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第3章 勇気を持って一歩踏み出せば
同じ瞬間を生きているから2。
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「レティの様子は?」
「まだ、寝てるよ。」
学校帰り、寮に戻ってきた俺はそのままレティが寝ている部屋に様子を見に来る。
レティが倒れてから三日。
ルイ兄上が言ったように、レティはずっと眠りっぱなしだ。
そして、兄上がずっとレティに付き添っている。
兄上位の魔力じゃないと、レティの魔力を緩和出来ないらしいが、ずっと付き添っている兄上の表情を見ると疲れたように見える。
あれから起きた変化と言えば、レティの表情が和らいだ位だ。
寮内にいるので、幻影の魔法も解いているが、髪色は次第に白に近い金になり陽の光を浴びてキラキラと輝いている。
そして、魔力が大分馴染んできたせいか、再び伸びた髪の毛をマリーがある程度の長さでざっくり切っている。
レティが目覚めたら、ちゃんと揃えると言っていた。
それほどレティの魔力が多く、そして強力だと言うことだろう。
「兄貴は、大丈夫なのか?」
「私は大丈夫だよ。レティも熱が下がりきったから、そろそろ目を覚ます頃だろうと叔父上も言っていたしね。」
「レティ、早く起きろよ。アークやリオだって待ってるぞ?レティが行きたがってたカフェに行くんだと、計画してるんだからな。」
頬を指で押しながら、今日あったことなど話す。
ある程度話せば、自室へと戻り卒業式後の舞踏会の資料をまとめる。
レティが目が覚めたとき、ある程度終わっていないと怒られそうだ。と苦笑しつつも、早く声を聞きたいと思ってしまう。
__________
広い花畑で風を感じ、花の香りを感じ、そして、自身の身体の中を血液の様に巡る魔力を感じる。
「可愛い、可愛い、私の娘、愛子。」
そう呼ばれ私は、声のする方を振り返れば、式典の会場に現れた女神フレイアが立っていた。
「お母様。」
自然に溢れた言葉に、フレイアも一瞬驚いた表情をしたが優しくふんわりとした笑を浮かべた。
「そなたは、我が娘、シル・・・、”シルヴィア”の魂も一緒に混ざり合って生まれたのじゃな。今は魔力が戻った事で混乱しているだけ。シルの頃の記憶も混ざっておるようじゃろうが、そなたはエレノアール候爵家令嬢愛する者達のいる世界に戻りなさい。私はいつもそなたの傍にいます。待ってくれている人達がいるでしょう?」
「はい。」
「大丈夫。シルの頃の記憶も、きっとそなたを助けてくれる。そなたに関わる祝い事には会いにゆくから。」
「はい。」
にっこり笑い。ここにいる間に教えてもらった、魔力の使い方など少し確認をしながら、お礼を言う。
私がこの穏やかに流れる空間にいる間、女神フレイアはずっと傍に居てくれた。
はじめにみた男性はあれから現れなかったけれど、私に色々なことを教えてくれた。
「ありがとうございます。」
にっこり笑えば、白亜の薔薇などの彫刻があしらわれた扉が現れた。
中からは光があふれていた。
自然とその扉を潜れば目が覚めるのだろうと言うことは分かった。
ゆっくりと足を踏み入れれば、優しい光と風に包まれた。
そして、再び目を開けばそこは愛しい人たちがいる世界。
ライトブルーのサラサラの髪と穏やかに眠る、寝顔に一瞬ドキリと胸が鳴り、愛おしさが溢れてくる。
「ラザ…ル・トさ…ま・・・。」
小さくつぶやいた。きゅっと抱きつけば、ラズ様の香りがして目が覚めたのだと実感する。
辺りを見渡せば、朝日が登る頃だろうか?
あれから一体どのくらいたったのだろうかと、考えながら眠っているラズ様を起こさぬよう、再び目を閉じもう少しだけ。と、布団に潜り込んだ。
「まだ、寝てるよ。」
学校帰り、寮に戻ってきた俺はそのままレティが寝ている部屋に様子を見に来る。
レティが倒れてから三日。
ルイ兄上が言ったように、レティはずっと眠りっぱなしだ。
そして、兄上がずっとレティに付き添っている。
兄上位の魔力じゃないと、レティの魔力を緩和出来ないらしいが、ずっと付き添っている兄上の表情を見ると疲れたように見える。
あれから起きた変化と言えば、レティの表情が和らいだ位だ。
寮内にいるので、幻影の魔法も解いているが、髪色は次第に白に近い金になり陽の光を浴びてキラキラと輝いている。
そして、魔力が大分馴染んできたせいか、再び伸びた髪の毛をマリーがある程度の長さでざっくり切っている。
レティが目覚めたら、ちゃんと揃えると言っていた。
それほどレティの魔力が多く、そして強力だと言うことだろう。
「兄貴は、大丈夫なのか?」
「私は大丈夫だよ。レティも熱が下がりきったから、そろそろ目を覚ます頃だろうと叔父上も言っていたしね。」
「レティ、早く起きろよ。アークやリオだって待ってるぞ?レティが行きたがってたカフェに行くんだと、計画してるんだからな。」
頬を指で押しながら、今日あったことなど話す。
ある程度話せば、自室へと戻り卒業式後の舞踏会の資料をまとめる。
レティが目が覚めたとき、ある程度終わっていないと怒られそうだ。と苦笑しつつも、早く声を聞きたいと思ってしまう。
__________
広い花畑で風を感じ、花の香りを感じ、そして、自身の身体の中を血液の様に巡る魔力を感じる。
「可愛い、可愛い、私の娘、愛子。」
そう呼ばれ私は、声のする方を振り返れば、式典の会場に現れた女神フレイアが立っていた。
「お母様。」
自然に溢れた言葉に、フレイアも一瞬驚いた表情をしたが優しくふんわりとした笑を浮かべた。
「そなたは、我が娘、シル・・・、”シルヴィア”の魂も一緒に混ざり合って生まれたのじゃな。今は魔力が戻った事で混乱しているだけ。シルの頃の記憶も混ざっておるようじゃろうが、そなたはエレノアール候爵家令嬢愛する者達のいる世界に戻りなさい。私はいつもそなたの傍にいます。待ってくれている人達がいるでしょう?」
「はい。」
「大丈夫。シルの頃の記憶も、きっとそなたを助けてくれる。そなたに関わる祝い事には会いにゆくから。」
「はい。」
にっこり笑い。ここにいる間に教えてもらった、魔力の使い方など少し確認をしながら、お礼を言う。
私がこの穏やかに流れる空間にいる間、女神フレイアはずっと傍に居てくれた。
はじめにみた男性はあれから現れなかったけれど、私に色々なことを教えてくれた。
「ありがとうございます。」
にっこり笑えば、白亜の薔薇などの彫刻があしらわれた扉が現れた。
中からは光があふれていた。
自然とその扉を潜れば目が覚めるのだろうと言うことは分かった。
ゆっくりと足を踏み入れれば、優しい光と風に包まれた。
そして、再び目を開けばそこは愛しい人たちがいる世界。
ライトブルーのサラサラの髪と穏やかに眠る、寝顔に一瞬ドキリと胸が鳴り、愛おしさが溢れてくる。
「ラザ…ル・トさ…ま・・・。」
小さくつぶやいた。きゅっと抱きつけば、ラズ様の香りがして目が覚めたのだと実感する。
辺りを見渡せば、朝日が登る頃だろうか?
あれから一体どのくらいたったのだろうかと、考えながら眠っているラズ様を起こさぬよう、再び目を閉じもう少しだけ。と、布団に潜り込んだ。
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