僕とオオカミどものシェアハウス

もこ

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バドミントン(おまけのSS)

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「う、うぁん……。」
「声、我慢しないで。カズの感じている声をもっと聞きたい。」

 耳元で囁いたトモがまた下に降りていく。喉をつまむように唇を動かして舌で刺激して、徐々に胸に降りていくんだ。

 僕の寝床、ロフトに2人で上がってきていた。ロフトは狭い。屋根に沿って天井を立ち上げてあるから、高いところは1mぐらいあるけど、端は30㎝ほど。埋め込み式の白熱灯の下でもう2人とも汗だくになってきていた。

「カズの匂い。堪らない。」
「ひゃっ!」

 胸に降りていくはずのトモの舌が脇の下をペロリと舐めて、変な声が出た。もう既に何処からか持ってきたローションを纏った指が、僕の後ろに入り込んでいる。

「ここも……こんなに硬くなって。」
 僕の中心でユラユラ揺れている分身の先にチュッと音を立てる。その刺激だけでイキそうだった。

「トモっ、トモォ……。」
「何?」

 トモは時に意地悪になる。決定的な刺激がなくて、まだ僕はイケないでいた。僕の両膝を肩にかけて持ち上げるようにしてトモがキスをしてきた。

「どうして欲しい?」
「うあっ……ああん……。」

 耳元で囁いたトモの指が僕のいい所を刺激する。トモの息も速くて熱い。耳にかかるトモの息でさえ僕の全身を震わす。僕の分身から流れる汁が飛び散るのが分かるような気がした。

「言って?」
「イキ、イキたい……。と、トモと一緒に……。」
「良くできました。でも、わー先生は初心者だから、まずは先に。」

 聞かなくても分かる。トモは今までたくさん誰かと経験してきた。でもそんなトモだからこそ、安心できる部分もあるんだ。これから先、僕だけなら……。

「ンン……ああっ、あっ、ああああっ!」
 素早く下に降りたトモの口が僕の分身を咥えてきた。分身を扱かれながらの後ろからの刺激。あっという間に頭が真っ白になって、何も考えられなくなる。

「あっ、あっ、イッちゃう!」
 僕の声に反応するように分身が強く吸い上げられて、トモの舌先が中へ入り込んでくるような気がした。気がつくと脱力していて、なお襲ってくる小さな波で、トモの口の中に放ってしまったことを知る。

「ご馳走様。後ろ向いて。」
 僕の後ろを大きく掻き回していた指が離れたかと思うと、身体を回転させられた。ジーー、とスラックスのジッパーを下げる音がする。ピリリ、と何かを開ける音。……トモがゴムをつけてる。

「いくよ。リラックスして、力を抜いて。」
 背中にキスしたトモが、僕の分身を扱き出す。トモの唾液か、僕の放ったモノか、それともローション? 半勃ちになっていた僕の分身が、また強い刺激で育っていくのを感じていた。

「うあっ、ああああっ!」
 トモの手で準備された僕の後ろに、トモの分身が入り込んでくるのを感じた。

「ああ……熱い。カズの中に入るってだけでイキそう……。カズ、お願いだからそんなに締めないで。」

 背中中にキスをされてもどうしたらいいかなんて分からない。しばらく先の方だけでグルグルと回していたトモの分身が、徐々に入り込んできて僕のいい所を掠めた。

「あっ、あああん……。」
「そっ、いいだろ? でも、俺ももう我慢できないかも。」

 そう言ったかと思うと、トモの分身が勢いよく僕の中を穿った。


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