【完結】【R-18】三十歳童貞を貫いて魅了魔法を習得。先輩に復讐H、好きな子と即ハメして決意する。「それは、僕自身が淫魔になることだ」

湊零

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第二章『告白H。職場のかわいい新社会人に膣内射精したい』

第二十話「男の夢。勃起と射精が止まらない第三魔法習得」

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 次の月曜日。
 今日も僕は市立図書館に出勤する。

「シトラス、退屈だからって職場についてくるのはいいけど、バレないように気を付けてね」

「安心しろ。我の姿は一般人には見えない。翼で空を飛んでいたって気づくことはないだろうよ」

「翼といえば、シトラスの羽、少し黒くなった?」

 翼というよりは羽に近い灰色の翼が、鳩かカラスのような色に近づいている。

「ウム。漆黒に近づくほど、我の悪魔としての能力が上がっている証拠だ」

「えっ、でも僕はまだ【生命魔力マナ】を十分稼げていないんじゃ」

「いや、これは宋真との【契約】で入手した【経験値EXP】のおかげだ」

「【経験値EXP】? それってもしかして氷室先輩との……」

「そういうことだ。この【経験値EXP】は、我が宋真に捧げた【生命魔力マナ】の代わりにはならないが、我と、宋真の力を高めてくれる」

「そうなんだ。具体的には?」

「分かりやすいものと言えば、レベル3の魔法も解放された」

「えっ、ほんと!?」

「宋真、目を閉じて魔力を集中させてみろ」

「うん」

 胸の奥に魔力を集中させる。すると、脳内に突然呪文が浮かび上がるような感覚に驚く。

「【レベル3:大絶倫ストレングス】……本当だ!」

「それは人間の男なら悲願の力。絶倫だ。一度それを発動すれば、丸一日勃起と射精が止まらなくなる、まさに禁呪だな」

「勃起と射精が、止まらない……」

 ごくり、と喉が鳴った。
 だって、それってつまり……。

「ああ。射精までの快楽、そして絶頂のエクスタシーを何度でも味わえるということだ」

 想像する。
 あの射精するまでの突き動かされるような快感。
 射精している時の、頭が真っ白に溶けていくような快楽。

 あれが、無限に……。
 考えただけで勃起してしまう。
 それに……。

「『この魔法を倉林聡美に使ってみたい』であろう? 心を読まなくてもわかるぞ」

「うん……うんっ!」

 僕はかつてないほどヤル気に満ち溢れるのだった。


 駅から近い市立図書館は大盛況だ。
 あっという間に午前の業務が終わり、午後の眠い時間がやってきた。

 あれから、隣の席の氷室先輩は、僕に対する嫌がらせをしなくなった。
 棘が抜けたというか、僕と顔を合わせた途端、顔を赤くして背けるのだ。

「日高。悪いけど、そこのカートに載った本、全部入れ替えするから旧書庫に入れてきて」

「え、結構どころか相当量ありますけど、一人で、ですか?」

 僕はチラリと氷室先輩を一瞥すると、氷室先輩は顔を真っ赤に染めて慌てて弁明する。

「わ、分かってるわよ! えっと、新人の倉林さんにも手伝わせるから」

「えっ、倉林さん?」

「そうよ。他の人もそれなりに手が塞がってるから、新人くらいしか手が空いてないの。決して仕事を押し付けようとか、そんなんじゃないわ。それとも、彼女じゃ不満?」

「いえ。ありがとうございます。精一杯頑張ります」

 昨日とは比べ物にならないくらいの好待遇だ。
 今までなら『ガリガリなんだから少しくらい鍛えれば? 草食系がモテるとか、夢見る前に鏡見れば?』ぐらいは平気で言ってくるのに。

「じゃ、じゃあ私は倉林さんのOJT担当と話してくるから」

 倉林さんはまだぴちぴちの社会人一年目だから、基本的にトレーナーが面倒を見ている。
 そのトレーナーというのは、『木山武』という社会人四年目の若手だ。
 大学生のようにチャラチャラしてて、体育会系。僕とはウマが合わない。

 はぁ。僕が代わりにOJT担当だったらなぁ。
 まあ今は贅沢言うまい。

「日高先輩っ、お待たせしました! はあっ、はあっ……」

 とたた……。
 倉林さんが可愛らしい小走りで駆け寄ってくる。

「慌てなくていいよ。それじゃ、始めようか」

「はいっ!」

 肩で息をしながら献身的に僕と接してくれる想い人。
 彼女と二人きりで仕事できるのだから。

 僕は思わず舌なめずりをしそうになった口元を、慌てて隠す。
 一方、空中で漂っていたハズのシトラスは、眉間に皺を寄せて難しい表情をしていた。
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