未来も過去も ー番外編ー

もこ

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「行くぞ。」
ほとんど何も喋らずにクロワッサンとコーヒーを腹に収め、奏を急かすように席を立つ。立ち上がった奏の右手を握りしめた。
「こ、こ、洸一…。」
奏は手を引っ込めようとするが離さない。…離す必要がない。

「2,250円です。」
レジに現れた先ほどの女が俺たちの手をジッと見ていた。これで次にここに来ても、少しは静かになるだろう。俺は意気揚々と店を出た。

「こ、洸一、離して…。」
「ダメだ。」
恥ずかしそうにしている奏。俺たちの関係を恥ずかしいものだとは思わない。何か言いたい奴には言わせておけばいいんだ。でも、奏の気持ちを考えれば、少しかわいそうか…。俺たちは、手を繋いだまま足早にフロアを横切り、バックヤードを目指した。

バックヤードに入り、エレベーターを目指す。すれ違う専門店街の店員たちが、俺たちの様子を見ていた。驚いた顔をする奴も入れば、何も変わらずに「おはようございます」と決められたような挨拶してくる奴もいる。

ちょうど開いていたエレベーターに乗り込み、扉を閉めると、奏の顎を持ち上げてキスをした。
「んんんん…。」
「奏…妬いた?」
唇を離して聞いてみる。
「や、や、妬いてないっ!」
真っ赤になりながら吃る奏に笑みが溢れる。そのまま、3階へのボタンを押した。

「過去の部屋」まで戻り、奏の膝裏に腕を伸ばして体を持ち上げた。
「こ、洸一っ!歩けるっ!」
「ダメだ。」
降りようとする奏を抱いたまま管理人室へ入り、ベッドに下ろした。上から覆い被さり唇を奪う。舌で唇をノックすると奏は呆気なく侵入を許した。

「もう…俺は、奏しかいらない。」
上顎を数回撫でてから唇を離すと、奏は真っ赤だった。この反応が堪らない。もう既にジーンズの中の俺の雄がキツイと悲鳴を上げている…。
「分かっているだろ?…昔から夢中だったんだ。」
言い終えてまた唇を落とす。…瞼に…頬に…耳元に…首筋に…。
「…ンあ……ン…。」

「…ン…ちょっとだけ……妬いた…。」
赤いままの顔で瞳を潤ませながら言う奏の姿に、半分理性が吹き飛んだ。唇を奪いながらシャツのボタンを外す。上着ごと脱がせて胸に舌を這わせた。
「…ンあっ…」
右側の尖を口に含むと、奏が腰を揺らしながら声を上げる。思わず吸いつきが強くなる。…何て可愛いんだ。

左側にも舌を這わせながら、奏のジーンズのボタンを外してジッパーを下ろす。ボクサー越しでも分かる。…奏も反応してる…。
「…ンはっ…。へ、変な気分だ…。」

奏…それはエッチな気分というんだ…。



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