください』
消えながら、どこから出ているのか、ラルバトスの声が響く。
『崇高なる魔王……我らはすべてを捧げましょう──』
ついには霞すら消え失せた。
どうやら、夢でも幻でも、妄想の類でもなかったらしいとオズワルドは身にしみる。
しばらくは人間のふりだ。
「人間の5歳児な──おれは数年阿呆の真似事か」
小さく呟いてから、オズワルドは口元を皮肉げに歪ませ、笑った。
オズワルドのXデーはアレキサンダー兄王子が立太子の儀式で勇者として起つ頃──12年後だ。
アレキサンダーも形骸化した儀式で、まさか本当に魔王討伐の勇者として出立することになるとは思うまい。
人を驚かせるのは元来、オズワルドの好むところだ。
「……それもいいな」
カーテンを締め切った窓。
夜空に背を向けてオズワルドは立ち上がる。
仕方がない、出会ってしまった。
仕方がない、思い出してしまった。
仕方がない、どうしても欲しくなった。
「……兄上のことは嫌いじゃないのになぁ」
幼くとも整った顔立ちでいたずらっぽく笑みを作る。
「勇者と魔王は戦う運命らしいぞ?」
さきほどの涙はどこへ消え失せたのか、オズワルドはクスクスと笑う。
「人間には刷り込みが効くというし、乙女の年頃までは──グイグイ絡むか」
──────────
目覚めたようです。
別々の場所でクリスティーナとアレキサンダー第一王子が静かに王都の夜の星を眺めていた夜。
彼はカーテンを締め切り、明かりも完全に落とした私室のソファにどっかと座っていた。
部屋には軍隊を模した木製やブリキの玩具が散らばっているのだが、暗すぎて見えない。
「──じゃあ……第二王子のおれはどうするんだよ……」
偉そうにふんぞり返りながら、溢れた涙は頬を伝い、ポタタッポタタッと繰り返し寝間着にシミを作ってゆく。
「魔王を倒す勇者ってのは、代々王族から選ばれるんだぞ。おれは知ってんだ……」
見えないはずの暗闇の中、シャンデリアを睨みすえたまま、第二王子──オズワルド・アークライトは静かに涙をこぼし続ける。
しかし、5歳の心に、今日ひらめいてしまった輝きとともに落ちてきた闇はあまりに重すぎた。
大きなソファの奥まで腰を下ろし、膝を抱き寄せてオズワルドは小さく丸まった。
三角座りの膝に額をぐりぐりとスリ寄せる。涙の流れる軌跡が変わる。頬のヌルヌルした涙のあとを寝間着で拭ってみるが、溢れるものが多過ぎてなかなか綺麗にならない。
「せっかく会えたとおもったのに……ちがうか──そのせっかくってのも、おれの感覚じゃないのか……?」
ぞわりとした気配が室内に流れ込んだことにオズワルドは気付いた。
次の瞬間、闇の中、ソファの横に黒い塊が発生、もわりと動く。
シルエットは黒いローブを着用した成人男性のようだが、明らかに人間と異なるのは背中に伸びるコウモリのような巨大な漆黒の翼だろう。
ひざまづいていた漆黒の翼を持つ者が立ち上がる。
少しだけ顔を浮かせたオズワルド第二王子はちらりと侵入者を見やる。
「何の用だよ?」
侵入者はソファ、オズワルドの真横まで来ると再びひざまづいた。
「──我が主に永久なる忠誠を……」
「ああ……わかるぞ。おまえは確か──ラルバトスだ」
オズワルドは力なく持ち上げた右手を揺らし、侵入者の名を呼ぶ時、その異形を指差した。
「いかにも。あなたさまの忠実なる僕ラルバトスにございます」
なぜ名を呼べたとか──それは今日、見つけた輝きが落とした影のせい……。
兄の婚約者が城に来ると聞き、王子のくせに野次馬根性むき出しで見に行った未来の義理の姉──クリスティーナ。
金色の長い髪と少しだけ赤みがある紫に近い青の瞳。
人間は外見を重視するが、魔王とその眷属は魂をよく見る。
魂は瞳の奥をよく覗けば見えるのだが、クリスティーナの魂は──……。
その眩しさにオズワルドの魂は、闇は激しく揺さぶられ、目を覚ましたのだ。
オズワルドは頭の片隅に兄の婚約者を思い浮かべつつ、目の前のラルバトスという眷属を見据えた。
──……今夜はひとりがよかったのに。
そんな愚痴は飲み込んだ。
「おれは何の用だって聞いてんだ」
5歳のオズワルドに、異形──と言えど漆黒の翼と長い耳を除けば人間とそう変わらぬ姿のラルバトスは頭を垂れ、口を開く。
「かの姫には──」
「──っ!」
オズワルドは手近にあった馬車を模した木製の玩具を握り、ラルバトスに力いっぱい投げつけた。
玩具はガツっと鈍い音をさせ、ラルバトスの額にぶつかってから絨毯に落ちた。
オズワルドは5歳のものとは言えぬ目でラルバトスを睨みつける。
「おまえが口にするなよ。不快だ」
「失礼いたしました」
傷もなければ、顔色ひとつ変えずにラルバトスはさらに平伏する。
「おれにも準備がある。兄上が勇者として起つのにあわせるぞ」
「──はっ」
「わかったら──10年ほどだ、あまり動くなよ」
「されど、御身が在るを知り、蠢く莫迦どもが──」
ラルバトスは顔を上げずに答えるが、すぐにオズワルドに遮られた。
「人間に気付かれる前に殺れよ。わかったらさっさと行け」
「──仰せのままに」
尊大なオズワルドをそのまま受け入れ、ラルバトスはスゥと大気に溶けるように消えていく。
『いついかなる時も我々は御身をお守りいたします──名を、我らの名をお呼びください』
消えながら、どこから出ているのか、ラルバトスの声が響く。
『崇高なる魔王……我らはすべてを捧げましょう──』
ついには霞すら消え失せた。
どうやら、夢でも幻でも、妄想の類でもなかったらしいとオズワルドは身にしみる。
しばらくは人間のふりだ。
「人間の5歳児な──おれは数年阿呆の真似事か」
小さく呟いてから、オズワルドは口元を皮肉げに歪ませ、笑った。
オズワルドのXデーはアレキサンダー兄王子が立太子の儀式で勇者として起つ頃──12年後だ。
アレキサンダーも形骸化した儀式で、まさか本当に魔王討伐の勇者として出立することになるとは思うまい。
人を驚かせるのは元来、オズワルドの好むところだ。
「……それもいいな」
カーテンを締め切った窓。
夜空に背を向けてオズワルドは立ち上がる。
仕方がない、出会ってしまった。
仕方がない、思い出してしまった。
仕方がない、どうしても欲しくなった。
「……兄上のことは嫌いじゃないのになぁ」
幼くとも整った顔立ちでいたずらっぽく笑みを作る。
「勇者と魔王は戦う運命らしいぞ?」
さきほどの涙はどこへ消え失せたのか、オズワルドはクスクスと笑う。
「人間には刷り込みが効くというし、乙女の年頃までは──グイグイ絡むか」
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目覚めたようです。
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