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ー純ー
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「俺? 俺はシュン、お兄さんは?」
「純。」
俺の言葉に目を丸くする。マスターも苦笑いをしながら、グラスを磨き始めた。
「ジュン? 一文字違いじゃん! いいね。いいね! ね、彼氏いる?」
「いたらここで一人で飲んでない。」
急に馴れ馴れしくなったな。コイツ……本当にタチか? 黙っていれば男前とも言えなくもないが、崩れた表情からは、さっきの目つきの悪さが無くなっていた。
「カッコいいよなーー。この髭。結構濃いね? アッチも強い?」
「シュンさん。……変わるんじゃなかったでしたっけ?」
俺の顎髭に手を伸ばしてこようとする「シュン」の手をかわしてマスターを見る。「変わる」って?
「だってさーー。やっぱり中のいいとこ覚えちゃったらさーー。」
なんだ。コイツはネコか。おい、さっきの男前な顔はどこに行ったんだよ? 俺の身体を眺めて、舌舐めずりしているようにしか見えないんだが。
「ねぇ、僕と付き合わない? 僕は誰でも受け入れるわけじゃないよ? 変な病気も持ってないし。ね? マスター。」
口調まで変わった。マスターを横目で見ると、微かに頷いていた。コイツの言ってることは本当なのだろう。気の強そうな第一印象は崩れたが……。ま、いいか。
「俺は誰かとは共有しない。お前は?」
「しない、しない! 僕、実は2人しか経験ないんだよ。前の彼氏に浮気されて別れてから、なかなか立ち直れなくてさ。今度はタチになろうと決心してたわけ。」
立ち直れなかったわりには雄弁だな。俺は今までの経験など語る気にはなれないが。
「別れてどのくらい?」
「3か月! でも、僕ってこの体格でしょ? なかなか相手がいないんだよ。」
見たところ、身長は170には届いてないだろう。けれども、それでもタチ専でいる奴は結構いるんだが。
「もう、前の奴は忘れられたって?」
席を立ち、シュンに近づく。顎に手をやり上を向かせると、潤んだような瞳とぶつかった。そんなに物欲しそうに見るな。
濃厚な口づけを与える。コイツも慣れているようで、すぐに俺の舌に吸い付いてきた。項に手を這わせる。切ったばかりの短い毛の感触を楽しみながら上に撫で上げると、「ん……。」とシュンの声が漏れた。
「お前、そんなんでよくタチになろうとしてたな。」
唇を離すとトロトロに溶けそうなシュンの顔があった。シュッとした顎。少しだけ出ている喉仏。哉太ほどではないが、色が白く唇が厚い。コイツは髪が長い方が似合いそうだ。
「はっ、はっ……ねぇ……。」
俺の胸にもたれかかるシュンの頭越しに、マスターに勘定を渡す。マスターのローストビーフはまだ食べてないが、まぁいい。
「行くぞ。」
シュンを席から立ち上がらせ、もっとトロトロになったシュンの顔を拝んでやろうとその店を後にした。
「純。」
俺の言葉に目を丸くする。マスターも苦笑いをしながら、グラスを磨き始めた。
「ジュン? 一文字違いじゃん! いいね。いいね! ね、彼氏いる?」
「いたらここで一人で飲んでない。」
急に馴れ馴れしくなったな。コイツ……本当にタチか? 黙っていれば男前とも言えなくもないが、崩れた表情からは、さっきの目つきの悪さが無くなっていた。
「カッコいいよなーー。この髭。結構濃いね? アッチも強い?」
「シュンさん。……変わるんじゃなかったでしたっけ?」
俺の顎髭に手を伸ばしてこようとする「シュン」の手をかわしてマスターを見る。「変わる」って?
「だってさーー。やっぱり中のいいとこ覚えちゃったらさーー。」
なんだ。コイツはネコか。おい、さっきの男前な顔はどこに行ったんだよ? 俺の身体を眺めて、舌舐めずりしているようにしか見えないんだが。
「ねぇ、僕と付き合わない? 僕は誰でも受け入れるわけじゃないよ? 変な病気も持ってないし。ね? マスター。」
口調まで変わった。マスターを横目で見ると、微かに頷いていた。コイツの言ってることは本当なのだろう。気の強そうな第一印象は崩れたが……。ま、いいか。
「俺は誰かとは共有しない。お前は?」
「しない、しない! 僕、実は2人しか経験ないんだよ。前の彼氏に浮気されて別れてから、なかなか立ち直れなくてさ。今度はタチになろうと決心してたわけ。」
立ち直れなかったわりには雄弁だな。俺は今までの経験など語る気にはなれないが。
「別れてどのくらい?」
「3か月! でも、僕ってこの体格でしょ? なかなか相手がいないんだよ。」
見たところ、身長は170には届いてないだろう。けれども、それでもタチ専でいる奴は結構いるんだが。
「もう、前の奴は忘れられたって?」
席を立ち、シュンに近づく。顎に手をやり上を向かせると、潤んだような瞳とぶつかった。そんなに物欲しそうに見るな。
濃厚な口づけを与える。コイツも慣れているようで、すぐに俺の舌に吸い付いてきた。項に手を這わせる。切ったばかりの短い毛の感触を楽しみながら上に撫で上げると、「ん……。」とシュンの声が漏れた。
「お前、そんなんでよくタチになろうとしてたな。」
唇を離すとトロトロに溶けそうなシュンの顔があった。シュッとした顎。少しだけ出ている喉仏。哉太ほどではないが、色が白く唇が厚い。コイツは髪が長い方が似合いそうだ。
「はっ、はっ……ねぇ……。」
俺の胸にもたれかかるシュンの頭越しに、マスターに勘定を渡す。マスターのローストビーフはまだ食べてないが、まぁいい。
「行くぞ。」
シュンを席から立ち上がらせ、もっとトロトロになったシュンの顔を拝んでやろうとその店を後にした。
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