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ウェス編
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「お前はなんて馬鹿なことを」
冷たく、でも悲しそうにその言葉を放った愛おしい人。
もうその人ーーディニス様の顔はぼやけて見えない。
俺は彼の役に立ちたくて勇者一行を死に物狂いで倒してきた。色んな戦術を学び、卑怯な手もたくさん使った。
"よくやった。お前は私の誇りだ"
そんな言葉を貰えることを夢に見て…
だがディニス様は失望したように呟いただけだった。
弱くて低脳な下級悪魔。
政治は分からず普通の戦いでは大した戦力にもならない。そんな俺が彼の役に立てるのは、このくらいしか思いつかなかったのに…
瀕死の状態で戻ってきた俺は、もうすぐ灰になって消えてしまうだろう。
だから、最後に一目この人に会いたくて、また昔のように「頑張ったな」と褒めて欲しくて…
でも、またがっかりさせてしまった。
こんなことなら戻らずひっそり死んでしまえば良かった。
そんな後悔が押し寄せる。
「ぁ…ごめん、なさい。俺は…また、あなたを失望させて…」
「もう喋るな」
「あなたの、役に、立ちたかった…もう一度、愛され、たくて…ごめんなさい…」
もう彼の姿は見えず、声も聞こえない。自分がちゃんと話せているのかも分からない。
ただ最後に知ってほしくて、空気にも近い言葉を吐いた。
そしてーーー俺は砂になって消えた。
冷たく、でも悲しそうにその言葉を放った愛おしい人。
もうその人ーーディニス様の顔はぼやけて見えない。
俺は彼の役に立ちたくて勇者一行を死に物狂いで倒してきた。色んな戦術を学び、卑怯な手もたくさん使った。
"よくやった。お前は私の誇りだ"
そんな言葉を貰えることを夢に見て…
だがディニス様は失望したように呟いただけだった。
弱くて低脳な下級悪魔。
政治は分からず普通の戦いでは大した戦力にもならない。そんな俺が彼の役に立てるのは、このくらいしか思いつかなかったのに…
瀕死の状態で戻ってきた俺は、もうすぐ灰になって消えてしまうだろう。
だから、最後に一目この人に会いたくて、また昔のように「頑張ったな」と褒めて欲しくて…
でも、またがっかりさせてしまった。
こんなことなら戻らずひっそり死んでしまえば良かった。
そんな後悔が押し寄せる。
「ぁ…ごめん、なさい。俺は…また、あなたを失望させて…」
「もう喋るな」
「あなたの、役に、立ちたかった…もう一度、愛され、たくて…ごめんなさい…」
もう彼の姿は見えず、声も聞こえない。自分がちゃんと話せているのかも分からない。
ただ最後に知ってほしくて、空気にも近い言葉を吐いた。
そしてーーー俺は砂になって消えた。
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