僕とオオカミどものシェアハウス

もこ

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オオカミは1人だけ

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「う、うああああっ!」
 トモの分身が挿れられたのが分かる。指とは比べられるはずがない。あまりの衝撃に声を張り上げると、背中じゅうにキスが降ってきた。

「ふぅ、ふっ、はあっ。カズ最高だ。分かるか? 俺のモノ感じる?」
 先の方だけで小刻みに揺らされた分身はハッキリと分かる。僕は迷わずに激しく頷いた。

「最高だっ! 夢に見た通り!」
「んあっ、ああああん!」

 トモの言葉と同時にまた奥深く挿入してくる。僕の良いところを掠めた時、無意識に声を出していた。トモは僕の声を聞くと、そこを集中して突くように腰を使い始めた。

「ああっ、あああん! トモ、トモっ! 何か、何かがくるっ!」
「イッてっ!」

 知らない間に再び勃ち上がっていた僕の分身をヌルヌルとした手で扱かれて、僕はあっという間に白いモノを飛ばしていた。ダークブラウンの布団カバーが僕の飛ばしたモノや2人の汗、それと何かわからないヌルヌルしたものでぐちゃぐちゃになりつつあった。

「カズ、もう離せないっ!」
 イッたばかりの混乱した僕の頭の後ろでトモの声がした。それと同時に背後から抱きしめられた。そして……。

「うああああっ!」
 自分の後ろが確実にトモの分身を飲み込んで、メリメリと音を立てたように感じた。真っ白な頭の中でそれを感じつつも言葉になどできはしなかった。臀部にトモの繁みが当たっている。後ろからキツく抱きしめられ、肩に吸い付かれながらそれだけをただ、感じていた。

「カズ、カズ……優しくする。」
 何かを決心したように呟いたトモが、身体を起こして僕の腰を掴む。トモの分身がゆっくりと出ようとしているのが分かった。早く出ていって欲しいような、もう少しこのままでいたいような不思議な気分が僕を襲った。

「トモ、トモォ……。うあっ、あああん!」
 出ていこうとしていた分身が僕の良いところを掠め、また声が漏れる。出ていこうとしていたはずのトモの分身が執拗にそこを突き始めた。

「うあっ、うあっ、トモ、トモっ! こ、怖いっ! トモ怖いっ!」
 何かがやってくる。僕の分身から頭や手足の指先まで自身が放電器にでもなったかのように感じて、何かに縋りつきたくなった。左手を伸ばして空を掴む。その腕が捕まえられて後ろ手にされ、腕ごとまた抱きしめられた。

「はっ、はっ、はっ。カズ、俺も限界が近い。イキたい……優しくしたいけど……。」
 僕は迷わずに頷いた。トモは全然出してない。僕よりも断然辛いはず。

「はっ、はっ、と、トモの全てを感じさせて? 僕、僕は大丈夫だから……!」
「クッ……! 可愛い……止められないっ!」
「んあああああーーン。」

 トモの腰使いが激しくなり、僕も声を抑えることなど出来なかった。トモの激しい息遣い、僕の自然に漏れちゃう喘ぎ声が部屋中にこだまする。大量の汗がポタポタとシーツを濡らしていった。

「んああっ、あああん、トモっ、トモォ……。」
「イッて!」

 知らない間に再び勃ち上がっていた僕の分身を、トモが掴み数回扱かれたかと思うと先の割れ目に指が充てがわれた。指先がぐるりと先を刺激したかと思うとまた扱かれる。またあの波がやってくる。僕は無意識に声を張り上げていた。

「トモもっ! トモもっ!」
「ああ、一緒にっ!」

 トモの腰使いが激しくなる。自分の中をかき回されながら、どんどんトモの分身も大きくなっていくのが分かった。ストロークが長く、激しくなる。

「んあああああっ! トモっ、トモっまたイクっ! イッちゃうから!」
「俺もっ! クッ……!」

 僕の分身から何かが弾けると同時に、後ろでも温かいものが広がるのを感じた。腰を動かしつつ、トモが覆い被さってきて、ギュッとキツく抱きしめられた。限界があるはずなのに、奥に、奥にとトモの分身が入ってくるような、そんな気がした。

 
 
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